海外ドラマにうつつを抜かしていてずっと放置をしていたのですが、さすがに4月と新年度になってしまったので、ヤバいと思い視聴をスタートしました。
ちなみに、宮藤官九郎(以下、クドカン)のドラマはほとんど観ているほど、クドカンドラマは大好きなのです。
クドカンドラマの話であれば、朝まで延々と喋れます。
面白いドラマは色々あるのですが、強いて言えば個人的ベスト3は『あまちゃん』、『監獄のお姫さま』、『マンハッタンラブストーリー』というところでしょうか。
クドカン好きの方であれば、このラインナップで好みを把握していただけるのではないでしょうか(笑)
『いだてん』観たくなかったわけじゃないのです、完全にタイミングを逃していただけですっ!
更にいうと、わたしは歴女も兼ね備えているので面白ければ、通常営業の時代劇物の大河ドラマも喜んで観るタイプです。
なので「クドカンだから大河を観ている」というわけではなく「大河がクドカンで更に嬉しい」という感じだし、もっと言えば、戦国武将を描くクドカン作品も観たいです。
そういったわけで、観始めたら5話まで一気観。
海外ドラマ好きには45分以下のドラマが15話以下という状況は、ワンシーズン配信が終わっていないのとほぼ同じ状況なので、無問題ですね(笑)
後追いだと、ネタバレ感想も書きやすいので、今後追って5話ずつぐらい観ていこうと思っています。
~1~5話までの『いだてん』あらすじ(若干のネタバレあり)~
1959年、オリンピック招致目前の東京。
落語家の古今亭志ん生(ビートたけし)は、そこからさかのぼること50年前、日本人が初めてオリンピックに参加した話を寄席で話し始める。
柔道創始者であり東京高等師範学校の校長である嘉納治五郎(役所広司)は、スポーツの祭典が4年に一度、世界のどこかで開かれていることを知り、まだ【スポーツ】という概念も日本に広がっていない時代、日本もどうにかして次の開催のストックホルム大会に参加したいと悪戦苦闘していたが、選手の選抜、資金繰りなど問題は山積していた。
一方、日本人として初のマラソンオリンピック選手となる、金栗四三【カナクリシソウ】(中村勘九郎)は、虚弱体質でありながら子だくさんの父を持つ兄弟の一人として熊本で生まれていた。内気で食も細く体が弱かった四三だが、独自の走法を編み出し山を走りながら通学。だんだんと体力はついていったが、体は相変わらず細かった。
学業は得意だった四三は学費が抑えられる海軍の士官学校を目指すが、身体検査で落とされる。学友の勧めと、兄の勧めもあり、嘉納治五郎が校長を勤める東京高等師範学校を目指すことになった四三。
嘉納治五郎が熊本に来た際、体の弱い幼かった四三は、家族の勧めで【嘉納治五郎に抱っこしてもらい、強いからだを得る】という目的のため、体の弱い父と2人山を下りたことがあるが、その時は治五郎に会うことはできなかった。
四三はその時果たせなかった願いを、運命の悪戯で東京という地で果たすことになる。
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本編の感想を語る前に、まずこの話を。
最近、民放のテレビほとんど観てなかったので、テレビCM自体観てなかったんです。『いだてん』観始めてすぐに、缶コーヒーの『WONDA』のCMを観て超感動してまして。
タクシー運転手に扮するビートたけしが、書けなくて落ち込んでいる脚本家のクドカンを乗せるというCMです。
ワンダ CM WONDA ブランド 「タクシー(宮藤さん)」編 30秒 ビートたけし 宮藤官九郎
「また、上手くなるかもね。弱い人の気持ち描くの」
わたしは泣きました。
クドカンの作品に対して、こういうイメージを持っている人が居たということ、そしてそういう作品を書く人だと広めてくれたこと。
今年はクドカンは大河書いてるし、その大河にビートたけしも出演しているし、そういうタイムリーさで起用されたCMで全て台本だったとしても、わたしはファンとして嬉しかった。
『いだてん』を観ていて、そういう作風だからクドカンが好きなんだ!と、改めて思いました。
クドカンドラマの好きなところは、キャストに捨て駒を作らず、いつの間にか悪役的な人も含めて登場人物全員が好きになってしまっている、そして、伏線の張り方と回収が天才的にうまいことですが、今回の『いだてん』にもそういう雰囲気を感じました。
バーッと張った伏線を後から一気に回収していく話が多いので、最初はなんとなくエンジンがかかっていない感じがするのも特徴で、今回も1話と2話で張った伏線を5話で回収という形でしたが、連ドラと違ってスパンが長いので、伏線の回収が早く感じました(笑)
キャストに関しては、ほぼ事前情報なしで観始めたドラマでしたが、官九郎が描く勘九郎(主人公の四三)、すごくいいですね!
幼馴染のスヤ(綾瀬はるか)との今後も気になります。
そして、クドカンファンにはお馴染みのクドカンオールスターズキャストっていうのも、またテンション上がりました(笑)
個人的には、生粋のおぼっちゃま三島弥彦(生田斗真)とは違うチャラさと、そして色気を兼ね備えた若い時の古今亭志ん生、美濃部孝蔵演じる森山未來くんと、その師匠、橘家円喬演じる松尾スズキ氏の落語を話すその声音に一瞬で落とされた(声フェチ)ので、是非出番を増やして欲しい(笑)
そして、とてもとても残念なのが、4話、5話で登場したピエール瀧・・・。
初登場に切ない思いをして観ていたのは後追いだからこそなのですが、超、複雑な気持ちでした。
マラソン選手である四三と播磨屋の主人のこれから築かれていくであろう絆、そして、マラソンを走り切れる足袋を作ることは可能なのか・・という展開を期待していた人も多いはず。
ピエール瀧はたぶん、最適なキャスティングだったのに・・(涙)
わたしは、まだ5話までしか観てないし、あのことが判明するまでどんな展開になっていくかわからないのですが、選手を陰で支える人あってこそのアスリートなんだっていう部分に焦点が当てられていく大事なところだったと思うから、もしわたしがクドカンだったらショックで立ち直れていないかも。
頑張れ、クドカン・・・。
視聴率のこととか、とやかく言われているようですが、大河だし打ち切りはないわけなので、わたしは面白いので、最後まで続けて観るつもりです!
(ちなみに、『西郷どん』は半分観て、海外ドラマの魅力に勝てずリタイア)
明るいオープニング、緩く明るい雰囲気のドラマ内容。
スポーツを観るのが割と好きなほうなので、主人公の金栗四三のオリンピック出場までの道のりを応援したいのと彼がどんな試合を繰り広げるのかに興味もありますし、録画して観ているわたしがいうのもなんなのですが、わたしを含めた日曜日がお休みで、絶望的な月曜日を迎える大多数の会社員が、日曜日の夜に観るのに最適だと思います!(笑)
あと、来年オリンピックに出場するアスリートたちや、今後オリンピックを目指すスポーツ選手や子どもたちが、先人たちが頑張った姿を観られる、なんにでも初めてがあったということを知ることが出来るのは、すごく素晴らしいことだし、嬉しいんじゃないかと思って、心があったかくなりました。
第1話から第5話まで観た感想は以上です(笑)
また第5話から第10話の感想でお会いしましょう。
それでは、また!
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