ベター・コール・ソウル シーズン5 第9話 『悪い選択がもたらす道』
今回は素晴らしいキム回でしたね!
オープニングから泣きました。
ところで・・
オートミール(Oatmeal)
オーツ麦から出来た繊維質が多く栄養価も高いヘルシーな穀物食品。
欧米の朝食の定番、グラノーラやミューズリーの材料としても使用。
牛乳や水などで軟らかく甘くし、お粥的な食事としても親しまれている。
また、クッキーや菓子の材料などに使用されることもある。
・・・オートミール風呂?
日本でいえば、米(こめ)版でお粥風呂ってこと?
めちゃくちゃ排水管詰まって大変なことになりそう。
特にアメリカの排水管は詰まりやすそうだし、大丈夫か?
日本でも米ぬかが肌によくて、古来から米ぬかコスメがあったり風呂に入れたりするけど、似たようなものかと思って、調べてみたら、やはり米ぬか的な感じで、オーツ麦の高い抗炎症化作用により、オートミールがスキンケアなどにも使用されていると。
(美容関係疎くてすみません)
オートミール風呂をはじめ、オートミールパック、オートミール石鹸などなど・・。
アトピーの方などでもオートミール風呂を愛用されている方がいました。
それで、オートミール風呂なんですけど、色々調べた結果、このサイトが一番わかりやすかったです。
なるほど、なるほど。
おむつかぶれにもいいと。
とりあえず天然素材だもんね。
キムは粉末にしてたっぽいけど、やっぱり排水管怖いよね。
袋やパンストに入れるのが一番安心っぽい。
浴槽が痛む可能性があるので試される方はご注意してほしいのと、あくまで民間療法なので、お肌が敏感な方は医師の判断を仰ぎください。
当方では、試したあとの責任は負いかねます。
ジミーは、メキシコの強烈な紫外線による日焼け、キムの愛情入りオートミール風呂で少しはヒリヒリ収まったかな。
それにしても、なんで男ってなんですぐバレるウソつくの?
弁護士のくせに物証ありきの嘘なんてありえない。
でも、あれはジミーのキムへの愛で守った証拠品だし・・と思うとウワーってなります(笑)
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『ベター・コール・ソウル』Season5 ep9 "Bad Choice Road"
ジミーとマイクは、やっと携帯電話の電源が入るところまでたどり着いた。
ジミーはキムと連絡をとることが出来る。
ガスの部下がマイクをジミーを迎えに来て、ラロの元に保釈金を届ける前にマイクとジミーは口裏を合わせることにする。
ラロは、ジミーが運んだ保釈金により釈放され、ヘクターに会ったあとナチョを伴いメキシコに帰ろうとする。
しかし、ジミーの話に疑問を抱いたラロはジミーの話の裏付けを取ろうとする。
ラロに話した内容と同じ話を、帰宅したジミーはオートミール風呂を用意していたキムにも話すが、キムは疑いを晴らすことができないなか、ジミーが運んでいたお金の鞄の中から銃弾の痕が残ったタンブラーを発見する。
キムは仕事を休んで1日ジミーと一緒に過ごすことにするが、ジミーは電話がかかってきて出かけてしまう。
その間にジムは職場に出かけ、自分が居なくても仕事が回っていることを確認。
その足でリッチーに退職を願い出る。
マイクはガスにナチョを開放するように頼むが拒否される。
PTSDに苦しむジミーに優しく助言する。
その後ラロを追っていたマイクは、ジミーとキムのいる家にラロが押しかけるのを発見し、ジミーにそのことを知らせる。
ジミーに同じ話を何度も話させるラロにしびれを切らしたキムがラロを論破して追い返す。
※第8話のおさらいはこちら
オープニングの、”荒野のジミー”と”部屋のキム”のリンク。
本当に素晴らしかったです。
特にキムの静かな演技。
携帯の電波が繋がって、ジミーが笑顔でキムに電話をして、かっさかさの唇に虫が寄ってきていて、ジミーの声を聞いて緊張感が緩んだキムの涙。
その瞬間は、本当に安心感でいっぱいだったんだと思う。
そして、献身的にボロボロになったジミーの世話を焼くキム。
オートミール風呂に入る瞬間のジミーを見て、彼女一瞬だけかすかにほほ笑んだんだよね。
そして、タオルでジミーの火傷した肌をそっとタオルでお湯をかけつつも、前髪を横に流す仕草を見て(こんなに頭皮が日焼けしては、ジミーの髪の毛がまた少なくなるんだろうな・・)とキムが思ったかどうかはわからないけど、わたしは思ったということは伝えておきます(笑)
ちなみに、わたしは頭皮の薄い人は好きなほうです。
キムって家族とも縁が薄いし、なんでも話せる友達っていうのも見かけないし、あえてちょっと人との深い人付き合いを避けているところあるじゃないですか。
職場の人にも好かれてはいるけど、別になんていうこともなくて、今回のキムを見ていて、理屈じゃなくてキムにとってはジミーしか居ないんだなと思ったんです。
今回のエピソードの原題『Bad Choice Road』。
でもさ、誰しもその時の選択が自分にとって最良だと思って道を選んでますよね。
悪い選択を選ばざるを得ないときもあるし、いい選択がキラキラしていないときってあるじゃないですか。
今までも、客観的に見てドラマ内でもそれは、バッドチョイスだなと思ってこちらは観ている。
わたしから言わせれば、
・キムの男の趣味
・ジミーの改名
・マイクがガスにほだされたこと
・そもそものガスの復讐
ぜーんぶダメじゃないですか。
客観的にみれば。
でも、みんな”それを選んでしまっている”し、人生なんてそんなもんじゃないのかな。
例えば、わたし、果物がすごく好きなんです。
だいたいなんでも食べて、具合悪いときとか風邪のときは狂ったように果物ばかり食べているときがあるんですけど。
そのせいか、花粉症の悪化に伴い、アレルギー的にこれはヤバいんじゃないかという果物が何種類かあることに最近気が付きました。
そこまで具合が悪くなるわけじゃないんですが、食べすぎると本格的に悪化しそうなので、食べる頻度を下げている果物が何個かあって、どうしても食べたい!ってなった場合【食べない】っていうのが【いい選択】じゃないですか。
はっきりと、食べるとアナフィラキシーを起こして生死を彷徨うってわかっていれば、それは食べません。
しかし、今の段階ではそこまでじゃない。
今までは多少口の中がイガイガする程度だったし、今食べてもその程度かもしれない。
次食べたらアナフィラキシーを起こしてしまうかもしれない。
でも、食べたい、食べちゃえ! みたいなことかなとちょっと思った。
例えが非常に極端で、人生とは比べられはしないですが、心情的にキムがそういう風に、果物を食べるか食べないかぐらいの選択をするという程度で即決をキメていることが、相当な心理的な追いつめられ方をしていてとても切ないのです。
キムが自分の保身を考えるならドツボにハマるジミーと別れて、大手事務所に在籍しメサ・ヴェルデの仕事を続けることがたぶんなによりなんだと思うし、ジミーも今それをキムから提案されたら断れる立場にない。
ただ、キムはジミーを守るため結婚し、無事な姿を一目見たい一心で後先考えずラロに会い、このままサラマンカのドツボにハマるジミーを明日失うかもしれないという恐怖でリッチーの事務所を辞め、ジミーに責められたキム。
メサ・ヴェルデを捨てて、プロボノやりたいっていうのもウソではないし。
いい選択、悪い選択、そして自分の選択。
何よりも重視されるのは、自分の選択だから。
キムが忘れずに持ち帰った高級テキーラ【サフィロ・アネホ】のボトルの蓋が全てなんだと思う。
キムは、ジミーと心中する覚悟を決めた。
だからこそのラロへの態度だったんだと思う。
ラロは、ジミーから何度も同じ話をさせて、話の矛盾を引き出そうとした。
何度も言うけど男はウソが下手だから。
それでも、ジミーはやっぱり弁護士だから同じ話を言い方を変えて何度も話すのは見事だった。
そこに、キムの援護射撃。
ライフルでその様子を見ていて、そして聞いていたマイクの気持ちを思うと肝が冷える。
それでも、狙いを外したりはしない、ヒットマン・マイク。
見ているこちらも緊張したし、多分キムの足も震えてたと思うけど、ああいう状況では女性は本当に肝が据わって頼りになる。
そして、さすがの通った理屈。
図星を指されるとキレる男が多いなか、相手が女性だったこともあったかもしれないけど、ラロはやっぱり組織のリーダー格なんだなと思いました。
何も知らない女に組織のアラを指摘されるほど、ぐらぐらしているサラマンカをどうにかしなければならないし、ジミーは今後も使える男だからここは一旦退くのが得策だと思ったのかな。
わたしはガスが大好きだけど、ラロはラロで多分いいリーダーなんだろう。
ただし、マイクは”関係者”ではない、送金会社の青年を巻き込んだラロのことを一生許しはしない。
その思いだけはすごく伝わってきます。
多分、ラロに復讐するのはマイクなんだろうな。
それにしても、ジミーがキムと結婚できたことは、ジミーの人生の中で本当に最高の出来事だね。
多分そこで運を使い果たしてしまった。
キムは、ジミーと出会ったことが人生最大の失敗だけど、それもキムの選択。
マイクが言っていた辛い出来事からの立ち直り方だけど、あれはほんとうにそうだと思う。
実際問題、一生忘れはしない。
何かあるたびに思い出す。
それは、もうしつこくしつこくよみがえってくる。
いい思い出ってそんなに、あー、あの時は幸せだったな、人生って楽しいなって思うことってあんまりないんだけど、傷つけられた思い出ってなんで、こうもしつこく記憶に居座るんだろうな。
でも、人生って止まってないから、幸せなこと以上に辛い出来事も矢継ぎ早に訪れて来たりして、過去の辛い出来事を思い出す日が減っていく。
けして忘れはしない。
けど、風化させることはできる。
笑うようになることもできる、食べ物もおいしく食べられることができるようになる。
最終話、緊張感すごいけど、観るしかないですね。
それでは、また。
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