ブレイキング・バッド シーズン4 第13話(最終話)の感想です。
ブレイキング・バッド シーズン4も最終話です。
さすがに、最終話に変な邦題をつけるのはためらわれたのか、訳す人が変わったのか、普通に『Face Off』をカタカナ表記にしただけの今回のタイトルに対しては、何も言うことはありません(笑)念のため、【試合を開始するとか、直接対決】とかそんな意味合いです。
そんな『フェイス・オフ』的な内容の話だった最終話でしたが、観始めたときは、きちんと覚醒もしていたし、意識もはっきりしていたんです。
観終わって、自分の中で色々な感情が渦巻いてもやもやして、また考えがうまくまとまらなかったので、今回も、続けざまに二回観ました。
二回も観れば、落ち着くかなーと・・。でも、甘かった。
二回観ても同じことを繰り返しただけで、緑の服を着ている人の人数の認識がわたしの中で増えただけという結果に終わりまして(笑)
スカイラーが緑の服を着ている率が高いのは元々わかっていたのですが、マリーのしつこいぐらいの紫攻めに比べてちょっと地味な色なので、気づきにくかったけど、緑がすごく似合うんです、スカイラー。
スカイラーの髪の毛がブロンドだから、(やっぱり黄色と緑は相性いいな)っていつも思っていて。
ウォルターが今回のエピソードでは、ブレイキング・バッド色の深い緑色のシャツを着ていたのはみなさんご存じだと思うんですよ。
ウォルターはシーズン当初は、スカイラーが選んだと思われる変なチェックのヨレヨレシャツを着ていましたが、ガスと仕事を始めた当初は、昂揚感と解放感、そして元々の派手好きな性格を現すためか、ピンクのシャツとか原色のシャツを着ていることが多かったです。
で、今回の勝負服は緑を着ていた。
あんな短いけど大好きなオープニングも、登場人物の元素記号も緑だし、そいういったわけで今回シーズン最終話なので、緑を推してるのかなと思ったら、
ウォルターが緑を着ているのはともかく、出てくる人出てくる人みんな緑の服着てるから、気になってしまって。
わたしが確認しただけで、超ちょい役の人も含めて、七人緑色の服を着ていました。
本当はもっと居たのかもしれない・・とか言って、こんなところばっかり見て話に集中していないから、考えがまとまらない!(笑)
第12話の感想はこちら ↓ ↓
13話(最終話)は、ウォルターのガスへの捨て身の攻撃回です。
※以下、本格的なネタバレありの感想です。
ストーリーというストーリーを突き詰めるとキリがないし、そもそも考えがまとまらなかったので、最終話については2人のことに絞って話を進めていきたいと思います。
まずは、シーズン4後半、一貫してウォルターの敵であったガスについて。
ブレイキング・バッドの視聴を始めて、ちょうどガスが出てきて面白くなってきた頃、ブログを書こうとしてうろ覚えだった名前を確認しようとしてたんです。
そして、『ブレイキング・バッド ガス』って検索したところ、ガスの死亡シーン撮影についての記事タイトルが検索順位一番目にバーンと出てきて、ショックを受けて『記事タイトルにネタバレを入れるな!』とブログに怒りをぶちまけたことがあるのですが、そういったわけですごく好きなキャラクターでしたが、ガスがいずれ死ぬのは知ってました。
この時激しいショックをうけたうえ、その後いつ死ぬのかと、死にざまのネタバレをこれ以上踏むのは耐えられなかったので、かなり慎重に行動はしていましたが、毎回危険なことがあるたび(ふー、まだ大丈夫だった!)って思っていて、これはこれで『死ぬことはわかっているが、いつ死ぬかわからない』というスリルを味わえたため、今思うとこれはこれで楽しめたんじゃないかなという気にはなりましたが、でもやっぱり知らないほうがよかった!
ガスにしては珍しいブルーと黒のチェックのジャケットの裾を直し、ヘクターのところに向かう背中を見て、(これが最後なんだな)って思ってしまったからです。
役者さんって背中で演技できるからすごいよ。
書きながら猛烈に腹が立ってきたので、タイトルにガスの死亡時の撮影エピソード入れた人と、小一時間膝詰で話し合わないと気が済まないぐらいの気持ちになってきた(笑)
ガスは、残酷な組織のボスとしてウォルターの敵にはなってしまいましたが、わたしはウォルターより断然好きでした。
信念があり、主義主張にブレない一貫性があったからです。
そんなガスを今まで見てきたうえで、今回の死にざまは彼にとって悪くなかったんじゃないかと個人的には思っています。
タイミング的に復讐の相手であるメキシコの組織をつぶした後だったこと、マイクの後釜の護衛が「自分が行きます」というのを断って、やっぱり他人には任せられるはずもなく、危険を承知でヘクターの元に向かったこと。そして、復讐相手の最後を知れて死ねたこと。
老人ホームの駐車場に着いてから電話が来るまでのガスの微妙な表情は、一瞬たりとも目を離せないほどに、感情がこちらに流れ込んでくる素晴らしい演技でした。
ブレイキング・バッドでは何度も彼の演技に心を奪われました。本当に素晴らしかったです。『ベター・コール・ソウル』でも楽しみにしています。
そして、もう一人、このドラマの主人公であるウォルター・ホワイト。
信じてたのに・・。
子どもに手は出してないと信じてたのに・・。
家族を守るため、自分を守るため、必死にほぼ一人で頑張ったとは思う。
スカイラーの変な斜め掛けのバッグに爆弾を入れて、病院のドアに強力磁石がくっついたり、ソウルの事務所の窓を破って侵入したため、そのガラスに滑ったり、走るのが遅かったり、それでもがんばってヘクターと協力して、ガスを仕留めたけど。
でも、たとえ致死量調整してたとしても、無関係な子どもを巻き込むのはダメだ。
無関係な子ども以前に、ジェシーの大事な人を巻き込んだっていうのがダメだし、別にヒーロードラマじゃないけど、ドラマの主人公として、ダメだと思う。
すっっごいがっかりして、ガスの死が薄れたうえ、(そうだよ、ガスは子どもには手を出さない)って思って、ガスの株が上がり、ウォルターの株がまた下がった。
ジェシーがウォルターに訴えた「ガスは消すべきだったんだよな」っていう問いには、「ウォルターにとってだけは消すべきだった」っていう返答になってしまう。
巻き込まれたジェシーがかわいそうでならない。
ジェシーはジェシーなりにガスからウォルターを守ろうとしていただけに、不憫でならない。だから、ジェシーと屋上で会った時にブロックの容体を聞いてあんなに安堵したんだなって今は思うけど、ジェシーが家に押しかけてきたときは、「そんな人知らない」と主張していたし、シーズン4の最後が本当にこれでいいの?
子どもは助かったからよかったけど、死んでたらどうするつもりだったの?
こんなやり方で、ウォルター、本当に勝ったの!?
っていうもやもやで今いっぱいです。
シーズン4の総評としては、もっとジェシーとのバディ感を打ち出したものが見たかったし、シーズン5ではそうであってほしいと思います。
あと、ガスを失った組織は次のボスが現れてまたウォルターたちの敵になったりして、戦う羽目になり、ガスの方がマシだったねってなるのか、マイクは復活してシーズン5には出てくるのか、これで終わりのシーズン5でウォルターは落とした株をまた上げることができるのか・・。
あと、ジェシーには最終的には幸せになってほしい。
なにはともあれ、シーズン5の全16話で、全て終わりなんですよね。
わたしの『ブレイキング・バッド』のブログも無事に書ききることができればあと16回。
もしよろしければ最後までお付き合いいただけると幸いです。
それでは、またシーズン5で!
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