ブレイキング・バッド シーズン4 第12話の感想です。
『ブレイキング・バッド』シーズン4も12話目視聴完了しました。
次が最終話でシーズン4が終わり、とうとうシーズン5に入ってしまうー。
トータルで全62話のブレイキング・バッドも、45話を全て観終わり残り17話しかない・・。
ってことは、『ブレイキング・バッド』としてのレビュー記事もこれで45個目!?
わたし、そんなに色々書いたの?(笑)
この段階でこういうことを言うのは、少し早い気がするし、上から目線すぎる発言なのでちょっとためらったのですが、シーズン4の12話目を見た感想ということで、率直に言わせてもらうと、これは今までも何度となく思っていたのですが、ブレイキング・バッドは【わかってるドラマ】だなと改めて再認識しました。
脚本が計算し尽くされているのはもちろんのこと、視聴者がどんな気持ちでこのエピソードを観始めて、さらに観終わったあとどんな感想を抱いて、次のエピソードに臨むのか、製作陣が様々な視聴者のことを完全に掌握している。そして、演じる側もそれを完璧に表現している。と思ったドラマは、ブレイキング・バッドが初めてかもしれません。
わたしは海外ドラマに関してはまだまだファン歴も浅いので、そこまで詳しくはないですが、生粋のテレビっ子(って言葉もすでに死後な気がするのですが笑)であり、それに伴い趣味は映画やDVD鑑賞だったりもしたので、長く生きている分色々な作品を山ほど見てきましたが、 作り手の作品に対する強い思いやメッセージ性が込められていて、それを観ている側が受け取るのがドラマだったり映画だったりするじゃないですか。
メッセージ性がいい具合に働いて、それが自分の価値観とマッチするとものすごく大感動することもあれば、逆に自分の価値観に合わなかったり、作り手の思いが強すぎて観ている側が置き去りになったりすると、押しつけがましくてウザく感じたり、意味不明だったりするものなのですが、『ブレイキング・バッド』は今のところいい意味でメッセージ性が薄い。
作り手の伝えたいことがわからないのに、ものすごく面白いってわたしにとっては、新ジャンルです。
「いやいや、ブレイキング・バッドの伝えたいことは一貫して〇〇でしょ?」っていうわたしが鈍感なだけ、という意見ももちろんあるとは思いますが、わたしはここまで観てもまだ気づけていないので、わたしがそこに気づけるまでは温かく見守っていただけると助かります。気付けたら必ずご報告しますので(笑)
第11話の感想はこちら ↓ ↓
12話は、ハンクが組織に狙われていると密告をソウルにお願いしたことにより、ハンクにDEAの護衛がつくことになります。ホワイト一家も巻き添えの可能性があるとのことで、ハンクの家に避難することに。ガスからの攻撃に家族を巻き込みたくないウォルターが自分だけ家族と離れ、一人自宅でガスを迎え撃つことになったエピソードです。
※以下、本格的なネタバレありの感想です。
本当に、ブレイキング・バッドはよくわかってる、わたしの心理。
そろそろこういうエピソードが観たかったって、なんでわかったの?(笑)
ジェシーとウォルターを引き合わせる流れも見事だったし、今さらふたりがすぐ和解するのも変だもんね。
だけど、すごく不思議だったのは『ハンクの自宅で護衛』ってすごく変じゃないですか?
どっか別の場所に避難させて護衛をつけたほうが危険が少ない気がするのですが、あれじゃ護衛じゃなくておとり捜査になってるけど・・って思ったのわたしだけじゃないですよね? いくら護衛がついているとはいえ、相手の方が護衛より強かった場合、みんなで固まってたら一気に全滅だし、即修羅場だし、リスク高すぎない? と思って観ていたのと同時に、発狂するマリーに対し、ハンクが場を和ませようとしているのか呑気だったのが、どうしてもイライラしてしまった(笑)
一方で、ソウルはジェシーを執拗に呼び出してお金を返し、自分もガスから逃れるためどこかに避難しようとしてた際に、ジェシーがここで初めて、ウォルターがガスにひどいやり方で脅されていることを知ることになりました。
ところで、余談ですが、『ベター・コール・ソウル』ではソウルの事務所の受付の女性のことはもっと詳しく描かれますか?
あんな感じのソウルが、ああいう人を受付に選んでいるのも気になるし、もっとよく見たいんですよ。
そして、ベネキーの件はどうなった?
スカイラーは、まだベネキーの件は知らなそうだからともかく、ソウルがそれどころじゃなくなって忘れ去られてるけど、事故とはいえ人ひとり死んでますよ?(笑)
ベネキーの件は、あとで伏線を回収してもらえるのを待つとして、もう一つマイクの容体も気になってます。
ガスに忠誠を誓っていて例の作戦の参加メンバーでもあったマイクでしたが、今回結果的にジェシーに命を助けられたマイクが復活したあとジェシーの敵になるのか、味方になるのか・・。
と、気になる点はそのぐらいにして、ウォルターとジェシーの話に戻しますね。
自分も可愛がっている彼女の子どもがウォルターにやられたと勘違いしたジェシーがブチギレてウォルターのところに殴り込みに来て、やっと二人きりできちんと話せる状況になったわけですが、ジェシー、いい子なんだけど、本当におバカさんなんだよなー。。
そんな、ジェシーのおバカさんなところを巧みに利用できるガスが改めてすごいと思った。性格と行動を熟知したうえで、駒として利用している。
まぁ、あの状態だったら真っ先にウォルターが疑われるのも仕方ないとは思うし、カーッとなってたのも影響していたとは思うけど、だからと言って、ウォルターがジェシーの付き合ってる人の、しかも幼い子どもに毒を飲ませて殺そうとしたなんて疑うなんて、さすがにウォルターがかわいそう。
ジェシーがウォルターを心からそんな人だと思ってないっていうのはわかってる。
でも、わたしなら一瞬でもそう思われてたらショックだなーって思ったから。
それでも、この時ウォルターにしては冷静にジェシーに対処できたと思う。
ウォルターやればできるじゃん、って思いました(笑)
銃のあとがおでこに丸くつくぐらい強く押しつけられていたにもかかわらず、ジェシーの気持ちをなだめることに成功。
今までの2人のこじれた関係からすると快挙ですよね(笑)
でも、本当に、ジェシーにやられるならしょうがないと、少しはウォルターも思っていたのかもしれないって一瞬思ったけど、ジェシーはやらない、やれないと100%思っていたとわたしは思いたい。
確かにウォルターの言うとおり、ガスがジェシーを納得させる形でウォルターをどうにかするには、ジェシー本人をミスリードして、ふたりで対決させるのが一番だし。
相討ちはさすがに困るとしても、万が一ウォルターが生き残った場合は、ウォルターを脅してラボをまたやらせればすむ話なので。
今回ウォルターは、ジェシーの怒りの矛先を自分ではなくガスに向けることに成功したうえ、ジェシーという協力者も得た。
そして、久々にキッチンの鍋で何か変なものを作るウォルターが見られてすっごく嬉しかった。
武器を作り、作戦を立てて行動し始めたはいいけど、相変わらずの素人っぽいやり口で、ビルの屋上からおもちゃみたいなオペラグラスで様子を伺っているウォルターに対し、「いや、だからそんなに直視したらバレるって」とか、「そんなにがん見しないで!」、「隠れるの遅すぎ!」とか思いながらも、どうしても、笑いと嬉しさがこみ上げてきてしまう。
ここ、笑っていいところでしたよね?(笑)
結果的には、ガスに気づかれて最終話にこの続きはもつれ込みましたが、やっぱりウォルターはこうでなければならない。
まだまだ闘う、闘えるウォルター。
シーズン4最終話、いよいよです。
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