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『大豆田とわ子と三人の元夫』#3~#6 感想 とわ子の演技は素晴らしいけど、はたしてこの展開で本当によかったのか。

次週(5/25日放送#7)の宣伝でTwitterやネット記事で公式ですら盛大なネタバレをやらかしてきそうだったし【なんかあった】と口々漏れ聞こえていたので、取り急ぎ週末に6話まで消化しました。

 

注:今回の記事はかなりドラマに対する文句が多いので、ドラマが好きな方は読まないでください。

 

※過去記事はこちら

www.meganetamago.com

 

絶賛コメントが多いなか敢えてツッコミを入れるのは若干憚られるのですが、嘘はつきたくないので正直なところを申し上げると、1話~2話までは非常に軽快で面白かったのですが、4話まで観て若干飽きてきていました。

 

あ、3話のシンシンのくだりまでは面白かったわ。

なんかこう、ぎゅっと切ない感じで。

その後出番が多くなってきた、元夫たちを取り巻く3人の女たちがウザくてダメだった。

 

3人とも自己主張が激しくて恋愛の主導権を握りたい感じなのに、最終的なジャッジは相手に言わせようとしてくる狡猾さがイライラするばっかりだし、5話で出てきたバツ3の人も性格うんぬん以前に演技がひどいしスカパラの人だったらしい)6話で他人の家で女子会がさく裂していたくだりはうるさくて離脱寸前でした。

 

なぜ3人も出しておきながら全員女性が同じタイプだったのかな。

 

顔とか年齢は違うにしても、わたしから見ると全員同じタイプに思えました。

これも演技の問題なのか?

坂元氏のイメージする女性像ってこんな感じなんだろうなとは思いましたけども。

 

恋愛体質でありながら、大事なところは男任せにする感じ。

 

4話の最後かなんかで八作の店にそれぞれの女が男に詰め寄るシーン、ウザッってなっていました。

 

最初の夫に絡む女

「わたしのこと好きなんでしょ!?」

もう、この女はしつこい。いい加減にして。

 

二番目の夫に絡む女

「(自分と付き合うこと)彼に話してほしいの」

 

なんで自分で言わないの? それにまだ付き合ってないよね? え、すでにそういう関係にっ!?

 

三番目の夫に絡む女

「本当にわたしのこと思い出せない?」

いいから早く要件言ってよー。察してちゃんイライラするわー。

 

 ってなってたんですよね。

 

女優が発していた相手の好きだったところを口にするときは、その恋は終わっている的な発言もはっきりいうと意味わかんなかったです。

上記の登場人物4人全員が自分が振られない前提、愛される前提なのも疑問で脚本がひどいのか、役者の演技がひどいのか。

 

全部の女がこんなんじゃないからなっ!

 

あとさー、バツミソジニー社長みたいな難しい役柄は、演技初心者に任せちゃだめだよ。

 

今時すごいミソジニーぶりを発揮してくるからびっくりしちゃったじゃん。

 

演技もつたないから、サイコパスなのか単なるミソジニーなのかわかんなかったし。

それに対してスマートに切り返したとわ子を絶賛する声があったけど、そもそも男性キャラクターに番組としてこんなことを言わせてはいかん。

 

男の離婚は勲章で、女の離婚は傷みたいな。

 

セリフ自体がもうう○こ。

 

元夫たちを引き立たせようとしてクズにしたのかもしれないけど、ドラマなんだからこういうクズがいることを思い出させないで欲しかったです。

実際は元夫たちみたいな男の方が少ないわけなので。

このことに関しては、演者じゃなくてキャスティングした方が悪いと思うけども。

もっとコミカルに演じてくれる人なら、イメージ違ったかも。

 

ファッションや絵面のバブリーさだけじゃなくストーリーもトレンディーだと、普段海外ドラマとかみてるからってポリコレポリコレいういうつもりはないのですが、ちょっとさすがに胸焼けする感じになってきてるし、餃子のくだりは蛇足だと思う!

いらなかったなー。

 

そういったわけで6話は、とわ子も全然出てこないし三人娘にもイライラするし超絶飽きてTwitter「飽きた」とつぶやいたりしていたのですが、衝撃展開があると聞いていたので我慢しました。

 

衝撃展開からは松たか子の独壇場だったため、そうはいっても泣かされました。

 

でも、終わったあとに家の中が「坂本祐二ってこういうところあるよね」っていうモヤついた重苦しい雰囲気になったため、 それも含めて今までの話をネタバレを含めてお送りしたいと思います。

 

 

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松たか子の演技は気合が入っている。

 

物議を醸しそうなのと言ってはいけないネタバレを含むのでタイトルは差し控えますが、超絶つまんなかった某邦画の見どころが松たか子の演技しかなかったな・・・っていうレベルで、むしろ演技に気合入りすぎてその作品ではちょっと浮いていたぐらいの感じ。 

 

そして、今回も心が離脱寸前だったドラマで一瞬にして心を引き戻してくれたのがやはり松たか子だった。

元夫3人ではだめだったってことだわ。

 

わたしが予想する当日のとわ子のサプライズパーティーからの行動。

 

ミソジニー社長の会社と仕事の話が決裂する

・会社に戻れなくなり約束していたかごめのところにふらふら行く

・倒れているかごめを発見する

・そのまま救急車に同乗

・家族であるうたには何とか連絡

・その後、八作に連絡しおつかいを頼む

 

う・・・。

書いてたらつらくなってきた。

 

とわ子がかごめのお葬式の先導をするときのナレーションはうるさかったので、松たか子に任せてほしかったな。

一番きつかったのが、とわ子がかごめの家でご飯作って一人で食べてかごめの遺作を読んでたシーンだった。

 

1人なのに泣くの我慢してるんだもん。

 

このあと急に1年後になってオダギリジョー出てきたけど、オダギリジョー

 

「わたし、ずっと子どものころから一緒の親友がいて。

あ、かごめっていうんですけど、去年死んじゃったんです。

突然、心臓発作で!

わたしが倒れてるの発見して。

最初お腹すいたけど食べるの面倒で寝てるのかなって思ったんです。

そういうところある子で。

でも、呼んでも起きなくて、あっけなく死んじゃって。

 

で、かごめが死んじゃう直前に、離婚した元夫・・・

わたし3回離婚してて最初の夫なんですけどっ(笑)。

彼がね、ずーっとかごめに片思いしてたこと知っちゃったんですよ。

彼は認めてないけど、絶対そうなんです。

わたし、勘だけはいいので!

ずっと二番目だったこと知ってたんですけど、まさか相手がかごめだとは思ってなくて。

バカですよね、わたし。

 

でね、15年経ってもわたしそのこと許せてなかったみたいで、

かごめが居なかったらよかったのにって一瞬だけ思っちゃったんです。

本当に一瞬だけ。

よくよく考えたら邪魔なのわたしなんですけど。

あいつも勘だけは鋭いから、気づいちゃったこと察したのかなって。

かごめは全然悪くないのにわたしに悪いと思っちゃったのかな。

わたしのせいなのかなってどうしても思っちゃって・・・

 

って、後半は涙を流しつつ笑いながら言う姿が見えた。←完全に想像のセリフです。

 

個人的に八作は、本当に結婚生活幸せだったと思う派。

もしかごめが自分に振り向いたとしても全てを捨てて逃げたのかは微妙。

 

推しと家族、みたいなものじゃないかと思っている。

 

推しすぎて家庭崩壊する人も中には居ると思うけど、例えば推しが身近に現れたら全てを捨てて推しにすべてを捧げるかというとまた別問題じゃないかなって。

でも、推しが身近な相手の場合絶対パートナーにバレちゃいけないってのはわかっていたから八作も恋のところはさすがに隠し通してたわけだし。

かごめに恋をしてはいたけど、とわ子のことは愛していたと思う。

 

だからといって自分がとわ子で許容できるかというと、それは出来ないわけなんだけど(笑)

 

 

ところで、タイトルにもしている【この展開で本当によかったのか】についてですが。

 

わたし、唐突に出演者を亡き者にする手法と、唐突な〇年後は認めてないタイプなんで腹が立っています。

 

まず、上記手法の前者の話をしますね(シンシン風味で読んでください)

 

こういう展開にリアリティーがないかといえば、ないこともないとは思います。

こういうことも稀にはあると思うけど、そもそもリアリティーがないドラマにリアリティーっているのかなーって。

だったら、ドキュメンタリーでよくない? って思うんだよね。

いります? リアリティー

死による衝撃の展開は、若い男女でなぜか女の子側が病気で余命いくばくもないパターンが多い邦画と同じ手法の脚本の甘えだと思うんだけど。

甘えは言い過ぎかもしれないけど、僕はそう思うんだから仕方ない。

ところで、あれさ、なんでいつも女の子の方が死にそうなのかな。

死ぬの男じゃダメなのかな。

大切な人の死を盛り込んでくるのってどんな場合でもとりあえずは絶対盛り上がるし、観てる方も感情的になったり感傷的になるもんだけど、死意外にも身近な衝撃って僕はたくさんあると思う。

そういうのを描いてこそ心に響くもんなんじゃないかな。

 

というわけで、単純に登場人物に死なれるのが嫌いなだけなんです。

 

死が身近になってきた今、ゾンビ系やホラーだったら人がバンバン死んでも全然普通に観られるけど好きなキャラクターの死をうけとめきれなくなってきてるし。

衝撃を視聴者に与えればいいってもんでもないと思うんだよね。

もっとこう坂元氏の作品って、小さい棘が心を抉ってくる感じの作品多かったのに、そういう展開にしてきたかーっていうがっかり感ももちろんあった。

死以外での描き方は本当になかったの?

今回の死は無駄じゃなかったっていう展開にしてくれないとマジで許さん。

 

次、後者。

唐突な〇年後について。

こっちもシンシン風にしようと思ったけど面倒になったので普通に行きます(笑)

 

これねー、衝撃展開のあとにもってこられるとすげー覚める。

ひと段落ついてから、その後日談みたいな感じでハッピーの上塗りする〇年後はすごく好きなんですが。

元夫たちの女性関係も無理やり終わらせられた感あるし、あきらかに後半の第二部にむけての強引さを感じた。

強引でも整合性が取れていれば納得する部分もあるのですが、ぶった切られた感すごかったっす。

多分、大人の事情だと思う。

 

5~6話を二話続けて観たあとかなり重苦しい雰囲気になってしまった我が家ですが、言いたいことはひとつ。

 

脚本、がんばれ!! 

 

とわ子メインでいけば、大丈夫だからっ。

 

長くなってしまったのでここらへんで締めさせていただきます。

  

最後になりますが、かごめのキャラクターと市川実日子の演技は本当によかったです。

二人の友情関係もすごくよかった。

 

なので余計に今回の展開は残念でならないす。

 

彼女が発した

 

「みんなは辛くても出来てるじゃん!」

 

っていう言葉は、なんとなく今のわたしの支えになっている。

 

とわ子は頑張っていたけど、かごめは親戚と縁を切りたがっていたのに親類縁者のお墓に入れられたのが非常にかわいそうだったので、わたしは準備しとかないといけない、と心に誓いました。

 

今日から第二部スタートですね。

元夫3人を上回る男は、包容力あるイケオジしかいない(※個人の趣味です)と思っていたので、役所広司とか佐藤浩市が希望でしたが、オダギリジョーか!

居たね、居た。

どんな時でもかっこいい、オダギリジョー

年齢的にもそんなにとわ子とも差がないし。

 

彼の登場でドラマがどんな結末を迎えるのか楽しみですね。

 

今回の記事は、とわ子&シンシンになりきってセリフをまねるのが楽しかったです(笑)

 

またやりたいー。

 

それでは、また。

 

 

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※大豆田とわ子ありきのドラマである。

明日はどこから

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  • アーティスト:松 たか子
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: CD