鳴り物入りで始まった『プリズン・ブレイク』シーズン5の最終話です。
シーズン5も全体的に話がとっちらかっていたけど、基本『プリズン・ブレイク』はそういうドラマなんで(笑)
全然関係ないけど、中東風にアレンジされたいつものプリズン・ブレイクのオープニングの音楽が好きでした。
【脚本が破たんしているのに、つまんなくはない】というのは、不思議でしょうがないのですが、製作側が敢えてちゃんとしたドラマを作ろうとしてない、と考えると納得がいきます。最初はきちんとした根幹のストーリーがあるんだけど、「こんなちゃんとした話はプリズン・ブレイクらしくないっ! ファンが求めていないっっ!!」という鶴の一声で、どんどんきちんとした脚本が崩れていくのではないかと思います。
三谷幸喜の初期作品『ラヂオの時間』が、最初の脚本をどんどん破綻させていくストーリーの映画なんですが、そういう感じなのかなぁと。
どう考えても、素晴らしいと賞賛せざるを得ない緻密なドラマを山ほど量産させているアメリカで、こんな穴だらけの脚本のドラマを堂々と放送するのはやっぱりわざとだとしか思えません(笑)
それでも、最終話はわざとだとしてもさすがに破たんっぷりがひどいと感じたのでつらつらと感想を書かせて頂きたいと思います(笑)
シーズン5第9話は、シリーズ最終話です。ポセイドンとの対決に挑むマイケルとリンカーン。生き別れていた息子に会えたティーバッグのその後というエピソードでした。
※以下、本格的なネタバレありの感想です。
まず、最初に言わせて下さい。
シーズン1からずーっと別に好きじゃなかったけど、さすがに今回の件に関しては、
マイケル、ひどいよ!
ポセイドンを倒す傭兵として、ティーバッグを呼びつけてたなんて、ないわー。
自分でどうにかしなよっ!ティーバッグ関係ないじゃんっ!!
自分とその家族が守れればそれでいいのか!
そのために大金を義手の交換に捧げたのかもしれないけど、ティーバッグの手を切ったのはマイケルだから、その償いとして新しい義手をプレゼントするのは当然といえば当然だと思う。
そもそもジェイコブにマークされてなかったのだって、ティーバッグがマイケルの仲間だって認識されてなかったからだと思うんですよね。
しかも、その代わりに家族コンプレックスがあるティーバッグに息子を差し出すなんてやり方が汚い。
あんなにティーバッグのこと嫌ってたくせに都合のいい時だけ利用したうえ、ティーバッグに悲しい思いをさせたのはさすがに許せん。
ウィップが死んだのは、周りが止めるのも聞かず本人が衝動的な行動をしたからではあったかもしれませんが、そもそもジェイコブをティーバッグにやらせるつもりだったんでしょう?
マイケルは「誰も捕まらない方法がある」とか言ってたけど、結局失敗してティーバッグは捕まってるしね。
ティーバッグの件は、ぜーったいに許しがたい事実なんですが、ポセイドンとの戦いでのマイケルの作戦は久しぶりに一瞬だけ『オーッ!』となりました。
マイケルが両手で顔を隠し、顔認証のロックを手のひらに掘った(描いた?)ジェイコブの顔で解除した時です。
でも、オーッ!ってその時は思ったんだけどそのあとすぐ、あれがいけるなら、写真でもイケるのでは? とはうっすら思いました。
いくら、外国人で上背のあるマイケルの手がいくら大きいと言っても、ジェイコブの顔全体と髪型までが手の甲に納まるサイズなんて、どう考えてもジェイコブの顔が小さすぎるし、そこまで小さいとは思えなかったんですけども・・。
日本男性だったら、小顔で有名な向井理ぐらいしか無理なんじゃないか?と思いました(笑)
『おまえの顔がでかいだけだ』という批判は甘んじて受け止めますが、自分の手を顔の前で試しに合わせてみてください。どう考えても全体は入りません!
なので、顔の大きさはあの認証では無視されているということなので、同じバランスで縮小されていればいけるとわたしは判断しましたが、多分『瞳の奥』というタイトルから察するに眼球のなんかのなんかなのでしょう(笑)
あとは、ジオラマ師に作ってもらったCIA捜査官の殺害現場の復元。
あれはけっこう驚きました。
映像ねつ造の倍返しということで、ジェイコブを陥れることに成功。
でもさー、ティーバッグを傭兵として呼びつけるのもそうだけど、マイケルはアイディアだけは立派で実行は常に他人というのもなんとなくこうかっこ悪く思えるというか。
『プリズン・ブレイク』でのマイケルの立ち位置ってずっとそんな感じだったから、そこは変えてはいけないスタンスだったのかもしれないけど、なんか、ちょっと納得できない部分ではある。
女目線というか、女代表っていう感じで語るのはさすがにおこがましいので、女であるわたし個人の目線で見たマイケル像って、全然魅力的じゃないんですよね。
これが一番嫌な原因なんですが、不幸オーラすごい。絶対幸せになれなそう。(笑)
あとは、頑固で自分の意見を曲げない割に大事な時に失敗するし、結局今回も、お兄ちゃんがジェイコブの共犯者を捕まえたことでマイケルも無罪放免になるという流れで、シーズン5通しても、【お兄ちゃんがいなきゃ何もできないマイケル】って感じだったなーと思います。
シーズン5もリンカーン兄ちゃんが本当にすごいよく頑張った(笑)
なので、今回こそはマイケルに邪魔されず超絶美人なシバと幸せになれるといいと思います。シバは、苦労してる美女なので、ある程度肝が据わってるし、頭もいいし、大丈夫なんじゃないかと思うんですけども。
そういったわけで、シーズン5も終わった『プリズン・ブレイク』ですが、ポセイドンのいた、入ったら絶対抜けられない【21ボイド】という組織が殺し屋二名とジェイコブとハッカーいう四名だけなわけがないし、ジェイコブが電話で「サー」とボス扱いしていた相手が誰かも最終話で明かされなかったし、いつか次のシーズンへつなぐつもりなのでしょうか(笑)
時間の関係もあったかもしれないけど、なんとなーくハッピーエンドっていう感じでもなかったしなー。
幼少期をジェイコブと過ごし洗脳教育されていたであろうマイケルJrも、パパと慕っていた人を急に奪われ、マイケルが本当のパパだよーと急に出てきても困惑していると思うしなー。サラはマイケルと居られてハッピーかもしれないけど、子どもはわからない。
正直、シーズン4の最終話でこれが最後!って思った時よりもやもやしています(笑)
あの終わり方、やっぱり今考えるとよかったです。
ただし、今回は最後ティーバッグが、あの懐かしいフォックスリバー刑務所に戻って、ジェイコブを迎え撃ったオチだけはいいと思いました。
今回、ティーバッグ渋さが増してかっこよかったので、もっと出番増やして欲しかったというのが心残りの一つです。
シーズン6もまた数年後とかにやっちゃうのかなー。
そしたら、文句言いつつまた観ちゃうんだろうなー。
次もしやるんだったら、マホーンも出してください。よろしくお願いします。
シーズン6がもしあれば、その時に再びお会いしましょう!
それでは、またー。
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