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【映画】『ザ・クリエイター/創造者』感想 戦争への激しい怒り。そしてケン・ワタナベと龍角散ダイレクト。

久々に劇場鑑賞『ザ・クリエイター/創造者』を観てきました。

 

U-NEXTのポイント残り6000pt近くを月末までに使い切らねばならなかったので、正直すごく観たかったというわけでなく公開されている中でよさげな作品をチョイスしたので、事前情報は全くない状態でした。

 

www.20thcenturystudios.jp

 

『ザ・クリエイター』の主演は現在イコライザーのファイナルが公開中のデンゼル・ワシントンの息子、ジョン・デヴィッド・ワシントンが主演です。

 

別々の作品でハリウッド大作の映画が親子同時後悔されてるなんてすごいよねー。

 

なんか雰囲気あってお父さんより割と強めのお顔立ちで今後活躍するんじゃないかなと思いました。

 

あと、比較的有名なキャストといえば『エターナルズ』でセルシ役だったジェンマ・チャンと、ベネディクト・ウォンがスケジュール的に難しくなり起用されたケン・ワタナベ

 

個人的にいえば、ベネディクト・ウォンで観たかったなと思ってちょっと残念(笑)

 

そして、製作&監督は『ローグワン』とか『GODZILLA』のギャレス・エドワーズ

スターウォーズ系は全く存じ上げないので大丈夫かなーと思ったけど、まったくの別物なので大丈夫でした。

 

そして『GODZILLA』といえばさー、予告で来週公開の神木君主演の『ゴジラ-1.0』の予告が公開されてて、映画観る前から絶望に突き落とされたのですが・・・。

 

godzilla-movie2023.toho.co.jp

 

だってさー、ゴジラが来たの戦後すぐなのよ?

 

えーーー!?

 

ってなったよ。

(神木君、戦争映画に出るのか)とぼんやり眺めていたら、え、ゴジラ!?

 

戦争に耐え抜いて生き延びたあげく、焼け野原で何もかも失った戦後の日本(たぶん東京?)にさらにゴジラってしんどすぎる。

ゴジラは時と場所を選ばないのかもしんないけど、さすがに絶望感すごかったわ。

すごいね、よく考えるよね。

 

というわけで、話を戻しましょう。

 

今回の『ザ・クリエイター』の通常鑑賞分はU-NEXTポイントで賄えたため、せっかくのSFと思ってIMAXで鑑賞

どでかスクリーンとどでか音量。

美しい映像を空いた客席で鑑賞できて映画体験としては満足です。

 

ポイントを劇場鑑賞券に交換しても、オンラインで席を予約できて追加料金も支払えたし、発券もいつも通りで楽勝だったのでU-NEXTポイントが余ってる方はぜひ劇場鑑賞で消費しちゃってくださいー。

劇場で貯めてるポイントも貯まって無料鑑賞に近づいたし、すごい得した気になった。

 

わたしは人工知能やアンドロイドの話が好きなので観に行ったけど、結果、作品への評価は賛否あるみたいで、そのことについては後ほどぐだぐだ言いたいとは思うのですが、個人的な感想でいえば「すごく面白かったかと言われれば微妙だけど、つまんないとは思わなかった」という感じですかね。

 

SFというよりはどちらかというと戦争映画に近い話だったので、SFはSFなんだけど、SFのわくわく感は低めかな。

わたし、SFはMARVELしかほとんど観たことなくてそもそもSFの基準がMARVELになってるのできちんとジャッジできていないかもしれないですが。

 

監督がものすごい日本びいきなことは映画を観てるとすごく伝わってきて、ストレートすぎる愛情表現にちょっと照れる感じはありつつも悪い気はしないし、自国の傲慢さへの怒りみたいなものが終始伝わってくる作品でした。

 

現在の世界情勢を鑑みると無視できない内容です。

風刺なのかなとも感じましたが、そういった皮肉めいたものではなくシンプルに怒ってるんだなという感じ。

 

監督本人の趣味嗜好やメッセージ性が漏れ出しちゃってる作品はすごく好きなタイプなので、好きか嫌いかでいえば好きでした。

 

ネタバレなしで言える話はここまで。

 

お知らせを挟んでネタバレありの感想になります。

 

あ、【龍角散ダイレクト】は観るとわかります。

 

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映画の背景や制作秘話など全く知らないわたしが強烈に感じたのは、監督の出身国であるアメリカへの怒りと戦争の不毛さです。

 

ロボットにより街が一個破壊され、それによって今まで利用してきたロボット撲滅を推進するアメリカがロボットと共存し平和に暮らしているアジアに侵略してロボットを滅ぼそうとして起こした、アメリカとアジアの戦争の話だったなと最終的には思ったのですが、アメリカがことごとく悪に描かれており、戦争を起こす側に正義などないエゴだという怒りを感じました。

 

こんなにも自国を悪く描き、映画として公開できるのがアメリカのいいところだとも思うしもちろん賛否も込みでの表現なんだろうと思う。

 

人間(アメリカ)vsロボット&ロボットを守りたいものの対決として描かれてはいましたが、今の社会情勢を鑑みるとロボットは例えば移民であったり多様な人々の象徴だとして、正義をふりかざすものが「機械だから殺しても問題ない」と、むごくしていくさまをみると、実際の戦争でもこのようなことが行われているということを実感せざるをえず心が痛みました。

 

実際、今の世界では国連が止められない戦争が何個も起きており、いつなんどき自分がまきこまれるかわからない状態のなか解決策が相手を全滅させることだったのは残念ではありますが、いったん始まってしまった戦争を終わらせるのはそれしかないのかもしれない。

 

これはわたし個人の率直な意見なのですが、見かけた視聴後のレビューを見たりした結果、映画の面白い面白くないは個人の受け止め方だと思うけど、さすがに今の世界情勢で何も感じないというのはかなり思考が停止してるなーとは思いました。

理不尽にいじめられたりしたことがなく差別もされたりしたことがなければ、何も感じずにいられるのかもしれない。

まー、今のところ日本は平和だしね。

 

ところで、メインのキャストにケン・ワタナベが居たこともありますが、この監督はかなり日本をはじめとするアジアが好きなんだろうなということはよーくわかりました。

映画にちりばめられる日本の風景や日本語。

そして極めつけのエンドロール。

日本人としての楽しみもあり、日本人が見てくれたら嬉しいと思うんだろうなと思うと気恥ずかしさもあって「いや、そこまで日本素晴らしくもないですよ?」と日本人らしく謙遜したくなる始末。

 

ネパールやインドネシアの景色も美しく、子役もとても可愛かったです。

 

IMAXで観たので景色やSF感も堪能できました。

 

AI搭載のロボットの設定としてはそこまで斬新というほどでもなく、わくわく感とかは薄かったけど、世界平和についてとても考えさせられる一作であることは間違いなかったです。

 

ちなみにわたしはAI搭載ロボットと暮らしたい派です。

 

 

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