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【映画】『ロケットマン』音楽の神様エルトン・ジョン。神が地上で人として生きる難しさ。

ロケットマン』は、イギリス出身のミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画です。

 

rocketman.jp

 

~あらすじ~

イギリスの郊外で生まれた、レジナルド・ドワイト。

父は厳格で家庭を持ってしまったことを忌み嫌っており家では常に不機嫌だった。

そんな夫と愛情を交わせず、子どもにも無関心な母。

天性の音楽の才能があったレジーの才能を伸ばす協力をしてくれた唯一の存在であった祖母の手により彼は”ピアノ”という魔法の道具を手にした。

ピアノ教室の先生の推薦により王立の音楽院の奨学生となり、その後ミュージシャンへの道を目指すレジーだったが、レコード会社のトップは彼の才能を見抜けなかった。

しかし、レジーにメロディの雨を降らせる作詞家・バニーとの出会いが彼の運命を変える。ミュージシャン【エルトン・ジョン】の誕生の第一歩だった。

その後【エルトン・ジョン】はスターダムの道を颯爽と駆け上るが、成功の代償は彼が予想するより大きく計り知れないものだった。

 

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 前売りを買うぐらい楽しみにはしていましたが、エルトン・ジョンのことはほとんど知らずに映画を観ました。

わたしが生まれる前から歌手活動をしているみたいなので、それも仕方ないといえば仕方ないのですが、唯一知っている曲は『Your Song』ぐらいで、逆に『Your Song』だけはよく知っているという状況。

この曲は、家人が「この曲なら何百回聞いても飽きない!」と豪語し英語の勉強に用いていたもので、耳だけで歌詞を聞き取り字に書き起こすという作業をずっとやっていた流れでわたしも何度も聞くことになっていた曲なのですが、本当に何度聞いても飽きない。すごい。

しかし、勉強に用いるにはハードルが高い曲であったことは、今回こちらの作品を観て、改めてよくわかりました。

英語的にも難解な詩情的な歌詞に加え、字余り的な、単語で区切らないエルトン・ジョンの類まれな歌唱力に苦戦していた家人(笑)

 

そういったわけで(?)、映画館のスクリーンの大画面と音響下のもと、弾き語りでエルトン・ジョンを演じるタロン・エガートンが歌う『Your Song』には大感動させてもらいました。

タロン・エジャトン表記と迷いましたが公式HPが”エガートン”だったため、こちらの表記でいかせてもらいます)

彼、『SING』のゴリラの少年役でもすごい歌唱力を発揮していましたが、改めて歌うまい、ヤバい。

心に響くとか、天性のシンガーとか、色々、歌ウマを表現する言葉はあると思うんですけど、どの言葉も嘘じゃないし賞賛を表す言葉に間違いはないんだけど、なんか安っぽくなる気がする。

他の表現方法が見つからない。

語彙力を失うってこういうことなんだなって感じです。

ライブじゃなくて映画なんで、無理なことはわかるんですけど、一曲、一曲じっくりフルコーラスで聞きたかった・・。

(え・・短い・・)って何度思ったことか(笑)

 

映画作品としては、”ミュージシャンの一生”ではなくて、”現役のミュージシャンの一区切りまでの半生”を描いたものなので、色々難しいところはあったとは思うのですが、地上に人として生まれてしまった音楽の神様が、人としての幸せを追い求めてしまった結果の悲劇が、溢れる音楽と共に描かれる、見た目の派手さとは裏腹の切なさを描き切った作品だと思いました。

 

エルトン・ジョンは自分が神様ではなくて、人だと思っていた。

神だと自分で気づいていなかったがために、何故こうも自分が愛してやまない人たちに拒絶されるのかわからなかった。

彼の周りの人も、彼が”人を超えた何か”と薄々勘付いてしまったため、必要以上に近寄ることを避けてしまったのかもしれないと、映画に出てくる人たちを見ていたわたしが感じたことです。

自分では気づかずに神様であろうとし続け、地上で人に混ざって生きていくことに、とうとう限界が来てしまった、エルトン。

もうやめて、音楽を捨てて! もう歌わないで・・、いや、それはダメ、やっぱりそれでも歌って!という矛盾した気持ちになり、本当に神様に縋るような気持になってしまって、ポロポロ泣きました。

 

そういう切ないストーリーも含めて心に響く作品ではあったのですが、エルトン・ジョンというアーティストに対するリスペクトが作品中から溢れていたのも、わたしが彼を神様的な存在に感じる一因だったと思います。

主演のタロン・エガートンの歌だけではなく、心情的な演技はもちろんのこと、今までの彼の軌跡をきっちりと追ったドキュメンタリー的な側面も含め、いい意味で非常に真面目に作られた作品。

 

そして、作中のライブ衣裳もすごかったです。

映画ではエルトンが着ていた衣装をそのまま再現するのではなく、衣裳デザイナーのジュリアン・デイが彼なりの解釈を加えて製作されたとのこと。

彼のライブでの奇抜なファッションは鎧であり『ありのままの自分は誰からも受け居れられない』という恐怖心から来るものだったのだろうなぁと、わたしが衣装ひとつから感じることができたのも、製作の気合いのたまものだと思うのです。

 

脇役陣では、彼を神ではなく人として扱ってくれたバーニーという、楽曲の詩を担当していた仕事のパートナーとエルトンとの関係も見どころです。

エルトンの子ども時代の子役の歌も非常に上手でした。

それと、登場時からずっと(見覚えがある・・・)と思っていて、でもどこの誰か全く思い出せなくてラスト数分でやっと思い出して、若干ストーリーに集中できなくさせてくれたリチャード・マッデン

ゲーム・オブ・スローンズロブ・スターク役の人なんですよね。

あと、ここ最近のドラマでは『ボディーガード~守るべきもの~』で人気を博していたけど、わたしはまだ未見。

Twitterでもつぶやいたんですけど、この映画の数少ない濡れ場を担当されております。 

しかも腐的なやつでしたので、好きな方はお見逃しなく(笑)

 

基本的にはミュージカル風に作ってあるので、突然歌いだしたり踊り出したりというシーンはあることにはあるんですが、思っていたよりミュージカル要素は少なかったです。

 

とにかく、音楽の大洪水。

 

エルトン・ジョンのファンの方は観に行くと思うのですが、わたしのように彼の歌は『Your Song』しか知らなくても、もちろん感動できます。

ラスト、エルトン・ジョンが神ではなく人として生きる決意をするまでが本作品です。

 

そして、やっぱり、音楽映画は劇場に限ると思うのです。

わたしが観に行った時、ライブ感を堪能するためか、大スクリーンの一番前のど真ん中で見ている人が居て、(あそこで映画が見えるのかな・・?)と思って、上映後、同じところに座ってみたのですが、思っていた以上の大迫力。

今回は後ろの席で観たのですが、二度目(IMAX予定)は、その方たちを真似して前のほうでライブ感を堪能したいと思います。

そういう楽しみ方ができるのも劇場ならではですよね。

 

公開直後の割に思ったほど人が入っていなかったので、もうちょっとして落ち着いたら行こう~! と思っていると予想よりだいぶ早めに上映が終わってしまうかもしれません。

興味のある方は是非お早めに劇場に足を運んでみてください。

ロケットマン盛り上げていきましょう!

 

というわけで、それではまた。

 

 

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