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ブレイキング・バッド シーズン4 第9話『膨らむ疑惑』 感想 おじさんキラー、ジェシー。

ブレイキング・バッド シーズン4 第9話の感想です。

 

ごめんなさい、微ネタバレから今回はスタートします。

 

前回の『ガスの過去』の衝撃もあったし、冒頭のシーンの様子から、ウォルターの身に何か大変なことがあったかと思ってずーっと心配して観てたのに、

 

え、そういういうオチ?(笑)

 

この段階でこの状況で、そういうドラマの作り方するの?

ずるいわー。本当にずるいわー。

 

でも、そういうところが『ブレイキング・バッドなんだと思ったし、いい意味でしてやられた感』のある第9話でした。

 

シーズン4 第8話の感想はこちら ↓ ↓

 

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そして、冒頭シーンといえばガスの捜査が楽しくなって、どんどん元気になっていくハンク。ウォルターをドライバーにしてポヨスに向かっていた時に、空気を読まずにハンクが「これは『ロッキー』だ!」といってハイテンションで歌っていた歌は、元歌とイメージ違いすぎて自信がないのですが、Survivor『Eye Of The Tigerで間違いないでしょうか?

『Eye Of The Tigerは好きな曲ですが、すみません。ロッキーの曲だって知りませんでした。

『ロッキー』は未見なうえ、『ロッキー』の曲というと、『ロッキーのテーマ』「テテーテー、テテーテー」のやつしか思い出せない(笑)

 

ちなみに、Sorvivor『Eye Of The Tiger』 ↓ ↓

 

 

www.youtube.com

 

 随分、ハンクの歌とギャップがある(笑)

 

 

というわけで、 第9話は、アメリカとメキシコの組織同士の対決が激化するなか、それにどんどん巻き込まれていくジェシー。どんどん真相に迫っていくハンクに焦るウォルター。さらには、ベネキー社の粉飾決算騒動に巻き込まれるスカイラー、と色々なことに様々に巻き込まれる人々が描かれました。

 

  ※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

 

 今回のエピソードのメインは、もちろん、スカイラーの変装(?)でしたよね?

 

ベネキー、悪い人じゃないと思うし、ウォルターと違って穏やかで優しい。

ベネキーとスカイラーのことはあくまで擁護はしたくはないんだけど、擁護目線でみるとすればスカイラーもそういうベネキーに癒しを求めてしまったんだろうとは思う。

ベネキーは優しい分人に流されやすいタイプで、はっきり物事を決めたりするのを嫌がって問題を先送りにする傾向はあったけど、さすがに国税庁から監査の話が来てるってスカイラーに話をしにくるのが前日というのは、問題を先送りしすぎじゃないか?(笑)

文句を言いつつも、困っている人をほっとけないスカイラーの『これはわざとじゃない』作戦。

一方では、男同士の緊張感のある血なまぐさい抗争が起こっているなかで癒しを与えてくれました。

スカイラーにとっての、『ちょっと能力は足りないけど、色仕掛けで仕事を与えてもらい、なんかよくわからないままそれなりに仕事をやっちゃった人』のイメージはこうなんだなと思って面白かったです(笑)

 

ウォルターがハンクとガスの板挟みになってカーッとなってたり、ジェシーがだんだん覇気と生きる気力を失っている今、生命力が一番あるのは、生まれたばかりの生命体ホリーではなく、間違いなくスカイラーですね。

定期健診の時の演説で生きることに一番執着してるのはウォルターだと思ってたけど、やはり母は強い。スカイラー最強。

 

ところで、ウォルターとジェシー2人の関係だったところに、マイクとガスが介入してきたことによって、4人の男たちの間で揺れ動くそれぞれの関係と感情のもつれ(笑)

 

それにしても、ジェシーは自分の父親があんなだから父親の愛に飢えているところがあるのか、おじさんを手中に収めるのが天才的ですね(笑)

もう、そこまで子ども扱いされるほど子どもじゃないと思うんだけど、どのおじさんにも子ども扱いされてるし、可愛がられている。

彼には、父性をいたずらに刺激する何かが備わっているのだと思います。

あのガスですら、ジェシーのことは決して好きではないし、信用してないと思うけど、取り込んでるつもりで、なんやかんやで逆に取りこまれてるもんな(笑)

 

ジェシーを見てていつも思うのは、「本当に真面目に、よく働く子だなぁ」ということです。命の危険にさらされてるとはいえ、ウォルターと2人でやっていた時からも与えられた仕事は黙々とこなし、サボったりしないところが彼の長所のひとつで、精神的に荒れてたときは自宅も地獄絵図だったけど、今はこざっぱりと綺麗にに整えられている。もう少しだけでいいからお利口で、違う道を選べていれば・・と何度思ったかわからない、運命に翻弄されてて不憫だ、と思います。

 

今回、そんな心優しいジェシーの目の前で組織抗争が始まり、仲間ひとりがやられ茫然として危ないところをマイクおじさんに助けてもらう。

そして、おじさんキラーのジェシーは更にガスの恐怖の夕食にも招待され料理をふるまわれますが、あのガスの家、すごく不自然に思いませんか?

ああいうふうに、誰かひとりを夕食に招待する時は、危険に備えて監視させてるのかなー(もちろん盗聴含む)って夕食風景二度目にして思いました。

ハンニバルばりのものすごく広くて豪華なキッチン施設があり、リビングダイニングもものすごく広いのに、食卓はキッチンと離れた窓側にピッタリ寄せてある小さなテーブルなのが、何かあったときに接近戦ですぐ対処したり、武器多数のキッチンと離してあるのかなと思って、ガスの緊張感のある心休まらない生活を思い、前回エピソードの『ガスの過去』のこともあり少し切ない思いになりました。

 

そして、ジェシーにGPSをつけて追跡していたウォルターを、ジェシー「ガスに呼ばれメキシコに連れていかれることになった旨をきちんと話したい」との趣旨で呼び出しますが、ウォルターはガスの家にジェシーが行ったことを知って既に激昂しているし、いつも冷静にきちんと話さない2人なので、殴る蹴るの大喧嘩に発展。

いやー、リアル喧嘩ってああなりますよね(笑)

映画とかだとかっこよくアクションや、ケンカシーンは描かれますが、50過ぎのおじさんと若い男二人の喧嘩。

そこは年齢の差が出てウォルターが若干ボコボコにやられますが、ウォルターは黙ってやられているタイプではないし、ジェシーにダメージを割と与えたと思います(笑)

 

そして、冒頭にも書きましたが仰々しくウォルターの身に何かあると見せかけたオチが、単なるジェシーとの取っ組み合いのけんかという。

 

ほっともしたけど、すっごい騙されたー!

くそー、今思い出してもなんか悔しい(笑)

 

ジェシー側はイマイチウォルターのことどう思っているのかわかんないですが、ウォルターにとってはジェシーは本音で話せる唯一の存在なのでは? と思います。

ウォルターが命をかけて守りたい家族には、誰にも本当の胸の内を明かすことが今はできていない。でも、ジェシーには本音で素でぶつかることができる。

ウォルターは自身の息子には甘々だけど、ウォルターとジェシーのほうが、すれ違ってうまくはいっていないけど根底には愛情が存在している親子感がある。

 

シーズン4も終わりに近づいてきたけど、このまま引き離されるのもなんか嫌です。

また、2人で荒野で夕焼けみてた時みたいな、穏やかに仲良くする2人を見たいなー。

 

そして、ウォルターは本当にPET検査の結果は安定しているのか。

また嘘ついてるんじゃないかとうっすら思い始めてきた。

それで、家族の身を案じてガスの件を焦ってるとかないかな。

 

 

最後まで観ればいずれわかることだけど、色々考えてしまう。

この考えてしまう時間もドラマの楽しみでもあるということで(笑)

 

それでは、またー。

 

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