『ライオン・キング』すごく好きです。
劇団四季のミュージカル版は三回ぐらいはなんかしらで観ている気がする。
日本の天才漫画家が世に送り出した作品のパクり問題が必ず勃発するこちらの作品ですが、それはまた別の方たちに解決してもらって頂いてもらいたい問題で。
何故なら、こんなに観てはいるけれども、『ライオン・キング』のストーリーはそんなに好きじゃないからです。
子どもだから仕方ないとはいえ、シンバのお坊ちゃんぶりがイラつくし、あの無神経さではスカーに狙われても致し方なく、ムファサも息子溺愛で甘やかしているし、その後のぐずつきも好きになれず。
そんな感じなのに、『ライオン・キング』の何が好きかというと、作品全体に流れるアフリカ感と圧倒的な音楽のよさですね!
あと、基本的に動物が好き(笑)
ミュージカル版は、装置(あえてこう呼ばせて頂く)を操る役者さんたちがすごい。
そういったわけで『超実写版』を観る前日に、アニメ版の『ライオン・キング』を観て劇場のIMAX3D版に臨んだので、そちらのレビューをつらつらと書いていきたいと思います。
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まず、【超実写版】はアニメの実写です。
アニメでは描けなかった多少の”補足”シーンがありはしましたが、ストーリー、カメラワーク、セリフなどは8~9割方同じ(とわたしは思いました)。
音楽は、ビヨンセの挿入歌と、エルトン・ジョンのエンディングテーマが聴けるけど、あとはアニメとほぼ同じ。
しかし、これは当たり前なのですが、多少は歌い手のアレンジがあったりはしたし、ティモンの歌声は実写が好き。
スカーの歌、"Be Prepared" (準備をしておけ)はけっこう上位で好きな曲ですが、ここは長めにカットされていて非常に残念でしたが、実写版のアレンジはそれはそれでスカーがかっこよかったのでアリだと思いました。
シンプルに言ってしまうと、自社(ディズニー)で作ったアニメーション作品とほぼ同じストーリーを実写にしただけの映画ですが、この【超実写版】は劇場に観に行く価値がある。
まず一つ目の理由としてはご自宅のテレビより、映画館のスクリーンのほうが大きいから。
世界には小さ目の映画館の劇場のスクリーンなら、それより大きなテレビかモニターを石油王とか、日本でもセレブが持っているかもしれないので絶対とは言えないですが、だいたいの家庭用のテレビは劇場のスクリーンより小さい。
そして、音響も家より映画館のほうがいい。
なので、劇場に観に行ったほうがいい。
この映画の最大のウリは、ものすごく細かく細かく丁寧に作りこまれたCGです。
【実写】ではなく、【超実写】。
それぞれの動物のリアルさはもちろん、その動物たちが風になびかせる毛の一本一本、感情を現す瞳の表情、鳥の羽ばたき、水の流れ、砂の一粒一粒、大地に上る太陽、沈む太陽の微妙な色の違い、空にまたたく星のひとつひとつ、ジャングルの美しさ、とにかく細かく細かく繊細に仕上げてある。
ライオンの雄叫び、象の足やキリンの大きさ、ヌーの大暴走のリアル感、シマウマの群れ、アフリカの地平線、これを家のテレビの大きさと音響で体感できるかというとやっぱりできないわけなんです。
テレビでも美しさは味わえるしイメージはできる。
でも、体感するには劇場に行くしかない。
観るというより、アトラクションというか、この超実写版は体感する映画なんだと思います。
アフリカで野生動物を観るのが夢な人は、劇場に是非足を運んでください。
実写感がすごすぎて、動物たちが歌ったり喋ったりするにも関わらずドキュメンタリー感が出るし、逆に野生動物なんで、ハイエナとか大きい動物なんかはアニメと全然違うので、小さいお子さんなんかは迫力が凄すぎて泣いちゃったりする子が出るかもしれないので注意が必要かもしれません。
冒頭で、ほぼアニメと同じストーリーと申し上げましたが、今思うと、”補足”の部分にはディズニーらしく教育的指導も入っており、自然の摂理というかそういうものが描かれているシーンが美しく感動的です。
日本からアフリカに野生動物や自然を観にいこうとすると、旅行会社のホームページなどをざっくり観たのですが、だいたい40万ぐらいから高価なところでは200万ぐらいが一人あたまの費用だったのですが、天候にも左右されるのでそれだけお金をかけてもずっと雨かもしれないし(超絶雨女なので自分を信用していない)、野生の動物なので目的の動物が絶対観られるとは限らないじゃないですか。
夜行性の動物(ライオン含む)は昼間だら~っとしているし。
あんなにたくさんの動物はきっと観られない。
でも、超実写版『ライオン・キング』であれば、IMAX3Dのプレミアシートなど超高級な席に仮にしたとしても、往復交通費と映画代金だけで、アフリカの雄大な自然と多彩な野生動物に加えて、良質な音楽まで付随してくるという素晴らしすぎるコストパフォーマンス。
ディズニーが何億円もかけて作った渾身の一作を数千円という費用で、劇場で体感できるチャンスは本当に今しかないです。
しまいに、通信販売の売り子さんみたいな口調になってきてしまいましたが、今回の超実写版『ライオン・キング』には劇場に観に行った人にしかわからない良さっていうのが特にある作品だと思いますので、お時間のある方は是非観に行ってみてほしいです。
わたしは鳥の飛ぶ羽ばたきの様子が美しすぎて息を呑みました。
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