Netflixにて韓国ドラマ『サンガプ屋台』完走しました。
今まで観た韓ドラベスト3にここに来て滑り込んだ2020年放送の5年前のドラマです。
すごい刺さって大好きになっちゃったんだよね。
1位争いを『私たちのブルース』と貼るレベルかもしれない。
『私たちのブルース』はヒューマンドラマ中のヒューマンドラマで、現実の辛いことがもりもりなシリアス寄り(でも本当に素晴らしいドラマ)。
今回の『サンガプ屋台』はファンタジー&コメディー&ラブロマンス+人情ほっこり系なのでちょっと種類も違うのでどっちがどっちと言えないんだけど、どっちもいい!!
1話完結で観やすいし、宗教的な話だけどベースが仏教だから日本人に馴染みやすいしわかりやすい。
一個前に観てた『地獄が呼んでいる』は地獄といってもたぶんベースがキリスト教だからちょっと日本人のわたしにはわかりにくい点もあったことを考えると、宗教的な思想の側面もだいぶ理解ができる感じ。
個人的には、前世とか来世とか全く信じてない(前世の罪を記憶のないまま今償わされているとかク●だと思うし、来世素晴らしい人生だとしてもだったら今なんなの?前世頑張ったからだ!とかそういう記憶もないんでしょと思うと一ミリも納得できない)んだけど、そんなわたしですら素敵な話だった・・・と思えるほどいい出来だったんですよね。
老若男女、全人類にお勧めできるドラマだった。
あと、個人的に韓ドラの警察ものを観ていると子供の罪を全肯定して罪を絶対認めずに被害者に全責任をなすりつける、人間としてダメすぎる親が頻出して気持ちがすさむので、刑事ドラマしばらくいいかなと思うぐらいだったんですけが、このドラマに関していえば「子の罪は子育てを全うできなかった親の責任。子に謝罪し、子の罪を共に背負って償う」という登場人物が韓ドラ史上初めて居たことで、(被害者を悪者にしてない親が居た、本当にこのドラマを観てよかった・・・さすが仏教ベース・・・)と心から思いました。
すごくホッとした(笑)
その前述のセリフをとっても心が綺麗な登場人物がたくさん登場するドラマだとわかって頂けると思うんですけど、一言でいうと性格の悪い人が一切出てこないドラマでした。
強いていえば悪役ぐらいか?と思ったけどそれもなんかそうでもない。
いいよね。性格の悪い人が一切出てこないドラマ。
普段ゾンビとか血みどろとか観てるけどこう見えてわたしも若かりし頃は荻上直子監督作品大好き女子だったし。
ちなみに好きな作品はもちろん『めがね』と、そして『トイレット』。
また話がいつものように脱線しそうになったので、軌道修正して『サンガプ屋台』メインのキャラクターのご紹介。
1人目は前世の罪を贖うため、前世の記憶を持ったまま500年もの間人々の恨みを晴らしながら生きる屋台の美人女将ウォルジュ。
2人目は女将の人助けと屋台経営をサポートするクィ班長。
そして、3人目は謎の力を持って生まれてきてしまった天涯孤独な青年ガンベの3人です。
女将の人情味のある気の強さが素晴らしいし、班長の包容力が素敵すぎて好きになるし、中の人はアイドルのガンベも、さすがのアイドルで非常にかわいらしく隙がなかった。
脇役の天界の人物たちも死神も閻魔大王も産神様も全員よかった。
あと、わたし恋愛ものが苦手なんですけどこのドラマはベースがロマンスでして。
でも、バディーものっぽさも、家族ものっぽさもロマンスなんだけどあって、Netflixのジャンル紹介は【ファンタジー】だしでとにかく全部盛りなんですよね。
ただ、死を前提にした生がたぶん作品の一番訴えたいことだとわたしは思ったので死にまつわる話がずっと続くため、切ないエピソードも何個かあるので琴線に触れそうなかたはご注意ください。
ぜひ優しい気持ちで、優しい人々の優しさを全身で受け取ってほしいです。
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