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【Netflix】『ストリートグルメを求めて』(ラテンアメリカ編)感想 作る、買う、食らう。南米の生命力の泉がそこにあった。

Netflix ドキュメンタリー『ストリート・グルメを求めて』 (ラテンアメリカ編)感想です。

 

 

コロナ禍の影響で時差通勤を余儀なくされ、時差通勤のはずなのに、電車は何故か満員で座れなくなってしまったわたしは通勤のお供に、タブレットに手あたり次第放り込んだ海外ドラマにどれも気持ち的にハマれなくて、完走できずに中途半端にしてしまい、必要以上に思いつめてしまい、藁をもつかむ思いで手を出した、ドキュメンタリー『ストリートグルメを求めて』ラテンアメリカ編。

 

これが個人的な大当たりで、久々にブログを書きたくなりました。

ドラマ観れてなくてネタがないこともあるし、忙しいしで今月全然書けてなくて、わたしのブログを楽しみにしてくれている一部の方、本当にごめんなさい。

 

こちらの『ストリート・グルメを求めて』全6エピソードで構成され、どのエピソードも外れがなく、とてもいいドキュメンタリーでした。

 

www.netflix.com

 

わたし、海外ドラマを観始めてから生まれて初めて自覚したことなんですが、どうやら南米が好きみたいなんですよ。

それまでは、個人的にコロンビアに縁がある人に縁があるぐらいで南米って自分の中で遠い存在で(行くの1日がかりで大変だしな)ぐらいの意識しかなかったんです。

 

薄々好きかなと思い始めたのはブレイキング・バッドの舞台が、メキシコにほど近い、ニューメキシコ州アルバカーキであり、しかもメキシコカルテルが絡んでいたため、メキシコ文化やメキシコ人がストーリーの大きな部分を担っていたのが大きかったのかもしれないと思っています。

メキシコの風(テレビでは感じられないけど)がとても好きで。

 

南米人のルックスもそうだし、景色にも、そして食にも惹かれるものがあった。

実際、日本でも、ケバブ、タコス、ブリトー、頻繁に食べています(笑)

何が好きって、あのスパイシーなソースとかっていうより皮が好きなんですよね。

多分主食がとうもころしの皮になっても生きていける!

・・・芋は無理なので、やっぱりヨーロッパは無理な気がする。

炭水化物は穀物で取りたい派。

 

ちなみに、コンビニブリトーは今のところセブンが一番美味しいと思います!

ファミマは皮が分厚いパン的なやつだし、皮も中身もしょっぱいの・・。

セブンのチーズ2倍のブリトー、あんまり売ってないけどすごく美味しいのでお勧めしておきますね、見かけたら買ってください!

 

そして、話を戻しますが、スペイン語はスペイン人が話すスペイン語より、圧倒的に南米のスペイン語の方が好きです。

今回このドキュメンタリー観ていたら各国やっぱりちょっと違うスペイン語話してて興味深かったな。

スペイン文化が根強いアルゼンチンはスペイン人に近い話し方だった。

 

多分、イントネーションとかリズムなどが、わたしの持ってるDNAと合うんだろうなと思う。

ネガティブで神経質なわたしと、パワフルで生命力が溢れ情熱的で、全く違う性格と性質を持ってそうな南米人(イメージです)だけど、遺伝子検査をしたらもしかしたらラテン系の血が少し入っているのかもしれないと思うほど、南米には本能的に吸い寄せられるものがある。

 

 ep1のアルゼンチン編から、もうかぶりつきでした。

主役の料理人の人生や人柄を深掘りしながら、その国の文化にも触れつつ、栄養面にも健康面にも配慮しない、ただただ”美味しい”ってことだけを追求した、人間の食欲と真っ向勝負したB級グルメを、専門家が歴史や文化の話を交えながらパワフルに紹介していくドキュメンタリーが『ストリート・グルメを求めて』(ラテンアメリカ編)でした。

ストリート・グルメとは、その名の通り、路上などで売っていて、お店で落ち着いて会話を楽しみながら味わって食べるようなものではなくて、目の前の食べ物にその場で食らいつくような食事や軽食のことです。

 

今回は前半で、1エピソードずつ概要を紹介しながら、後半は全体の感想を述べていきたいと思います。

 

エピソード1

アルゼンチンの市場内の屋台で働く女性シェフを中心に、エピソードが展開。

 

歴史的にスペインの文化や食文化が色濃いアルゼンチンで、市場内にある屋台で、芋どーん、卵どーん、チーズ、ドサーッの超分厚いトルティージャに食欲を刺激されるとともに、彼女の女性料理人としての紆余曲折あった人生に思わずじんわり。

南米にも女性は料理人としてふさわしくないという思想があったみたいですね。

そして、サッカーのお供のスタジアム外で売られる炭火焼のぶっといソーセージを挟んだパンを作る男性や、生地とチーズの厚みが同じぐらいのピザを焼くほっこりおじいちゃんも出てくるよ。

どちらかというとイタリアやスペインの風が入った欧風の南米料理をまず堪能してください。

 

エピソード2

海辺の静かなブラジルの町で物静かなおばあさんが、漁師の夫が釣ってきた魚で作るアフリカ風の南米料理

 

とにかく静かな光景だった。

海のそばの崖に建つ家で、漁師の夫と暮らすおばあさんが、お家の真ん前の狭い場所でテーブルに洗いざらしのクロスを広げて見たことのない魚で、見たことのない色の料理をふるまっていた。

黒人文化の色濃く残るその町で、黒人のおとなしそうなおばあさんが辛い過去を語りながら、魚を釣って帰ってきた夫を出迎える姿がとにかく悲しくも幸せそうな何とも言えない表情で、そこが一番印象深いエピソードだったかも。

食べ物に関して好奇心の旺盛なわたしでも、アフリカ料理にはほとんど手を出していないので、味の想像ができないのが残念で仕方なかった。

どんな匂いがして、どんな味がするのか全く想像できない。

口コミで世界中からお客さんが集まってきていたそう。

日本もだけど、ブラジルはコロナで大変なことになってしまった。

あのおばあさんがどうしているのかとても心配になったし、一度会ってみたい。

 

エピソード3

メキシコの郊外で、孤高でいて、そして凛とした職人気質の女性が営む屋台が舞台

 

メキシコカルテルのボスみたいな女性でした。

紫色の生地にトマティーヨという食用ほおずき入りのサルサソースを塗り、チーズを乗せている姿が凛としていてかっこよかった。

挫折を経て、人生に迷った結果、望まない楽な人生を歩むより、苦労をしても自分で居られる道を選んだ強い意志を感じる背中だった。

グルメよりも彼女の生きざまを魅せる回でした。

 

エピソード4

物静かな日系人の青年が作る見た目も美しいペルー料理

 

全6エピソードの南米編の中で唯一男性の料理人がメインのエピソードでした。

屋台というよりも、小さなお店を持つ日系3世の青年の物語。

ペルーはフジモリ大統領のこともあり、日系人が多いイメージもあるかと思うのですが、南米料理で有名なセビーチェは日本の酢の物文化が影響していると知ったのは驚きました。

スペイン語”J”の発音がハ行になってしまうのも多くたとえばJUはフになるんですけど、字幕が『マツフヒ』となっていたので、マツフヒ・・?と一瞬思ってしまった(笑)

ファミリーネームが『マツフジ』という日系ペルー人男性の物語でした。

 

そして、個人的に一番食欲を刺激されたのは実はこの回。

ペルーの街について深く考えたことがあまりなかったのですが、青年の父親は大きいレストランを成功させていた方で、そのノウハウもあったのか、店内や街並みが綺麗で清潔感があり、彼の作り出す料理も美しく美味しそうだったんです。

公園もすごく綺麗で、公園屋台の野菜入りのドーナツもものすごく美味しそう。

 自虐で自分を落としながらも料理への情熱と料理人としての誇りを失わない、ペルー人青年の姿が非常に素敵なエピソードでした。

いつかペルー、行ってみたいです。

 

エピソード5

市場内で味わうコロンビア№1のアヒアコ

 

コロンビアに縁がある人に縁があるため、コロンビアのことは、大多数のコロンビアのことを知らない日本人よりは割と知っている方だと思います(笑)

今回のエピソードの舞台は、アルゼンチンのブエノスアイレス以来の、首都であるボゴタという都市だったので、街並みの都会感がすごかったのですが、そんな都会の中にあるボゴタの市場で働く女性がメインのエピソードでした。

市場のフードコートのような場所で、コロンビアの伝統料理を提供するお店を何個か紹介。

みんな、狭い場所で料理にがっついている姿が印象深い。

そして、ボゴタ№1と言われているアヒアコというじゃがいものスープを提供する女性が紹介されます。

ちなみに、アヒアコはすごく美味しいらしいです。

 

エピソード6

高山地帯にあるボリビア先住民族女性の生きる知恵

 

チョリータという、先住民族女性に焦点が当てられます。

先住民族はつい15~6年までひどい差別を受けていたため、路上で食べ物を売っている女性には、チョリータが多いらしい。

何故、先にその土地に住んでいる民族が迫害を受けなければならないのか・・と、差別について考えるとともに、、メインで紹介されていた女性以外のお店で紹介されていた大量のハムのような肉をでっかいパンのようなものに挟んだサンドウィッチがとても美味しそうでした。

あと、何故か真っ赤なシナモンシャーベット。

 

以上、全6話で構成されていたドキュメンタリーです。

もうほとんど細かいレビューは先に書いてしまったので、後半は総評として軽くお送りさせてもらいたいと思います。

 

 

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旅番組の要素より『プロフェッショナル』的な内容が強めなドキュメンタリー。

 

オープニング以外、BGMなどもほとんど差し込まれず、町の喧騒なども敢えて排除していたようで、おもいのほかシリアスな内容で切なくなったりはしましたが、天気の悪い曇天の日に静かな海を見ているような気持ちで観られたのも、今の精神状態に向いていました。

 

料理も、極限まで美しく撮影されており(これぞ映えだな・・)っていう映像美。

映像だから、匂いでは引きつけられない分、音を極力なくし、匂いや味など視覚以外の五感を限界まで記憶の中から引っ張り出して掻き立てられるように作られていると思います。

日本のグルメ番組はテロップや、ワイプ、麺を引き上げたシズル感のある映像と、非常にがちゃがちゃしてるので、日本のグルメ番組に慣れているわたしにはとても新鮮に感じました。

 

ただただ、目の前の食べ物に真顔で無言で食らいつく人たちに、人間の本来の野性味を感じたし、逆にその食べ物の美味しさが伝わってくる感じでした。

 

南米の労働階級文化もあるのか、6エピソード中、メインで取り上げられた料理人の5名は女性で、ちょこちょこサブ的に出てきていた料理人たちもほとんど女性でした。

第1話のアルゼンチン編でシェフが女性という概念がなかった時代の壁に阻まれていたほかは、経済的にやむにやまれぬ事情を抱えた女性たちが、生きるために飲食販売に手を出した例がほとんど。

 

Netflixが上手いと思ったのは、最初のエピソードは全世界が食欲を刺激するガッツリ系の美味しそうな食べ物、メインのシェフのエピソードはそれほどシリアスではない物語を持ってきて、視聴者のハートと胃袋をつかんだことです。

そのあとは、美味しそうな食べ物で目を離せないようにしておきながら、文化や社会問題を挟んでいくというEテレ的な番組構成で次々と最後まで観てしまった。

1話30分程度で見やすかったというのもあるけど、食べ物がおいしそうだったため、文化的なことや歴史的な側面がばっちり記憶に残ってしまっています。

 そういう本能的な欲と記憶を繋げる勉強法みたいなもの効果ありそう(笑)

 

今はこんな時なので南米なんて行けないけど、ペルーでセビーチェと、何かを炒めたごはんとかぼちゃの入っている屋台ドーナツを食べたいという夢が出来た。

死んだらもう何も食べることは出来ないから、それを実現させるにはなんとか生きていくしかない。

そして、エスト ポル ファボール(これをください)と言い、一個でいいのか聞かれたら、ウノ!ウノ!(一個)と大声で叫ぶのだ。

 

休みなくよく働く南米の女性たちが、わたしに生きる力をくれて、ペルーで鉄鍋を振る同じ日系の血が流れる青年が、食欲を掻き立ててくれた。

ラテンで情熱的なイメージがあった南米だけど、真面目で物静かに真摯に料理と向き合い、人々に提供する姿は全員とても美しかったです。

 

そして別バージョンの『ストリート・グルメを求めて』アジア編!

衛生面が気になるけど、台湾とか東南アジアとか、そして日本のも気になるので、次はそちらを観てみたいと思います。

 

ちなみに南米編は、観る前に身構えていたほどは衛生面気にならなかった。

日本のほうがよほどジメジメしていて食べ物傷みそうだし、今年は雨期か? 雨期なのか!? ってほど長梅雨だし、スコールも降るしで、家の中の湿気がすごくて、対策してもしても追い付かないので、南米の乾燥してそうな空気感が羨ましかったです。

乾燥してるだけで、清潔に感じるよね(笑)

 

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アジア編は、台湾、ベトナムのほかにインドもあるのかー。

 

中国料理屋と見せかけて、シェフが台湾人のすごく美味しい当たりの中華屋を何軒か常備しています(笑)

わたしには親しい人に食べさせたい、コスパの高い小籠包がある。

そして、現地で食べたい、点心、タピオカ、豆腐花・・。

 

あと、ベトナム料理、すごく好き。

屋台だと基本、フォーだと思うけど、バインセオはさすがに屋台っぽくないから、バインミーも出てくるよね!

バインミー、日本で流行らないね・・。

すごく美味しいのに。

 

インドは・・カレーよりも、南インド料理・・そしてビリヤニ・・。

 

うーっ、コロナ禍になってからビリヤニ食べてないじゃないか!!(涙)

 

屋台ではビリヤニ売らないと思うけど、完走したらアジア編もレビューしたいと思います。

 

それでは、また。

 

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オールドエルパソ タコスキット

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