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ブレイキング・バッド シーズン5 第8話『完璧な静寂』 感想 シーズン5第1部完結。いつもと雰囲気が違って切なくていいエピソードでした。

ブレイキング・バッド シーズン5 第8話感想です。

 

ブレイキング・バッド』のファイナルシーズンも1部完結です。

 

今まで、エピソードごとにそれぞれ違う担当監督を意識したことはなかったのですが、今回のエピソードはいつもと雰囲気が違い久々にぐっと引き込まれてしまったので、どの監督か確かめたくなりました。

今回のエピソードの監督は、何人もいるブレイキング・バッドの監督のうち、ミシェル・マクラーレンという監督が担当しているエピソードでしたが、今までのエピソードの担当監督を振り返ったところ、どうやらわたしは、このミシェル・マクラーレン監督のエピソードが好きみたいです(笑)

女性監督なので、やっぱり惹きつけられるものが本能的にあるのかもしれない。

切ない時はとことん切なく、残酷な時はとことん残酷にというこの感じ。

 

この監督は、ブレイキング・バッドのほかに、『Xファイル』ゲーム・オブ・スローンズウォーキング・デッド『ベターコールソウル』なども手掛けている監督で、ブレイキング・バッドにはシーズン2から携わっているようなのですが、シーズン3エピソード7のハンクが双子と戦うエピソード【ハンクの苦しみ(One Minute)】を監督したことで、エミー賞を受賞したこともあるとのこと。

 

わたしが、今までのブレイキング・バッドで最も印象深いエピソードである、シーズン4エピソード10の【復讐の杯(Salud)】を担当していたのも、ミシェル・マクラーレン監督でした。このシーズン4のエピソード10のガスの演技は、もう本当にお見事としかいいようのない、多くを語らずに感情に訴えかける素晴らしい演技でしたが、今回のエピソードでもここ最近非常に不愉快だったはずの、ウォルターの中の人の演技に魅せられてしまいました。

演者さんの演技を引き出すのがうまく、見せるのもうまい監督なのだとおもいます。

 

シーズン5後半の第2部では、彼の監督するエピソードはエピソード10と13の2話しかないので、それをもってこの監督のブレイキング・バッドでのエピソードは見納め。

心して臨みたいと思います。

 

 

シーズン5第7話の感想はこちら ↓ ↓

 

 

www.meganetamago.com

 

 

 シーズン5第8話は、一人でビジネスの再始動を果たしたウォルターに、大きな心境の変化が訪れるエピソードでした。

 

 

※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

改めまして、シーズン5第1部終了です。

ここ最近、ウォルターのサイコパスぶりに嫌気がさしていたのですが、久々にドラマにどっぷり浸ることができました。

マイクまでやってしまったあと途方に暮れている(ように見えた)ウォルターが、一人でハエを見つめているシーンから、もうすでに彼の気持ちが伝わってくるようでした。

 

マイクのことが心配でウォルターのところに来たジェシーには「マイクは無事逃げた」とウソをつき、トッドの手助けで、マイクや車の処理をして、その後ウォルターは、リディアからガス時代の関係者で刑務所内にいる9名の名前を聞き出しました。

この時のリディアの演技もすごくうまかったと思うのですが、常に怯えている神経質な感じから、マイクはもう居ないということをウォルターの表情から判断してからのスイッチの切り替えが見事でした。

ウォルターに新しい販売ルートを提案するビジネスマンとしての顔を出し、ウォルターに『自分はなくてはならない存在』だと認識させ、自らを守ったシーンは、さすがガスが選んだ人物だな・・と思ってしまいました。

ガスが選んだにしては、ちょっとメンタルが弱い人だと思っていたけど、それだけじゃない部分も持ち併せていたんだと示したシーンでした。

 

そして、聞き出した9名も、トッドのつてで【お金のためならどんなことでもやる】人たちを使い難なく切り抜け、やっとのことで自分がトップに立った組織を作って安全も確保したのに、やることといえば、日々のルーティンワーク。

報酬は桁違いとはいえ、自分が望んだものがなんだったのか、どんどんわからなくなっていく様を、絶妙なカメラワークと軽快な音楽で数分に凝縮して見せてくるシーンには脱帽するしかなかったです。

特に大きな戸建(日本の住宅事情からすると)にランダムに防虫駆除のシートが次々かけられていくシーンは、サーカスのテントの引っ越しのようで、ウォルターたちのやっていることがサーカスの巡業だと思うと、ポップな軽い音楽と明るい映像とは裏腹にどんどん空しい気持ちになっていって、監督の思うがままに踊らされていたと思います(笑)

ちなみに、誤解を招く言い方をしたかもですが、サーカスは大好きで、演者さんも尊敬していますし、シルクドソレイユも何度か行っています。

ただ、ものすごく華やかに演出される表のステージとそれを成功させるために裏の努力を重ねる演者さんたちと、ウォルターたちがしていることがなんとなく重なっちゃったんです。

 

 もう一つ、このエピソードで特筆すべきは引きこもりになっていたジェシーの家にウォルターが訪問したシーンです。

今までのサイコパスウォルターはすっかり影を潜めて、普通のおじさんになっていたウォルターに対して、努めて普通に接するジェシーだったけど、椅子も勧めず家の中で立ち話という状況で、マイクのこともソウルから聞いていたのに、それに対してもウォルターに特に何も言うこともなかった。

2人の絶妙な距離感と会話に緊張感が漂っていて、こちらまでその緊張感が伝わってきていたし、会話の内容もキャンピングカー時代の思い出話という、(なんでこんなことになってしまったんだ・・)と、このドラマで何回も思ったことを思いながら観ていました。

 

そして、家の前に鞄を置いていったウォルターの置き土産を恐る恐るあけるジェシーがお金を見て安堵し、隠し持っていた銃を床に転がしていたとき、ウォルターに怯え、殺されることを覚悟していたんだなと思うとともに、さすがのウォルターも全てを知っているジェシーを手に掛けることはしないんだ・・と切ない気持ちに。

 

 

ミシェル・マクラーレン! 終始切ないぞ!!(涙)

 

一方、スカイラーはマリーにも子どもを家に戻すように言われ、子どもと家に帰ってきたいとウォルターに訴えるスカイラー。

ホリーも紫の服を着せられていたし、本当にそろそろ帰ったほうがいいと思う・・と思っていたころ、疲れ果てたウォルターが、引退の意思をスカイラーに伝えます。

スカイラーはもう洗浄も数えるのもあきらめ、貸倉庫に無造作に積んであったお金の山をウォルターに見せつけます。

それを見て、ウォルターがどう思ったのかは本当のところはわかりかねますが、とにかく子どもを家に連れ戻し、いつものメンバーでホワイト家でホームパーティー。

 

そして、静かに第1部が終わるのかと思いきや、ウォルター、マジでツメが甘い!!

 

なんで、ハンクも来る家(しかも客も使うトイレ)にゲイルからもらった本を置いて置くの??

あれ自体はなんの証拠にもならないと思うけど、ハンクは一度思い込んだらしつこいし、今までの色々な矛盾点が全部繋がっちゃうじゃん!

 

第二部は、ハンクから逃走してシーズン5の冒頭のシーン、アルバカーキじゃないところで52歳の誕生日を迎えるって展開なのかなー。

 

ブレイキング・バッド、あと8話で終わりなのに、ハンク、始まった当初からずーっと嫌いなキャラだから、いくらウォルターが嫌なやつに成り下がっているとしても、個人的にハンクに追い詰められるのだけは嫌だー。それだけは嫌だー。絶対嫌だー。

 

というわけで、嫌でもなんでも残り8話。

ウォルターの生き様を最後まで見届けたいと思います。

 

それでは、またー。

 

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