『アンブレラ・アカデミー』シーズン1第5話『5号』感想です。
気持ちがすごくドラマに乗ってきました!
1エピソード1時間程度という、他のドラマに比べて比較的長い尺のドラマでありながら、一時間があっという間に感じるほど。
45分も我慢できなくて寝落ちする作品があるなか、1時間観ても続きが気になる!!ってなるのが、久しぶりで楽しいんですが(笑)
ところで、№4クラウスが飛んで行ってしまった『1968年』という時代をヒントに、『1968年 戦争 アメリカ』で検索すると、『ベトナム戦争』がヒットします。
おそらく、クラウスが経験した戦争は『ベトナム戦争』なのですが、世界史にも疎すぎるわたしは『ベトナム戦争』のことは名前以外、ほぼ知識ゼロ。
アメリカが戦争中に枯葉剤を撒いて、後世に残る被害をもたらしたぐらいしかわからない。
「和食以外では、ベトナム料理が一番好きっ!」
(これは本当)
と呑気にのたまっておきながら、アジアの悲劇であるベトナム戦争を知らないのは大人としてどうかと思い、もし万が一、クラウスが飛んだのがベトナム戦争でなかったにしても、この史実を知ることは自分にとって有意義だと思い、調べ始めたのですが・・。
・・・・・いや、複雑すぎるわ!『ベトナム戦争』。
ぜんっぜん、わからない。
まずは必殺ウィキペディア:ベトナム戦争 - Wikipedia
わかる、これ? 一読してわかりますっ!? わたしには無理だったけどっっ!
馬鹿にもわかりやすく説明してほしいと切実に思ったんで。
やりましたよ、もちろん、『ベトナム戦争 わかりやすく』で検索!!
わかりやすいはずが全然わかりやすくない『ベトナム戦争』。
この際、わたしが一番わかりやすく説明してやるっ!
と意気込んでベトナム戦争の情報収集にかまけていたので、この記事にかける時間が膨大なものになってしまいました(笑)
興味のない人は読み飛ばしてくださいね。
以下、自由研究の発表です。
『ベトナム戦争』
名前は有名なベトナム戦争ですが、どことどこの国の戦いだったのかもあまり知られていなく、詳しく説明できる人も少ないのではないでしょうか。
ベトナム戦争が混乱を極め、たくさんの罪のない民衆を虐殺し、戦争が長引いてしまったのも『アメリカの誤解』が原因でした。
そんなベトナム戦争の歴史を紐解くべく、話は、一旦ベトナム戦争が起こる過去にさかのぼります。
ベトナムは過去に北ベトナムと南ベトナムに別れており、第二次大戦後独立を果たすはずだったのですが、当時ベトナムを支配していたフランスの抵抗に遭い、北ベトナムのみ独立を勝ち取りました。
その後、独立を果たした北ベトナムと南ベトナムで戦争(インドシナ戦争)が起こり、
という縮図が生まれます。
このインドシナ戦争では、北ベトナムが勝利し南ベトナムを支配していたフランスが撤退。
そして、民主主義のアメリカが支援する国家としての南ベトナムが生まれました。
この背景にはヨーロッパの冷戦も絡んでくるのですがそれは割愛します。
南ベトナムはアメリカの支援の元、北ベトナムとは違い民主主義国家となります。
アメリカの思惑は共産主義国家に対抗する民主主義国家の設立でしたが、ベトナムへの管理が甘くベトナム戦争を引き起こす原因を作ってしまったというのが結果です。
当時の南ベトナムの大統領一族が国民の貧しさを無視し、暴利をむさぼる独裁政権を作ってしまい、更にカトリックだった大統領が仏教徒も弾圧するのをアメリカは止められなかった。
政府に対する不満を当然募らせる民衆の反政府行動を始め、政府側が反政府側を弾圧。
だんだんとその反政府行動がエスカレートし、南ベトナム解放戦線として組織化、ゲリラ化していきます。
政府への不満が募っているうえ、弾圧がひどかったことに対し、民衆は解放戦線にどんどん味方していきます。
アメリカは南ベトナム解放戦線が政府への抗議行動ではなく、共産主義国家の手先と勝手に思い込みました。
政府側は、解放戦線に次々と負け、アメリカはアジア諸国に対しては特に興味はなかったのですが、共産主義国家に負けるのが嫌だったので、根拠もなく政府側についてしまった。
これが『ベトナム戦争』(1955~1975)です。
なんなの? 戦争に対してのハードル低すぎない? 感覚麻痺してない?
っていうのが、率直な感想です。
ゲリラ組織と民衆の見分けがつかなかったアメリカは、見境なくベトナム人を虐殺したのですが、南ベトナムの人民軍に対してアメリカは苦戦。
その後、北ベトナムの軍艦がアメリカの軍艦を攻撃してしまったことで、アメリカは、共産主義だった北ベトナムもついでに攻撃しはじめそれに怒った北ベトナムが南ベトナムを支援。
劣勢だったうえ北ベトナムにまで攻撃され、アジアに負けそうになった大国アメリカがなんの罪もない市民も巻き込んだ虐殺を白熱化させ、結果的にそのことが混乱を極めたベトナム戦争を動かします。
劣勢だったためアメリカ軍人も多数失っているうえ、アメリカ国内でもその悪行が知られるようになり、世論が反発。
そのことで、徐々にアメリカが南ベトナムから撤退。1975年南ベトナムという国が消滅し、事実上のベトナム戦争の終結。そして、1976年南北が統一され社会主義国家の『ベトナム社会主義共和国』が生まれます。
今回、ベトナム戦争を調べたことでベトナム料理を食べる時は、悲しい歴史に思いを馳せることになるかもしれませんが、戦争という悲劇に巻き込まれた人たちに哀悼の意を捧げるとともに、美味しいベトナム料理が日本でも食べられることに益々感謝することになると思います。
長くなりましたが、これで自由研究の発表を終わらせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
第4話の感想はこちら
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン1第5話。 『Number Five』
フラッシュバックでは、№5が時空をドローレスと一緒に彷徨っている様子が描かれる。孤独や飢えと戦いながら生き延びていたなか、№5の元にハンドラーと名乗る謎の女性が現れ、5年後に元の世界に戻すことを条件に【歴史の歪み修正する仕事】に勧誘されるが、仕事の内容は殺し屋だった。
№5は残り日数が少なくなり、世界を救うために誰を犠牲にすればいいか計算し始める。一人の人物を割り出すが、№1のルーサーに止められる。
№3アリソンは、№7ヴァーニャに接近しているレナードに相変わらず疑いを持ち調査を始める。ヴァーニャはアリソンの忠告を無視して、レナードと距離を縮める。
そして、薬を処分されてしまったヴァーニャに徐々に変化が起き始める。
一方、時空を超えるブリーフケースを№4クラウスに盗まれたチャチャとヘイゼルは、上役にその緊急事態を知られない前に取り戻そうと必死になり、№5と交渉をしようとする。ブリーフケースはクラウスが【今】に戻ってきた時点で、怒り任せに破壊されていたため、偽のカバンを用意して交渉に臨む。
タイムトラベルをしていた間に辛い出来事に遭ったクラウスを№2ディエゴが心配をする。
ハーグリーブスの屋敷では、ポゴが機能を停止されたグレースの修理を試みていた。
というわけで、冒頭の自由研究の話が長すぎたので感想は、さくっとまとめなければなりません。
冒頭のフラッシュバックは、№5が成長した姿でしたが(№5こうなるのか・・)と、なんとなく複雑な思いを抱いていました。
多分そこは思わずくすっとしていい場面なんだけど、№5がきょうだいたちに向かって子ども扱いするさまをなんとなく微笑ましく思っていましたが『自分で自分の姿は見えないから、あの発言をなんの臆面もなく言えちゃうのは、納得だよね』とはやっぱり思えなくて(笑)
それにしても、ケネディの事件も『歴史の歪みを修正するため』としたのは大胆だと思いました。
その後、世界を救うため№5は、『1人の庭師を殺せば世界を救えるかもしれない』と確率計算から割りだし、現場に向かおうとして『なんの罪もない一般市民を殺すのはダメ』だとルーサーに反発され、№5を止めるため、ドローレスが脅迫に使われるんだけど、ルーサーのそういうところ好きだなと思いました。
№5が大事にしているマネキン人形を『たかがマネキン』と認識していなくて、№5の孤独、悲しさや想いを尊重してくれているってことでしょう?
4年間、月に一人で居たからこその共通項かもしれないけど、ルーサーは、人の痛みを自分に置き換えて考えられる人なんだって思った場面でした。
あと、もしかしたら(わたしみたいな末端の些末な人間でも生きているっていうだけで、歴史が変わることがあるのかもしれない)とうっすら思ってしまいました(笑)
クラウスがタイムトラベルしている間に兵士をしていたのもびっくりしたけど、恋してたんだね。
なんか、とてつもなく切ない気分になってしまった・・。
戦場という死者が出るのが当たり前の場所で、もしクラウスが行っていたのが『ベトナム戦争』であれば、冒頭の通り罪もない一般市民が虐殺されていたという事実もあり、クラウスは酒かドラッグでハイになっていないと見えてしまうようなんで、戦場っていうだけでも大変なのに、それに加えて死者に囲まれるのはすごく大変だったと思うんで、それをメンタル的に助けたりしたのが『彼』なのかなぁと勝手に思ってしまったんです。
エピソード後半では、車に乗ってウェーイしていたクラウスでしたが、この恋バナ、もうちょっと詳しく(笑)
恋といえば、アリソンもしつこいけどヴァーニャも折れないな(笑)
薬が切れたと言っていたけど、だいたい前日まで割と量があった薬が急に切れることに気づかないのおかしすぎる。
外国の薬ってプラスチックケースに入っているから、減るのも一目瞭然でわかるし、毎日何十年も欠かさず飲んでいる薬がなかったら普通焦らない?
本来は『どこかに置き忘れてなくしちゃったと思った』発言だったのを、字幕にしたらああなっちゃったのかな。
あと、アリソンが「架空の男だった」って言ってた発言を無視するのも、変だし。
『架空の男ってなに? 怖いんだけどっ!』ってなりません?
もはや、アリソンが嘘ついてると思っているか【架空の男】でもいいと開き直っているか。
それにしても、焦らしてくる。ヴァーニャの能力。
空間がぐわんぐわんさせるのがヴァーニャの能力なら、№5がとり残されたあの世界を作ったのも、もしやヴァーニャなのでは?という気になってきた。
そのぐらいすごそう(わくわく)。
レナードはそのためのハニートラップ刺客なのかなぁー・・。
最後に、ヘイゼルと、ドーナツ屋の女主人のエピソードちょっとずつ進展させるのやめて(笑)
このふたりの今後が気になってしまうじゃないか。
というわけで、今回は個人的な『自由研究』に手間取ってしまいすみませんでした。
それではまた!
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