事の始まりは2020年。
寒冷地から関東に越すにあたり持参したもこもこの分厚い羽毛布団が傷んできたため、買い替えをしたことに始まる。
掛布団といえば、昔(大昔)は中綿や羊毛が主だった。
布団の上げ下ろしが重労働なほどの重たいものである。
それが今や軽くて暖かい羽毛布団が主となっている昨今。
もこもこすぎる羽毛は扱いにくい。しかも洗えない。
しかも寒冷地から持ってきたため、若干暑かった。
ハウスダストアレルギーがある身としてはアレルギーになりにくく洗える布団がよい。
という諸々の理由もあり、テレビCMの影響や予算の関係でケチって機能性布団を買ったのが大失敗。
羽毛並みに温かいといううたい文句の科学の力を駆使した保温性を維持する高機能布団。
買った当初は、
「こんなに薄くて軽いのに、布団に入ってものの数分でポカポカして湯たんぽ不要! 私、買い物上手!!」
と、安くて高機能なことにほくほくであった。
しかし、失敗であることに気づくのに時間はかからなかった。
布団にもぐりこんでから数分は天国なのだが、寝るには数時間という長い時間を要する。
暑い!!!
暑いんじゃっっ!!
布団に熱がこもり、寝汗がすごい。
真冬なのに朝起きると首周りに悪夢でも見たのかってほどびっしょり汗をかいている。
(ちなみに極度の冷え性)
冬山の寝袋であれば、このぐらいの機能性は必要だと思うが、温暖化が進む地球の寒冷地でもないマンション住まいのわたしには暑すぎる。
寒冷地から持ってきた羽毛布団より暑いじゃないか!! となったのである。
ほぼほぼ寝てる間に剥いでいる始末であった。
若いときと違って体温調節機能も低下している。
それでも新しい布団を1年で買い替えるのは気が引けて、2シーズン我慢した。
睡眠中の寒さを凌ぐという最低限の機能は十二分に果たしていたからである。
でもさー、開発の人真冬に8時間この布団で本当に寝てみた?
というのが正直なところだったが広告に嘘はないので責められない。無知だったわたしが悪い。
それでも、2年前と去年、そして今年では明らかに状況が変わっていた。
睡眠障害である。
寝ている間の中途覚醒に悩んでいる。
7時間睡眠時間を確保すると多いときで6回以上起きる。
睡眠導入剤や自律神経を落ち着かせる漢方などの手助けを借りてもこの有様。
体を疲れさせる運動、瞑想、ヨガなども試してみたが、コロナ鬱になってからだいぶよくはなったけど、ここだけが一向に改善する気配がない。
夏冬関係なくオールシーズン激しい中途覚醒をしているので、布団はもはや関係ないのだが、寝具でこれ以上起きる回数を増やしたくないという切実な事情で、今期は高機能布団からまた買い替えることにした。
しかし、ここで切実な事情はもう一つ出てきた。
予算である。
インフレの激しい昨今に、健康状態という切実な事情があるとはいえそこまでコストはかけられない。
様々なことを調べつくした結果からいうと、このぐらいのグレードの羽毛布をさくっと買える経済力のある方で家の中が寒風ふきすさぶ家でない環境下であれば、今の日本ではスペックを見る限り、下記の羽毛布団をご購入頂くと快適な眠りにつけると思う。
(※羽毛の匂いについては個人差があるため保証致しかねます)
寒冷地でも毛布をプラスでいけると思うお布団です。
充填物の量は少なめだけどダウンの部分はマザーグース95%、440dpはかなり魅力的。
さらに側生地がポリエステルではなくて綿であるのがポイント高い。
西●などのブランドはないけれど、たぶん大丈夫。
そして、さらにいうとこの布団は羽毛布団の中ではそこまで高級というほどではない。
これの倍、三倍する羽毛布団も普通にあるというのが『わたしの知らない羽毛布団の世界』でありました。
わたしには、このクラスの羽毛布団をさくっと家族分を買う経済力が残念ながらありません。
その結果、1か月にも及ぶ、わたしと羽毛布団との熱き戦いの火ぶたが切られることになる。
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その1:羽毛の種類と羽毛の混合率
高級羽毛布団にはガチョウの毛(グースダウン)が使われ、安い羽毛布団にはアヒルの毛(ダックダウン)が使われています。
低価格帯の羽毛布団は、ダックダウンが使用されています。
わたしは貧乏なので、グースダウンの羽毛布団は買えないので、睡眠障害があるので寝具にはお金をかけたほうがよいのではないか?と 少し悩みはしましたが、そこは割り切りました。
ない袖はふれない。
実際問題、わたしはユニ●ロではなく、某プライベートブランドのセールで二千円ぐらいで購入したライトダウンジャケットを長年愛用していますが、そこそこ暖かいのは知っているのでダウンであればいいと判断し、ダックダウンで探すことにしました。
ダックダウンにもホワイトダックとブラウンダックがあり、見た目的にも清潔感があるのと、生地から透けにくいためホワイトダックのほうが人気がありますがどうせカバーかけちゃうし、どっちでもいいと思いそこには拘りませんでした。
それよりも、ダウンとフェザーの混合率を重要視。
フェザーは【羽毛】ではなくて【羽根】であり、羽根布団とされているものはほぼフェザーのものがあります。
フェザー率が高いほうがお値段は安いです。
ダウンはほんとうにもふもふした綿毛のような状態ですが、羽根は赤い羽根募金の羽根のように芯があって、要するに綿毛ほどはふわふわしてないし、芯の分お布団自体が重くなるということです。
保温性はダウンのほうがあります。
ただ、特に冬布団は軽すぎても冷気が入ってきてしまうのである程度の重さは必要かなと思ってるいて、ダウン混合率は少なくとも50%以上で探しました。
フェザー多めのお布団には内容量の少な目な夏用の肌掛けが多かった気がします。
その2:詰め物の内容量
羽毛布団で検索かけると、膨大な量の検索結果が出てきます。
似たりよったりだと思いきやけっこう違っていて、油断していると夏の肌掛けを買ってしまう危険性が通販サイトにはありました。
1万円程度の安い冬用の羽毛布団の詰め物は1.0㎏が主流ですが、敵もさるもの。
【ダウン85%!】とか書いてあっても、よくよくみてみると内容量が0.3㎏だったりと夏用布団だったりで、
内容物の量が明記されていないばかりか、お布団の重さ全体しか書いていないサイトもあるんですよー。
冬用のお布団を注文して届いてみたら「肌掛けやないかい!」ってこともまれにあるってことです。
写真は似たような厚みのあるお布団を女性がふんわりだきしめているものが多く実際の商品がどんなものかわからないサイトが多かったです。
それで、けっこう長時間いろいろなサイトを徘徊する羽目になりました。
内容物の重量を書いていないサイトからは買わないことをお勧めします。
ダウンはそもそもが軽いので100g違っても量がかなり違ってきてけっこうかさ高(※単位dpiで表記される。300以上ならまぁ冬用OKぐらい。高級なものは450とか)が違います。
冬用を探していたので千円、二千円違っていたとしても1.2㎏以上の内容物が入っているものを探すことにしてここで15,000円を上限にすることに決定。
その3:側生地
羽毛布団の生地のことです。
高級羽毛布団には、高級なコットン(綿生地)が使われています。
ちなみにすごく高いものはシルク。
安い掛け布団にはポリエステル100%の生地もありますが、少し気を使っている独自の寝具を作って通販している会社は、ポリエステル85%綿15%が主流です。
ふわふわの内容物や羽根が生地をつきやぶって出ないように、生地の密の濃いものが必要だからです。
あと、単純にコストの問題?
高機能布団でのトラウマでとにかく熱がこもり、暑いのが嫌だったためなるべくなら綿で…と思っていました。
やはりポリエステルより綿のほうが通気性や透湿性あるし。
でも、最悪背に腹はかえられないので綿混でも仕方がないと思っていました。
ただし、布団カバーは綿100%のものって決めてあります。
肌ざわりを重視して、最近はパイル地のものを買いました。
そして、どのサイトを見ても布団屋さんがこだわっているっぽかっ羽毛布団のキルトマスの数(羽毛布団がぼこぼこしてる数)ですが、ダウンの偏りや保温性にかかわるものらしいです。
マス目が増えると手間もかかるし、コストアップもあるためそこにこだわっているにこしたことはないのですが個人的には「そもそも内容物の量が少ないのに、マス目もく●もあるか」と気にしませんでした。
余裕のある方はここも検討されたほうがいいポイントです。
その4:匂い問題
高級な羽毛布団でも、鳥の毛を使用している以上、羽毛独特のにおいがします。
ものによってはほしても日にちがたっても獣臭がなかなか取れないものがあります。
自宅で洗えればいいけど羽毛布団は洗えないし打ち直しに出すというのも現実的ではない。
羽毛布団のにおいはそんなに嫌いではないですが、もし合わない匂いで耐えられなかった場合、衛生用品のため返品交換も厳しいし、手間もかかる。
返品交換は面倒、できればやりたくない。
しかも布団…
匂いの少ないグースダウンを買えればよかったのですが、経済的に厳しいので洗浄力をうたっているところや、衛生観念の違いもあるかもしれないので日本製を中心に検索。
その5:わたしの決断
最終的に、綿混の側生地のものとすごい迷って、こちらのリサイクルダウンを使用している布団にしました。
同じサイトの京都羽毛と一騎打ちとなり(柄が可愛かったから)、最終的にカバーかけちゃうということでこちらに決定。
リサイクルダウンに不安はあったものの、そもそも使われていて匂いが抜けているところ、さらに洗浄すればさらに匂いはとれているはずという雑な確信をもって購入。
届いたときも今流行りの圧縮配送ではなくて不織布のケースにふんわりたたまれた大きい状態で届き、あけたときの感触から成功したのではないか? とは思っていましたが1時間ほど布団乾燥機の夏モードで空気を送り込んだらかなりふくらみ思っていたより厚手で適度な重みもあり、なにしろ全くにおわないです。
本当に羽毛なのか? と思わなくもないですが確かめるすべもないです(笑)
わたしは大丈夫なタイプですが、リサイクルダウンに抵抗がある方もいらっしゃると思うのでそこは個人の判断になりますね。
肝心の寝心地はかなりよく布団に変に熱がこもらなくてかなり快適です。
寒くなってからはタオルケットと毛布で寝ていて、高機能布団は暑くなるので意地で手を出していなかったのですが、正直寝具を変えただけでここまで違うのか、と衝撃を受けています。
高機能布団のようにぽかぽかにはならないですが、暑くもなく寒くもないです。
夜に暑さや寒さで起こされない。
今はタオルケットと布団1枚で十分で、真冬でも毛布がいらないんじゃないかと思っています。
薄手の羽毛で十分な方は1枚1万円あればそこそこのものを買うことはできる、というのが今回の調査の結果です。
暑がりの方やお子様であれば体温が高いので、むしろ薄手のお布団のほうがよいということもあるかもしれません。
そこまで高級なものにこだわらないのであれば、25000円も出せば、かなりいいものを手に入れることができるとは思うので、布団選びに迷われましたらぜひ一度ご相談ください(笑)
外商さんお抱えの富裕層であれば「お金はいくらかかってもいいから寝心地がいいのがほしいの」とでもいえば、素晴らしいお布団がおうちに届くと思うのですが、こちらは泥臭く足で調査。
途中煮詰まって、もうジャパネ●トで買えばいいのではないか と思ってましたが踏みとどまり予算内で満足いくものが手に入りました。
羽毛布団の世界も奥が深かったです。
せっかくなので、これから布団を買おうと思っている方に参考にしていただけると嬉しいと思って記事にしました。
それでは、またー。