U-NEXTをいったん10月でお休みする予定だったので、駆け足ではありましたが以前から観たかった『メディア王~華麗なる一族~』を視聴しました!
全39話で、一話が1時間前後あるものがほとんどだったので今の視聴ペースではかなり辛かったけど観られる期間が決まっていたのでなんとか自分を鼓舞できてあと残り4話。
感想をつぶやいてきたりはしたけど、最終話を迎える前に色々語りたいことも出てきたのでここらで
わたしの中では『サクセッション(SUCCESSION)』のドラマタイトルのイメージだったから、あれ?となっていたけど、邦題が『キング・オブ・メディア』とか色々変わってるのね。
『メディア王』、『キング・オブ・メディア』、『SUCCESSION』、『サクセッション』が結果からいうと、すべて同じドラマだった(笑)
SUCCESSIONは日本語でいうと継承とか相続、あるいは相続者、継承者の意味で使われる単語なので、原題ままでよかったのではないかとは個人的に思いますが、原題を使えない大人の事情でもあったのかな。
なんかさ、全部観たあとだと【華麗なる一族】って感じではないよね。
別に華麗ではないかな~と思ってしまう(笑)
※Amazonではシーズン2以降がレンタルまたは購入で視聴できますが『キング・オブ・メディア』となっている。
ところで、このドラマを視聴したことない人にどのようなドラマか説明すると一言でいうと規模のでかいお家騒動なんですね。
華麗なる一族というと、今までの経験から貴族とか爵位系の話とか代々続くお家柄なのかと思うのですが、創業者が一代で築いた超でかい会社(ロイ家)の跡継ぎを子どものうちの誰ににするのかという話です。
シンプルに跡継ぎ争いです。
日本は家父長制が根深いし、長男継承も当然の習わしなので男女逆転大奥の世界にでもならない限り長男が跡を継ぐのが当然で、長男に何かあったら次男と継承順位が繰り上がっていくものだと思うのですが、それはそれで春日局がお家争いの戦をさけるため直系男子にこだわり大奥を作った(諸説あり)と言われている通り、無駄な争いを避ける策の一つではあります。
長男は当然跡を継ぐものと思って帝王学を受けたりするし、下の子たちもそういうもんだと思って人生を歩けるのは楽なのかもしれないとは見ていて思いましたね。
でも、このドラマでは順当に後継ぎが決まらず39話かけてもめにもめるわけです!
その様子をひたすら眺めてるだけ。
家族は「渡る世間みたいなもの」と言っていましたが、渡る世間見たことないけどちょっと違うのではと思っています(笑)
一代で会社をその剛腕でアメリカのメディアを牛耳るまでになった父、ローガン・ロイとその子供たち。
そして会社と子供を取り巻く人たちの人間模様。
全員自分が最優先。
いい人が誰も出てこない、なのに全員を嫌いにはなれない。
(注:のちに顔も見たくない輩が数人は出てきた)
ストーリーうんぬんではなく、人間そのものを描き切る思い切りのよさ。
脚本と演者の演技に魅了されるドラマです。
ここまで観たけど、本当に色々新鮮。
人間を描ききってるのに、登場人物そのものの人格や今の立場を形成した環境や背景を全く掘り下げないのが本当にすごいと思ってて。
それぞれの実年齢すらわからなく、事象だけで話を運んでいきそのときの立ち回りを見ていくだけなのでドキュメンタリーのようでもありました。
キャラクターを個別に掘り下げないので本当に客観的にそれぞれの人物を観察することができた。
その他人事感が逆にリアルで、観てるこっちは全くの第三者なのに作品の世界に住んでるような気持ちにすらなった。
それぞれのキャラクターに対する印象を書いていこうと思ったのですが、その前にまずはアメリカの富裕層が思ってたよりも富裕層だったという、お金持ちの概念を覆すお金持ちぶりがこのドラマの見どころでもあると思うので、これまで見た中で度肝抜かれたお金持ちエピソードをご紹介していきたいと思います。
今までいろいろな作品を観てきた中でもMARVELのアイアンマンのトニー・スタークが一番のお金持ちなのは揺るぎないと思うのですが、なんていうかリアルに存在している富裕層レベルの話として、日本の中でも貧困層であるわたしの見解としてドラマを観ていない方も興味本位で読んでいただければ幸いです。
ちなみにアイアンマンのエピソードとしては人助けでわちゃわちゃしながら空を飛んでる時に、目の前に破壊するかもしれない建設中の高層ビルがあったので空を飛びながらその高層ビルを買うように秒で指示したことでしたが、この一族ならやれちゃうかもなー(笑)
そういうレベルのお金持ちのドラマだと踏まえてこれから観るのも楽しいと思う。
わたしは事前情報なしに観たから色々衝撃だった。
貧民のくせに「ハリウッドセレブとかたいしたことないんじゃね?」とか思うようになってしまった価値観どうしてくれるの・・・。
それでは、下記に続きますが作品の中でのエピソード登場は順不同です。
『メディア王~華麗なる一族~』U-NEXTで配信中
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誰も食べない豪華絢爛な食事がことあるごとに出てくる
このエピソードは、ドラマ冒頭からずっと思っていたことで「お金持ちがいることで生かされている庶民がいる」とうすうす知ってはいたけど現実を突きつけられた感じですね。
ちょっと前にイギリス王室の映画『スペンサー』を観ているときも思っていた。
お金持ちのイベントのたびに大量に買われる食材を提供する人、それを調理する人、準備する人、サーブする人。
そしてイベントに参加する人はたいして食べない。
たくさん食べることは下品とされる。
お金持ちが集まることが、仕事を生む。
富めるものの施しなんだと。
それにしてもお金持ちが集まるイベント多すぎ。
顔つき合わせてるから揉めるんだよ。
とは思ったのですが、そのフットワークの軽さがお金を生むのでしょうね。
テレビで偶然試合やってたサッカーチームを特に興味もないのに買っちゃう
「パパが好きだった気がして」と息子がパパのお誕生日プレゼントのご機嫌とりに知り合いと共同で買ったサッカーチーム。
パパも息子もサッカーチームに興味ないし、それどころじゃないし結果的にパパには違うチームが好きだった気がすると適当にあしらわれた。
買われたサッカーチームが気の毒だった。
豪華客船なみのどでかい私物のクルーザーにヘリでのりつけちゃう
日本の昔のお金持ちの象徴であったクルーザー。
昭和の名優といえばクルーザーでしたが、大きさがわたしの思っていたクルーザーじゃなかった。
そのクルーザーでのイベントに時間的に間に合わなかったので、ヘリを飛ばし海上にいるクルーザーにヘリで登場しちゃう。
違う船で移動して乗り付けるんじゃなくてヘリ。
確かに小さい船から大きい船への移動は大変だからさ、ヘリの方が楽そうだし早いんだろうしそもそもヘリに乗ってたのかもしれないしなにしろ驚いた。
別荘図鑑がある。しかも所有者本人が記憶にない。
各地に持ってる別送目録みたいな立派な冊子があってそれを二人で見ているシーンがあったけど、もはや所有者本人が別荘なんかに興味はなくどうでもよさげ。
買った記憶すらない。
でも、冊子になるほど持ってたら全部覚えないよなぁとは思った。
パパにちょっとせびるお金が1億ドル(約150億円)
中年ニートの息子が若い女に入れあげて貢ぐのに余剰資金があぶなくなり、お金を融資してほしい(返す気は毛頭ない)と頼むのに「ちょっと1億ドルほど・・・」と言っていた。
1億・・・ドル?
1億ドル!!??
(150億円)
ってなったよね。
驚きすぎて話入ってこなかったもん。
めちゃくちゃ驚いたのでたぶん合ってると思う。
100万ドル程度の金額はもはや口に出してなかった気すらするからな。
100万ドルの夜景の価値さがる(笑)
しかもなんかパパのほうも金額に特に驚いてはいなくて「ちょっとお金が足りなくなって10万貸してほしいんだけど」って言われたぐらいのテンションで「わかった、わかった。でも何に使うの?」って言っとかないといけないぐらいの感じで興味がすぐ違うところに言っていたけど、ぜんぜん渡す感じだった。
ニートのレベルが違いすぎ。
というわけで、まだまだたくさんあるのですが、思い出せる範囲で驚いた出来事の一部をご紹介しました。
他にもオープニングで子ども4人が乗っていた遊具は象(たぶん誰かの誕生日パーティーかなーと推測)だし、6300万ドル(94億円)の親戚同士のお家(住宅)の契約を口約束でしちゃって安く買えたとか言ってるし、500万ドル(7億5千万円)もらえる予定の遺産は貧民扱いだった。
高級車を自分で運転するとか、飛行機での移動はファーストクラスとかはもはや庶民なのでは? と思うようになってしまった(笑)
プライベートヘリとかプライベートジェットのパイロットとかCAとかってどうやってなるんだろうとか今まで考えたこともないようなことを考えたりしてカルチャーショックでしたがこれからの人生に役立つことは全くないんだろうなはと思います。
もっぱらの人生の夢が宝くじ1等なんて前後賞合わせても700万ドルですからささやかすぎる夢ですね。
神様、来世がもし人間なら富豪を体験してみたいです。
でも贅沢を言わせてもらえるなら、ロイ家は嫌です(笑)
次の記事ではそれぞれのキャラクターを掘り下げた記事でも書こうかなと思います。
それではまた。
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