『ウェントワース女子刑務所』シーズン8(ファイナルシーズン)ep1【復活-Resurrection-】
<復活>
①死んだものが生き返ること。よみがえること。蘇生 (そせい) 。
②いったん廃止したものなどを再びもとの状態に戻すこと。また、消失したものが、再びもとの状態に戻ること。「旧制度が―する」
③キリスト教で、十字架上で死んだイエス=キリストがよみがえったことをいい、キリスト教の最も中心的な信仰内容。イエスの復活は罪と死に対する勝利であり、神の愛による人類の救いの完成という意味をもつ。
というわけで、ウェントワースに復活です!!
一体ウェントワースを観るのはいつぶりなのか?
前回、ウェントワースを最後に観てから2年以上経過してますね!!
このころはもうパンデミック始まってましたけど、わたし自身まだここまでずっと続くと思ってなくて、少し楽観視していたかもしれません。
このあとすぐにメンタル不調があり回復してきたころに、突然母が亡くなってから早くも1年が経過しようとしています。
これを読んでいる皆さんもそれぞれに大変な2年を過ごされていたかと思います。
本当にお疲れ様です。
わたしもそんな感じだったため、趣味に時間を割く心の余裕があまりなくなりドラマ離れが進んでしまい、特に続き物を追うのがなんとなく気力的に辛くなってウェントワースの最後を観るのも遅くなってしまいました。
昨今の値上げラッシュで経済的にも厳しい折り、サブスクの取捨選択を迫られていますので、huluを退会する前にウェントワースだけは是が非でも観ておかねばなりません。
ところで、ファイナルシーズン20話もあるのね?(汗)
前編、後編と配信があったのは知ってるけど20話もあったとは。
今月観終わるのかな。
というわけで、20話もあるため時間のあるときにまとめて観る形をとりたいと思いますので感想もその都度何話分かまとめて書かせて頂きたいと思います。
わたしもバリバリ書きたい気持ちはやまやまなのですが、おそらくこの感じだと無理なので最初に断っておきたいと思いました。
1話レビューを楽しみにされていた方申し訳ありません!
よろしくお願い致します。
とりあえず、シーズン7までのあれこれをほぼほぼ忘れていたのでシーズン7の最終話だけ復習してシーズン8の1話だけ観ました。
他のドラマに比べてウェントワースはだいぶストーリー覚えてたよ!
復習したおかげで、シーズン7のブーマーのお母さんの件とか変な新人の脱獄劇とかウィルソンさんとマリーのイチャコラの件とかリズの件とかカズの件とかもろもろ色々思い出しました。
そうだわ、カズの件の犯人が小者で超ガッカリだったんだった・・・。
二回観たら、そのがっかり感までまるっと思い出した。
そして、改めて観てもブーマー役の女優さんの演技力に脱帽しました。
リズの件でマイルズさんらに羽交い絞めにされてるとき、泣きながらちょっと微笑んでたんだよね。
リズの我儘を叶えたブーマーの気持ちを尊重したいと思うけど、やっぱりもやもやはした。
本当にブーマーのことを愛していたら罪で収監が長くなることがわかっていながらそんなことを他人に頼むだろうか、実の娘だったら頼んでいたんだろうか。ブーマーが最終的には断れないとわかっておきながら頼んだのではないか。
一生罪悪感をもって生きることになるブーマーがかわいそうじゃない? わたしなら絶対頼まない。
…とはなったんですけれども!
でも、そういう感じでもやもやしているこちらの気持ちをグッと縄で首根っこ捕まれて引き寄せられ、一瞬呼吸ができなくなるほどに最後の数秒で画面を引き締めるファーガソンの存在感たるやさすがすぎる。
このシーンだけで気持ちがウェントワースにズドンと落ちたし、どんな結果になろうとも最後を見届けたいと思いました。
そのまま、シーズン8の第一話が自動再生されてファイナルに突入です。
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シーズン8第1話【復活】
ーあらすじー
脱獄騒動から3か月後。
ウェントワースの元ボスのルーとその恋人であるレブがウェントワースに入所してくる。
レブはトランスジェンダーだが、体は女性で性別適合手術を受ける資金のためにルーとレブは宝石店に強盗に入ったのだった。
ルーとレブは依存関係にありルーは繊細なレブを過剰に心配していた。
ボスのアリーや看守長のウィルソンにレブを保護するように頼む。
入所時保護房に居たレブにマリーが近づき、性別適合手術を受けるための資金を提供する代わりに息子の仇であるルビーを手に掛けるように持ち掛ける。
一般房にルーとレブは戻るが、ボスだった当時のルーを知っているブーマーはアリーに忠告するもアリーはレブとのことを頼まれていたため、ブーマーにルーとレブのことは放っておくように忠告する。
ブーマーは忠告されたにもかかわらず、ルーを挑発したためブーマーはルーに脅される。
ブーマーがルーに脅されたことを知ったアリーはルーに報復する。
一方、産休のヴェラは看守長としての復帰を持ちかけられるが、穏やかな日々を付け狙う目があった。
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まず、オープニングでいつもの歌がなくなってたのは非常に淋しかったです。
ファイナルだからこそ、斬新なアレンジであの歌を維持して欲しかったという思いがあります。
この歌のないウェントワースなんてってちょっと思ったあとの、アリーのキャラ変&出オチで思わず、え?(笑)となってしまう。
ボスは別にあんなメイクしなくてはいけないわけじゃないと思うんだけど、何があった? と心配になってしまった。
それに、アリーはボスって感じじゃなかったと思うんだけど、カズの仇を撃ったヒーローってことになったの?
アリーはアリーで裁判沙汰になっていたと思うんだけど、よくボスになれたね? 相変わらずの唐突感でウェントワースを観てる感じになりました(笑)
シーズン7の最後では銃を撃つのもおぼつかない感じだったのに、ビーもカズも守れなかったことでなんかこう自分の中で何かがはじけちゃったのかね。
おばちゃんは非常にアリーちゃんのことが心配です。
そして、ep1ではいろいろな復活劇がタイトル通りあったわけですけれども。
ジャックスより前のボスのルーの復活とか、ヴェラの看守長への復活の布石とか、ファーガソンとか、ファーガソンとか、ファーガソンとか…………
ファーガソン、どうやってあそこから出たのっ!?
っていうのが気になりすぎて、正直話があんまり入ってこなかったよ。
だって箱に入れられて出られないようにしたあげく、けっこう深く埋められて上から土かけられたのよ? 普通窒息だし、窒息を誰も疑ってなかったじゃん。
キリストじゃないんだから、無理じゃない? 不死身なの? どう説明つけるの? っていうのがグルグルしててさー(笑)
まー「誰かが出した」っていうのが一番筋が通るよね。
新たな「誰か」がいるのか、裏切り者がいるのか。
自力はすごすぎなんで。
まさか、ファイナルシーズンが、ヴェラvsファーガソンになるとはなー。
ウェントワースのサービス精神。
毒母持ちで母となったヴェラが何より大事な子どもを狙うファーガソンにどう対抗するのか非常に気になります。
ところで、今回のシーズンは依存関係ベッタリの、カップルと呼ぶにはあぶなっかしすぎるルーとレブというニューキャラクターが登場しました。
レブは見るからに子どもで若いし、さっそくマリーに目をつけられて利用されそうになってるし、ルーは強そうで第一印象は割といいけどレブという弱みがあるから。
そして、ブーマーがルーを怒らせたのは今回は自業自得だと思うよー。
刺激しないように注意されていたのに調子に乗りすぎた。
ほっといてやればいいのに、なんで突っついたのかな。
ルーが指切られてなんかかわいそうに感じてしまったよ。
素直でピュアなブーマーだけど、そういうところあるよね。
ファイナルにしてブーマーの由来が【ブーメラン】って初めて知った(笑)
ところで、ここでちょっと真面目な話をします。
これからルーとレブの出会いや施設のことが明かされるのでしょうけどレブはトランスジェンダーという設定じゃないですか。
海外ドラマや洋画を観る中で、少しはジェンダーのことを知っているつもりではいるんです。
もちろん全部じゃないです。
そこでわたしの中で心がけているというのもおこがましい話なのですが、トランスジェンダーやXジェンダーの人に出会ったら【本人の望む性別の人として接する】と固くわたしは思っていて。
本人が男というなら男で、女というなら女。ノー性別というならそう。
見た目は無視と思っています。
普段からそこまで性別によってコミュニケーションの仕方を変えているわけではないですが、そういう気持ちではいます。
当事者じゃないわたしにいきなり細かい対応はできないし、どんな対応が傷つくのかが正直いってわからないのでそれが一番シンプルなんだと思う。
もし、仲良くなって友達になれば臨機応変に対応はするよ、もちろん。
で、今回レブは男性じゃないですか。
男性を女子刑務所に放り込むのはどうなの? って個人的には思っているんです。
あくまで個人的にはですよ。
もちろん戸籍的には女性なんだろうけど、ウェントワースでもそのことは知られていて所内では中途半端に彼のジェンダーに対応しようとしてます。
身体検査もマイルズさんの前で脱がされていて割とマイルズさんが嫌な役として描かれたじゃないですか。
マイルズさんはそれが仕事だしマイルズさんだって好き好んで脱がしてるわけじゃない。
ウェントワースは緩い刑務所なんであの程度のレブに対する個別対応はアリなんだと思うし、いくら心が男性でも女性の体の人を男性の刑務所に入所させるのは性犯罪などのリスクが大きすぎるので大反対なのですが(同性でも事例はあるのに大変なことになることは想像に難くない)、じゃあどうすればいいの?っていうのもわたしにはわからなく本人の希望しかないのかなとは思っていて、日本だったら確実に戸籍の刑務所だし。
性別適合手術を受けた人がその性別の刑務所に入るのも、それがバレるとそれはそれで大変な気もするので非常にセンシティブで難しい問題ではありますが。
でも、わたしが男性の刑務所に入れられるようなものですよね。
今回の彼はまだ子供だし、見た目も割と中性的な事例なので大変さが薄まっているような気がするのですが、心が女性の人を男性の刑務所に入れるのはあんまりだ・・・と女のわたしは思ってしまう。
逆に今回のようにいくら戸籍が女性でも心も体も男性の人が女子刑務所に入るのは違う気がして、わたしが囚人だったらなんかやだなと思って、そう思うことは倫理観に反するのかどうかなんかも考えてしまって、すごくもやもやしてるんです。
昔からあった事例だとは思う。
ただ表面化されてなかっただけで。
そういう問題ってジェンダー界ではどういう議論がなされているんだろう、非常に気になりますね。
そういった意味でもウェントワースは難しい問題に切り込んだなーと思います。
今後どういう展開に持っていくのでしょうか。
最後に一言。
あれほど気分が乗らなかったウェントワースも観始めるとなぜかあの囚人服を着たくなります!(笑)
それでは、このへんで。
今回もファイナルシーズン最後までお付き合いよろしくお願いします。
それでは、また。
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