Netflix『sense8』シーズン2第1話『新たな年、新たな物語』感想です。
シーズン2第1話、クリスマス&ニューイヤー2時間スペシャル~。
アメリカドラマのクリスマス&新年の回。
クリスマス、感謝祭、ハロウィン、イースターなどのイベント回は、コメディドラマなどでもいつもと一味違ったあったかい雰囲気のエピソードが多く、日本とはちょっと違った行事感を味わえるとともに、愛情表現がふんだんに盛り込まれているものが多いのですごく好きです。『ビッグバンセオリー』、『ブルックリン99』などの行事回特に素晴らしい。
実は、ここ最近の気温差にやられてちょっと風邪気味でして。
この回観ていた時、微熱っぽくてかなりボーッとしていたんですよね。
それで(2時間スペシャルいけるかな・・)と思っていたのですが、なんとなくこのドラマ自体、ぼやっとした表現のアート的なシーンが多いので、ボーッと観てたら二時間終わったって感じでした(笑)
それでも、みんなの誕生日、8月8日から、クリスマス&新年の時の流れとその瞬間だけはみんな幸せ感溢れていて、こちらも微熱で若干ハイになってるような状態(?)だし、なんとなくみんなと共鳴できたような気持になったかも。
みんな幸せそうでよかったけど、サンがもらった誕生日プレゼントが一番グッと来ました。
サンの飼っていたいた犬、珍島犬 - Wikipediaって言っていたと思うけど、師匠のもとで元気にしてるかな・・。
シーズン1最終話の感想はこちら
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン2第1話。『Happy F*cking New Year』(A Christmas Special)
BPOから逃げ切ったウィルとライリーを中心とした『sense8』のメンバー。
8月8日全員同じ誕生日のそれぞれの1日。
そして、新たな人生の局面を迎えることになる。
ケニアのナイロビのヴァン・ダムは抗争でボロボロになったバスを修理していたが、修理に失敗。
メキシコのリトとエルナンドはダニエラの元恋人ホアキンがネットに流出させた写真が元で仕事に影響が出始める。
韓国のサンは父の訃報を知らせに来た弟と対立、刑務所に居ながら身の危険を感じる事態になる。
インドのカーラは、婚約者と結婚。ハネムーンを楽しんでいるが、気持ち的に踏み切れない部分があり悩んでいた。
ドイツのヴォルフガングは、親友が意識を回復し喜んでいたのも束の間、主の失った縄張りのボスになるように持ち掛けられ、縄張り間の抗争に巻き込まれる羽目にはる。
ノミとアマニタは自分たちを匿ってくれている先にも追手が現れ、また次の隠れ家を探すことに。
一方、ライリーはウィルを連れてアイスランド郊外に潜伏していた。【ウィスパーズ】と目を遭わせてしまったウィルが感応して居場所を知られないように、ライリーはウィルに薬を打ち続け常に意識を混濁させている状態にしているが、ウィルの体も精神も蝕まれていて、ウィスパーズの危機の他の危機が迫っている。
それぞれの問題を抱えながらも、ウィスパーズに存在を知られてしまうと一瞬で命を狙われる存在になってしまう『sense8』のメンバーの未来はこれからどうなってしまうのか。
ヴァン・ダムが・・・。
ヴァン・ダムが・・、別人になっている!!
今までも海外ドラマで、なんの説明もなく役者がシーズン変わったら別人になっていて衝撃を受けたことはありました。
今まで一番衝撃を受けたのは、まだまだわたしも、海外ドラマにここまで依存していなかった頃『リベンジ』というドラマを観ていました。
観た人はご存知だと思うんですけど、そこそこ強引な脚本のドラマでして(笑)
主人公が美人で最初は面白かったのですが、どんどんおかしな方向にストーリーが進んでいったのはいいとして、真田広之が演じていた、まぁまぁ主人公と絡む重要な立ち位置のキャラが、シーズン変わったら明らかに日本人ですらないスキンヘッドのおじさんになっていて、ナチュラルにタケダ(真田広之が演じていた役)で通そうとするから、こちらは受け入れるしかなかった・・という、海外ドラマの洗礼を受けた思い出深い出来事がありました。
しかし、タケダにそこまで思い入れはなかったので『リベンジ』の時は笑い話で終わりましたが、ヴァン・ダムはあのメンバーの中では、比較的好きなキャラランキング上のほうだったんで、ショックが大きいんですが・・(涙)
あの子供みたいに小柄で喧嘩には弱かったけど、心優しくみんなを癒やしていたヴァン・ダム・・。
ヴァン・ダムを演じる俳優さんに罪はない。
新・ヴァン・ダムも馴染んで来れば愛せると思うんです。でも、まだ無理だ。
ところで、リト&エルナンドは仕事に影響が出始めてしまいましたね・・。
DVするようなやつは本当にク〇!
復讐するにしても、もっと幼稚じゃないやつにしろ! 大人のやることかっ!!
そういったわけで、メキシコのLGBT事情ををちらっと調べたのですが、2016年にメキシコの大統領が全国全土で同性婚を認める改憲案に署名(その後の進捗状況の情報が得られないのでまだ国会は通っていないかも)。2016年以前にも、2009年以降南米初として、いくつかの州で同性婚を認められていましたが、ここにも立ちはだかるカトリックの壁。
『否定はしないけど、肯定もしない。自分たちには関係のない一部の人たちの話』というスタンスの人が多いようです。日本と似たような感じですかね。
一方、メキシコには15世紀ごろから、第三の性『ムシェ』と呼ばれる人々を受け入れるフチタンという部落があり、街につたわる伝説で、守護聖人が男性の穀物の袋、女性の穀物の袋、そして男性と女性の穀物が混ざった袋を持ち歩きながら旅をしていた最中、フチタンで、男性と女性の穀物の混ざった袋が破れムシェが生まれた・・とされていますが、ムシェとは、男性の体で生まれながらも女性の恰好をして女性の職に就く、性自認は関係なく、恋愛対象が男の人も女の人もと様々な自由なジェンダーを持つ人とのこと。逆の女性の体で男性の恰好をするひとたちは、マリマチャと呼ばれるそう。
フチタンの母たちは、息子がムシェだと『結婚して家を出て行かない』と喜ぶそうです。
フチタンでも、差別が全くないとは言えないですが、それでも他の街よりは受容度が高いそうです。
そういった文化も持ち併せているメキシコで、エルナンドに学生がした仕打ちは非常に子どもっぽい。
まぁ、相手が学生だから仕方ないけど。
それに対してのエルナンドの対応は大人っぽかったけど、ショックは大きいよねぇ・・。
そして、リトは母親が受け入れてくれたことだけが救いですが、家も奪われ仕事仲間も味方になってくれない状況の中これからどうするんだろう。
役者という仕事を諦められるのだろうか・・。
でも、役者云々以前に【ウィスパーズ】に見つからないことのほうが先決な気もしなくもないけど・・。
ところで、カーラはあんだけすったもんだしてたあげく、随分セレブな新婚旅行楽しんでるようで・・。
『愛してない』っていうからかわいそうだと思ってたのに、あのマリッジブルーはなんだったんだよっ!
さらに結婚しちゃってから、もったいぶるなっ! イライラするわっ!(笑)
そして、サンは、誕生日の同房のお友達のプレゼント、ものすごく心がこもっていて感動した。カーラの夫の選んだ重たそうなネックレスもあれはあれで愛なんだろうけど、刑務所という環境の中、サンの心を癒やそうとしてくれたお友達の優しさに胸が熱くなった。弟の罪を被って刑務所に入ったのに、その罪を贖うどころか、父親も姉も金の力で殺害しようとしている弟がいるサンに、優しくしてくれて本当にありがとう。
『sense8』のメンバーも心の支えだと思うけど、彼女のなんの見返りも求めない優しさは本当に身に染みた。
ノミとアマニタは潜伏先が見つかってよかったね、あとは頑張れ。
ヴォルフガングは、親友の目が覚めてよかったね、あとは頑張れ。
ライリー&ウィルは・・、ウィル大丈夫か!?
さすがに薬漬けはまずくない・・?
ウィスパーズにやられなくても過剰摂取で死を引き寄せそうだし、死相が出ている。
ところで、シーズン2は全11話で完結予定だったところ、シーズン3の更新が示唆され、ファンを喜ばせておきながら「視聴率悪いし、予算ないし、シーズン3やっぱり無理だわ」ってなったところ、ファンが激怒。2017年5月にシーズン2全話配信された後に、ファンが継続キャンペーンを続けたところ、約1年後の2018年6月に、Netflix側が「スペシャルドラマで我慢してくれ」って、1話追加されてますね。
なので、実質全12エピソードになります(笑)
最後、どう話を落とすのか全然わからない。
いまのところ、ウィスパーズ側の人たちが全員死ぬか、ウィスパーズ側で『sense8』につく人が現れる。
もしくは、なんかしらで感応者たちの能力を消すかしか生きる術がない 気がするんだけど。
共鳴、大変そうだけど能力がなくなっちゃうのも淋しいよねぇ・・。
もし、わたしにあの能力があって、仲間が7人居たら、普段の落ち込みやイライラを共有させてしまうのは申し訳ないけど、みんなの悲しみも頑張って癒やすし、あと、もし味覚も共有できるなら、美味しい日本の食事を堪能させてあげられる!
わたし、なんでも美味しく食べるし。
でも、他に特技がないからそもそもメンバーに入れないという根本的な問題があった(笑)
というわけで、シーズン2も宜しくお願いします。
それでは、また。
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