Netflix『アンブレラ・アカデミー』シーズン2 エピソード7 感想です。
現在、『アンブレラ・アカデミー』シーズン2の配信に沸いている 海外ドラマ民(主にわたし)ですが、日本国内では、日曜日の『半沢直樹』を世間は楽しみにしているようです。
今回のシーズンはわたしは見ていないですが、半沢直樹の決め台詞「倍返しだ!」(は、今回も言っているの?)は、『目には目を』の本来の意味ではないということを、今回初めて知りました。
よくよく考えると言葉通りの意味なんですけど、なんていうか、思ってたよりちゃんとした意味があった。
そもそも、教養がなさすぎて、シェイクスピアの舞台のセリフかなんかだと勝手に思っていました(笑)
【目には目を】は古くは、数千年前の戦争ルールブック、ハンムラビ法典や、旧約聖書やらにも同じような意味の表記があり、いろんな訳し方や表現があるようなのですが、
『目には目を、歯には歯を、手には手を、足には足を。やけどにはやけど。傷には傷。、人を殺した人は殺されなければならない』
というようなことがだいたい書かれていて、回りくどかったりはっきり書いてたりするんですけど、・・・要は、復讐は、等倍まで! 倍返し厳禁!!
ということらしい。
目だったら、目、歯だったら歯なんです。あくまでも。
歯をやられたのに、目をやっちゃダメってこと。
逆に言うと、やられたこと程度のことまでは仕返し可。
権力が上の者から下のものへの復讐は減刑で、下から上のものには厳罰というあくまで、等倍の痛み分けが原則という、フェアなルール。
”復讐されたくなかったら攻撃するな、攻撃した場合は攻撃されても文句は言えない”ということなんだろうとは思うんだけど、等倍と言っても、主観が入るから難しいよね。
今回の場合だって、エリオットは巻き込み事故だし、仲間一人に対して仲間一人だからスウェーデン側にとっては、”目には目を”なんだろうけど、実際は違うわけじゃないですか。
「目には目を」は、倍返しもほどほどにしないと、倍にした分自分に返ってくるっていう、昔の人の教えでした。
その分の覚悟を持てということかな。
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アンブレラ・アカデミー シーズン2 エピソード7 『目には目を』
The Umbrella Academy season2 episode 7 "Öga for Öga"
あらすじ(ネタバレ有)
№5はハンドラーに指示された1982年の委員会の会合に向かい、委員会の幹部を始末する。
その後ハンドラーが№5の元に現れてブリーフケースを渡すが2019年に戻るには、制限時間が90分しかないと言い渡して№5の元を去る。
№5は1963年に戻り、バラバラの場所にいるきょうだいたいちを集合させようと奔走するが、難航する。
ベンは、憑依ができることが判明したため、好きな人と会話をするためクラウスの体を借りたいと説得していた。
クラウスは拒否していたが、ベンに体を貸すことを渋々承諾。
ベンは、久しぶりに生きた体を味わえることになり、好きな人とも話すひと時を味わっていた。
そこにディエゴがクラウスを迎えに来る。
ルーサーはアリソンを迎えに行っていたが、アリソンは、また時空移動に失敗して誰かを失うのは嫌だと拒否する。
なんとかアリソンを説得するルーサーだったが、そこにアリソンの夫レイモンドが帰宅。
ルーサーとは落ちた路地で集合することに。
レイモンドも一緒に2019年に行ってほしいと説得するアリソンの元にスウェーデン人の二人が現れ攻撃される。
ヴァーニャはカールに連れ出され、家を出るように言われる。
とりあえず、農場に戻ろうとするところに№5が現れて、すぐさま現代に戻ろうと連れ帰ろうとするが、シシーとハーランを連れて行くと主張する。
ヴァーニャと№5は口論になるが、№5は30分後の集合を条件に一旦ヴァーニャを農場に戻す。
シシーとハーランを連れて家を出たヴァーニャだったが、足止めをくらう。
ディエゴは、エリオットの墓を掘っていた。
そこにライラが登場し、ディエゴに言い訳をしながらエリオットに献杯しようと酒を差し出す。気が付くとディエゴは、委員会に居た。
路地には、№5とルーサーとクラウスに憑依したベンが集まっていたが、アリソン、ヴァーニャ、ディエゴは間に合わず、№5の計画は総崩れになってしまう。
冒頭の№5の血まみれの色気すごかったね・・・。
もう、完全にドロレスを愛してるシーズン1の短パン少年№5じゃなかったけど、制服に斧で、血まみれの美青年。
目がものすごく美しかった。
イケオジ大好きなわたしの新しい扉が開てしまう・・と思ったけど、中身が58歳(という設定)だから、№5は新しいタイプのイケオジだよね!!
大丈夫、セーフ、セーフ(?)。
№5は、誰がなんといおうとイケオジ!!
シーズン2は、みんなでわちゃわちゃしてるシーンが多くて、№5の出番が減っていてそれはそれでもちろん楽しかったのですが、ちょっと残念には思っていたので、今回のオープニングはシーズン1の№5のドロレスへの一人語りに匹敵する名シーンだったと思う。
予想通り、待ち合わせもできない7人だったけど、あそこで2019年に戻ってしまっていたら、オープニングのシーンには繋がらなかったわけだから予想の範囲内ではありました。
№5、大人ぶってて偉そうだけど、いつも作戦は失敗してるしね。
本当に有能なのかどうかすら怪しくなってきた(笑)
そして、個性的な7人を団結させるのは、特別な事案がない限り無理なんだよねー。
兄弟姉妹なら甘えが出るからなおさら、我も強くなるし。
目的が本当にはっきりと一つじゃないと、絶対無理。
特に、クラウスとアリソンはみんなより長めに今の時代にいるわけなので、それなりの人間関係も築いててアリソンなんか結婚までしちゃってた。
ただ、レイモンドは最終的にはスーパーパワーを持っているアリソンをそのうち怖がる気がするんだよね。
ルーサーの「自分たちは特別だから普通には生きられない」という言葉が胸に刺さった。たぶん、アリソンの胸にも。
レイモンドは、活動家だから、新しい考えを持っているアリソンに惹かれたのかもしれないけれど、一生連れ添うのはなんとなく無理な気がするよ。
同じ時代の人のほうが多分うまくいくと思うから、別れてやってくれ。
アリソンには、一番幸せになってほしいんです。
あと、今回はベンがジルと話せてすごく癒されたよー(涙)。
ベン、女性の好みも素晴らしいわー。
外見だけじゃなくて、中身も評価してたんだなぁと思ってさすがベン、兄弟の中で一番まともと思った。
ジルもピュアだからこそ、クラウスの宗教にハマってしまったと思ったし、すごく可愛らしい子でお似合いだったのに、ベン死んでて切なさ倍増。
せめて、クラウスの体を借りてでも、好きな人をぎゅっと抱きしめて、匂いを嗅げてよかったなーと思いました。
なんで死んでしまったんだ。
ベンが死んだ理由って明かされてたっけ・・?
もし、生きていれば、2019年の世界滅亡もなかったかもしれないのに。
まともな人が死んでるから、いつもこうなってる気がする。
ヴァーニャはやっぱり意地でもシシーとハーラン連れて行こうとして遅刻すると思ってたけど、まさか一般人に負けると思ってなかったから驚きました。
シシーも置き手紙やめてってヴァーニャが言ったのに。
迷いがあるのは当然だと思うよ。
何がなんだかわからない状況に置かれて人生が変わっていく感じ嫌だよね。
保守的な地域の南部の人だし。
でも、逃げたかったんだよね、わかる、わかるけど、あの人のことなんか好きになれないんだよ(笑)
隙あらばいちゃつこうとしてくるくせに、夫婦はぁ~とか言ってくるから。
これで、2019年に戻れなかったから、やっぱりヴァーニャのせいで世界滅亡なの?
とすると、№5の言う通り「この世に、歴史に関わらない重要じゃない人物なんていない」っていうのが立証されてしまう。
最後、ハンドラーはこの世の春ですねー(笑)
実際は降格されているから、ハーブの部下のはずなんですが。
ハンドラーの衣装も髪型もすごい素敵だった。
今回のシーズン、シーズン1より衣装と髪型、さらに気合が入ってる気がする。
ライラはディエゴを委員会に連れていってどうするつもりなんだろう。
エリオットの墓を掘っていたり、子どもっぽいけど情が深いところがディエゴのいいところです。
多分、そういう簡単に騙されるようなところがライラは好きなんだろうと思うけど、委員会の刺客としてはどうなんだろう。
うまく、ヒーロー話としていいくるめればエージェントやるっていうかもな(笑)
ケネディーの暗殺を阻止できるとかなんとか、そういうのからめれば単純だからディエゴは。
でも、ベンと会えてすごくうれしそうだったからどうかな。
ヒーローに執着しているディエゴが、兄弟を裏切るようなまねするかな。
ライラがディエゴに惚れてるっていうことだけはしっかりわかりました(笑)
いろんな可能性が予測できますが、あと残り3話で怒涛の展開になるみたいなので、楽しみですが、今回№5がやけになって投げたブリーフケース。
あーーーーーっっっ!!!
ってなりませんでした?(笑)
もしかしたら、何かに使えたかもしれないのに、もったいないーーって。
逆にあのブリーフケースが2019年に飛んだとすると、”2019年に居るはずの誰か”が落ちてくればいいのにって一瞬思ったんですけど、このままいけば、ケネディが暗殺された三日後に、1963年に世界が滅亡するからダメだ・・。
だから、№5はブリーフケース捨てたんだよね。
というわけで、今回はクラウスもよく頑張りました(笑)
それではまた。
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※スウェーデン語の本。