『13の理由』第5話 カセット3:A面感想です。
日本の義務教育は、小学校6年、中学校の3年の15歳までですが、文部科学省の発表ですと高校進学率が現在97%を超えていますので、義務教育ではないにしろほとんどの日本人が高校まで進学していると考えていいと思いますが、国として義務教育ではないので、国民に高校まで行かなければいけないという法律は存在していないので、例外はもちろんありますし、中学以降の人生は本人と保護者の自由意思です。
アメリカは、高校までが義務教育で公立であれば学費は無料です。
日本の小・中・高にあたる部分は、5・3・4または6・2・4で州によって違いがあるため、ドラマや映画では、いわゆる日本ではっきりとした【何年生】という部分がぼかされている場合が多いのではないかと思います。
日本とは違ってクラスがなく単位制で、能力のある学生は飛び級も認められていますが、地元の公立校に通う場合、高校卒業まで受験はありません。
クラス制、担任制がないのは、それこそいじめ問題を防止するためもあります。
治安なども含めた問題で、アメリカでは、基本的に徒歩通学をしないので、親の送迎や通学バスなどのこと、16歳以上は免許を取得し車通学する生徒も多いため、中学校と高校は同じ場所にあることが多いのではないかとドラマなどで推測していて、高校生(男子)が中学生(男子)をいじめているシーンも見かけることが多いですが、そこはさすがに子どもっぽく感じる一面です。
下級生の事はほっとけよ・・って思ってしまう。
そして、アメリカの学校内におけるヒエラルキーが今回の『13の理由』のエピソードでなんだかわけがわからなくなりました(笑)
このドラマを観ているさなかに、マーベル最新作『スパイダーマン:ファーフロムホーム』を観にいったんですけど、予習で『スパイダーマン:ホームカミング』も観ていて、高校生男子(16歳)を中心としたヒーロー映画なんです。
主人公の立ち位置的にはクレイと同じような感じなのかなぁ・・とは思うんですが、なにせ、この『スパイダーマン』は、学校もみんな仲が良くて、和気あいあいと楽しい感じで、多少のいじりはあるにしても、基本的にはほんわかハイスクール思春期物語なので、映画を観た翌日に『13の理由』を観たらギャップで混乱(笑)
『13の理由』も、ほんわかハイスクールストーリー・マーベル版『スパイダーマン』も
、【ド田舎っていうほどではない、ちょっと郊外の高校】という点で、 共通点も何個かあり、一番基本的なのは、
・裕福な家の子の地位は高い
ってことですかね。
日本もそういう部分はなきにしもあらずですが、必ずしもそうとも限らないときもあります。
ですが、アメリカのハイスクール物語では、このラインは絶対的な感じがします。
裕福な家の子がパーティーを開催、裕福な家の子が車を自慢し取り巻きを引き連れている・・などなど。
何故コートニーがハンナに『かわいい』判断されてて、学校で幅を利かせる存在なのか全くわからない、文化も生まれた時代も違いすぎる・・・と思っていたのですが、
そう考えると、話が繋がる。
アジア人なうえ両親がゲイカップルなんて、今までのドラマや映画、そしてあの学校内の様子だと、逆にターゲットにされてもおかしくないところ『学校内の人気者』的な立ち位置にいるということは、まず、入学前にコートニーの両親が差別問題にならないように強く言ったということが予想されるし、小学校時代から学校で何かあるたびに抗議したり、裁判も辞さない構えであるうえに、それができるなんかしらの権力を持っている、裕福な家庭環境なんだと思います。
差別もかっこ悪いし、何かあるとめんどくさい。
という図式が出来上がったのではないかなぁ・・と。
学校生活は、協調性や社会性を学んだりうまく人間関係を渡り歩く術を学ぶ場でもあると思うんですが、子どもなだけに幼稚なウソもつくし、ミスも犯す。
人によっては、一生の思い出や、一生の友人を得たりできる場でもあるのですが、そういう機会に恵まれないまま学校生活を送る子もたくさんいるんですよね。
コートニー自身も『学校内の人気者』なのに、孤独だし・・。
もし、タイムマシンが開発されて、人生やり直せるとしても、もう一度高校生活送るのは、絶対やだなー。
勉強をやり直しはしたいけど、学校生活が無理だわー・・。
第4話の感想はこちら
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~あらすじ(ネタバレあり)~
第5話 カセット3:A面『Tape 3, Side A』
Tape subject: Crimsen, for deflecting attention about both her sexuality and the photo Tyler took of her and Hannah by spreading further rumors about Hannah.
ハンナとコートニーが酔っ払ってキスした写真が盗撮され、学園内にバラまかれた件で当事者探しが始まっていた。当初は顔がはっきりしないと思っていたが、だんだんとコートニーとハンナだと気付く人が現れ、焦るコートニー。
コートニーは両親がゲイカップルであり、養子という事情を抱えていて更に自分のセクシャリティが公になることを極度に恐れていた。
クレイは、賭けに負けて嫌々学校のダンスパーティーに参加することになり、ハンナもコートニーたちと参加をすることになる。
コートニーとの友情を壊したくないハンナは必死になり、両親にパーティーに参加する際の友達の送迎のため車が欲しいと懇願するが、母のオリヴィアは拒否する。
コートニーとその友人含め4名でパーティーに参加するハンナだったが、コートニーに置き去りにされ、一人になる。
コートニーは、ブライスに写真の当事者を当てられて動揺し、ハンナを悪者にした余計な尾ひれまでつけて、写真の当事者はハンナと学校内でレズビアンで有名であったローラだと嘘の噂を流してしまう。
ジェシカはそのパーティーでジャスティンとの距離を急速に縮めるが、前後不覚になるまで酔っ払いハンナが連れ帰る。
クレイは、そのダンスパーティーでハンナとダンスしたことを思い出し、喪失感に陥る。悪い噂を流したコートニー本人が率先して、ハンナの追悼行事を開いていることに疑問を感じたクレイは、コートニーをハンナのお墓に連れて行き、コートニーの心のうちを聞くことになる。
ジェシカは、ハンナのテープに登場した人物をクレイが断罪していることに不安を感じ、この先のテープの内容によって自分たちが危険に晒されることを恐れ、クレイに余計なことをしないように作戦を立てる。
クレイは母から、学校側からハンナの自殺裁判の担当弁護を担当することになったが、どう思うかと相談されるが「ハンナは知らない子なので自分には関係ない」とウソをつく。
まさか、クレイの母親、弁護士だったのかぁー・・。
いじめがバレるとめんどくさいことになるから、最初テープを聞いてる時から母親の存在を異様に警戒してたのか・・。
それにしても、コートニーは、写真の人物が自分じゃないっていうのだけ言えばよかったのに、何故余計な尾ひれをつけた・・。
そこが、子どもなのに子ずるさも持ち合わせている思春期なんだなと思うけど、噂の中心人物をとにかくハンナにしたく、自分から気を逸らせたかった。
あの手の男子はバカだからそういう話にすぐ食いつくと思ったし、実際バカだからすぐ食いついた。
わたしは元々、あまり自分と親しくない人のプライベートに関心がないタイプ(職場の人とかもそこに含まれる)なので、知人程度の人の恋愛や、ましてや性的なことなんて、一切どうでもいいと思うので、心底ゲンナリ案件でした。
波瀾万丈で、フィクションより断然面白いとかなら積極的に聞きたいけど、そうじゃないならむしろ余計な記憶スペース使いたくない(笑)
あ、友人は、全然別ですよー。
すっごい少ないですけど、逆に超大事に思っています!
そういったわけで、口は固めなので相談事はご遠慮なく(笑)
今ドラマ内でもっぱら気になっているのは、ハンナがクレイに信じ込ませるため(?)にでっち上げたとジェシカがずっと言っている『ジェシカ主催のパーティーの件』ですね。
死人に口なしだし、言ったもん勝ちだし、復讐が目的であのテープを作成したなら、本当の”理由”だけでなく、自分もされたように、でっち上げの”理由”があったとしても不思議じゃないし、わたしならやるな(笑)
それがどんな波紋を引き起こすのか、死んでしまっていてはわからないけど、とにかく高校生が、自分のことを大事に思ってくれている親を残して自殺するほどの決意をする何かがあったとしたら、”理由”ぐらい作るよね。
ハンナのお父さんが、自分の事業のせいで新しい町に引っ越してきたために友達ができない一人娘のために、お金がないなか車を用意したりパーティーに参加する娘のためのコサージュを用意したり、非常に、切なかったな・・。
あまりオリヴィアに協力的じゃなかったから、あれ?と思っていたけど、人一倍傷ついてたので、思い出したくないんだなと思った。
オリヴィアの気持ちも、パパの気持ちもわかる。
どんな内容になってるんだろう。
っていうか、高校生パーティーしすぎじゃない?(笑)
というわけで、長くなってしまいましたが、それではまた。
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