『ウォーキング・デッド』シーズン9第1話『新たな幕開け』(A New Beginning)感想です。
『ウォーキング・デッド シーズン9』。
リアタイ配信10話目が終わったところです。わたしはみなさんからだいぶ遅れて、視聴スタートです。
SNSなどで少しネタバレを拾ってしまってはいるのですが、許容範囲内というか、最早わたしの中ではネタバレ知ってもOKな存在になっている『ウォーキング・デッド』。
シーズン9の配信前から主人公であるリック役のアンドリュー・リンカーンが、自らウォーキング・デッドからの卒業(引退?)を発表していましたが、初期メンバーもだいぶ少なくなっている中、シーズン7と8が相当ぐだぐだしていて挫折寸前(※個人の感想です)だったうえ元々アンチ・リックだし、(主役までウォーキング・デッドに飽きている・・ドラマとの共倒れを防ぐために早々に退散か・・)と思っていたので、シーズン9のハードルはだいぶ下がっていたというよりマイナスだったのですが、周囲から「シーズン9は(シーズン8とかよりは)面白いよ! 大丈夫!」という意見と励ましを方々から頂いたため、そのため逆にシーズン9への期待値が上がるという事態を招いていました(笑)
わたし自身『ウォーキング・デッド』には海外ドラマ中毒にしてもらった恩も義理もありますので、初期メンが誰ひとり居なくなろうとも、やはり最後までついていくしかありません!
というわけで、シーズン9のレビューも、視聴に併せてスタートとあいなりましたが、1話を観終えた限りでは、またシーズン9でもグチグチ言うことが予想されますので、グチグチ言いたい気持ちがわかる方のみお付き合いいただければと思いますし、楽しんで観ているファンの方は読まないほうがいいと思うと共に、逆にファンの方にもこういう意見があるという事実を知ってもらういい機会かもしれないとも思っています。
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン9第1話。
ニーガンおよび聖域を降伏させた、アレクサンドリア、ヒルトップ、キングダム、オーシャンサイドの連合軍。
ヒルトップでは選挙により正式にマギーがリーダーとなり、それぞれ協力し合いながら生活を進めているが、暴力による支配は終結し平和で安定した生活に見えた暮らしにも闇は存在していた。物資不足や、支援過剰によりそれぞれのリーダーの組織の運営の仕方に、住人から不満も出始めていた。
そんな中、調達に出たメンバーたちの間で事故が起こり、状況をさらに悪化させることになる。
博物館に調達に出るメンバーたちのシーンからシーズン9はスタート。
いきなりのどう考えても、調達の人選ミスが気になり色んな意味でハラハラする。
なぜ、それぞれのグループのリーダーや主要メンバーたちばかりで構成されているんだ・・。
シーズン冒頭の大事なシーンだから、ドラマと視聴者のテンションを盛り上げたい気持ちはわかる。
でも、この調達の最中に何かあったらどうすんの?
もし何かあって全員やられて壊滅したら、今まで築き上げてきたものが全部なくなるじゃん。
せめて、一番潤ってるグループのリーダー(マギー)は本丸に居てくれ!
という、気持ちで観ていました。
そして、博物館のくだりは、全体的にウォーキング・デッドには珍しいファンサービスだったと思うので、特には言及することはないのですが、エピソード内容じゃなくて、特筆することがありまして。
このシーズン9第一話で一番感心したことなんですけど、シーズン1からの圧倒的なゾンビの見た目の変化にすごく驚きました。これは「おーっっ!」ってテンションが若干上がりました。今までもシーズンを重ねるごとに少しずつ見た目が変化してきていたゾンビでしたが、ゾンビドラマからヒューマンドラマに変化してきて、ゾンビの出番も少なく影が薄くなってきている『ウォーキング・デッド』ですけど、やっぱりゾンビが出ないと面白くない。
シーズン1の最初の頃、リックを助けた頃のモーガンの奥さんあたりのゾンビ姿、顔で判別できるぐらいはほぼ人間だったけど、ゾンビも肉体がなくなって骨化してきているし、その後のドロドロっぽい感じから、カサカサな感じになってきている。
骨化により筋肉もなくなって動きもさらに緩慢になってきている気がする。
群れじゃなければ敵ではないウォーカーたちに対して、目障りだし、しうるさいから倒す。みたいな感じになってきているなぁと思いました。
人間って本当にどんな状態にも順応するし、そのぐらいの時間が流れてきているっていうことを、ゾンビの見た目の変化でものすごくそれを感じてしまった。
最初の人間の共通の敵はゾンビだったのに、今や人間の共通の敵はゾンビじゃなくなってきているという問題も含めて。
話は戻しますが、そういう美術的な問題、ゾンビとかヒルトップの繁栄を象徴するセットとか(サイロ的なものがあったりして驚く)そういうのはすごい頑張っているだけに、人間ドラマもゾンビぐらい緩慢になってきているのが非常にもったいない・・。
あと、見た目の変化と言えば、ダリルとタラがすごく痩せてたし、あの中では比較的年かさのキャロルがあまり老けてなくて、若い男(エゼキエルだけど)にプロポーズされてて驚きました。
タラは(前の前のシーズンぐらい?)とか妊婦状態で撮影していたからしょうがなかった部分もあったけど、それでもあの世界の食糧事情が、丸々と太れるほど豊かな食糧事情だとはどうしても思えなかったので、やっぱり極端に太っているのはやっぱりあの世界観では不自然な感じはしていたので、そこは画面的にもなんとなく安心した。
あとは、下世話にエゼキエル、そういう目でキャロルのこと見てたのか!?(笑)っていう。
モテるよねー、キャロル。特に年下男性に。
子ども男子にもすごい好かれちゃうけど、やっぱり母性が溢れちゃってるからなー、っていうのが非常に面白かったです。
わたしはロマンチックだと思ったけど、馬上プロポーズ(笑)
聖域のことは今回、ニーガンが出てこなかったので割愛です。
最後に、マギー及びヒルトップの件です。
ニーガン戦争に参戦したり、妊婦なのにハラハラさせられたマギーでしたが無事に男の子を出産したようで。おめでとうございます。
名前がグレンじゃなくて、ハーシェルだったのにはちょっと驚いたけどそこは文化の違いだと思うし、農業の知識でヒルトップを発展させたマギーが、根っからの農夫であった自分の父親に敬意を払ってつけた名前なんだとは思いました。
ヒルトップが一番発展したため、色々なグループに支援を行っているマギーですが、今まで独立していたうえ、下っ端の人たちは何不自由なく暮らしていたヒルトップでは、よそ者に対する不信感や、強制とまではいかないまでも、労働せざるを得ない風潮な状況であることの不満から、マギーに対する不信感が出てきているようですね。
全員に好かれる指導者というのは存在しないと思うので仕方ないとは思うけど、グレゴリー(まだ生きてたのか・・)の策略で殺されそうになったりして・・。
「グレゴリーはヒルトップを第一優先に考えてくれていた」と、今回調達中に死んだ子の両親は言っていて、それは表面上の話なことは視聴者はわかっているけど、自分たちに不都合がなければ、下っ端には派閥争いとかどうでもいいことって世の中たくさんあるから。
今回、グレゴリーはマギーの手で公開処刑になり、住人の中にはマギーが残虐って思った人も少なからず居て悪者になってしまったけど、ああなる前にグレゴリーをヒルトップの外に追い出すチャンスは今までいくらでもあって、温情で放置してたから自業自得な部分はあると思った。
あと、最終的には家畜を育て、作物を育て、自給自足の能力がある人がサバイバルでは強いんだなっていう証明をしたマギーが、リーダーとして今後どう変貌していくのか楽しみです。リックも居なくなるわけだし。
第一話では、相変わらずミショーンといちゃいちゃしていたリックがどういう形で『ウォーキング・デッド』を去るのか、リックが去ったあとのドラマの柱はどうなるのか。そこはまだネタバレ踏んでないので観始めたら非常に気になってきました(笑)
あと、ニーガンどうしてるのかなー?
マギーは、ニーガンに復讐すること諦めたのかな。
わたしは、ニーガン割と好きだし、リーダーシップやカリスマ性に共感できる部分もあったけど、自分がマギーなら絶対諦めないし、死んでも許さないけどね。
同じ目に遭わすまで死んでたまるかっていう気持ちにはなると思う。
いくらニーガンでもあの行動はひどすぎたし、時間が解決する案件とは思えない。
むしろ、同じ場所に居た人たち(リック含め)があの時のことの記憶が薄らいでいたり、許せる気持ちを持っているとしたら、自分の愛する人がセーフだったからだろうと今でも思っています。
そんな風に思っているので、かっこよくリックがウォーキング・デッドを去るとしたら、ニーガンと相討ちしかないとは思っています。
というわけで、だらだら書いてしまいましたが、エピソード1のレビューはここら辺で終わりにしようと思います。
気が向いたら、第2話以降のエピソードレビューもお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、また!
【ウォーキング・デッド】過去記事(だいたい愚痴)はこちらから。
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