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【ディズニープラス】『ガンニバル』完走/【正義感×狂気】vs【因習×狂気】。狂気vs狂気のバイオレンスの魅力。

毎週水曜日配信していた、ディズニー+オリジナルの日本ドラマ『ガンニバル』のシーズン1が終了しました。

 

シーズン2への更新は決まっていないのですが、シーズン2への更新をぜひお願いしたいので、あえてシーズン1と書かせて頂きました(笑)

 

配信と同時になんの事前情報もなく観始めたんですが、すごいハマってしまった。

 

本当に、最後まで面白かったです。

 

まだ未見の人、今なら全8話一気見できますよ!!

 

元々ホラーは全く興味がなく手を出していなかったのに観始めたら耐性は高く、割と怖い方の作品でも虚無で観るタイプでした。

『IT(イット)』などのスティーヴン・キング系は全く怖くなく、普通にただの一般ストーリーとして観てしまいます。

 

好きなホラーは『クワイエット・プレイス』などの急に何か早いものに襲われて瞬殺される系のものか、ゾンビかシリアル・キラーです。

(お勧めがある方、教えてください)

 

それでさらにいろいろ見ていくうちにお恥ずかしながらホラー耐性ばかりでなく、バイオレンスや流血などの耐性も高くなってしまってより刺激を求めるようになってしまいました。

 

そんな中の『ガンニバル』です。

 

disneyplus.disney.co.jp

 

『ガンニバル』とは『ハンニバル』のロシア語表記とのことです。

 

ハンニバルも何人かいるらしくて、ハンニバルというとローマ時代(?)の紀元前の武将のハンニバル・バルカらしいのですが、現代で一番有名なのは内容から察するに創作上の人物(映画『羊たちの沈黙』、ドラマ『ハンニバル』などの)ハンニバル・レクター博士のことでしょうね・・・。

『ガンニバル』のあれこれに比べればハンニバル・レクター博士のほうがだいぶマシな気すらする内容ですけれども。

 

というわけで、冒頭警察官がどこかの家に襲撃して何か意味不明なことを叫びながら暴れるシーンから物語が始まります。

 

このシーンの熱量が本当にすごくて、後にこのシーンにかけた狩野を演じた矢柴俊博さんの思いやスタッフの思いを知り、胸熱になりました。

 

 

この衝撃のシーンのあと、今回の舞台である供花村(くげむら)という山村の村の派出所に警官である柳楽優弥とその妻である吉岡里帆および小学校3年生ぐらいの娘というファミリーが山村に引っ越しをするシーンへ。

 

赴任先が山村なのは普通に異動なのか左遷なのか不明ですが、ワケアリな雰囲気。

 

絵面や雰囲気は、昔の横溝正史金田一耕助シリーズ(八つ墓村とか)そんな感じもして好きな感じで引き込まれました。

 

引き込まれた理由は、思った通りに話が進まないからです。

テンポが悪いっていう意味ではなくて、予想を裏切ってくれて新鮮味があって目が離せないという意味。

 

 

ちなみに供花村公式ホームページ(!!)はこちら。

 

dcam.disney.co.jp

 

トップページのURLが【kugemura/index.html】という古のhtmlで組まれている雰囲気が漂う懐かしいサイトです。

カウンターとか超絶懐かしい。

 

いちいち出てくるポップアップや乗換案内(!)など、小ネタが豊富に含まれていますので、ぜひ観た人も観てない人もサイトに訪れてみてくださいね。

 

漫画も完結していて面白いらしいです。

 

全体的に、猟奇性も高く、バイオレンス度も高く、耐性の高いわたしですら何度もオエーとなるほどグロ描写も激しめで、聞くところによると漫画よりもバイオレンス度が高めとのことで血がダメな人はやめた方がいいドラマなのですが、大丈夫な人はちょっと1話だけでも観てほしい。

 

いや、3話ぐらいまでは…。

3話、めちゃくちゃ衝撃だし、2話目のカーアクションもすごく見ごたえあるので。

 

そして、ハマった人は、8話目の最終話のエンドロール後に映像がありますのでそちらもご覧ください。

 

 

全てのキャストが当たり役なのですが、特に主人公阿川大悟演じる柳楽優弥くん、本当に素晴らしかったです。

 

正義感×狂気

 

このバランスがちょうどよくて、その頼もしさと激しさで、不穏なストーリーな中、心折れそうなこちらを支えてくれていたといっても過言ではない。

 

あの眼力とすごく通る活舌の良い声でキレ散らかして、派手に暴力を振るうさまは暴力警官でありながら、頼りがいがあると感じてしまう不思議な魅力を併せ持っていました。

おそらく、その狂気性が弱者や一般の人には向かないっていう確信が見ているこっちに伝わってきていたからだと思う。

 

そしてそんな柳楽くんを迎え撃つ

 

因習×狂気

 

の供花村を支配する後藤家。

 

謎が謎をよぶ後藤家の秘密。

若き当主とすでに他界している老婆の前当主。

そして「あの人」と呼ばれる存在について。

村ののどかな雰囲気と反比例する不気味さ。

 

と、わたしがネタバレなしで語れるのはここまでです!!(笑)

グロ耐性高めな人、普段日本のドラマは観ない人もぜひお試しください。

 

以下はネタバレあり感想です。

 

けっこうガンガンネタバレしていくので、まだ観てない人は絶対読まないでください。

 

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↓ ↓ ↓ ネタバレしていきますよ。 ↓ ↓ ↓

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 
 
実はコミュ強、”ましろ”と”あの人”のこと

 

【過去のショックで言葉を話せなくなってしまった】3年生ぐらいの女の子”ましろ”。

 

そんなましろを全力で守ろうとし、愛情を注ぐ母(吉岡里帆)。

ましろには常にいい母であり続ける彼女と、警察官の父…という謎を残した第一話から、ましろの過去が明かされる3話目。

引っ込み思案な子かと思いきや、実はその逆!!!

 

繋がる伏線。

 

(そういえば、あの人とも物々交換してたもんな…)

 

っていう。

 

あのゼリーの箱から指が出てきたときはさすがのホラー耐性高いわたしでも驚いて声が出たけど、あの人ってさ普通にお菓子も食べるんだよね。きっと。

どんな食べ物が好物で、なぜ交換することになったのか。

ましろはなぜ無事だったのか。

 

そしてゼリーは何味をあげたのかな。ましろちゃんは…

 

そのことを踏まえるとなんかすごいしなやかな長いリーチで襲ってくるシーンしか見たことないあの人ですけど、たぶん言葉も通じそうですよね。

カニバリズム(※閲覧注意なのですがドラマの内容を深めるためにはなるべく読んだほうがいいと思われる文化のwiki。しかし猛烈に食欲がなくなるので推奨はしません)を調べたりすると、都市伝説的に不老不死だったりといろいろな逸話もあって。特殊能力を得るといった点でも後藤家の暴力性や、中に超強い力を持っている人が存在していることからその逸話が引用されているのだと思います。

 

話がそれたので、話をましろちゃんに戻す。

 

ましろちゃん・・・”つばさくん”と一体何があったの。

コミュ強も度が過ぎると本当にご両親は心配でならないと思います。

わたしも衝撃でかなり現実を受け止めきれなかったよ。

 

「つばさくんが何をしているか知ってる!」って。

 

本当に知ってたんですか?(驚)

 

知ってたとして、どの程度まで理解して「知ってる」と言っていたんですか?

漫画読んでないからわからないですが、漫画ではもっと詳しく書かれているんですかね。

あまりの衝撃といろいろが気になってしょうがないです。

未だに悶々と考えてしまう。

 

なんていうか、ましろちゃんはちょっと天性の魔性の気があるのかな?と思いましたが、あの人とさっくり交流したり、さぶさんになついたり。

特に年上に対しての許容が広いというか。

まさか娘があんな小さくてそういうタイプだと思わないし、客観的に見たらそうでも実の娘だったら思春期ならまだしもあの年齢でそんなこと思うはずなくて。

もし、わたしでも大悟と同じあの状態に自分がなって、娘の首にナイフを突きつけてる変態が目の前で娘と本気で心中しようとしていたら、迷わず撃つな。

 

あいつ絶対本気だったもん。

ごちゃごちゃ考えないで、衝動的に撃つと思う。

 

なのであの件に関しては大悟に非はないと思う。

子供になんらかの危害を加える輩は、全員極刑に値するし誰でも撃つでしょ。

でも、大悟は日頃の行いもあるからなのかけっこう責められてましたが、当の本人があまり気にする様子がないのがよかったと思います。

 

ましろ自体も言葉が出ないほどのショックを受けたけど、父親に対して恨みは持っていないように見えたので、仕方ないと受け入れたのでしょうか。

 

ましろとつばさ君の関係がどうだったのか見たくはないけど、知りたいとは思います。

 

詳細なやり取りなどは見たくはないです。

だから割愛されたのかもと思いました。

 

後藤家と供花村

 

わたしは幼少期のある時期、人口数千人の過疎地に住んでいたことがあります。

供花村のような山間の田んぼの広がるのどかな村ではなくて、今思い返すといつも天気が悪く薄暗くて荒れた海の映像しか浮かばないような町ですが、実際は天気のいい日もあったはずなので、イメージ映像が薄暗いんだと思います。

 

供花村もなんとなく晴れていてもスカッとしてない感じがしましたが、南の土地なのでそれでも明るい感じもありましたよね。

 

それと比べて村の人々の閉鎖的な感じと、後藤家の支配。

 

わたしも過疎の町に住んでいたことがあるので、土地独特の暗黙のルールやその土地の代々のお偉いさんが居たり、噂が一挙に回る感じすごくよくわかりました。

もちろん、よそ者に厳しい感じも。

それが小さな町で暮らすライフハックなのはわかるけど、そういうところで暮らすには向き不向きがある。

 

大悟の妻は割とうまく周囲に溶け込んではいましたが、村長ですらない”さぶ”(中村梅雀)が後藤家にからまない行事などいろいろ探っていて、盗聴までして夫婦生活にまで口を出してきたのには吐き気を催す嫌悪感でした。

その嫌な感じの演技もまた上手でした。

 

まさか孫を後藤家に進呈していたとは思わなかったけれども。

後藤家以外の人物は有力者だろうと容赦しないという後藤のしきたり。

 

そして後藤家については後半いろいろ明かされていることも多かったですが、いろんな意味での後藤家の血の掟。

 

みんな食べてるんだよねぇ~。オエー。

好き嫌いが基本的にないわたしでもさすがに無理だ。

生きるためとか言われても本当に無理だと思う。

でも後藤では食べないのは認められないわけで。

 

最初は後藤家には女はいないの? と思っていたらいることはいるんですよね。

そりゃ人が増えてるんだから当然居ますよね。

でも、最初のころは意図的に女性は空気という感じを出していたのかなぁとは思いました。

 

本家の女以外は奴隷扱いなんだろうなぁという想像ができた。

 

最後の方のエピソードで登場したケイスケとヨウスケの母の後藤藍

そして藍の夫の後藤清(供花村村長)。

ヨウスケとケイスケの父ってことですよね。

その段階まで父って気づかなかったぐらいの存在感でした。

婿養子って聞いて衝撃を受けて、その後後藤家の婚姻ってどうなってんのかなと疑問が。

 

外部から気軽に後藤家に入れるものなのかなって気になってしまってしょうがなくなってきてしまった(笑)

 

後藤の婿養子なんて大変だろうな、わたしは絶対嫌だ。

彼を突き動かすものは子への愛…ではないと思うけど、愛だったらいいなぁ、少し救われるなぁって思いました。

でもたぶんちがう。

 

あと供花村といえば、大悟の上司の署長(?)は本当に味方なのか。

最後まで疑ってたよ、わたしは(笑)

あのチームも供花村一味なんじゃないかと思っていたけど、それはさすがに違うっぽいよねぇ。

 

このまま崩壊に向かいそうな後藤家と供花村を最後まで見届けたいと思ったのでシーズン2で期待してます(何度でもいう)。

 

 

阿川大悟を演じた柳楽優弥くん。

 

本作の主人公、阿川大悟を演じる柳楽優弥くん。

彼なくしてこのドラマの成功はなかったと思う。

 

キレるスイッチがどこで入るかわからないところが本当にハラハラしたけど、誰しもがあんな風にふるまえたらという欲望を少し持っていて、それを代わりにやってくれていて、心の中の欲望を昇華してくれているような気持ちで観ていました。

すがすがしいキレっぷりにスカッとしている人も多かったと思う。

 

警察官という権力と腕力を持っていて正義感のままに行動できる大悟が心底羨ましかった。

 

(痴漢とかDVとか絶対許さない感じだよねぇ・・・)

 

と思いながら観ていたので、夫婦のなれそめが『妻のストーカー事件を担当していた』っていうのに心底納得して、見張ってもらえてたらさぞや心強かっただろうなと思ったし、そのストーカーを再起不能になるぐらいのひどい目にも遭わせたんだろうしっていうのが想像できるぐらい人物像を掘り下げさせてくれる演技と演出に感服するしかない。

 

どんなにピンチになっても心が折れない大悟に励まされながらのドラマ鑑賞でした。

 

大悟が生き延びて子供たちを救うことを願っている。

がんばれ大悟。

 

と、最終的には大悟を全力応援して終わりました(笑)

本当にきちんと決着をつけてほしいです。

 

 

最後にシーズン2に向けての要望です。

 

あの人のビジュアル、けっこう美術性があってかっこよさそうなので全体を見たかったですがそこまではっきりと全貌が見られなかったことが非常に残念だったのでシーズン2に期待。

 

あとすごく気がかりだったのは、けっこう子役にも容赦がなかったので、ましろ含めて子役大丈夫だったのかと特に最終話はおばちゃん心配で…。

だからこそ、面白さもあったと思うのですが見ててかわいそうだったので、そこはお手柔らかにしてくれてもいいかなということぐらいですかね。

 

あとはシーズン1のキャラクターと雰囲気をそのまま引き継いでもらえれば盛り上がること間違いないと思います。

カーアクションとかバイオレンスシーンとか本当に見ごたえありました。

 

シーズン2本当に待ってます!!

 

この声が関係者の皆さんに届きますように!!!

 

それでは、また。

 

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