『13の理由』第13話(最終話) カセット7:A面感想です。
12話と13話の間に1ヶ月半ぐらいの間を空けてしまいました。
最終話、最後だし12話のハンナがかわいそうでいたたまれなくてちょっとなかなか最後を観る気になれなかったっていうのも、もちろんあって。
家から運び出される姿とか衝撃的だったんで。
あと、7月にね、プライムデーがあったんですよ。15日と16日に。
『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』を配信している、Amazonの有料チャンネルスタチャンEX(月額料金:972円(税込))が2週間の無料期間を2か月に延長するっていうんで、ゲースロ最終章を無料で観るチャンスだと思って、入って観ちゃったんです。
その後、Netflixのキラーコンテンツである、『ストレンジャー・シングス』シーズン3、『ペーパー・ハウス』シーズン3と立て続けに観てしまって、せっかくのスタチャンEXだからといって、『ビッグリトル・ライズ』にも手を出してしまったんですね。
※リンクは各ドラマの記事に繋がっています。
そしたら、プライムデーの真っただ中にNetflixが【Netflix digitally altered the suicide scene in this episode on July 15, 2019】してしまったんです!
すっごくそのシーンを観たかったわけではないですけど、作品としてどうなんだ? という疑問が出てきてしまってもやもやしていたというのもあります。
で、一通り落ち着いたので、昨日やっと重い腰を上げて最後を観たんですけど、こんな言い方は不適切かもですが、最後まで面白かった・・というのは不謹慎かもしれないですが、興味深い作品でした。
以下、あらすじをはさんでシーズン1最終話の感想です。
第12話の感想はこちら
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~あらすじ(ネタバレあり)~
第13話 カセット7:A面『Tape 7, Side A』
Tape subject:Mr. Porter, for not believing Hannah was suicidal and for not giving her proper help.
ハンナは、救いを求めて教師のポーターを訪ねて「何もかも終わらせたい」と話し出す。ポーターはハンナから少しずつ話を引き出し1週間前のパーティーでハンナが暴行事件に遭ったことを知り、相手の名前を言うように言うがハンナは名前をいうのをためらってしまう。
ポーターは、名前を言わないハンナに対して「名前を言わないのであれば何もできない」と事実を突きつけ、ハンナの最後の砦を壊してしまう。
ハンナは7本のテープを収めた箱を郵便局に持ち込み、自宅に帰りその命を絶つ。
ハンナの母が、命を絶った娘の第一発見者となってしまう。
クレイは、ブライスの自白をカセット7のB面に録音し、ポーターを訪ねハンナはポーターに最後の希望を託したこと、暴行の犯人はブライスであることを伝える。
そして、最後にテープを聞くのはポーターだと言い、テープの箱を置いていく。
一方、裁判所からの召喚を受けた生徒たちに聞き取りが始まる。
聞き取りの場に出かけようとしているオリヴィアとアンディの元にトニーが現れ、「ハンナに頼まれて秘密にしていたが間違いだった」とテープの音源を録音したUSBメモリを置いていく。
聞き取りの現場では、マーカスとコートニーはあくまで保身に走り、ザックとジェシカはハンナとの間に起きたことをポツポツ話す。
タイラーは、いじめは学校内で日常的に起きていたこと、ハンナが残したテープの存在を話し、そこにクレイが登場していることを告げ、弁護士であるクレイの母が衝撃を受ける。
ジャスティンはジェシカに許しを請うが、ジェシカはジャスティンを許さない。
ジャスティンはブライスの元を訪れ、ジェシカとハンナにしたことについて証拠のテープがあることを告げてブライスの元を去る。
クレイは、ポーターにテープを渡した後、ハンナの過ちを繰り返さないようにスカイに声をかけ一緒に出掛ける。
ポーターは、テープの『13』を再生しようとしていた。
そこに同僚の教師が現れ、アレックスが銃で自分を撃ち危篤状態だと知らされる。
ジェシカは、父親に自分に起きた出来事を打ち明ける決意をした。
観終わった後はもやもやしていたけど、深夜につぶやいたわたしにTwitterのフォロワーさんたちが色々な見解を示してくれました。
一晩明けて落ち着いて考えてみると、このドラマが『ハンナの13の理由』だとすると、綺麗に収まったのかなぁ。
色々なことが積み重なって、ポーター(教師)がトドメを刺したっていうことで。
クレイ的にもやり切ったし。
ところで、まだ、シーズン1の最終話も終えていないなか、シーズン3の配信が始まって、ネトフリが勝手に流してきた予告で盛大にネタバレさせてきたので、余計に疑問が膨らんで、まだわたしが『13の理由』をスタートする前から、シーズン2を観たみなさんが『後悔するからやめた方がいい』と言っていたシーズン2も観ざるを得なくなったし、例えネタバレがなかったとしても観てはいたけど、おそらくすごい腹が立つんだろうなとは思っている。
そこまでしてみんなが止める理由も猛烈に知りたいし、わたしも観て後悔して、次観る人に『シーズン2は観ないほうがいい』と言いたい(笑)
シーズン3は割と面白いみたいなので、シーズン2はざーっと観る、ざーっと。
そして、最終話。
12話のブライスもクズを極めていましたが、何かあるとは思っていたけど教師のポーターはひどかった・・。
なんだろう、彼自身も決して間違ったことは言ってなくて、教師として生徒の話も聞いていて、ハンナにあそこまで喋らせたことでポーター自身も【教師としての仕事は全うしてる】と思ったんだろう。
実際、そうだと思う。
教師の仕事は、勉強を教えることと、学校を健全に運営させることで、ひとりひとりの生徒全員の心の悩みと向き合うのは無理だし、追い詰められた子どものフォローは親の仕事かもしれない。
でも、あの場合は、人としてどうかってことだったんだと思うんだよね。
ハンナは、人に言いたくない暴行された事実を勇気をもって初めて人に打ち明けた。
でも、暴行相手の名前を言うまでの心の準備はできてなかったし、相手と戦う準備もできてなく、戦うどころか死に向かって準備をしていた。
「抵抗したのか」「嫌だと言ったのか」「相手は誰だ」と矢継ぎ早に聞かれる。
そして「戦う気がないなら、泣き寝入りするしかない」と事実を突きつける。
実際そうだよ、どんなに不利で理不尽な出来事だったとしても戦う気がないなら泣き寝入りするしかないんだよ、被害者は耐えるしかない。
実際社会はそうなってる。
でもさ、観ててすっごい悲しかったんだけど、大きい机を挟んでティッシュの箱を差し出すんじゃなくて、席を立ってハンナの側に寄って、慰めるなりできなかったの?
「暴行されて死にたい」と泣きながら言っている女の子に対して「今すぐ気持ちを切り替えて前に進め」は無理でしょ?
相手の気持ちに寄り添わない見本みたいで、ものすごい悲劇だった。
理屈はいいから、気持ちを組もうとしてほしかったし、学校生活に絶望している子どもが、大人になっても意味がないと思う刀を振り下ろしたなと思った。
なので、ずっと1話から観ていたのもあって、最後ハンナの決断に納得せざるを得ない気持ちになった。
それでも、両親のために生きていては欲しかったけど。
愛する一人娘の無残な姿の第一発見者になってしまった母親が、いたたまれない。
やっぱり、子どもは親より早く死んではダメだ。
あと、削除されたシーンはやっぱりあった方がよかったんじゃないかな。
真似するティーンがいるからということで削除されたみたいだけど、自分の命を自分で断つ姿はやっぱり衝撃だと思うから、逆に抑止になる人もいると思う。
真似する人が全てじゃないと思う。
せっかくここまで観ていたので、きちんと見届けて判断したかったです。
今回のドラマはテーマが重かったので観る人によって感想はそれぞれだったと思うけど、人の気持ちって完全に理解するのはどう頑張っても無理だから、大事な人を失わないためにはコミュニケーションがすごく大事だし、わたしは、身近な人が弱っていたら少しでも寄り添ってあげられる人でありたいと思いました。
救いたいとかおこがましいことは言えないし無理だけど、話を聞いてあげるくらいはできる。
あと、弱ってるなって自分で思ってる人は、壊れる前に誰かに頼って!!
ハンナも、ジェシカみたいに親に泣きつければよかったのに、何故しなかったんだろう。それも悲しい。すごく愛されていたのに。
あと、色々と話し合いで解決できる部分もたくさんあったよね・・。
というわけで、シーズン2に向けて気になることがたくさんあります。
・オリヴィアとアンディのハンナの両親はテープを聞いてどうしたのか
・ポーターはテープを聞いてどうしたのか
・ジェシカは父に全てを告白してどうなったのか
・ブライスは口では同意があったと言っていたが自覚があったみたいなので動揺していたが彼はどうなるのか
・アレックスは本当に自分で自分を撃ったのか(死ぬのかどうか)
・タイラーは何をしているのか
・クレイの母は学校の弁護を引き続き受けるのか
・裁判の行方はどうなるのか
そして、シーズン2では裁判の様子が描かれ、今まで出てこなかった真実も出てくるとのことで・・。
シーズン1はハンナの一方的な主観の言い分だったから、そりゃ反論もあるし違う事実も出てくるよね。
えぐい描写や、観たくない感じのシーンも出てくるみたいなので、心して臨みたいと思います。
というわけで、それではまたシーズン2の感想で。
(シーズン2はまとめて感想をUPする予定です)
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