たま欄

※当サイトの企業リンクはアフィリエイトを使用しております

わたしの『いだてん』&クドカンへの感謝の思いが本人に伝わった瞬間を見た。

一足早いクリスマスの奇跡だったと思う。

もうこんな出来事は一生訪れないと思うので、備忘録として記事にすることにする。

 

わたしが、これからだらだら書くことは、基本いつもそうではあるんだけれど、今回は余計に、一人のオタクが好きなことへの愛を叫んでるだけの文章になってしまうことが予見されるため、何を一番強く言いたいことを先に記しておきたいと思う。

せっかくこのページを開いてくれた皆様におかれましては、ちょっとだけお付き合いくださればと思います。

そのあとの文章は読まなくて全然いいです。

 

先日、わたしが体験した出来事は、自分がずっと好きだった脚本家、宮藤官九郎氏への思いを宮藤官九郎氏がMCのテレビ番組NHKおやすみ日本に送ったら、生放送中に同じくその番組のMCであるピースの又吉氏がわたしのコメントを読んでくれ、わたしが綴った思いを間接的に聞いている宮藤官九郎氏の表情を、リアルタイムでテレビで見たという、非常に珍しい体験でした。

絵面的にはトーク番組で親友や家族から感謝の手紙を読まれている芸能人”みたいな感じ。

詳しくは後で書くのですが、こちら側としてはそりゃあもうすごいサプライズで実はあまり記憶にない。

まさか、自分のメッセージが読まれるとは夢にも思ってなかったので録画もしてなかった・・(涙)

 

ただ、記憶にはあまりないけれども、好きだという思いが好きな人に伝わったことインパクトはものすごくてその瞬間は震えが止まらず、一日明けた昨日は、感謝の気持ちが溢れてお風呂で涙してました。

それで、ここでようやっと結論。

 

好きな人に、好きだと言おう!!

 

伝わったらすごくうれしいし、最悪伝わらなくても好きな人に好きなことを伝えようとする作業には幸せしかないのです。(注:病的なやつは別)

正直、今回のわたしの個人的な話でいえば、相手のためじゃなくて自分のために、とにかくありがとうっていう思いを伝えたかっただけで、そこにはわたしのエゴしかなくクドカンに喜んでほしいなどという気持ちは微塵もなかったです。

実際、クドカン自体今までの脚本家生活の中で、耳にタコができるぐらい賞賛や応援のメッセージをもらったと思うし、同じようなご意見を頂戴しているだろうというのはわかっているうえで、それでも思い伝えたいという思いも行動も、何にも代えがたい喜びだということをこれだけ生きていて改めて実感しました。

 

時はクリスマス、身近な人にもそうでない人にも、好きな作品を生み出している人にも、ぜひ、感謝の気持ちを伝えましょう!

好きな人や作品のことを考えてるときは幸せすぎて、自分で自分をものすごく幸せにできます。

そして、もしかしたら、好きな人を一瞬でも幸せにできるかもしれない行動なんです。

 

と、熱く語ったところで、せっかくなんで『わたしとクドカン作品』そしてクドカン作品の好きなところ』さらには大河ドラマ『いだてん』今回のおやすみ日本の顛末について、ここからは書いていこうと思います。

だいたいの要点はもう書いたので、あとはひたすら主観だらけの長ーい余談になりますので、興味のない方はここでブラウザをそっと閉じていただかないと、大変な目に遭いますのでご注意ください(笑)

 

<広告>

 

 


 

わたしは、宮藤官九郎の所属する劇団および芸能事務所『大人計画』の舞台は未見なので、今回は彼が脚本家として手掛けた地上波ドラマの話が中心です。

 

おそらく、最初に観たクドカン作品はかの有名な木更津キャッツアイ』(2002)だったと思う。 

何故観ようと思ったのか全然覚えていないし、それがいつだったのか記憶も曖昧だけど、今の家にもう住んでいたような気がするし、レンタルDVDを借りてきて、ちょこちょこ観ていたような記憶がある。

Wikiを見たところうぬぼれ刑事』(2010)以降をリアタイしていたようなので、ファン歴は10年程度だと推測される。

木更津キャッツアイ』はイケメンたちがわちゃわちゃしていて人気ドラマだったが、わたしはイケメンがわちゃわちゃしているよりも、時系列がごっちゃになった伏線の張り方や回収劇に度肝を抜かれていたし、女性の描き方が斬新だと思っていた。

とりあえず、その後、観たいもの、観られるものは全部観た。

そして、そのあと池袋ウエストゲートパーク』(2000)やらタイガー&ドラゴン』(2005)、そして、未だに個人的なクドカン作品ランキング上位に君臨するマンハッタンラブストーリー』(2003)を観たことが決定打だった。

マンハッタンラブストーリーに関しては、何度もレンタルしているほど好きな作品であるが、裏ドラマが白い巨塔というモンスタードラマだったため、知名度は驚くほど低い。

主演はTOKIOの松岡くん、ヒロインは小泉今日子

今やクドカンファミリーである人たちが大集結している。

あまちゃん』や『いだてん』でファンになった人にもお勧めしたい一作。

主題歌はTOKIOの『ラブラブマンハッタン』 。

マンハッタンラブストーリー』だけどNYは全く関係がない。

ちなみに、『白い巨塔』は素晴らしく面白かった。

ラブラブ マンハッタン/ALIVE-LIFE

ラブラブ マンハッタン/ALIVE-LIFE

  • アーティスト:TOKIO
  • 出版社/メーカー: Aniplex (music)
  • 発売日: 2009/06/24
  • メディア: CD
 

 ちなみに、クドカンドラマ名物の変な踊りは、だいたいクドカンの奥様が振り付けされているが、マンハッタンラブストーリーの変な踊りは秀逸すぎる監獄のお姫さま財テクのダンスも好き)

ミッチーが振付師として出演していて最高すぎた。

そういったわけで、順調にクドカン作品を見続け、11人もいる!、朝ドラあまちゃん『ごめんね青春。』『ゆとりですが何か』等を観て今回の大河ドラマ『いだてん』に至るわけですが。

 

次、クドカン作品の好きなところは一言でいえば多様性です。

日本のドラマはステレオタイプ的なドラマが多いなか、多様性を描いてくれるところがものすごく好きなんです。

マンハッタンラブストーリー』はそれが顕著で、人の固定概念がガツンとやられるサプライズがあり、目から鱗が落ちた。

ウィキペディアでも、そのサプライズの件はネタバレされてなくて書き手の愛を感じた。

 それとクドカンのドラマのよさは上げればキリがないが、ドラマ内で役者の容姿に重点が置かれていないことも容姿コンプレックスが半端ないわたしのツボにハマった。

ものすごいイケメンがポンコツに描かれていたり、そこまで美人じゃない人がだんだん美人に見えてくるというマジックがあり、日ごろの容姿バイアスが取っ払われる。

11人もいる!』の田辺誠一×光浦靖子の夫婦や『ゆとりですがなにか』の岡田将生×安藤サクラ、『ごめんね、青春』のえなり一樹などはいい例。

監獄のお姫さま』も、そういった意味では素晴らしかったです。

ヤバい、これを書いていると全部観たくなってくる(笑)

最終回を迎えるころにはキャラが全員大好きになり、だいたい平和に明るく終わるけど、多様性があってフラットではあるけど、その裏には生きることのシビアさがあったりして。

見えるものだけじゃないことに思いを馳せるドラマだったりするところがすごく好きで。

そういったわけでわかりにくいところが魅力だったりするわけだけど、わかりにくいのがダメな人もいるからそれは好みの問題だから仕方ない。

けど、好みじゃないのはいいけどバカにすんな。

ついでに言わせてもらうと、ツイッターでデー〇・スペクターが『いだてん』をdisっていたこと一生許さないからな。

 そういったわけで、クドカン(ドラマ)大好き真っ最中に『あまちゃん』が始まり、ものすごく楽しかったし、泣いた。

まめぶを食べる機会があった、思いのほかおいしかった。

この時にも、視聴率のことはグダグダ言われていた。

 

そして、今回の大河ドラマ『いだてん』

時代劇じゃないこと、視聴率が伸びないことでまたグダグダ言われていたが、うるさい。

 

『いだてん』はちゃんとした時代劇だった。

 

近代は時代じゃないのか、歴史じゃないのか!

そうはいっても100年以上前から話はスタートしてるんですけど?

アメリカに戦争で敗北したこと、日本に原爆が落ちたこと、その裏でオリンピックの開催に尽力した人が居るっていうのも歴史の一つだし、そこまで名を残さない人たちの暮らしだってすべて歴史であり、時代の一部だろう。

 資料が膨大にあったり、存命の人が居たりしたことでいつもの創作満載で進められる時代劇より、大変だったと思う。

そんな中、知名度のない人物をテーマによくここまでまとめ上げてくれたと思う。

前述のとおり、クドカンのドラマは木更津キャッツアイしかり、前半にバーっと伏線を張り後半に回収されるという手法を取るドラマが非常に多く、それを楽しむという側面があるため、前半が若干もたつくことが多い。

キャラがなじんでからが俄然面白くなるので、海外ドラマ慣れしているわたしはそういったドラマは山ほどあるので平気だけど、日本人にはなじみがなさ過ぎたよね。

大河ドラマは、1年という長いスパンだったため、前半の伏線が非常にに多かった。

 そのため、初期で脱落した人も多かったし、そもそも日曜の8時に『いだてん』を世代の人はイ〇テQを観ている人も多かっただろうと思う。

でもねー、素晴らしい作品だったんだよ。

人が、人生が、人と人との絆がしっかり描かれていた傑作だったと思う。

ラスト3話ぐらいはすごく泣いたし、こんなに泣ける大河ドラマも今までなかったと思う。

 

※ちなみに、過去のいだてんレビュー一覧はこちら

いだてん カテゴリーの記事一覧 - たま欄

 

最終回をリアタイで完走して、クドカン大好きでよかったと大感動したわたしは、同じくNHKでいだてん最終回の翌週に放送される大好きな深夜番組おやすみ日本で視聴者の声を投稿できることに着目しました。

www.nhk.or.jp

 深夜ラジオみたいで大好きな番組で、これをごくごく小さい音量でかけながら部屋を薄暗くし、寝落ちするのが好きなんですけど、直接声を届ける大チャンスだと思いました。

今年の『おやすみ日本』はいだてん出演者がゲストに来ていたことが多かったのですが、ドラマのことには触れたことがなかったため、ダメ元でしたがNHKのスタッフの良心を信じました。

最悪、番組で紹介されなくても本人に「ファンレターが来ていますよ」と届けてくれるかもしれないと2%ぐらいの可能性に掛けていた(笑)。

番組の最初にゲストとMCの二人が、掲示板に貼られたスタッフが声を印刷したテロップの前に立った時はドキドキしたー!

でも、いつも通り番組が始まって、そんなそぶりもなかった中、又吉さんが「今日は本当にたくさんこんな声が届いていまして・・」と、『いだてん』への思いを読み始めました。

同じ思いを持って、おやすみ日本に投稿してくれてる人がわたしだけじゃなかったっていうことがとても嬉しくて、その声を聞くクドカンがちょっと恥ずかしそうで胸がいっぱいでした。

皆さんの熱い思いが聞けたし、クドカン喜んでるし、わたしのが読まれなくても集まった、『いだてん』へのコメントは集約して渡してくれるかもしれないと思っていて、わたしは満足していて、次々読まれる感想に、クドカンが恥ずかしそうで(もうやめてー)って感じになってるときに、又吉氏がグイッと最後に強制的に差し込んでくれたのがわたしのコメントでした。

又吉さんありがとう。

そこからはあまり記憶がなくて、実際わたし自身が何を書いたのかも曖昧だったんですが、とにかく後半の回収劇が最高だったとは書いたんです。

あと、どさくさに紛れて宮藤官九郎さんの作品本当に大好きです』と書きました(笑)

たぶん、わたしのコメントを又吉さんが読んでくれているとき、クドカンはカメラを観てくれました。

わたし、記憶はぼんやりしているけどきちんとテレビはしっかり観ていました。

目に焼き付けようと思って。

思いはしっかり伝わりました。

今思うと一人目に読まれていたら、ちゃんと見られてなかったと思うので最後でセーフだった・・。

そのあとは、『感謝の気持ちで最後まで観ます』と投稿したので、有言実行でいつもより長丁場だった『おやすみ日本』を感謝をこめて最後まで完走しました。

眠いいね!も今までで最高の1万以上押して指が痛くなりました。

(眠いいねがたまると、番組が終わるシステム)

スペシャルモードを発動させたの初めてです。

その後も胸がいっぱいでよく眠れなかったんですけど(笑)

 

限りある人生の中、好きなものを好きだと言うことに迷っている暇なんかないと思いました。

幸い、わたしはブログもSNSもやっているので、こうして発信できてそれも幸せです。

令和元年に一生忘れられない思い出が出来ました。

 

宮藤官九郎さんのことはこれからもずっと応援していきたいと思います。

体に気を付けて執筆頑張ってください。

ありがとうございました。

 

 <広告>