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【U-NEXT】ボクらの恋愛シェアハウス~Boys Love ∞(アンリミテッド) 感想 韓国ゲイ男性の恋愛リアリティーショー。すっごい面白かったので詳細を述べていく。

その日わたしは失意に暮れていた。

 

この半年あまり、FODに加入からの途中U-NEXTしてからというもののFODとU-NEXTを駆使し【各国のアジア実写BL】をずっと見続けていて、実写BLソムリエになれるほどたぶん詳しくなったのだが(タイと中国以外)、さすがにいい感じのものは観るものがなくなってきて逡巡したわたしは、安牌として取っておいた台湾BLに手を出したらまさかの地雷のバッドエンドだった。

 

変だと思ったの。

 

台湾BLは他国に比べてイチャイチャが激しいとはいえ、最終エピを目前にしてさらに激しいイチャイチャぶりを展開し(個人的にそんなに激しいイチャイチャは好きではない)、もうこれでハッピーエンドでよくない? 最終話、やることなくない? 数年後安定してラブラブ結婚式エンドか? という幸せムードピークの状態で最終話1個前のエピが終わろうとするラスト1分でまさかの事故フラグ。

 

まさか死んでないよね?と最終話を再生するも、幸せの絶頂で彼をこの世から失った6年間を振り返り、ほぼほぼ残された方がが泣いて終わり最終的には彼を失ってから知り合った女性と結婚する流れに、親にそれとなく誘導されつつ彼とのことは青春のいい思い出として前に向いて進もうと友達に慰められる→THE ENDという。

 

それまでも何度かこういう目には遭っていたけれどその中でも、1、2を争うベスト虚無を味わっていた。

 

ちなみにそのむせび泣く友達を慰めていた友達は、その友達が死んだ彼とうまくいきはじめた頃と同じぐらいのタイミングで付き合い始めた彼とかなりうまくいっており、結婚に進む予定だ、と最愛の彼を失って立ち直れてない友達に慰めつつも言うという無神経さだった。

 

こういうのが好きな人がいるのもわかるし、これをバッドエンドとするのはわたしの個人的な判断なのでそこの苦情は受け付けないのですが、それにしてもあまりの虚無で、U-NEXTエピソード一覧画面の下の方のお勧め作品画面に出てきた作品をザップしていたところ(BLばかり観ているのでそういう系統の作品を勝手にお勧めしてくれる)【韓国ゲイ男性の恋愛リアリティーショー】が出てきました。

 

「少なくとも恋愛リアリティーショーで、番組中に死人は出ない」と思ったわたしは、迂闊にその作品を再生したという流れとなります。

 

韓国実写BLでのバッドエンド率の高さから、

 

「韓国エンタメはわからないから、リアリティーショーとはいえバッドエンドの覚悟はしておいたほうがいい。 事故とか記憶喪失とかあるかもしれないww」

 

と、バッドエンドの愚痴を聞かされる家族に揶揄されながらも面白すぎてビンジウォッチしちゃったもんねー!!

 

ちなみに死人は出なかったし、最終的にはラスト4話ぐらいはわたしをからかっていた家族も自分も観たいと言い出して最後は真剣に観ていた(笑)

 

www.nitteleplus.com

 

基本、リアリティーショーは脚本ありきだと思っているので「リアリティーショーなんてやらせじゃん」の意見は無粋だと思っている。

 

ミ●キーの中の人の存在を全世界の人が知っていても知らないふりをして楽しむのが夢の国のように、リアリティーショーもそのように楽しむのが我流です。

やらせだろうがやらせじゃなかろうが観ているこっちには全く関係なく面白ければよいのでそこは論じないし、たぶん脚本がある程度あるから面白い。

 

というわけで、リアリティーショーは基本的には賞レース的なものが好きで、恋愛リアリティーショーは『バチ●ラー』か『あ●のり』を軽くしか観たことがなく、たぶんこれを元にしているであろう『テ●スハ●ス』は観たことがないのですが、こちらのリアリティーショーのどこがよかったのか、詳細を書いていきたいと思います。

 

『ボクらの恋愛シェアハウス~Boys Love ∞(アンリミテッド)』U-NEXTで配信中

 

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その1・企画がよくできている

 

冒頭は6名でスタートして最終的にはサムネの通り8名になります。

 

第1話目の冒頭から非常に関心していたのですが、シェアハウス系のリアリティショーのイメージとして一人ずつ家に入っていって全員集合化と思ったら、集合する前にいきなりそのなかの1人との強制タイマンデートからスタートというもので、観てるこっちの緊張感なども含めて「あ、これは面白いやつだ」と思いました。

 

部屋割りも1人部屋、2人部屋、3人部屋とランダムに振り分けられていて、これが男女混合の異性愛者リアリティーショーだと男女同室はほぼないと思うので男性のみならではのスタイルでよく考えられてると思ったし、毎回毎回のミッションが面白くて飽きなかったです。

それぞれが今誰を狙っているのかなども、企画進行の中でわかるように演出されていて、割と緊張感のある演出がさしこまれていたり、そのほかにも韓国のおしゃれカフェや観光地などが随所に出てきてそういった意味でも楽しかったです。

 

 

その2・厳選された人選

 

終始「韓国ごはんが美味そう」と思っていたのですが、たぶんそこも含めての徹底した人選。

 

意味わかんないと思うのですが、美味そうなごはんが作れる人が何人か居たりした。

 

だいたいリアリティーショーはシーズン1の人選が至高なんですよね!

『ルポールのドラァグレース』なんかもシーズン1の人が未だに忘れらんないもんな。

ルックス的なことも含めて、全体的なキャラクターのバランスとリアリティーショーをかき回す人物の割合がちょうどよくて。

 

新企画リアリティーショーにおけるシーズン1の気合の入った人選を本当に見てほしい!!

 

絶対に一人は推しが見つかります。

 

 

見た目でどんな人なのか全く予想がつかない

 

これは、わたしがたぶん韓国人ではなく日本人だから。

人は見た目が100%」といいますが、年齢、見た感じから想像する性格などどんな人物なのかが本当にわからない。

普段から、人を見るときにどれだけ自分が普段見た目で人を判断しているのかというのが如実に

職業なんて本当にわからなくて。

例えば、極端な例だとホストっぽい感じの人が町を歩いていたらホストっぽい人だなーとか思うじゃないですか。実際は違うくても。

そういう風に見られるように外見を近づけていく人が日本は多いのかなと思ったりした。

 

しかし、その見た目でのわからなさが面白さに繋がったというのもあります。

なんとなくのその後の行動を予見できないんですよね。

人を見た目で判断しているつもりはそんなにはなかったのですが、今後「自分は見た目で人を判断を全くできていない」ということを肝に銘じて生きていくきっかけになったなとは思いました。

 

 

性差がない

 

出演者が全員男性なので「男だから」「女だから」という性の役割にとらわれない恋愛というのが非常に新鮮でした。

 

正直、目から鱗だった。

 

シェアハウスだから、みんなで当番があってごはんを作ったり片づけたりするんだけど。

そういう感じだと例えば、日本ではよくある料理や甲斐甲斐しさで家庭的な女性をアピールとか、逆に料理できないアピールとか。

むしろ男性なら現代での家事できる男アピールとか、共同作業の際の頼りがいアピールなど、性別の役割の強さを押していくみたいなことがないのが本当になんていうか初めてのことで新しい扉が開いた。

 

カメラが回ってないところで実際はそういう攻防があったのかもしれないけれど、番組内ではそういうことがほとんど映されなかった。

BLですらそういう役割みたいなものが存在しているのに、リアルはそんなに重要視されないんだなと思ったんだよね。

 

フィクションとリアルの差というか。

人と人としての感じがして。

わたしは女としての人生だったから余計にそう思ったのかもしれない。

 

なのでそういうノイズがない分、自分が客観的な目で見られたしフラットでいいなと思いました。

 

社会問題

『中盤までLGBTQ+としての何か』みたいな話題が一切なく、本当に恋愛だけに全振りして進んできたので、このまま一切出さずに行くのかなと思いきやメンバーも馴染んできて、愛着がわいてきた後半ににぶっこまれました。

それっぽい話が出たのはメンバーにドラァグクイーンがいたことと、VOGUEダンサーが居たことぐらいであとは完全スルーだったので。

 

マイノリティーとしてのそれぞれの問題。

 

今思えば、あのタイミングだったからこそすごく心に刺さったな、さすが韓国作品とは思った。

 

ずっと気にはなってたんです。

韓国BL観てると(当事者は大変だろうな)と思っていており、韓国にこういう番組が顔出しでできるなんて考えられないから、全員タレントなんだろうと疑っていたほどで。実際芸能関係者が多かったし。

 

何が大変かって差別はもちろんそうなんだけど、韓国ならではの宗教観というか。

 

儒教の国で、年上は絶対でそれも男性の権力は絶対なので、家族の中で父の存在はたぶん絶対的なんだろうというのはもうそれは感じており、日本にも根深い家父長制が残っているけれど、家族としての絆も日本より強固なので男子である息子が同性愛者と知った時に反発されたらそれはもう激しいんだろうなと思っていたら、予想よりさらに激しい人が居て思わず泣いてしまったんだよね。悲しくて。

 

それぞれの個々の事情に対する切込み方も遠慮がなくて差別問題に直でぶつかりに行ってる感じがした。

 

そういう真摯な感じにも好感を持ちました。

 

恋愛/青春ものとしての面白さ

 

わたしは、女なのでまず男心がわからない。

特に韓国男性の好きな男性のタイプなどもっと異次元にわからないため、そもそものモテ男ツートップがモテる理由が最後までわからなかったんですが、そういうわからない面白さがありました!

 

こういう人がモテて、こういう人は全然モテないのか! っていうのがわからないので誰と誰がくっつくのか全然わからなかった(笑)

 

男女の恋愛リアリティーショーならだいたいわかる感じだけど、最後の最後までマジでわからなくて。

 

一途、優柔不断、移り気、それぞれのタイプと。

 

そして、デートやアプローチで頑張る姿がまぶしく思い、みんな頑張れって思っていた。

ここは高校球児を応援するおばさん目線。

 

最終的には完全にリアリティーショーの醍醐味である「あいつは苦労するから惚れない方がいい」とか文句言いながら見ていたし(笑)

 

恋愛ものとしての面白さのほかに、同じ苦労がわかる仲間としての友情みたいなものが築かれていくのを見るのもほほえましかったです。

 

ラストは、うん、まぁ(笑)

納得はしてないですけど、みんなよく頑張ったな! って清々しい気持ちになりました。

 

 

以上、感想をお届けしました。

 

 

シーズン2をすぐさま観たいので布教のために、取り急ぎ記事を書いた次第です!!(笑)

 

再生数が伸びればシーズン2が配信される日も早まると思うので、興味のある方はぜひ観てみてほしいです。

 

本当にお願い。

BLドラマよりも断然観やすいし、恋愛リアリティーショーとして面白いんで!!

BL観てみたいけど、ハードル高いという方はまずはここから。

 

今後は、かねがね言っているのですが男女混合は男女混合なんですけど、いろんなセクシャリティーの人が混ぜられてて、それを最初は隠した状態で進む実社会恋愛リアリティーショーが観たいですね。

それにはもっと人数が必要なので観るのに骨がおれそうですが(笑)

 

わかりやすく言えば、ゲイの男性に惚れてしまう異性愛者の女性などが発生する流れです。

 

実社会は、実際は異性愛者の男女だけでも、ゲイ男性のみの社会でもなくいろんなセクシャリティーの方が混合されているものなので、これこそリアリティーショーになるのでは? と思っていて。

 

今回の作品を観て、そういう作品が生まれるのもそう遠くない未来なのかもしれないと思いました。

 

期待したいと思います。

 

というわけで、それでは、また。

 

『ボクらの恋愛シェアハウス~Boys Love ∞(アンリミテッド)』U-NEXTで配信中

 

 

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