『アンブレラ・アカデミー』シーズン1第4話『月に行った男』感想です。
まずは、『アンブレラ・アカデミー』には直接関係ないのですが、間接的に関係のある話です。
【両親を失ったそれぞれ問題を抱えた男女のきょうだいが支え合って生きていくドラマ】といえば、みなさんは何を思い出しますか?
わたしは、脚本家・野島伸司の代表作、当時大流行し続編まで制作され、日本ドラマ界のレジェンドといっても過言ではなく、全エピソード中の、最高視聴率37.8%は、フジテレビドラマの歴代最高視聴率で、このご時世では今後ドラマでこの視聴率を抜くのは至難の業。
そうです。『ひとつ屋根の下』ですよっっ!!
というわけで、『ひとつ屋根の下』(1993年)、『ひとつ屋根の下2』(1997年)の話を少しさせてください。
勘のいい方は薄々勘付いてると思いますし、非常に些末なオチなのですが、後々(あ~、ここにつながるのか(笑))ってなりますので我慢してください。
この作品は、主題歌である『サボテンの花』そして、挿入歌であった、Le coupleの『ひだまりの詩』及びチューリップの『青春の影』が大ヒット。
ちなみに、これは余談ですが、元Le coupleのボーカルの藤田恵美さんは、数年前に偶然生歌を拝聴する機会があったのですが、今までの人生で歌を聞いた歌手の中で、一番歌が上手いと思った人です。
何故、わたしが今回この『ひとつ屋根の下』の話を持ち出したかというと、すみませんここだけ今回のエピのネタバレなんですが、 ルーサーとアリソンがお互い憎からず思っていたことが判明し、ほかの兄弟はそのことは周知の事実ということでしたが、そのことを知ったわたしが「あんちゃんと小雪みたいってこと?」と言ったら「まぁ、そりゃそうかもしれないけど、例えが古い・・」みたいに返されて、非常に不服だったからです(笑)
わたしだって、リアタイできちんと観ていたわけではなく【あの事件】のあったしばらくあとに、DVD借りてきて一気観したのに。
なので、この作品に関しては大人になってから大人目線で観たし、記憶は比較的新しいんですよ。
【あの事件】がたとえなかったとしても『ひとつ屋根の下』は今では民放ではとても制作できないような攻めた内容の作品であると共に、人生の儚さや、人の闇、愛や絆に切り込んだ今観ても全然イケる作品なのにっ!
しかも『アンブレラ・アカデミー』のメンバーと照らし合わせてもほとんど同じ兄弟構成(末っ子が男女入替・故人ベンは除外)だし、キャラも若干被っている(ひともいる)!!
特に、いしだ壱成が4番目なんですよねー。
さらにいうと、この事実はみんな忘れてると思うけど、小雪は良性賢母なイメージだけど、最初は不倫してるし。
これを読んで『ひとつ屋根の下』が猛烈に観たくなった人、是非連休中に借りてきて観てください。
平成があと数日で終わろうとしている今、平成5年に制作された26年前の日本のドラマだって、世界のお洒落ドラマ『アンブレラ・アカデミー』と設定が似通ってしまうということを知っていただけるとともに、『古い』と言われて不服だったわたしの気持ちを是非ともわかって頂きたいと思う次第です(笑)
第3話の感想はこちら
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン1第4話。 『Man on the Moon』
7年前、まだ月に行っていない1号ルーサーは、ハーグリーブスの屋敷きょうだいで一人だけ残っていた。ハーグリーブス卿からのミッションを達成させようとするも、瀕死の状態で屋敷に戻ってくる。なんとか蘇生させようと試みるハーグリーブス氏だったが、1号の命が危ういと判断し迷いながらも血清を打つが、その血清は彼の体を類人猿化させる血清だった。
そして現在、ヘイゼルとチャチャに襲われた屋敷で、№3アリソンはアンドロイドの母親グレースの機能が停止されているのを発見。犯人はヘイゼルとチャチャだと思いルーサーに相談する。
№5の居場所を突き止めたいヘイゼルとチャチャは屋敷にいた№4クラウスを誘拐し、拷問にかけるが、クラウスの反応に翻弄される。
一方、バイオリンの生徒レナードと距離を縮める№7ヴァーニャだったが、アリソンは何故かヴァーニャの家に侵入していた彼の行動に疑い抱き注意するように忠告するも、ヴァーニャはアリソンのいうことをきかない。
№5は依然として一人で義眼の謎を追おうとしていて行方不明になり、ルーサーとディエゴが彼を探す。№5は義眼の謎にあと一歩の所まで迫り、情報を得る寸前だったが、事件が起きてしまう。
『ひとつ屋根の下』について、熱く語り過ぎてしまいました(笑)
まさか、あのきょうだいに、そういう関係性が生まれていると思っていなかったから。
確かに同じ家に同世代の男女を押し込んだら、そういう関係が生まれても不思議ではないし、日本の少女マンガにもそういうシチュエーションの漫画、たぶんたくさんありますよね。
わたしはあまりそういうの読んだことないので、これって言えなくてすみません。
№1ルーサーの類人猿化は、ハーグリーブス氏が命を救うためにやったことだったんだねぇ。
その件について、ルーサーと№2ディエゴが言い争っていましたが、わたしは、ルーサーの意見を推したい。
ベンの死因はわからないけど、手塩にかけて育てた7名のうち、1人は死亡、1人は行方不明、残りの5名のうち4名が家を出て行っても無理やり連れ戻すことはしなかったわけだから。
ただ、ディエゴはマザコン気味だし、子どもっぽいキャラだからしょうがないかなとは思った。吃音の件もあって、グレース派だからしょうがないのだろう。
それと、いい大人なのに、死にかけたルーサーの状況も知らないくせに、ルーサーに暴言吐きすぎ。巻き込み事故にあったポゴが窘めるまでやめないなんて、いい加減にしろ(笑)。
今のところ全然推しどころのないディエゴの今後の活躍も期待します。
母に続き元カノも死んでしまったんで。
ところで、最初はグレースの機能を停止することを反対していたディエゴが劣化するグレースを観ていられず手にかけたことをアリソンは知らなくて、チャチャとヘイゼルの仕業になっているけど、やったのがディエゴだってバレたらどうなるのだろうか。
仕方なかったっていうオチになるのかなー。
チャチャとヘイゼルといえば今回のメインエピソードであった、№4のクラウス、よく頑張った(笑)
今回のエピソードで、すごい好きになってしまった。
心優しく、繊細で手癖が悪いクラウス。
チャチャとヘイゼルから盗んだブリーフケースでどこに行っちゃったんだろう。
時空を飛び越えてもベンは連れて行けるんだろうか(笑)
1人で行動していた№5が、13歳とは思えぬ手つきと表情でおじさんを脅していたかと思ったら、目の前であと一歩のところで証拠が壊されて、ヤケ酒飲んでドローレス抱いて酔いつぶれていたあげく、ルーサーにドローレスごとお姫様だっこされて吐いたうえ、スヤスヤ眠っていてツンデレを極めているうえ、ヤバい天使ぶり。
わたしが作家だったら、あの勢いで№5が主人公のラノベを1本書き上げたいぐらいの勢いでしたね(笑)
スピンオフ、スピンオフ!!
と思ったけど、中の人は普通に成長するのでもう無理ですね・・。
あと6日?で世界救えるかな。頑張れ№5。
№7ヴァーニャの薬を盗んだレナードは、何の目的で薬盗んで処分したんだろう。
アリソンの野生の勘は当たってたみたいだけど、ヴァーニャは遅れてきた思春期の恋みたいな感じになっていて聞く耳持たないし。
それにしても、鍵を盗んで侵入した家でアリソンに出会っても冷静に対処していて、そこだけとってもタダものじゃない感ある。
次そろそろシーズン真ん中の5話だし、あの薬がないことで、ハーグリーブス氏が、きょうだいたちにすら隠したがっていた【ヴァーニャの知られざる力】が覚醒するんじゃないかと思ってものすごい、わくわくしています。
もう、わたしの中では勝手に、ヴァーニャ覚醒を確信してるんですが、本当に何もなかったら嫌っていうよりなんとなく困る(笑)
最後に、今回のエピソードは、ヘイゼルがドーナツ屋の女主人に好意を抱いているのがバレバレなのが、気になるし面白かったです。
というわけで、それではまたー!
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