『ペーパー・ハウス』シーズン1第12話感想です。
エピソードを重ねるごとに、スペイン男性の好感度がどんどん下がっていくこのドラマ(笑)
日本では、不倫は刑法ではなく民法に触れる行為となります。
なので当たり前ですが、不倫をして刑罰を受けることはありませんが、民事裁判を起こされて不倫の証拠が揃っていれば、離婚を提起され慰謝料を払うことになります。
民法第770条1条【夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる】の1項目目『配偶者に不貞な行為があったとき』に触れる行為が不倫です。
この【不貞な行為】とはズバリ、『性行為に及んだかどうか』で判断されるわけですが、これはそのような関係が継続して結ばれているかどうかでは問われず、酔った勢いで・・みたいな単発的なものも含まれます。
好きな人が出来ても行為が成立しなければ、パートナーに法的に離婚を切り出される理由にはならないということです。
ただし5項目目の『その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき』に該当する場合も出てくるかと思うので、本当にケースバイケースだとは思います。
さて、ここでこのドラマ内では恋愛体質男性だらけのスペインではどうでしょうか。実際かなり色々調べて見たのですが、不貞行為に関するスペインでの法的縛りはわかりませんでした。ごめんなさい。
ただし、その調査で色々なスペイン恋愛事情について書いてあるサイトを読んだのですが、何故か『女性目線でスペイン男性を語るブログ』ばかりでした(笑)
おそらく、スペイン男性と結婚してスペインに移住した方のブログが多いからだと思われますがみんなだいたい同じことが書かれていて、スペイン男性との恋愛の特徴はこんな感じでした。
・情熱的で喜怒哀楽表現が激しくおしゃべり。1質問すると100返してくるような人が多め。
・付き合うとすぐ家族や友達に紹介されて、家族ぐるみの付き合いになる。毎週末、家族ランチになったりも普通。家族優先が当たり前。
・情熱的な割には意外と保守的で、一人の人と長く付き合う傾向にある。
・サッカー好きの彼氏だとつき合わされてめんどくさい。
・離婚率が高い(約61%、日本約35%)のは、愛していない人と一緒にいるのは不誠実という誠実さから(?)。
・不倫率はヨーロッパのなかでは、スペインはそこまで多くはない(最も不倫率が高いのはフランス)。
最後の二つの情報から、スペインでは日本のように『愛人を囲うことが男の甲斐性』的な考え方は薄いかほぼゼロ、カトリック系の国であり姦淫は罪という考えもあることから、『浮気』というより『本気の恋愛』になりやすく、不倫関係を続けるよりも今の関係を終わらせてから、次の関係に進むタイプの人が多いのが離婚率も高い理由の一つのような気がします。
情熱の国という部分とカトリック系思想が融合して、日本人のわたしから見るとちょっと不思議な感じのする文化ですが、恋愛にいつも真っ向勝負な感じはドラマからも伝わってきています。
それぞれの今のドロドロ恋愛事情がどうドラマ内でどう転がっていくのかも、強盗の成り行きと共に今後の楽しみの一つです。
※『ペーパー・ハウス』シーズン1 第11話の感想
『ペーパー・ハウス』シーズン1第12話は、ラケルに脅され自分の借りている作業場にラケルを連れて行く教授。一方造幣局では、アントゥーロが計画した人質脱出計画が進められていたなか、モニカも連れて脱出しようとしていたアントゥーロが衝撃の事実を知ることになる。また、アントゥーロの指示で脱出を試みる人質たちの動きでトラブルが発生します。
以下、ネタバレありの感想です。
教授のハニートラップ(?)大成功!!
男性側から仕掛けるハニートラップって、日本のドラマであんまり見ないから新鮮でした。
でも、あれだよね。完全な演技じゃないよね。教授、ちょっとというかだいぶラケルに惚れてるよね。
前述のとおり、スペインけっこう保守的だから恋人になる前に体の相性をチェックすることはあっても、いくらハニートラップとはいえ、好きでもない人とはしなそうだし。
アンヘルに見せた部屋と同じ部屋に思えなかったんだけど、あそこの倉庫はかなり広くて、そういうおびき寄せるための部屋とか色々用意していたのかな・・。
一応【教授のアジト】とはつながっていたっぽいし・・。
しかし、ラケルが教授といちゃいちゃしている間にそりゃあもう、あっちこっちで大変なことになってしまって。
アンヘルは、警察官なのに酒をがぶ飲みしながら無謀運転をしていてしまいには車ごと転がって生死の境を彷徨うし、ラケルにクビにされなかったとしても日本だったら、あれだけで即クビなアウトな案件でしょう。
アンヘルがずっと電話でメッセージを残していた内容聞いたらショック受けるだろうな。
気持ちがずっとラケルにあると知っていながらあの男の奥さんやっていたわけだし。正直『ペーパー・ハウス』の中でアントゥーロの次に魅力がない男アンヘルなんだけど。
アントゥーロの奥さんもそうだったけど、『奥さんは地味なタイプ』っていうのが、スペインドラマあるあるなんですかね。
アンヘル、死んだかと思ったけど、命はとりとめたので、今後多分意識も回復するんだろうとは思いますが、意識回復→教授犯人をラケルに告げる→既に逃亡済みという展開になるといいと思います(笑)
そして今回は、シーズン1の中でトーキョーが活躍するところを初めて観た(笑)
アントゥーロの脱出計画は、もちろんハナから全員脱出させる気なんてなくて、自分とモニカが出れればそれでよかったってことが判明し、クズにクズを重ねる結果になったわけですが、欧米ドラマでよく出てくる【報い】が自分に返ってくることになるなんて夢にも思ってなかっただろうなぁ・・。
脱出計画に参戦させようと思っていたモニカが強盗とそういう行為に及んでいるのを見てしまっただけではなく、自分としているときよりも張り切っちゃってたんだから、そこそこ強烈なやつでしたよね(笑)
デンバーが無理やりしたっていうならともかく、モニカが否定してるんだからそもそもアントゥーロがデンバーを襲うのはお門違いなんだけど、アントゥーロにしてみたら、モニカは愛人だったとしても【自分の女】だもんねー。
そんなこんなで、デンバーと色恋沙汰で揉めているうちに、当初の脱出計画をアントゥーロなしで進められてしまい、造幣局に大きな穴が開いて人質は逃げ出すわ、警察に突入されそうになるわで、強盗団が今までにないピンチを迎えてかなりハラハラしました。
ハラハラしたけど、目が離せなくて面白かった。
最後、もうダメか!っていうところでのトーキョーのマシンガン投入は、「あー、海外ドラマ観てるわ、わたし」っていう充実感に包まれた(笑)
多少脚本に穴があっても、大味でもいい。
なんでもいいけど、ストーリーがぐずぐずしちゃってるのが一番ダメ。
見せ場があればなんでもいいとすら思っている(笑)
こういう、大胆なところが海外ドラマの魅力だ!ってすごく思いました。
なんとか造幣局メンバーが大ピンチを切り抜けたところで、教授がことの重大さに気づいたという『ペーパー・ハウス』あるあるで最後締められましたが・・。
誰も死んでほしくないと思っていたこのドラマですが、『オスロ』は死んじゃったんですかねぇ。『ヘルシンキ』がかわいそうです。
ただ、気絶してるだけだったらいいけど、本当に死んじゃってたら嫌だなぁ。
次、本当にシーズン1最終話。
12話では、ラケルといちゃいちゃしてる時間が長かった教授だけど、次の一手できちんと決めてシーズン2に入ることができるのか。
シーズン2ではミスがなくストーリーは進むのか(笑)
教授は、一応首謀者なんだからラケルよりも、計画をきちんと優先してほしいし、造幣局メンバーを守ってほしいです。
12話は、エピソードとして満足度高かったので最終話も期待しちゃってます!
というわけで、それでは、また!!
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