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ブレイキング・バッド シーズン5 第4話『51歳』 感想 スカイラーの母としての覚悟、そしてウォルターへの告白。

ブレイキング・バッド シーズン5 第4話感想です。

 

スカイラー、シーズン当初の頃は『ウザイラー(笑)』とか言ってて、本当ごめん。

マリー万引き品プレゼント事件の時ににブチギレたように、わたしにも好きなだけ【apology(謝罪)】を要求して欲しい。誠心誠意、満足いくまで謝る。

 

謝るから、元のウザイラーに戻ってくれ!(涙)

 

 シーズン1から、ずっと『ブレイキング・バッド』を見続けていて、まさかスカイラーのこんな姿を観ることになるとは夢にも思っていなかったし、辛い。

以前、【わたし本人がスカイラーに性格が似ている】というご報告をさせてもらったことがあるのですが、このメンタルの崩れ方も他人事とは思えない。

 

あんな聞き取れないほどの小声で喋り、息子にも夫にも距離を置いてきちんと話せない、病気といっても差し支えないほどのものすっごいわかりやすいスカイラーに対し、呑気に楽しそうにやっている父と息子を見てものすごい腹が立ちました。

 

いや、気づこうよ。

”察してちゃん”とかのレベル超えてるじゃん。

 

わたしは腹が立っていたけど、スカイラーは自分の前で呑気にやっている2人を見て怒りも覚えないほどの精神状態になっている。

 

喜怒哀楽って言葉があるけど、本当に心が疲れてくると無になってきて怒りの感情が湧かなくなってくるんだよね。あの状態すごいわかる。

怒ったり喚いたりしてるうちはまだよくて、その気力もなくなってきてどうでもよくなってくると、4つの感情のうち最後に残るのは【哀】になって、ああいう状態に近くなるけど、スカイラーは母だから、子どもへの【愛】でまだなんとか自分を保っていましたが。

いつ、本格的に壊れてもおかしくない状態。

今、彼女はすごい孤独で誰にも何も話せなくて味方がいない状態だけど、とにかく、負けないでなんとか頑張ってほしいです。

 

 

 

シーズン5第3話の感想はこちら ↓ ↓

 

www.meganetamago.com

 

 

 シーズン5第4話は、病気発覚から1年、51歳の誕生日を迎えるウォルターの物語です。この1年にウォルターに何があったのか、ホワイト夫妻の関係性の変化などが描かれました。

 

※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

ウォルターの病気が発覚して、色々あってからまだ1年ちょっとしか経ってないんだなー。

わたしが『ブレイキング・バッド』を観始めてから何か月しか経ってないけど、色々ありすぎて、一年以上観ている気がします(笑)

今回は、ウォルターの誕生日ということで、観ているこちらがそれぞれの『ブレイキング・バッド』を振り返るエピソードという意味も込められていたのかなと思うことから、ファイナルシーズンの前半としてはいいタイミングだったのかもしれません。

 

リアタイで観ている人は、シーズン1のこととかだいぶ忘れているのを思い出すいい機会になったと思うし、わたしは続けざまに観ているので、ウォルターがパーティといえば、ぶすくれていた記憶がまだ新しいのですが、そのウォルターが自分の誕生日パーティーをあんな状態のスカイラーに要求するなんて浮かれすぎだと正直思いました。

ですが、ウォルターにしてみれば1年を無事にサバイバルしたという達成感やガスを倒したという昂揚感であふれてるわけだから、仕方ないといえば仕方ないのかもしれないけど、あの状態のスカイラーに言う空気の読めなさに驚きました。

そして、シーズン5冒頭でウォルターが自分でやっていた、誕生日の朝食でベーコンで作る年の数の数字は、幸せなホワイト家の歴史を作る象徴だったのですね。

 

さらに、誕生日当日のウォルターが壊れた車を修理に出して引取に向かった際、修理業者に車をタダ同然で引き取ってもらい、新しい車を手にすることし、スカイラーが息子に選んだ車もまた、ダッジ・チャレンジャーに交換。

息子の車のことに対して、スカイラーがウォルターに怒っていた時はまだウォルターに対して愛があったなー・・と思った。

二台の車を見ても、スカイラー無視だったもんな・・。

 

ウォルターは51歳の誕生日、仕事に出かけいつも通り作業したあと誕生日なことをジェシーに告げ、早上がりをさせてもらいました。

ジェシーはウォルターの誘導で家族になりえる存在を失ったけど、家族とバースデーパーティーをするために早上がりしたいというウォルターを快く送り出してくれて胸が痛む。

 

 そして、問題のバースデーパーティー。

一体何度この家族のパーティーを『ブレイキング・バッド』で観たのか・・。

様子のおかしい人が必ずパーティーには存在していて、お互い距離感を計らない心からのパーティーを見たことがない気がします(笑)

 

終始テンションの低いスカイラーに対し、祝ってもらってご満悦のウォルターが闘病生活でスカイラーが献身的に治療に協力してくれたことを、ハンクとマリーに語り出すシーンで、スカイラーは季節外れのプールに入っていく奇行により、ホワイト家の問題を助けようとマリーたちが動き出すのですが、スカイラーはプールで自殺を図ったのではなく、ウォルターが過去をペラペラ喋るのを聞きたくなくて、ただ単純に耳を塞ぎたかった、一人になりたかったのではないかと思いました。

 

なぜ、あの時、治療しようなんて言ってしまったのか・・。

ウォルターの意思を尊重して、無理やり治療を進めなければこんなことにはならなかったのに・・。

 

この事件がきっかけで、マリー夫婦に子どもを預け、夫婦二人になったホワイト夫妻ですが、安全になったとしか言わない意味不明な夫に対し、スカイラーは初めて、ウォルターに本音をぶつけることになります。

スカイラーも、人としてあんなこと言いたくなかったと思うけど、そこまでウォルターが追い詰めてしまったんだよね。

 

「あなたの癌の再発を、ひたすら待ってる」

 

なんて、言う方も言われる方も辛すぎる。

あなたに死んでほしかった、治療を進めたことを後悔しているっていう告白

 

それでも家からウォルターを追い出せない弱ったスカイラーの抵抗として、肺がんのウォルターの前で自分の体を痛めつけながら煙草を吸いまくり、ウォルターに煙をかける、子どものことは頑として譲らない、というスカイラーらしさに少し安心感は覚えました。うん、まだ彼女、あと少しは大丈夫だ。

 

そして、実は、今回のエピソード。

ちょっと泣いたんですよね。

 

ジェシーが、ジェシーが・・(涙)

 

ウォルターの誕生日を気遣ってプレゼントを用意してくれて、しかも「気に入らなかったら返品してくれていいから」とか言って。

 

やめて、そんなことしないで!(涙) ってなりました。

これ以上、ジェシーが傷つくのを見たくない。

 

腕時計をジェシーからもらったウォルターはその時計を身に着けて自宅に帰り、煙草をふかしまくるスカイラーに、「誕生日プレゼントをくれた彼は、自分を殺そうとした相手だ」と語り、それとスカイラーを並列にして、「なので、君も変わる」と言っていましたが、今さらですしわたしが言うまでもないですが、ウォルターは完全に間違っています。

 

何故ならジェシーは変わったわけじゃないから。

ウォルターを殺すつもりもそもそもなく、ウォルターに悪態をついたりしてはいたけど、信頼していなかったことは今まで一度もない。

そのことをわかっていないだけでもウォルターは致命的なミスなんだけど、スカイラーに対してもわかってなくて、スカイラーはウォルターをずっと信じようとしてたけど、そのたびに裏切られて諦めの境地なんだよ。

 

ジェシーとスカイラーを一緒にするのがそもそもおかしい。 

変わるとか変わらないとか、そういう問題じゃないってなんでわからないのだろう・・。

 

ブレイキング・バッド』っていうドラマも、そのドラマの主人公であるウォルターも過渡期だなー。

 

観てるの辛いから、一刻も早く次の展開に進んで欲しいと思います。

それでは、また。

 

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