たま欄

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【映画】ズートピア 感想  多様性や差別や偏見を素晴らしいアニメ映像で描ききった力強い作品

今更なんですが、ズートピアをレンタルしてきましたので、

ネタバレは極力なしでレビューします。

(少し入ってしまったらごめんなさい)

 

 

 

 

なぜ、劇場に観に行かなかったんだ!

公開当時のわたし!!

 

今、めちゃくちゃ後悔しています。日本の配給会社や宣伝担当は、

多少ネタバレしてもいいから、ちゃんとしっかり真面目に広報してほしい~。

ちゃんとやってくれてたら、間違いなく劇場に観に行って興行収入に貢献できたよ!

 

わたし、内容をものすごく誤解してました。

当時の宣伝から受けるふんわりしたイメージは、

 

~夢や希望にあふれる底抜けに明るいうさぎの若い女の子が、キツネの彼氏と喧嘩しながら、動物たちの夢や希望にあふれる世界で時には涙しながらポジティブに明るく恋に仕事に頑張っちゃうありがちな朝ドラっぽい話~

 

 

このふんわりしたイメージ、2割ぐらいしか合ってなかったです。

合ってるところはうさぎの若い女の子が動物の世界で仕事を頑張るってところぐらいですかね。

 

冒頭、子どもの時の動物たちが出てくるのですが、それが可愛すぎなのと、アニメの映像が素晴らしく綺麗なので10分ですでに夢中。

うさぎはそんなに好きではないわたしが、うさぎのキャラクターを初めて可愛いと思ったかもしれないです。

 

夢をあきらめないうさぎの可愛い女の子ジュディが田舎から大都会のズートピアに行ってから本格的に物語がスタートするのですが、

まず間違いその1、ズートピアは明るく楽しい希望に満ち溢れた動物の世界じゃなかった。

いや、動物の世界は動物の世界なんです。で、アニメはすごく綺麗だし。

出てくる動物たちもものすごく可愛くて萌えますが、特に『明るく楽しく希望に満ち溢れている』わけではないです。

動物たちがいわゆる普通の暮らしを送っています。

動物たちがそれぞれの違いを認めつつ偏見もありながら、それでも共存しようと頑張って日々の暮らしを送っているのがズートピアでした。

人種に多様性のある国アメリカならではの街、ズートピアだと思いました。

ただし、地球規模で考えればいまの世界そのものがズートピアなのかもしれないです。

 

そして間違いその2、キツネの男性は恋の相手じゃなかった。

すごい誤解じゃん!

これ本当に、日本の映画宣伝の悪いところが出ちゃってると思うんだけど、なんで若い女の子は全員出会う男に恋してるもんだと決めつけて、恋愛物語っぽく宣伝するの?

これは男女の友情物語じゃん!!

っていうか、男女のバディものだよね?

公開当時、若い女の子の恋愛ものだったら別に観に行かなくてもいいかって思ってしまってたよ。

 

そして、作品全体に流れるテーマが深すぎました。

基本的には明るいポップなテンポのいい展開で、くすっと笑えるところも散りばめられているのですが、

真正面から『あなたは偏見や差別を知らない間に他人に向けて傷つけているのでは?』と疑問を投げつけられているような気がしました。しかも何発も豪速球で。

ポップなアニメとは裏腹に『傲慢な大人はいねがぁ~』なまはげに襲われているような(笑)

 

ズートピアは本当に素晴らしい作品だったと思います。

定期的に繰り返し見たいと思います。

相棒のキツネのニックを含むそれぞれの動物のキャラもすごくよかったけど、ストーリーが本当に素晴らしかったです。

結末もべたな感じは多少ありましたが、それでも観てよかった!っていう感じで終われます。

 

子どもが観ても、アニメの可愛さと作品表面に随所に出る教育的指導で楽しく人間関係を構築するための勉強になる映画だと思うし、

大人が観ても作品の奥深さに考えさせられること間違いなしです。

まだ未見のひとは是非見てみてください!

 

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