かねてからの宣言通り、2022年映画初めは『呪術廻戦0』のIMAX視聴でした。
IMAX劇場は近所にはなく、小旅行お出かけレベルなので最初から観たかったけどあきらめていたんですよ。
それでも一本目もね、音響も画質も今までになく素晴らしいです!!!っていう某シネマで展開している最大限いい環境で見たんです。
なので(そんな違わないっしょ…)と思っていたのですが、全然違った。
え、こんな違う・・・!?
っていうのが、映画始まってから数分での最初の衝撃。
最初の乙骨のセリフが劇場内に響き渡った瞬間、自分のあらゆる五感が研ぎ澄まされた感じがしました。
その研ぎ澄まされた感じもすごく心地よかったです。
そもそもわたしが最初に視聴した劇場は音量の調節をたぶん間違えていて、セリフが割れて聞こえない現象や、大きい音が大きすぎてうるさい、音量下げたいという箇所が数回あったんですけど、IMAX、最初から最後まで何もかもがちょうどよい。
普段は洋画を観ることが多いし、セリフはほとんど英語なのでIMAXの声の違いにまで気づかなかったのですが、声優さんの声まで一回目とかなり違って澄んで聞こえたし、2回目なことをさっぴいても声がすーっと馴染むので演技がすとんと入ってきて感情表現が伝わってきて二回目は泣けた。
スクリーンの大きさもさることながら呪霊まで美しく見えてバトルシーンもめちゃくちゃ感動して、お金払うときはいつも(IMAX高いな・・・二本観られる(涙))と思う料金なのですが、大満足だったので後悔どころかIMAXに感謝するレベルでした。
わたしが観に行った日はスパイダーマンの新作が公開されてすぐだったので、IMAX劇場が今まで見たことないぐらいの大混雑を極めてましたが、みなさん作品の出来もさることながらIMAXにも大満足して帰られたことと思います。
人生でこれまで避けていたジャンプアニメでしたが去年『呪術廻戦』を観てすごくハマってしまったので、それからというものの何個か人気シリーズを観たのですがやはりジャンプ系では『呪術廻戦』が一番好きです。
映画化されることはアニメを観た段階で知っていたので、映画を観るまでは新鮮な気持ちで臨みたいと原作には手をつけてませんでした。
なので、原作ガチ勢でもなんでもないアニメからのにわかですが、今回の映画の話も絡めつつ呪術の好きなところを語っていきたいと思います。
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・声優さんの演技がとにかく素晴らしい
わたしはエヴァンゲリオンは未見のため、今回劇場版での主人公乙骨を演じられた緒方恵美さんの記憶といえば『幽遊白書』で蔵馬やってた声の人? ぐらいの印象しかなかったです。『幽遊白書』自体うっすら記憶がある程度なので声自体もちょっと記憶があやふや。そして、わたし自身はここ数年の浅いアニメ歴でけっこう本数をこなしていたと思っており、色々な声優さんをそれなりには知っていたしアニメの良しあしは声優さん次第と思っていたほどなのですが、緒方さんは、今までの誰とも違う! と思いました。 正直若手勢の多い呪術では、演技の仕方が独特なため最初はこちら側がなじむまで時間がかかりましたが、慣れてしまえば声の演技で引き込む力が群を抜いていた。
気が弱くいじめられっ子で影を持っている心優しい少年と、その少年がもともと持っていた情念みたいなものを外に解き放つシーンの振れ幅がすごい。
特に後者の演技はやばかった。かなり引き込まれた。
今までの誰よりも本当に【力を秘めていた呪術師】って感じがしました。
演技の癖を演技力で抑え込む力量を感じたのは初めてだった。
『女たらし』というそれまでの乙骨からはイメージできない全然違うキャラクターの言葉を投げられても、違和感がない唐突に醸し出される『女たらし感』、ヤバ。
たぶん見どころでもあったと思う拡声器の「シネ」のシーンは鳥肌すごかった。
IMAXありがとうございます!
脳内からなんか変な物質出たかもしれない(笑)
この一言は何テイクほど収録されたのでしょうか。
頼むから全パターンを聞かせてくださいっ!!
そして乙骨のパートナーである【限りなく少女に近い幼女の怨霊】という難しい役どころを演じられた花澤香菜さん。
こちらもすごかった。
【限りなく少女に近い幼女】だった時代の経験者であるわたしにもどう演じるのが正解なのかわからない微妙なラインの年代の女の子を幼女が入り混じった少女として、そして怨霊としてきっちり演じられていたのすごいと思った。
あの見た目の存在を可愛く切ない存在に仕立て上げた声優さんの力量ヤバくない?
『紅の豚』を観た時もいつも思うんだけど、見た目は完全に豚なのに色気ダダ洩れしてるモテ男性に仕立て上げる声優さんの存在って本当にすごいよ。
花澤さんの演じる怨霊の影に、スクールカースト上位の見た目可愛い自己肯定感高めの小5(か小6)の女の子が見えたもん。ともするといじめっ子になってしまうタイプね。
憂太と馴れ馴れしく話した(リカ目線)だけで確実に学校中からシカトされる。
そして、憂太に見つかり叱責されてマジ泣きしながら「怒らないで、嫌いにならないで」と訴えるさまが目に見える、あざとい自己肯定感の高いちょっとメンタルやばい女の子の感じ。あのまま成長してたらお互い激しい共依存になってた未来が見える感じ、すごいよかった。
見た目は子供でありながら、そういうどろどろした男女の愛憎のもつれみたいなものがぐちゃぐちゃに絡み合う感じは世界観ともあっていて反語としての「純愛だよ」が余計グっとくる感じでした。
もちろん乙骨を支える二年生の演技も、五条先生もよかったですけどやっぱりメインキャストだし出番も多かったから、この二人が今回の『呪術廻戦0』としての主役を全うしたと思います。
・ストーリーがよくまとまっていて素晴らしい
映画の尺としての起承転結が過不足なしだったと思う。
映画も新しいことをやろうとしすぎて起承転結がなんかこうはっきりしていない作品も多い中、観ていてわかりやすく清々しい。
見どころがそれぞれのパートに用意されていたので全く飽きなかった。
欲を言えば原作は未読なので、五条と夏油の学生時代の親友の馴れ初めみたいなものをもっと知りたかったけど、それは脇役だから仕方ないです。
でも、ほかの作品に比べてやっぱり『アベンジャーズ』みたいにそれぞれのわき役も主役と同等程度にスポットライトを当ててくれるのも呪術の好きなところです。
百鬼夜行の時の京都の学生みたいに少しでも全員出てくれると観てるこっちは嬉しいし、ファンサされてるなって愛を感じる。
・アクションの作画が素晴らしい
巨大スクリーンで観たせいもあるけど、アクションすっっごくよかったよ!
個人的には殴り合い系よりも武器のアクションのほうが好きなので真希ちゃんのアクションがすごく好きなんですけど、ジャンプは基本的に殴り合いが多いですよね。
武器をイチイチ描くのが大変とかそういう理由があるのかもしれないですが、漫画は殴り合いとか手からなんか出すとかけっこうあるよね。
呪術はいろんな細かい武器たくさん出てくるから好き。
ハンドガンから弓からトンカチから。
刀はもちろん大好き。三輪ちゃんの殺陣もすき。
あと、冥々さんのデカい鉈みたいなやつとか。
呪術は女性が小洒落た小さな武器ではなく、それなりにワイルドな武器を振り回しているのもいいです。
映画で特に印象深いのは、パンダ先輩と夏油のアクションシーンです。
理由はわかりません。
なんかすごいテンション上がりました。
配信されたら繰り返し観たいです。
・最後に
アニメの二期(いつやるの?)がこの映画のラストシーンから繋がる感じのところも非常にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)っぽかったですね!(笑)
来年ぐらいなのかなー。
続き気になるしそれまでに原作履修しといたほうがいいのかなとも思いますが、アニメ勢を辛い抜いていたほうがいいのかどっちがいいのか悩みます。
今回の劇場版が素晴らしかったので、なにしろアニメで早く続きを観たいです。
余談ですが、声優さんでは両面宿儺の声をやられている諏訪部さんの声も大好きなのですが、呪術で一番好きな声は伊地知さん(準一級以上招集が出たときに呼ばれていたから本当はそれなりに強いんだよね)です!
出てくるたびにテンションが上がるので、今回劇場版でも出演してて嬉しかったのですが、帳のセリフをIMAXで聞けなかったのが心残りすぎる。
「闇より出でて、闇より黒く、その汚れを禊ぎ払え」
「ご武運を!」もいいけどさー、やっぱりこっちだよー。
中学生だったらノートに書いちゃってるセリフだよなー(笑)
それでは、また。
※ぜひ過去記事も読んでいってください。
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