武漢でCOVID19の一報が出てから、二か月以上。
日本では有名人の死により、陽性が判明し重症化したら隔離病棟で医療従事者を大変な目に遭わせたうえ、骨になるまで身内には会えないという事実が露呈。
それでもなんとなく呑気な雰囲気なのは、春のせいだけではなく国の対策によるのも大きい。
国民の命よりも大切なことがたくさんある、ということを臆面もなく繰り広げる国のトップの言動に、絶望している人もわたしだけではないと思う。
言いたいことは山ほどあるけど、キリがないので少しだけにする。
与党も与党だけど、野党もなにやってるのか全然見えてこない。
今回のことで良いことがあったとすれば、東京がオリンピックの開催地に値する機能が整っていない国であり都市であると、世間に知ってもらういい機会だったかもしれない。
オリンピック開催中に有事があったら、何もできないということを知ってもらえた。
外国が大変なことになる前に猶予期間があったにも関わらず、まだまだ感染が広がっているさなかに、お肉券やお魚券や旅行券の、外出自粛どころか外出要請ともとれる対策を発表し、買い占めを抑えることもできなかったせめてもの償いなのか、1枚200円の布マスクを1世帯に2枚郵送で配布するという。
本気で実施するつもりなのだろうか。
布のマスクであれば、それこそ布キレを口回りに巻いたっていいのだし、マスクの効果うんぬんの話ではなく、そこにかかる経費を、それこそお肉券やお魚券や旅行券で潤う業界にダイレクトに支援してくれたほうがいくらかマシなのでは、と個人的には思っている。
本当は医療機関や介護施設、飲食業などに従事するひとたちに、布ではない使い捨てマスクを、マスクの備蓄で気をもんだり、洗って使うという手間をかけさせることがないように数年分は渡してあげてほしい。
マスクが届くまで2週間以上かかるらしい。
その間にわたしも死ぬかもしれない、絶対はない。
みんな疲れていると思うけど、首都圏在住、電車通勤、都内勤務のわたしは、もう本当に疲れてきてしまった。
わたしより大変なひとがいることはもちろんわかっている。
医療の最前線、自営業、イベント関連、非正規の人、海外でロックダウンの憂き目にあっている人・・。
”だからわたしも頑張ろう”という風には思えなくなってしまった段階まできているまでに疲れているということだ。
はっきりいって心が折れていて、体に不調をきたしているのですが、その原因として思い当たる節を備忘録としてつらつら書いていきたいと思います。
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職場の人との認識の違い①
はっきり言って、これが一番のストレスの原因だと思います。
皆さんの生活を下支えする物流の一端を担っている仕事ではあるので、わたしの会社を締めることになったらそれこそ本当に緊急事態でしょう。
しかし、わたしの勤める会社が潰れたとしてもそんなに社会に影響はない程度のレベルです。
医療、介護ほどの緊急性はないし、大企業がいくらでもかわりをやってくれます。
わたしの勤めているところは都内の会社ではありますが、拠点は地方です。
そして、東京をはじめ全国の取引先を相手にしています。
なので、東京の出来事は対岸の火事という雰囲気が、職場の人をはじめかなり多く、社員の命が危機に晒されているという意識ははっきりいってゼロ。
「会社から陽性が出たら、会社が傾く危険性があるので隠蔽するし、自宅で我慢してもらうしかない」
とヘラヘラとボスが言っていたのが二週間ほど前。
4月に入ってからは、
「朝、熱があったら出社しないでください」
「家族に陽性が出たらすぐさま報告してください」
「手洗い、うがいを徹底してください」
という通達があり、
(え・・。移らないようにしない対策は・・?)
と絶望。
例年のインフルエンザの喚起と同じじゃないか・・っていう。
震災のときもそうだったのですが、心底嫌になってきました。
こういう有事のときは人柄の底が見える発言が浮き彫りになるので、辛い。
職場の人との認識の違い②
インターネットをやっていない人は社会人にはほぼ存在しないと思うのですが、情報網のほとんどをテレビに頼っている人はまだまだ多いことに驚いています。
デマなんかが拡がるのもSNSもそうだけど、テレビの影響も大きいと思う。
「コロナって味覚がおかしくなるらしい」
という話をさも最前線のように職場の人が言っていたのが、野球選手に陽性がわかってから何日も後でした。
わたしはそのだいぶ前にTwitterで知っていた。
わたしは普段海外ドラマや映画のレビュー記事を中心に書いているので、Twitterのフォロワーさんには海外在住の人も多く、海外の情報も頻繁に入ってきているのですが、はっきり言って、職場の人は、海外の現状は知らないですし、そもそも知る気はないです。
緊急事態なら、テレビでやんなきゃぜーったいダメ。
日本人は、オリンピックの頃からテレビなんだよ。
わたしがそういうシリアスな話を話題に出そうもんなら、神経質な人扱いだし、
「イタリアやアメリカは大変らしい(でも日本は平気でしょ?)」
「ロックダウンとかやだなー(日本はやらないよねー)」
これが、今のわたしの周りの都民の現状です。
若い人は死なないから大丈夫だと未だに思っているし、ガンガンたばこも吸っている人は吸っている。
自分がコロナウイルスを体に持っているかもしれないと本気で思っている人は、わたしの会社にはわたし以外存在しません。
自分が移されるかもしれないけど、自分が移すとは思っていない。
情報統制の成功例ですよね。
今のところパニックも起きていないし、少なくともわたしの取引先の中の中小企業では、リモートワークも休業しているところもないです。
大手企業はリモートしているところもあります。
大手と違い、零細企業は強制力が発動されるまでは死活問題なので動くと思います。
正常バイアスの実例を肌で体感している感じです。
マスクとアルコールが買えない
わたしは、アレルギーも持っているし、電車でたまに強烈に臭い人がいるのでマスクは欠かせない通勤アイテムです。
強烈に臭い人はマスクだけでは無理なんですけど、ないよりはマシで。
アルコールも普段、いつでも携帯しているんですが、まさかこんなに買えないと思わなかった。
マスクは最悪手作りすればいいですが、アルコールはどうすればいいのですか?
あとねー、紙類のデマによる個数制限で生理用品おひとり様1個までって・・。
生理用品は日や用途によって使い分けなきゃいけないし、衛生的に代用品も無理なんです。
ノーモア買い占め。
ドラッグストアで殺気立っている人を見るのも嫌だったから、しばらくは近づかないようにしていました。
そういう一つ一つが真綿で首を絞められるようにジワジワ精神的に追い詰められてきたのがちょっと限界値に近づいてきました。
元々豆腐メンタルだし。
楽しみにしていたいちご狩りが行けなかったとか、楽しみにしていた映画が公開延期になったとか、どうでもよくなってきて好きなものに対しての情熱を失いかけているので危険信号だと思います。
ドラマも、どうしても観たいやつだけ真剣に観て、あとは観る気にならずにリアリティーショー観て現実逃避しています。
正直、生きる気力を失っているのに、仕事だけには来ているというおかしな状態です。
こういうことを言うと仕事を辞めればいいじゃないかと思われる方も多いと思うのですが、そう簡単な問題でもなく、いやいやながらも仕事を続けられているのも、ライフラインの一端を担う仕事なので仕事自体がなくならずに済んでいるともいえるし、少ないながらもお金を得る手立てを断ち切る勇気は今は持てないです。
意識も低い系ヘタレなので、文句言うのが関の山ですね。
先週は3日ぐらい発熱というほどではない微熱と眩暈に見舞われていて(たぶん、風邪。大量に食べたら治った)のですが、会社にいるとイライラしてストレス性の動悸と、元々ある噛みしめ癖がひどくなってきたので、お守りで処方されていた軽い安定剤を飲んだらだいぶ楽になりました。
ありがとう薬。
あと、わたしは地元が飛行機の距離の地方ですが母が重篤な持病を持っているので、絶対に帰れませんし、自分がウイルスを持っているかどうかわからない状態が長引けば、一生会うのをためらう状態です。
まぁ、毎日電車通勤しているので、世界の感染拡大の状況を見ると、持ってない可能性のほうが少ないでしょうね・・。
大企業のテレワークやリモートワーク、時差出勤のおかげでわたしは空いている電車に乗れることもできるので感謝しています。
今後もっとパンデミックになり、わたしを含めた小さな会社の人たちから陽性が頻発しても、落ち着いたころに在宅勤務していた大企業の人たちが社会復帰したほうが経済が潰れないので、弱肉強食的な論理からいくと合理的なのかなとも思います。
そう考えると、国のぼやぼやした時間稼ぎ的な政策もあながち間違ってないのかなとすら思えてきました。
高齢者にもっと危険を周知しないのも高齢化対策の一環だったりして・・。
とにかく、2020年の今、なんとなく思い描いていた将来と大きく変わるかもしれない現状になっていることは確かなようです。
とりあえず、週末は外出を自粛して、来週また頑張って働きますね。
来週あたり病院で薬ももらってきておかなきゃ。
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※こちらは新型ウイルスが世界を襲う映画