『ペーパー・ハウス』シーズン3第3話『地下48メートル』感想です。
今回新メンバーになったボゴタおじさんですが、”ボゴタ”というのはコロンビアの首都です。
コロンビアといっても普段関わりのない人たちのイメージは、マフィアとか薬とか治安が悪いとかそういったイメージを持っている方も多いと思います。
もしくは、そもそもコロンビアについてあまり考えたことがない(笑)
あとは、そうですねー、コロンビア大学(ニューヨークのエリート私大)、Columbia(アメリカのスポーツウェアブランド)、あとはコロンビアコーヒーぐらい?
コーヒー以外はアメリカのものだし、せっかくなので、コロンビア(国)のことについて少し書かせてもらおうと思います。
コロンビア共和国は、南米に位置する公用語はスペイン語の国です。
場所は、南米大陸の上です。
地図を載せるとわかりやすいのですが、自分のために敢えて文字で説明してみます(笑)
アメリカのアリゾナ州、テキサス州の一番南にトランプ政権で話題のメキシコ国境があり、その下に細長くメキシコがあって、メキシコの向かって右側にカリブ海があり、カリブ海にキューバが浮かんでいます。
メキシコの下にはさらに細長く中米があって、その下が南米大陸。
コロンビアは中米の一番南にあるパナマと繋がっています。
左側にはペルー、エクアドル、右側にはベネズエラ、下側が大きくブラジルです。
イメージできましたか?(笑)
場所がわかったところで、産業で有名なのはもちろんコーヒーなのですが、日本では切り花(バラ、カーネーションが中心)の輸出を大量にしていて、欧米の他、日本でもコロンビアから大量に輸入。
日本の母の日の花はコロンビアに支えられています。
そして、今回新メンバーの名前にボゴタが選ばれた理由として非常に濃厚なのは、コロンビアにまつわるエル・ドラードという黄金郷にまつわる伝説が有力かなと思っています。
ボゴタにある空港の名前も【エルドラド国際空港】といいます。
エル・ドラードとは、ボゴタの郊外の湖付近に黄金が埋まっているというヨーロッパで広まった都市伝説のようなものですが、金にかかわる儀式がボゴタには昔からあり、お土産ではこの伝説がらみの金(メッキ)の装飾品などのお土産も豊富で、ボゴタには『Museo del Oro 』(黄金博物館)もあります。
【Oro】(オロ)はスペイン語で金という意味なので、字幕で観ている方は、この先もオロオロ言うと思います(笑)
というわけで、かなりざっくりとしたボゴタと金の繋がりのご紹介でした!
今後のご参考にしていただけると幸いです。
※出典
第2話の感想はこちら
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~あらすじ(ネタバレあり)~
Season3 Episode 3 "48 Meters Underground"
スペイン銀行に潜入した教授とラケル以外のメンバーは、半分残した銀行内に居た職員や客を人質に取る。
その中でも、スペイン銀行の総裁は人質の切り札となるため、必ず捕らえなければならなかった。トーキョーとナイロビの2人が総裁室に乗り込むが5人のボディーガードに阻まれてしまう。トーキョーとナイロビコンビとボディーガード側の戦いとなる。
その後ボディーガードたちの手により、トーキョーとナイロビコンビが追い込まれてしまうが、パレルモ(マルティン)とヘルシンキの援軍があり形勢逆転したかに思えたが、返り討ちにあってしまい、パレルモが大けがを負ってしまう。
そのことを監視カメラで観ていた教授は絶望する。
一方、ナイロビとボゴタはこの中から4名選び、強盗の仕事を手伝わせると人質に告げる。
しかし、この4名は元々地下の金庫に穴を開ける溶接工たちで強盗団が雇っていたボゴタの仲間だった。
扉に穴を開けた瞬間水が流れ込んでくる金庫で、命を掛けた金庫破りが始まる。
そして、造幣局の事件の二の舞を避けたいスペイン警察は、切り札であるアリシアという捜査官を呼び出すことにする。
アリシアは、リオの尋問を担当しておりリオを薬漬けにして拷問していた。
ナイロビ姐さん大活躍~!! (嬉)
まぁ、姐さんと言ってもトーキョーと二つしか違わないし、まだアラサーなので、あの中では若いほうなのですが、なんといっても安定感がある(笑)
そして、声が好き。
大声張り上げてもキンキンしないハスキーボイスがナイロビ姐さんの一番の魅力だと思っている。
今回は髪型も非常に可愛いのですが。
それにしても、冒頭銀行の総裁(頭取のこと、総裁っていうんだね)を拉致するのに、トーキョーとナイロビって不自然すぎるし、明らかな人選ミスだろ(笑)
ひとりはパレルモ(マルティン)が妥当だとは思うし検討はしたと思うけど、あそこで何かあっては指揮官を失うってことだったのだろうけど、結局ああなっちゃってるし・・。
トーキョーが相変わらず学習しないで、勝手をするのをナイロビはよくフォローしたと思うし、パレルモもよく援護したと思う。
みんなトーキョーのために集まってるのに、強盗が楽しくてしょうがないトーキョー。
みんなはそのこと何も思ってないのだろうか・・。
国民性の違い?
が、しかしまだエピソード3でいきなりリーダーの目を失うという失態は・・。
ベルリン再来みたいで、期待してたのに。
いくら8話しかなくてもう3話目まで進んでたとしても早すぎない?
そして、パレルモのセクハラとセクハラに応酬するトーキョーのくだりは必要だったのかどうなのか今でもわからない。
「仲間のアソコの話は金輪際しないで!!」
目にガラスが刺さった状態でセクハラするほうもするほうだけど(和ませようとしたの?)、トーキョーの返し(訳し方)もたいがいだったので、緊迫感のあるシーンなのに思わず笑ってしまったじゃないか・・。
そして、そんなやり取りを現場でしているとも知らず、ブレイキング・バッドみたいな荒地にキャンピングカーという指示基地でいきなりの大ミスに茫然とする教授・・。
茫然としてる時間相変わらず長いですよっ!
ラケルも、教授をひっぱたくぐらいやってよー。
基地で安穏としてないで、ラケルを現場に行かせればよかったとわたしは個人的に思っているし、パレルモの頭の中にしかない計画の何かがあるかもしれないから、指揮官はパレルモに任せるとしてもサブリーダーとしてすごく役に立ったはず。
あそこに2人いても仕方ない(こともないけど、教授ひとりにしとくのは不安だから)し、別にラケルじゃなくてもよかった。
そして、なんだかよくはわからないけど壮大な感じのする金庫破り。
ここでも、ナイロビ姐さんが現場を引っ張る。
新メンバーのボゴタとも仲良くやっているし、ナイロビは仲間愛が非常に強いところも好きなんだよなー。
水の中に大量の金が埋まっているというのも、エル・ドラード伝説がモチーフのような気がしますね。
ヨーロッパでは有名な話みたいだし。
わたしは、日本の都市伝説、徳川埋蔵金を発見したような気分になりました(笑)
もしかしたら、湖の底とかに小判、大判、金の粒が大量に埋まってるのかもって思ってしまった。
今回改めて思ったのですが、『ペーパー・ハウス』の役者さんは全員、銃の構え方がすこぶるかっこいいので、銃を持った人々が一堂に介するシーンは個人的に大好物なのでテンション上がりました!
世界の役者は全員、スペインに銃指導を受けに行って欲しいぐらい。
今までのどの作品よりも、男性女性関わらずみんなかっこよく銃を持っている。
ヒヤヒヤするけど、銃を構えるシーンを是非今後増やしていただきたい。
今回は、モスクワの代わりという感じで職人であるボゴタおじさんが大活躍でしたが、まだ紹介されてない人(マルセイユ?)がいるので、次回に期待しています。
そして、フラッシュバックでちょいちょい出てくれるベルリン。
故人とわかっていても嬉しいけど、故人になる前の方が痩せていて、病人に見えるので切なさが増す・・。
教授が変なダンスでベルリンに応えてあげていた曲は、キューバの曲で、『グァヒーラ・グァンタナメーラ』(Guajira Guantanamera)という楽曲で、Joseito Fernandez(ホセイト・フェルナンデス)というシンガーソングライターの楽曲です。
JOSEITO FERNANDEZ - Guajira Guantanamera 1966
この曲もちょっと調べたところ、『ベラ・チャオ』と一緒で活動家が自由を叫ぶときに使われる歌だそうです。
アメリカでは、反戦や格差不平等を訴えるデモなどに使われることが多いそう。
突っ込みどころの多いドラマの割に芸が細かいですね!(笑)
というわけで、
Hasta pronto!(アスタ プロント)
(それでは、またー!)
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