『ペーパー・ハウス』シーズン1第13話感想です。
今度こそ、本当にシーズン最終話!!(笑)
シーズン1終わった直後から、今朝にかけても、
べるぅちゃう~、べるぅちゃう~、
べるちゃうちゃうちゃうっ!!
の歌が頭から離れないっ!!
(あの歌はなんだ! 超気になる!)と思って調べてみたんです。
『スペイン ファシスト党 歌』、『スペイン 反ファシスト 歌』とか検索してもファシスト党の党歌とか、聞いてみたけどチャウチャウじゃない違う歌しか出てこなくて、キーッッ!となって、最終的にやけくそで、『ファシスト チャウチャウ』でヒット!(笑)
『Bella ciao』(ベラ・チャオ 邦題:さらば恋人よ)
ってスペインじゃなくて、イタリア(語)の歌じゃんっっ!!しかも、チャウチャウじゃなかった・・。
言い訳になりますが、わざとなのかあの2人の歌唱力がイマイチでよく聞き取れなかったんですよね(笑)
それで、別に何語の歌を歌ってもいいんですけど、何故スペインのドラマでイタリアの歌が歌われていたかというと、歌の内容から察すると『自由のために死を覚悟した戦いに出るため、恋人に別れを告げる歌』っていう内容なんですよ。
で、今回のエピソードに出てきていたファシスト(ファシズム)党への反対勢力として反ファシストが出来上がり、その活動を鼓舞する歌としてスペインでも歌われていた・・という感じですかね。スペインではファランヘ党っていう党が、ファシズム思想を基盤としていました。
『ファシズム』は入試にもよく出される問題なので、世界史をきちんと勉強していればわかる範囲の話なんだと思いますが、一応簡単に説明させてもらうと、一言でいえば独裁主義、国家主義のことです。代表的なのがイタリアのムッソリーニによるファシスト党とドイツのヒトラーによるナチ党です。
人権を無視し、個人よりも国家を優先させ、反対派を暴力で弾圧し発言権を奪います。
こういう政治が生まれた背景には、第一次世界大戦の影響で国民に様々な不安や不満が拡がるなか、政府に対しての暴動や内戦が起こるのを防ぎたかったために出来上がったというのが経緯のようですが、独裁主義のやり方があまりにも暴力的だったために、ドイツの件は未だに歴史的に重い事実となっています。
共通の敵や痛めつけていいという相手を作るのが、チームの結束を高めるためにはもっともシンプルで有効な手段ですからね。
『アンネの日記』も読みましたし、『ライフイズビューティフル』も観ました。
そのことを思うと心が痛みますが、現代でも多かれ少なかれ何かあれば集中攻撃に合い、正義を振りかざずものたちに叩かれて炎上しちゃったりするのも、文化は変わっても人間の本質的な部分はなかなか変わらないなと思ってしまう部分もあるのですが、変わろうと頑張ってはいる。あと100年ぐらいかかりそうですが、人類の過渡期なのかもしれません。
話を戻しますが、極端な暴力政治に対して、嫌だけどめんどくさいので従って我慢しちゃう派と反旗を翻す派が出るのは当然のことで、『Bella ciao』は、そういう独裁政治に対して命をかけて抗議した派が歌った歴史的な歌だったと思うと、チャウチャウとか歌ってごめんなさいっていう気持ちにもなりました・・。
でも、この歌のおかげで辛かった世界の歴史を僅かながら学ぶことができ、少しは賢くなったので有意義でした。
下記、ウィキペディアは読んでもなんだかよくわからなかったのですが、一応貼っておきますので、興味のある方は読んでみてください。平和ボケしている日本人のわたしには素地もなく、本当に何を言っているのか全然わからなかったです。
※『ペーパー・ハウス』シーズン1 第12話の感想
『ペーパー・ハウス』シーズン1第13話(最終話)は、人質が分断された時の教授の対策を講じる強盗団と、ラケルの母から電話をもらった教授がアンヘルの残したメッセージを聞くことになり、ラケルの母を始末しようと家に乗り込むが・・
以下、ネタバレありの感想です。
Libre o Dinero?(リブレ オ ディネロ)
(自由かお金かをカジュアルにスペイン語にすると多分こんな感じだと思う。間違ってるかもしれない)
わたしは断然『Dinero派』ですね!
あんな選択を迫られたところで、本当に自由にしてくれるかもわからないし、そもそも生きて出られるかもわからないし、生きて出られたとして、本当にお金を送ってくれるかもわからないじゃないですか。
100万ユーロ(1億2549万円/2019.2.22現在/1ユーロ:125.49円計算)ですよ?
Libreを選んだら1円ももらえる可能性がなくなる・・。
わたしは秒で100万ユーロです。
拘束されて3日目で強盗団が、『おとなしくしていれば傷つけるつもりのない人たち』っていうことはだんだんとわかってくると思うんですよ。人質だって子ども(もいるけど)じゃないんだから。強盗の目的は人殺しじゃなくて、お金っていうのは一目瞭然。
それに、わたしが造幣局に勤めていたら、少ないお給料で大量の紙幣を印刷する仕事に携わり、自分のものには決してならないものを毎日眺めて、バレるのもわかっているし、バレたら逮捕ということがわかっているとしても(くすねてもバレないのでは?)と、みんな一度は思ったことあると思うんですよね。
わたしなら絶対思う(笑)
実際、『自由』を選んだ人たちは、暴動の危険因子として隔離されてしまったじゃないですか。
それにしても、オスロはかわいそうでした・・。
メンバーは全員無事でシーズン終わると思ってたし、普通に気絶してるだけで、すぐ生き返ると思ってたんだよね。
あのことに関しては、ベルリンの言い分もわかるし、ナイロビの言い分もわかる。
でも、揉めるベルリンとナイロビの間に入ったオスロの分身であるヘルシンキが、Vida(命)よりLivre(自由)を選ぶって言うのであれば従うしかないです。
ところで、全然話は変わりますが『ペーパー・ハウス』の面々は、銃を構えるのうまいと思いませんか?
こんだけ、色々な海外ドラマや洋画を見て銃撃戦なんて死ぬほど観ているのに、このドラマで、揉めるたびに仲間同士お互い銃を突きつけあう人々ですが、赤いつなぎと銃を構える姿がいつもかっこいいと思ってました。
海外ドラマ好きなら一度はやってみたことあると思うんですけど、意外と銃をかっこよく構えるのって難しいですよね。
え? やったことないですか?(笑)
『懐中電灯を持ちながら銃を構えるポーズ』とか、わたしはマーベル好きなんで『スーパーヒーロー着地』とか、水鉄砲などを用いたりして色々試してはみましたが、惨憺たる結果に終わっています。
目の前に普通に銃を構えると顔が見えなくなったりして画的にかっこよくないし、姿勢もすごく大事なんですよ。わたしのルックス云々はおいておいて、あれにも訓練が必要なんだっていうことがすごくよくわかるんで、百均におもちゃ的なやつ売ってるので、海外ドラマ好きなら一度是非試してみてください。すごく楽しいですよ(笑)
ちなみに、今まで観てたドラマの中で銃を構える姿がかっこよかったため、急に好感度が上がったのは、『プリズン・ブレイク』のケラーマンです(笑)
超マニアック情報失礼しました(笑)
話をドラマに戻します。教授はラケルのお母さん殺さなくて本当によかったー。
殺すとは思ってなかったけど、最後までドキドキしちゃった(笑)
メモも回収できて、メッセージも削除できて、ツイてる展開だな・・まぁ、予想の範囲内! と思ってたけど、この後びっくりした。本当にびっくりした!(笑)
ラケルに花(裏庭とかで摘んできたの?)を渡して、お母さんを狙っていた部分は乗り切って、ラケルがアンヘルとの会話から、強盗団が合宿してたアジトが判明したわけだけど、一般人の教授に捜査のための運転手をさせて現地についたまでは(文化の違い、文化の違い)で自分を納得させていたんだけど、今思い返せば不審な点はあった。
仲間のそれぞれが、普通に食事しながら「決行は明日だな」としんみりしていたシーンが随所に盛り込まれていたこと。
夜にあんなことをやっていて、翌朝午前中に強盗したんだったらそんな時間はないけども、まさかのアジトそのまんま!?
計画していた時の写真も!!
DNA採取し放題じゃん。まだバレてないメンバーのナイロビもオスロもヘルシンキも、今回アンヘルがスプーンを持ち込んでパトカーの指紋と一致した証拠を教授が捨て身で消したけど、パトカーの指紋と一致する指紋が山ほど出てきちゃう。
『立つ鳥跡を濁さず』っていうでしょーっっ!
って、さすがにちょっと心臓に悪かったです。
アジトがバレる事態も想定済みだったらセーフだけど・・。
あとは、ベルリンと教授の関係ですよね。
2人して『Bella ciao』を仲良く歌い、教授の本名を知っているベルリン。
余命わずかな身ながら教授に協力し「イザとなったら、自分たちを捨てて逃げろ」と約束させようとするほどの仲なんで、今回『ペーパー・ハウス』を観始めてから学んだ眉唾のスペイン文化から予想すると、なんらかの家族の可能性が高いと思われます。
強盗が失敗も成功もわからないまま、シーズン1が終わってしまいましたが、ミスばっかりの割に目が離せなくて面白いドラマでした。
死人(?)を出している時点でもう半分失敗しているけど、シーズン2では、ミスなく華麗に強盗を成功させることができるのか・・。
頼むよー、教授ー。
色恋は、強盗成功させてからにしろよー。
というわけで、Continuar!(読み:コンティヌアール 意味:続く)
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