『ペーパー・ハウス』シーズン2第8話感想です。
記憶が曖昧なんですが、ラケルが前々回ぐらいのエピソードの時に「わたしが死刑にするわ」って言ったと思うんです。
その時に(スペインって、死刑あるのかな・・)と死刑制度がずっとある国、日本に生まれ育ったわたしは思っていました。
スペイン、一般犯罪に対しての死刑制度ありませんでした。
正確には、1978年に新憲法により廃止、1995年に完全廃止。
スペインにおける最後の死刑執行は、1974年3月とのことなので、ペーパー・ハウスのキャラ設定の年齢ではほとんどの人物の物心ついたころから、犯罪者の刑罰に死刑は存在しないと考えていいと思います。
人質のトーレスとか、モスクワあたりは最後の死刑が記憶にあるかなってあたり。
スペインで最後に死刑が執行された犯罪者は、サルバドール・プッチ・アンティックという反政府活動家で、活動資金を得るために銀行強盗を繰り返し、逮捕される時に警察官を射殺。執行時、26歳という若さでした。
『サルバドールの朝』という映画にもなっており、教授が偽名に使った【サルバ】という名前といい、この人物の活動や逮捕時の感じが『ペーパー・ハウス』内で見かけたような内容であることから、この事件は全く無関係ではないような気がします。
死刑制度がないかわりに、罪に罪を重ねると懲役何百年とかいう判決を海外ドラマや洋画で見かけることもあります。
逆に日本は死刑制度は存在しているけれど、無期懲役の判決でも釈放されることがあるという司法制度の現状で、死ぬまで刑務所から出られない刑罰と、寿命と関係なく死を持って償う刑罰がどちらが重い刑罰なのか比べることは難しい。
刑務所に一生いることと、死刑は犯した罪を償うことになるのか、というそもそも論に発展してしまう事案でもあります。
ですが、死刑というシステムが日本に存在している以上、これから死刑が廃止にならない限り、死刑の判決を受け、その刑を執行される犯罪者が現れると思います。
死刑に関しての是非はなんとも言えないのですが、以前に死刑の執行人が心を病む本を読んだことで、死刑制度には、事件となんの関係もない他人が執行人になるという弊害があり、そこはやはり解決すべき問題なのではないだろうか・・とは強く思います。
※第7話の感想はこちら
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン2第8話。
瀕死のモスクワを救おうと、貫通間近のトンネルを掘りつづけるデンバーとリオ。
セルビア人の仲間を投入して、反対側からも教授たちが穴を掘り続ける。
トーキョーは、モスクワの傍について必死に励まし続ける。
一方、ラケルは教授のアジトを見つけ出そうと、アンヘルの警察バッジを持ち出し街の監視カメラをしらみつぶしに調査する。
そして、いよいよ、強盗事件が終焉に向けて動き出す。
なにしろ、教授が計画に巻き込んだことで、死刑制度のないスペインで、犯罪者軍団ではあるにしろ、二人の死者を出してしまった今回の強盗事件・・。
教授、マジで罪重いから、失敗で終わりは許されない。
と思ったのも束の間、返り討ちにしたラケルを逃がしてて、お互い何やってんだこいつら・・という気にはなりましたけども。
一緒に逃げるわけないじゃん!!(怒)
お遊びもいい加減にしてくれ、こっちはあと1話しかないんだっ!と、気持ちが急いてきていました(笑)
それにしても、モスクワショックだったな・・(涙)
いつも静かで情緒が安定していて息子大好きで、トーキョーのために死ぬことなかったのに。
デンバーは強くて威厳があるっていのは美化しすぎだけど、モスクワは、バカだけどとても優しい子に育てたよ。モニカのことも、今までモニカが付き合ってきた既婚男性の100倍ぐらい大事にすると思う(犯罪者は犯罪者なんだけど)。
トーキョー、絶対モスクワの仇討たないと気持ちがおさまりません。
自分のせいで、仲間の父親が死んだんだから責任取らないとね。
火の女の見せ所でしょ?
あと1話で観られるかどうかわからないけど・・って、トーキョーといえば穴が貫通して教授と初めて顔を会わせたのがトーキョー!? って思いませんでした?
今まで大した活躍もしてないのに、トーキョーの特別扱いひどい・・。
そこは、ベルリンかナイロビがよかったわー。
ずっと、教授のこと強く信じて強盗団を引っ張ってきたのこのふたりだよ?(特にナイロビ)。
ナイロビの扱い低いぞ、ペーパー・ハウス!
ところで、前回ベルリンが8億ユーロ、今回モスクワが自分の取り分3億ユーロと言っていましたが、ナイロビが、『9億8400万ユーロ!』と叫んでいたのですが、足りなくないですか?
一体、一人の取り分いくらで計算されてるの(笑)
それとも誤訳かな。
いずれにしても、日本円でタイトル通り、今日現在『124,590,144,000円』なんで。
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん・・と数えるのが面倒な方のために、わかりやすく言いますね(笑)
1245億9014万4000円です(笑)
経費やセルビア人への報酬を差し引いたとしても、一人100億円はもらえる計算ではないでしょうか。
100億かぁ・・。
とりあえず今から100億手にしたら、企業買収とか自家用飛行機とか買わない限り、死ぬまで足りなくはならないよね。逃亡生活してたとしてもそれだけお金があれば、身元も買えるし、顔も変えられるから、半分ぐらいはどこかに預けて運用して投資利益で死ぬまでは働かなくてもそこそこ贅沢できるような状態にして、アジアのどこか気候がよく物価の安いところに大きな庭の家を買って、念願の大型犬を飼い、ネットがあれば引きこもり生活は苦にならないので、家をできるだけ快適にして、100億円を手にした事件をたまに思い出しながら余生を静かに過ごす。
100億を強奪した出来事なんか人生で経験すると、それじゃ刺激が足りなくて退屈で死にそうになるかな(笑)
次で最終話ですが、強盗が成功した暁のみんなのその先も参考にしたい(100億手にする予定はないけれども)し、チェルノブイリ作戦の伏線を回収してくれ!(笑)
トーキョーが、ベルリンにロシアンルーレットまでして聞き出そうとした、ベルリンと教授ふたりだけの最終手段をチラつかせたんだから、最後に見せるのが礼儀だと思う!
それにしてもミスの多い強盗団だったなぁ・・。
完全無欠かと思った教授は、何故か警察に本気で恋をしてしまうわ、誰も死なせないはずが既に2人死んでるし、クールビューティーかと思っていたトーキョーはただの子どもっぽいトラブルメーカーだったし、他にもみんなして、ありえないミスを多発して。
チームワークも悪いし最悪だったけど、次で最後かと思うと別れがなんとなく淋しく感じてしまうのがこれまた不思議なもんで(笑)
人質ではアルトゥーロの末路が気になりますね(笑)
それでは、シーズン2最終話まであと1話です。
最後までお付き合いよろしくお願いします。
それでは、また!
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