ブレイキング・バッド シーズン4 第1話の感想です。
古い作品を掘り起こす利点。
リアタイで同士と盛り上がれなかった悔しさはもちろんありますが、1年待たずとも次のシーズンがすぐ観られるということは非常に重要な利点ではないでしょうか。
しかし、ドラマ内では翌日や数時間後の出来事であるシーズン3と4の間に、役者さんには1年の月日が流れていることを、今回真っ先に教えてくれたのはスカイラーです。
あれ? なんか感じ変わった? っていうか太った? 太って・・はいないか・・。
でも、なんか・・あれ? みたいな感じになってしまって、時の流れを実感してしまったというか(笑)
ジェシーなんか、若いから1年あればすぐ変わっちゃいそう・・とは言っても、シーズン4放送当時2011年と今から7年前なので、撮影時から考えても30越えてるようには見えない若々しさだし、1年経ってるようには全然見えなかった。
あ、でも! シーズン4に入ってきても全然好きじゃないスカイラーですが、一個だけうらやましい点がありまして。 それが、彼女の愛車、クライスラー・ジープ・グランドワゴニア! 調べたところおそらく1990年モデルだと思うのですが、色といいウッディな外装といい、今では少ないカクカクした四角ばった形といい、ものすごい好みです。
ソニーの公式サイトにブレイキング・バッドに登場する車に関する記事が載っていて、(News|ブレイキング・バッド - オフィシャルサイト (若干のこれからのウォルターのネタバレが含まれているので注意)これを読んで、車ひとつとっても製作陣のキャラに対するこだわりもさることながら、(え?スカイラーの車ってファミリーカーなの?)っていうのがすごく驚きました。わたしにとっては、「アメ車可愛い! 日本に似合わないけど、運転してみたい!」 って感じなのに、これがカルチャーショックなのか・・と思いました(笑)ちなみに、クライスラー社の創業者の名前はウォルター・P・クライスラーっていいます。
というわけで、緊張感のあるシーズン3のラストだったにも関わらず、そんなに緊張感のないシーズン4のレビューの幕開けとなりましたが、とにかくここまで来ましたので、シーズン4もお付き合いの程よろしくお願い致します。
シーズン3最終話の感想はこちら ↓ ↓
シーズン4第1話は、ウォルターが自分とジェシーの身を守るため、ガスが育てていた元々はウォルターの助手である製造者ゲイルを、結果的にはジェシーと共謀して手にかけたシーズン3のラストシーンのそのまんまの続きからスタート、です。
※以下、ネタバレありの感想です。
ジェシーが決死の覚悟で撃ったウォルターの助手を努めたゲイル。
ガスが、素人を巻き込むのはリスクが高いことをわかっていながら、ウォルターを製造者に引き入れた理由のシーンが描かれていました。
ラボの準備段階でのガスとゲイルとのやり取りです。
化学に妥協しないゲイルは、「ウォルターの作った品物より低い品質のものしか作れない」とガスに宣言。
最初は、それでもいいと言っていたガスでしたが、結果的にウォルターに製造者への道の話を持ちかけたところを見ると、ウォルターの作ったものより品質の低いものを提供するのをプライドが許さなかったのでしょう。
それが、ガスの今までの商売の中での一番の間違いで、破滅への道の始まりなのかなと思います。少なくとも、ウォルターに配慮してジェシーに温情は見せず、なんとしてでも排除しとくべきでした。
このままでは、ジェシーが前に言っていた「ウォルターと関わってから全て失った」というのと同じ轍を踏みかねません。
ジェシーがゲイルを狙っているのを知って、マイクの手下がゲイルのところに向かいジェシーを拉致、マイクはウォルターを見張って一夜を明かしたようですが、ジェシーは逃げるチャンスがあったはずなのに、何故車でボーッと自分が拉致られるのを待っていたのでしょうか。
自分のしたことに茫然となり気力を失っていたか、逃げても無駄だと思ったのか、それとも、ウォルターに会いたかったのか。
今思うと、マイクとマイクの手下はウォルターとジェシーを見張るよりも、ゲイルの現場をなんとかするべきでした。
翌朝、勝手に製造を始める手下の元にガスが現れ、返り血を浴びないようにしっかり着替えてからガスが『Box Cutter』(今回の原題)で彼を手に掛けたのも、彼の姿を周辺の地域住民が目撃していたからでしょう。
神経質に防護服に着替えるガス、恐ろしかったです。一言も何もしゃべらないし。
ウォルターは、ガスが登場してから、緊張感からかずーーっと喋りっぱなし。
お願いだから、少し、黙って!!
と思っていましたが、あの緊張感のある中で、終始自分だけではなく、【自分とジェシー】という言葉を用いて、ジェシーを守ろうとしていた(?)のは偉かったなと。
ガスが、2人の目の前であんなことをしたのは、ウォルターとジェシーへの見せしめももちろんあったと思いますが、理由はそれだけじゃない気がする。ゲイルの現場をなんとかしていたら、彼はあんな目に遭わなかったと思う。
とにかく、ガスが去ったあとはシーズン1でバスタブでジェシーが失敗した方法で手下を処理したわけでしたが、2人が処理に手間取ってる様を見てるマイクの顔が面白かったです。 しまいには手伝い出すという(笑)
ここで、一旦ラボ事件から離れ、スカイラーとマリーという二人の妻の話を少し。
スカイラーはスカイラーなりに、ウォルターのことを心配して行動していたのを見て、なんやかんやで夫婦なんだなーと思ったし、マリーは本当に偉い。
あんなめんどくさい思いをして家に連れ帰り、病院ベッドを嫌がるハンクのために普通のベッドであんなに明るく介護してるなんて。しかもハンクのあの巨体をあの細い体で。ストレスで盗癖が悪化しないといいけど・・と思っています。
話をウォルターとジェシーに戻します。
なんとか命拾いした二人は、何故か上から下までお揃いの服で某有名ファミレスで食事。
ウォルターは、Tシャツにサイズ表記のシールが貼ったまま(これは伏線だったわけだけど)だし。
ジェシーは、ゲイルの家に行ったときはあんなに切羽詰った感じだったのに、一度やったらもう吹っ切れたのか、なんともなくなったのか、何もかもどうでもよくなったのか、ジャンクフードをもりもり食べて、元気そう。
あのTシャツの色柄のセンスと白いズボン、子ども用みたいな赤のスニーカー。
ジェシーが選んだと思うんだけど、そんなに時間がなかったの?
なんで全身同じ服なの?
せめて色違いとかでもよかったんじゃないかと思うんだけど、しかも、その同じ服で仲良くデ●ーズってどういうこと?
まさか、ブレイキング・バッドで双子コーデを見ることになるとは思ってなかった(笑)
ブレイキング・バッドのこういう小ネタ本当に大好き。
ただのクライムドラマだったら、こんなに面白くないと思う。
このシュールさとアンダーグラウンドの融合本当にすごいと思います。
最後に、ゲイルの残した、ラボノート。
ゲイルは、出勤しているから、表向きはポヨス系列のクリーニング屋の工場で働いていることになっていたと思うし、あのノートも証拠品として警察に押収されると思うんだけど、中には何が書いてあるのか、あのノートがどんな波紋を及ぼすのかドキドキです。
何度も言うようだけど、ジェシーのことなんかほっといて、警察が来るまでに現場をざっとでも確認しとけば・・。
ハラハラする展開もいいけど、ハチ回のようなお休み回もまたシーズン4の中でも二回ぐらいあると嬉しいです。期待してます。
それでは、またー。
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