今期は、今週(1/22(金))より、大ファンである宮藤官九郎脚本のドラマ『俺の家』が始まるので、その流れで日本のドラマに注目しており、とりあえず2作品の第1話を視聴しました。
Tver、録画ミスしたわたしに無料でドラマを観させてくれていつもありがとう。
でも、デフォルトで字幕が出ちゃうのはなんでなの?
というわけで、本題。
些少のネタバレがOKな方のみ、先にお進みください。
まずは、日曜9時TBSの日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』の感想から。
曲がったことが大嫌いな警視庁捜査一課の警部補・望月(綾瀬はるか)が、サイコパスシリアルキラーの日高(高橋一生)と「もしかして、わたし(ぼく)たち入れ替わってる~!?」となるやつです。
第1話は、望月の警察官としての立ち位置と人柄、日高の起こした事件の概要と、日高の人物像、それを追う望月、二人が入れ替わるまでが描かれました。
脚本は、『仁』、『義母と娘のブルース』、『だから私は推しました』などの森下桂子氏で割と泣ける系というか、登場人物の細かい心情を描くのがうまい脚本家さんだと思っているのですが、個人的な印象としては、第1話はちょっとテンポが悪かったかなー。
入れ替わるタイプのやつなので、二人の現状というか紹介が前提にあるのはわかるんですけど、大好きな綾瀬はるかが魅力的に見えなかったんだよね。
信念があるというより、年の割に幼い感じ。
絢瀬はるか演じる望月は正義感が強くルールを重んじ、曲がったことが大嫌いで刑事になった、という設定なのに、サイコパス日高との出会いがこのコロナ禍のさなかにノーマスクで電車に乗り、他の乗客の注目を浴びて乗り合わせた日高にマスクをもらうという矛盾設定にまず違和感。
その後も、ソーシャルディスタンスを保ったので、ノーマスクでいいですよね? と言われた望月がOKするシーンもあり、いやここは望月が自らマスクしよう! と言う場面では? みたいには正直なりましたよね。
捜査会議でも、無駄にエキストラがたくさん居る密ななかで、ソーシャルディスタンスもほとんど取られていないし、ほとんど全員ノーマスクだし。
その後も絢瀬はるかがマスクをしていることはほとんどなく、後輩に歩きスマホを注意しておきながらノーマスクを貫く望月。
女優にマスクさせたくないんだったら、なぜコロナ問題をドラマに取り込んだ?というやっつけ感はありましたし、主人公のその一貫性のなさで魅力が半減してしまった。
そして入れ替わる相手である、サイコパスシリアルキラーの日高。
宮部みゆきの『模倣犯』のピースみたいな役をきっちり演じていた。
けど、こちらもキャラ設定がゆるゆるなんだよなー。
一体いつ入れ替わるの? って途中挫折しそうになったりもした。
そして、一番いやだったのが北村一輝さん演じる望月の先輩刑事。
今時ドン引きするような数々のセクハラパワハラ発言を望月に言い放ち、結果を出してるからと、悪びれる様子もない。
あと、すごい大声で怒鳴るのが嫌だったし、怖かった。
あのキャラクターが二話目でも怒鳴るようだったら、続き観ないと思う。
実際、あのような事例はくさるほど今でもあると思うけど、テレビでやるのは時代にそぐわない。
と、文句ばかり書いてきましたが、もちろん見どころもありました!
2人が入れ替わってからの二人の演技です。
高橋一生は、目を開いた瞬間から中身が女性って感じになっていたことから、男女で目の開き方が違うんだなって初めて思った。
ただ、それまでの綾瀬はるかのキャラクターではなく、非常に弱々しくなっていたので、早く腹をきめてほしい。
そして、綾瀬はるかは、高橋一生の喋り方も真似ていて、サイコパス綾瀬はるかはいい感じだった!
入れ替わっている以上、この二人が協力する必要性があると思うので、今後二人がどうするのかは気になりますね。
絢瀬はるかは自分の体で犯罪起こされても困るわけだし、逆に高橋一生も自分の体で証拠を捏造されたら困るわけで。
入れ替わるってことは、すぐ戻ることも視野に入れないといけないので。
あと、はドラマで唯一キャラがぶれていなかった、柄本佑くん。
綾瀬はるかのヒモ的な癒し彼氏を演じており、気の強い彼女をほんわかと包み込んでいる自由人。
恋人がサイコパス殺人鬼と入れ替わった彼が、彼女を取り戻すために何をするのか気になります。
たぶん日高の姿で、彼に会いにいっても信じてくれそうな安心感がありました。
というわけで、ドラマの設定にかなりやっつけ感はありましたので、役者さんたちが演技にブレが生じていて正直かわいそうではありましたが、後半に向けて修正していってくれれば、ラストまで楽しめるのかなと思います。
コロナ禍での混乱が、ドラマ制作に影響しているのが観てるこっちにも伝わってきちゃう第一話となってしまいました。
そして、次は、ツッコミどころ満載!
日本のゾンビドラマー。
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海外ドラマ:『ウォーキング・デッド』(Season9で視聴卒業、本編は2021年1月現在未完結)
洋画:『ゾンビランド』、『ショーン・オブ・ザ・デッド』
邦画:『アイアムアヒーロー』
アニメ:『ゾンビランドサガ』(2021年4月に2期が予定)
と、有名どころを並べてみました(笑)
日本人では、割と色々なゾンビをたしなんでる方ではないかなと思います。
そんなわたしの第一話の感想としては、日本のゾンビドラマと、お金が湯水のようにかかっている海外のゾンビ物を比べるのは酷だとは思いますが、正直なところ『日本版 ウォーキング・デッド』は言い過ぎです。
ウォーキング・デッドはシーズン5ぐらいまでは本当に中毒性がありすっごく面白いので、それと比べるのはちょっと無理がありすぎる。
確かに、主人公が浦島太郎状態になったり、生き別れになった家族(?)を探しに出たり、善意の人に助けられる第一話は、二番煎じと言われても仕方がない展開ではあった。
しかし、こちらのドラマは、強引すぎるご都合主義な展開や、無理やりすぎる恋愛描写、主人公・竹内涼真の暑苦しいキャラクターを除けば、頑張った方ではないかと思っているため、二話目も観る予定です。
場所が日本で既視感があり、日本人のゾンビだとリアリティーあるのが気に入りました。
ゾンビにリアリティーも何も本来はないんですけども(笑)
ツッコミながら観るのも一興だと思うので。
疲れないで観られる。
ここで、ゾンビに日ごろ慣れ親しんでいない方に、ゾンビメモです。
基本的にはゾンビは、元々生きている人がゾンビに噛まれることで感染するゾンビウィルスによる感染症で、生きている人間や動物を襲う(食べる)。
噛まれてすぐに発症はせず、時間をかけて発症(個人差あり)、発症してしまえば脈はなく、基本的には死人になり、生きている人を襲います。
体を攻撃してもどこかを切断しても、頭が残っていれば人を襲う可能性はあり、脳みそが急所という設定はいだいたいどの作品も同じです。
生き残った人たちが、集まってサバイバルするというストーリー展開もだいたい同じですね。
そこがシリアスだったり、コメディーだったりするんですけど。
身体能力は作品によって差があり、ウォーキング・デッドのゾンビはこうして色々なゾンビを並べてみると弱いゾンビです。
歩行もゆっくりで知能はなく、壁をよじ登ったりはしない。
群れだと厳しいけど、2~3体相手で武器を持っていれば、こちらが1人でもワンチャンあるゾンビ。
という前提を踏まえて、こちらの作品のゾンビなんですけど。
ゾンビが、ダッシュしとるやないかいっ!(笑)
(声:千鳥・大悟)
ゾンビから隠れるという状況にいきなりおかれ、まともな生活をしていないうえ、メンタルも体力もゴリゴリ削られる中、体力が決して衰えることのない全力で走るゾンビに、ゾンビ初心者の生きてる人間が敵うはずない。
『逃走中』ですら、大金がかかってるのにハンターに追いかけられるとみんな諦めちゃうじゃないですか。
そこに、立ち向かうとかハードルが高すぎる(笑)
そもそも、何故日本にそんなにゾンビものがないかというと、元から幽霊に足がなかったり、火葬が主で死人に実体がなくゾンビ文化がないというのももちろんありますが、ゾンビに立ち向かう武器が少ないからだと個人的には思っていて。
日本には、相手(ゾンビ)とソーシャルディスタンスを保ちながら、攻撃する武器が少なすぎる。
基本は、銃がないと絵面的にも、攻撃力的にも厳しいのです。
飛び道具は数をこなせずナイフを投げるなどの場合は、武器を回収という苦行が待ち受けるし、石などの重たいものは移動に適さない。
日本のゾンビ映画『アイアムアヒーロー』では主人公が猟銃の免許を持っていて、猟銃も所持しており、いざというときの秘密兵器として持ち歩いているわけですが、やはり弾問題が出てくる。
その点、銃社会の欧米(特にアメリカ)では、空き家に防犯用に銃があったりいろんな建物に銃があったりするわけですけど、日本だと基本的には警察、自衛隊などの公務員か、アンダーグラウンドな人、それこそ猟師という特殊な人の持ち物となり、一般人には無理ゲーです。
走って逃げるか立てこもるぐらいしかないので、ストーリー的にも非常に地味。
ウォーキング・デッドでは日本刀で立ち向かうキャラクターもいますが、それでも銃も使っていましたし、それこそ真剣の日本刀なんて、銃より数が少ない可能性もあります。そもそも使いこなせないし、包丁やナイフだと接近戦になってしまうわけです。
それでも、ウォーキング・デッドなみに緩慢なゾンビならなんとかなるところ、この作品はゾンビに身体能力を与えてしまった。
そこで、出た飛び道具が、主人公が元弓道部という設定!!
しかし、後々作るにしても弓矢も回収しないで無限に弓矢があるはずもなく。
次の回では、なんとか理系の人を捕まえて、ホームセンターに駆け込み日用品で火薬的なものを作ってもらうしか生き残る術はありません。
その手作り爆弾竹内涼真が遠くから弓で射って、ゾンビを全滅させるスタイルね!(笑)
たぶん一回はそのシーンある。
主人公に都合のよすぎる全くもって不要な恋愛パートのために、今後割かれる時間が多くなるんだろうなーという気はしますが、最終的にどうやって話を落とすのか気になります。
このコロナ禍でみんなのメンタルが落ちているときに、ゾンビウィルスで人類全滅という展開は批判もありそうだし、視聴率が悪そうなので人類は勝利はすると思いますが勝利の仕方が気になるところです。
ワクチン的なものが開発されて、薬で何とかするっていう展開かなー。
人間のほうがゾンビより多ければ知恵で何とかなる気がするし。
だいたいは、ゾンビの方が人間より多いから負けが込んできて追い詰められるパターンになりがちなので。
このまま全員生き残るのは考えられないので、どのぐらい人数が減るのかも気になります。
というわけで、全部観ないまでもちょいちょいつまみ食いして行こうかなと思います。
最後に、ドラマの宣伝です。
明後日(1/22(金))10時より、宮藤官九郎脚本のドラマがTBSで放送されます。
社会問題ともなっている、家族の介護をテーマとした話なのでわたしにとっても身近な話となってきました。
今までたくさんのクドカンドラマを観てきましたが介護という、いろんな問題をはらんでいるテーマをどう切り取り、どう描くのか楽しみでもあり、ドキドキもしています。
もし1話目が微妙でも、基本的に後半盛り上げていくスタイルの作品が多いので、できれば3話目までは観てください!
それでは、また。
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