Netflix『sense8』シーズン2第9話『家族の意味』感想です。
アメリカの結婚式。
洋画や海外ドラマで、何百回(を超えているかもしれない)と見ていて、ふわっとした決まりや行事はなんとなく知っているけれど、イマイチちゃんとはルールをわかってはいない。
今回も、披露宴らしき食事会の後に式だったし、式ではアマニタが可愛いウェッジソールの靴を履いていて素敵だったし、バグは白いタキシードを着て参列(めちゃくちゃかっこよかった)していて、それもまた素敵だった。
今の日本のチャペル結婚式は、欧米風の結婚式を取り入れているはずなんだけど、独自のルールやマナーが進化していて【マナー警察】の取り締まりで、たまに芸能人がやり玉にあげられたりしています。
わたしは結婚式に関しては、身内以外の参列者以外は【ごくごく私的な慶事に関して自らのお金と時間を使い、祝福しに来てくれるだけで聖人】と思う人なので、そんなうるさく言わなくても・・と、個人的には思っているのですが。
話を戻して、アメリカの結婚式までのスケジュールや、ざっくりした決まりに関しては下記サイトが非常にわかりやすかったので、わたしが書くよりはるかにいいと思ったので、掲載。
ノミが乾杯のスピーチを取ったのは、親せきや身内など新郎新婦に比較的近しい人などが集まった場での式の前に行われる食事会、リハーサル・ディナーでの出来事だったと思うと、ノミ、よく頑張ったなと、グッときます。
しかし、なんのためにリハーサルが?(笑)
『酔った勢いでテンションが上がり、地方のラブ〇みたいなちゃちい教会で、Tシャツにジーンズにベールだけ着けて、牧師かどうかも怪しい人の立ち会いで式をあげちゃい、結婚した自覚がなく後で問題になる』
みたいな、カジュアルさを想像していたけど、割とやることがあり、忙しいアメリカの結婚式です。
ただし、上記サイトには参列者の衣装のことなどは書いていなかったので、引き続き調査。
やはり、女性参列者は白とブライズメイドとかぶるドレスの色は禁止。
白はともかく、ブライズメイド(花嫁付添人の数名)のドレスは花嫁がプレゼントするのが基本らしく、どの色のドレスなのかは、口コミか賭け(笑)
わたしはいつも、変な色の変な形のドレス・・と思うことが多いブライズメイドのドレス。
実際の結婚式の、ブライズメイドのドレスは花嫁持ちなので、経費節減なのかなぁと思いましたが、映画とかドラマとかはそこはそんなに・・って思ったんですけど、それはリアリティを追及しているのかも(笑)
今回のノミは素敵な、ヌーディーピンクのドレスでした!
男性は、黒一色は喪服っぽいので基本ダメ、グルームズマン(花婿付添人)とかぶるスーツの色もできれば避けるらしい・・という基本的なルールはあるにしろ、けっこうみんな男女ともカジュアルだったり、露出が激しいピッタリドレスだったり、新郎新婦からドレスコード(テキサス風)などの指定があったり、けっこう自由らしい。
そもそも、洋服が浮いているからといって文句はあまり言われなさそうな気がする。
チャンスはなさそうですが、アメリカの結婚式一度参加してみたいなぁー。
シーズン2第8話の感想はこちら
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン2第9話。『What Family Actually Means』
ノミは意を決して、妹の結婚式に参列していた。
妹に乾杯のスピーチを頼まれていたノミだったが、参列者や親族の目もあり自分がスピーチをするべきか迷っていた。そんな時、ノミの母が相変わらずノミを”マイケル”と呼び、憎しみの目を向け、スピーチはせず帰るようにノミに言ってきたため、アマニタはノミを励まし、ノミは最高のスピーチを妹に送る。
ライリーとディエゴは廃墟の教会で会ったキャロルを警察のデータベースで捜索。
住所を発見し、家に向かうがそこには衝撃の光景が広がっており、そこで行われていた様々な『過去』を感じることになる。そして、キャロルの変わり果てた姿と再会し衝撃を受ける。
ヴァン・ダムは選挙戦の最中にカバカの護衛が自分についていることを感じ取り、彼に会いに行く。自分の住んでいる場所での選挙の重要性や危険性を知るとともに、カバカから、彼の母を愛しているという告白を聞くことになり複雑な思いを抱く。
ダニエラは失意のリトを励まそうと、リトの元に持ち込まれた台本すべてに目を通していた。リトにピッタリで演じて欲しい作品に巡り合いリトに紹介するが、その台本はハリウッド作品で、メキシコ以外での知名度が低いリトは事務所の後ろ盾も失った今、その作品に出演することは無理だと感じていた。
しかし、ダニエラは軽快な作戦で制作陣に会うアポを取ることに成功。
事態が動いた瞬間だった。
そして、サンは弟が主催する会社のイベントに潜入していた・・。
ノミが妹に贈った結婚スピーチが本当に素晴らしくて、感動して泣いた。
また、原題の話になるんですけど、今回のエピソードの原題は『What Family Actually Means』。
このActuallyが非常に重要な意味を持っていると思いました。
洋画や海外ドラマでも、頻繁に使われるActuallyですが、辞書を引くといろーんな意味があって、自分の言いたいことを強調する場合に使うこともあるけど、映画やドラマを観ているシチュエーションで、Acutuallyが使われる一番多い印象は、日本語的に言えば【実際には】とか【本当の所は】っていうのが一番多い気がします。死語だけど【ぶっちゃけ】とか(笑)
今回の原題は『家族の意味』と邦題は訳されていて、内容とも合っているんですけどWhatもついているし『ほんとうの家族とは』っていう、投げかけの要因が含まれているのかなと思います。
ノミは、不幸にも本人の意思と関係なく体と心の性別が違う形で生まれてきてしまい、自分をこの世に生みだした母親がそのことを忌み嫌っている。
それでも、ノミは自分の人生を体と心の性別を一緒にして歩みたいし、人からも心の性別で見られたいし、心と体の性別が一致している人が、当たり前に過ごしている日常を手に入れたいと心から願った。
手術から目覚めた時に、妹がそばで手を握っていて『Happy Birthday』を歌ってくれたことには本当に感動しました。
幼少期のノミを男らしく生きようとさせた父親が、ノミを娘と言ってくれたことにも感動しましたが、今まで窮地に陥っていたノミを必死で救おうとリスクを冒している、アマニタもバグもノミの家族ですよね。
リトのために心を尽くした、エルナンド(アサイーボウル美味しそうだった)もダニーもリトの家族だし、sense8のチームメイトもある意味みんな家族。
家族っていうのは、自然となるものではなく、お互いが協力して作っていくものだけど【血のつながり】が、絆にもなったり、鎖になったりするから非常にやっかいな人間関係だったりします。
サンは、血のつながりが鎖になってしまった典型。
一部ではあるけど、血の繋がった家族との絆を取り戻せたノミと、多分一生からみあって、ぶった切らないとどうにもならない鎖になってしまったサンの血の繋がった弟との関係が対照的です。
ライリーとウィルのくだりはなんだかよくわからなくなってきてしまたので、感想を書けるレベルではないので割愛(笑)
カーラも旦那の友達の結婚祝いは爆弾オチ。
(カーラはちょっとお嬢様すぎてイラつくので、ヴォルフガングに相談しなさい)
スペシャルも入れて、残りあと3話ですねー。
現状では永遠に続くような気がするような流れですけど、終わりがわかっているドラマを観るというのもたまにはいいです。
というわけで、それでは、また。
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