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【Netflix】『ザ・ポリティシャン』シーズン1第7話【ペイトン暗殺計画2】 感想 大統領暗殺パート2

ネットフリックス・オリジナル作品『ザ・ポリティシャン』(The Politician)シーズン1第7話【ペイトン暗殺計画2】感想です。

 

アメリカ大統領暗殺事件の概要後編です。

3人目と4人目の事件をざっくりとご紹介します。 

 

3人目

25代大統領:ウィリアム・マッキンリー

マッキンリー大統領暗殺事件 - Wikipedia

 

1901年9月6日ウィリアム・マッキンリーは、博覧会の歓迎行事に参加していた。

彼の秘書官であるコーテルユーは、大統領の身の危険を心配し、不特定多数の人が集まる場への行事参加に不信感を示していたが、マッキンリーは意に介していなかった。

マッキンリーは博覧会で、コーテルユーと博覧会の会長に挟まれて長い握手の列に対応していた。

その長い列の中に、今回の暗殺事件の犯人レオン・チョルゴッシュが紛れており、彼の握手の番になった際にシークレットサービスの護衛11人が見守る中、至近距離で2度狙撃された。

狙撃された際、マッキンリーの意識ははっきりしており「誰も彼に危害を加えるな!」と言葉を発していた。

一発目の弾はかすり傷だったが、二発目の弾は胃を貫通。腎臓と膵臓を傷つけており、弾は医療技術の未発達ににより摘発されず、暗殺から8日後の9月14日息を引き取る。

次期大統領は、当時の副大統領、セオドア・ルーズベルトとなる。

 

 

犯人のチョルゴッシュは事件当時、28歳。

労働者階級の移民で、時代に翻弄され職を何度か変えたものの当時は無職で実家暮らしだった。当時アナキスト無政府主義者)・フェミニストとして活動していた、エマ・ゴールドマンの思想に傾倒しており、無政府主義を信条としていた。

事件の1年前、イタリアの国王が無政府主義者の手によって暗殺されたことをきっかけに暗殺を計画する。

収監後、弁護人や精神鑑定人に一切口を開かなかったため、弁護は彼の精神異常に焦点が絞られていたが、精神鑑定はまともにできなかったため、スピード結審で有罪判決、陪審員の満場一致で死刑を求刑。

マッキンリーの死後から45日後の、1901年10月29日死刑が執行された。

 

 

4人目

35代大統領:ジョン・F・ケネディ

ケネディ大統領暗殺事件 - Wikipedia

 

1963年11月22日ケネディは、テキサス州の遊説中であった。

ダラス市内をオープンカーに乗り、州知事夫妻とパレード中に銃撃された。

 ケネディは3発の銃撃のうち、2発が直撃し死亡したが、犯人及び暗殺事件の概要にはさまざまな謎が残っており、未だに全てが解明されていない。

 

犯人とされる人物は、リー・ハーヴェイ・オズワルドという元海兵隊に所属し、日本の厚木基地に居たこともある人物で、厚木時代にロシア語を習得したのち旅行ついでにソ連に亡命アメリカの軍事情報を流した可能性があるとして、アメリカでは軍の暗号やサインなどの変更を余儀なくされたにも関わらず、亡命から3年後の1962年、妻と娘二人を連れて帰国を許される。

帰国後はふらふらし、帰国からわずか1年後に狙撃の現場とされているビルに勤めていたオズワルドが暗殺の犯人として逮捕。

その、2日後に警察署の地下から刑務所へ移送される隙に、裏社会の温床だった酒屋経営のジャック・ルビーに狙撃されて死亡。

オズワルドは、一貫して犯行は否定していた。

オズワルドを殺した犯人も、おかしな供述を繰り返しながらも死刑判決を受け、再審待ちの最中に獄中にて癌で病死。

 

ケネディの暗殺事件は、調べるの非常に大変だったよ!

 

まず、アメリカ史上最大のミステリー事件(?)的な位置付けで、情報も入り組んでいて、時代も4人の中では一番新しいからたーくさんの憶測(陰謀説など)が飛び交っていた。

上記、犯人と、犯人を殺した犯人に対しての概要をかなりざっくり書いたけど、書ききれないよ!

ケネディ側の憶測もたくさんあるんだけど(当日、防弾カバーをつけず無防備なオープンカーでパレードしたのは何故か、ケネディの判断とのことだけど本人いないし)キリがなさすぎる。

 

わたしが個人的に疑問だったのは、いくら軍あがりとはいえ、オズワルドが一人でケネディの頭にビルからライフル弾を命中させるゴルゴ並みな手腕があったのかどうか。

そして、なぜオズワルドが殺されたのか。

 

ケネディ暗殺犯のオズワルドは、2日後に死亡しているとはいえ、周囲の証言も得られず動機が曖昧。

裏社会とずぶずぶだったルビーは、警察にも酒や女で接待を繰り返しており、警察と裏社会の間を取り持っていた人物。

そんな人物が、ケネディ暗殺犯を即座に殺す必要が?

 

非常に謎めいていますね。

ケネディファイル”という謎のファイルも存在しているらしく、トランプ大統領が公開するのどーのって話もあったらしいですが、話が流れているそう。

 

今回、アメリカ大統領暗殺の事件を4人分調べていて、心を掴まれたのはファーストレディーたちやポリティシャンの妻たちの肝の座り具合です。

1人目のリンカーンも妻の目の前で被弾。

そして、ケネディ暗殺の際には州知事夫妻も同じ車に同乗していたのですが、州知事の妻は被弾した知事を引っ張って膝の上に乗せて介抱し、肺に穴が空いていた知事はそのことによって肺の穴がふさがって一命を取り留めたし、ケネディの妻、ジャクリーンは頭を撃たれたケネディの頭をがっちりガードし、誰にも見せないようにしていて、病院でも「彼は死んでいる、この姿を誰にも見せない!」と叫んで、医者に引き渡そうとしなかったらしいです。

わたしは、真似できなそう。

 

 

ちなみに、リカルドが終始叫んでいる、ジョン・ブースというのは、前回のレビューに書きましたがリンカーンの暗殺犯でしたね。

特にオチはないのですが、大統領も命がけっていうお話でした。

ペイトンも頑張れ(笑)

 

 

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あらすじ(ネタバレあり)~

 

シーズン1第7話【ペイトン暗殺計画2】"The Assassination of Payton Hobart: Part 2"

 

リカルドはインフィニティに、ペイトンをインフィニティの祖母に頼まれて銃撃したことを告白した。

 医師は、ペイトンの発熱の理由を解明できなかったため、彼は意識不明で生死の境を彷徨っており危険な状態だった。

そこにインフィニティが現れ、彼は敗血症と告げて去り、ペイトンは一命を取り留める。

しかし、ホバート氏が妻の駆け落ち計画を知ったことで、ペイトンとペイトンの母への資金援助及び資産を譲り渡す件は無効にすると宣告される。

インフィニティは祖母の件を警察に告発。

祖母と言い争っている時にリカルドが現れ、祖母は誤ってリカルドを撃ってしまう。

警察が祖母のところに現れ、インフィニティの母とインフィニティへの殺人及び殺人未遂の罪で逮捕するに至ったが、ペイトンがこの案件を知っていたことを警察に告げ、ペイトンを道連れにする。

インフィニティの病気が詐病であり、祖母に毒を盛られていることを知っておきながら選挙に利用したことが学校中に知れ渡り、校長からは会長職の辞任を言い渡され、生徒たちからは罵声を浴びることに。

そして、ペイトンの母は、回復したペイトンの元を恋人を追って去ってしまう。

ジェームズとアリスもペイトンの元を去り、全てを失ったペイトンは”政治家”として復活することができるのか。

 

 一方、絶縁を言い渡されたマカフィーは、スカイのしでかしたことの証拠を見つけ、警察に通報していた。

  

第5・6話の感想はこちら

 

www.meganetamago.com

 

 


 

 シーズン1最終話1個前にして、全てを失ったペイトン。

 

さくさく、明るい感じで大統領へのステップを歩むのかと思いきや致命的なミスで今までの努力が全て水の泡になった。

 

このインフィニティ事件のポイントは「知っていたのに警察に告発しなかった」 ことだと思うんだけど、合ってますよね?

例えば、日本って【家族の問題】には基本的にあまり他人は介入してはいけないという風潮だし、警察ですらそんな感じだからDVとか虐待で、痛ましいことが最終的に起こったりするじゃないですか。

で、ペイトンも100%保身っていうわけじゃなくて、一応インフィニティに、ことの判断を委ねたんだと思うんです。

非常に日本人ぽい考え方だと思うんですけど。

 

でも、アメリカの場合は「家族間の問題だろうとなんだろうと、犯罪に見逃しはありえない」っていうのがベースなんだなっていう国民性の違いが、今回はっきりわかったというか。

間違っているとは全然思わないし、わたしも「家族間の問題だろうとなんだろうと関係ない」っていうのには賛成派なんです。

しかも、命が関わってるので、そんなことはどうでもいいことです。

でも、日本だとおせっかい野郎にどうしてもなってしまったりするので、告発するのがかなり勇気のいることになってしまったり、当事者も「家族のことに口出しするな」と言ってくる。警察も、民事不介入をたてに助けてくれなかったりするし。

今回のことは、スキャンダルになったら選挙に勝てないぐらいの重要な失態だったというのがカルチャーショックだったし、日本のポリティシャンは当選する人かなり減るだろうなぁと思いました。

 

ところで、ペイトンが今回叫んでいた「善人じゃないけど、善行はしたいと思っている!」という言葉。

追い詰められて出た言葉なので、本音なんだろう。

そして、彼の幼馴染マカフィー「ペイトンは何かしらないけど、四六時中世界をよくしたいと思っているから彼についていく」発言。

確かに、世界を”良く”するには、アメリカ大統領というのはものすっごい近道の気がします。

一般人が世界を変えられる最短ルートかもしれない。

踊る大捜査線の和久さん(故・いかりや長介も、「警察を変えたいなら偉くなれ」って言ってたもんな。

善行するにも、誰かしらその善行を受け止める相手がいる以上は【やらない善より、やる偽善】ができる行動力自体がそもそも素晴らしいと思っているので、なんとか頑張ってほしい。

人のために何かできたら素晴らしいけど、そこまで手が回らないのが現実だし。

今回の台風被害の被災地にお金落としたいと思っている程度なんで。

使命感にかられてる人、そしてその使命を達成できる人を応援したいマカフィーの気持ちがわかる。

 

完全に『ポリティシャン』に関してはドラマの感想よりも蛇足の方がはるかに多く書いてるし、マイナードラマなのに、記事を書くのにものすごい時間を要しているわけなんですけども。

シーズン1もあと1話なので、頑張ろう(笑)

ところで、今回で、グウィネス・パルトローはしばらく降板なのかなー。

やだなー、淋しいなー。

 

というわけで、最終話のレビューでまたよろしくお願いします。

それでは、また。

 

 

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