『ペーパー・ハウス』シーズン4第1話『迷い道』感想です。
真っ赤なお洒落なツナギに身を包み、ダリのお面を被り、ミスを繰り返すスペインの愛すべき強盗団が帰ってきましたよ!
わたしも遅ればせながら視聴を開始しました。
シーズン1、シーズン2ぐらいまではハラハラして面白かったのに、シーズン3ぐらいからは教授を筆頭に失敗ばかりで、ハラハラに加わり、突っ込みを楽しめるドラマに成長した『ペーパー・ハウス』。
シーズン4は、全8話ですか、そうですか。
また、みんなバタバタしちゃうんだろうなー、楽しみだなー(笑)
というわけで、第1話の感想に入る前に、エピソード1を観ていて
なんで、牛?
って思ったんですけど、そうだ、そういえばペーパー・ハウスは”スペインのドラマ”だったんだったと。
わたしの中の貧弱なスペイン知識で、スペインで有名なものといえば、
おかげさまで完全にわたしの中で脳内イコールになった『ダリ』、そして
・サッカー
・パエリア
・イベリコ豚・・・
・ペーパーハウス
と、貧弱な知識しか出てこないわけですが、あともう一つ、
牛、スペイン・・、あっ、
闘牛ですよ、闘牛!!
日本といえばスモウ、スペインといえば闘牛。
でっかい牛に対して、キラキラの帽子と洋服を着た闘牛士(マタドール)が赤い布をヒラヒラさせて牛を煽り、迫って来る牛を交わすパフォーマンスだと思っていました。
今調べるこの瞬間まで。
イ●テQなんかのバラエティー番組で、芸人が子牛相手にやらされてるっていうイメージと知識しかなくて。
スペインの国技(だった)、闘牛。
そのあまりの残酷さに2012年、完全禁止・・。
300年の歴史に幕をおろすことに。
日本にも闘犬などがあるし、そういう昔ながらの動物エンタメっていうのは文化として培われてきていて、それを生業にしている人がいるというのはもちろん一般常識的な価値観から言いたいことはわかりはするんです。
そして、こういうこというと「じゃあお前は肉は食わないのか」っていう反論が必ずあると思うんですが、わたしは基本的には牛は食べないので「ほかの肉は食べますけど牛は食べません」「闘鶏もあるけど鶏ならいいのか」・・と、まぁ、そういう水掛け論に発展しがちなセンシティブな話題だと思うんです。
しかし、わたしがスペインの闘牛の実態を知った素直な感想としては、動物愛護団体が騒いでもしょうがないかなぁ、わたしは一生観たくないな・・。でした。
スペイン以外でも闘牛がある国は他にもあるんですけど、スペインだけ異様に残酷なんですよね。
ちなみに、日本にも闘牛はあります。
あんまり詳しく書きたくないので、こちらのwikiはざっくりした知識が載っていたので闘牛について知りたい方はどうぞ。
なにしろ、あの牛を怒らせてしまったら、単なる人間に勝ち目はないので、教授とマルセイユさんの判断は正しいです。
しかし、マルセイユさん、教授を先に逃がし自分は後に逃げるという紳士っぷりはさすがですね!
人より動物が好きな人は、信頼できます。
なにしろ、人も動物ですから。
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~あらすじ(ネタバレあり)~
Season4 Episode 1 "Game Over"
撃たれたナイロビは生死の境を彷徨っていた。
メンバーたちはなんとか自力でナイロビの治療をしようとするが、ナイロビは決して口を割らないので、警察に自分を引き渡し適切な治療を受けたいと懇願する。
ナイロビを中心に仲間割れを起こすメンバーたち。
教授は警察側の策にハマり、リスボンが撃たれて命を失ったと思っていた。
実際、リスボンは警察に拘束中であった。
教授は取り乱してはいたものの、作戦の遂行のためマルセイユの手助けで警察と交渉し、警察に囲まれた森から脱出することに成功したが、逃げた先で牛と直面し手近な箱に身を隠す。
マルセイユは、教授の血を利用し逃走経路を作ったあと教授を救い出す。
パレルモは教授に連絡をし、ナイロビの命が危険なことを伝え、遠隔で医師の指示を受けられるよう手配する。
仲間割れを起こしたメンバーたちは、パレルモの指示には従わずクーデターを起こし。
メンバーはトーキョーをリーダーとして、ナイロビの治療を開始する。
その間、ボゴタたちは地下で金塊の処理をする。
一方、警察側はトーキョーの攻撃により、負傷者をかなり出して動揺していた。
教授と交渉の結果48時間の休戦となるが、通信を監視中の捜査官が不穏な通信を発見し、通信を切ることにした警察。
その通信はナイロビを救うため、銀行内に医師が治療を支持していた通信だった・・。
シーズン3最終話の感想はこちら
字幕で観てたら、字幕に『金きん』って何度も出てきたのですが・・。
『金塊』って書きたかったの?(笑)
Netflixさんには非常にお世話になっているし、字幕なしでは視聴不可な身としてはこれだけたくさんの作品に日本語字幕を付けて頂いて感謝しているのですが、個性溢れる字幕が多くて発見が多いです。
最近、初めて見た字幕で、すごく多様されていたのが「何て言っていいか・・」です。
字幕で初めて見ました。
多分同じ人が訳していて個性があって面白いなと思います。
今までで一番衝撃だったのが「オモロイ」っていう字幕を見た時です。
特にペーパー・ハウスはスペイン語なので、英語と違い、一切わからないので字幕命なので、翻訳者さん、応援していますので、本当に頑張ってください。
というわけで、話がそれましたが字幕も謎で始まった『ペーパー・ハウス』シーズン4。
画面とか、雰囲気は一貫してシリアスなんですよね。
面白味とか全然ないの。
でも「え・・それいいの・・?(笑)」みたいな感じがすごく好き!
深い話の体で、派手にストーリーが展開していくのがすごく頭を空っぽにして見られて大好きなドラマです。
キャラクターそれぞれに個性と愛着を持たせる上手い脚本だと思います。
悪役担当のアルトゥーロですら、ファンがいると思うもん。
しかし、さすがの『ペーパー・ハウス』でアルトゥーロの相変わらずのク●っぷりとかもなんですけど、今回、えー・・と思ったのが、ナイロビ姐さんがあんなに嫌がったにも関わらず、銀行内で治療を強行したことですよね。
アルトゥーロがデンバーに絡んでいくのは負け惜しみだと思うし、家父長制の意識が強いスペインで、アメリカなんかと違って養子を自分の子として育てるということに日本ぐらい馴染みがないのかなとは思うけど、それにしても自分の子を大事に育ててもらっておきながら、デンバーを煽るのはク●・オブ・ク●。
ナイロビ姐さん、もう撤退したがってるじゃん!!
死ぬかもしれないのに、意見聞いたげてよっ! って思いましたよね?
最後は強盗が成功するっていうのがセオリーだと思うけど、みんなで一旦かっこよくッ降伏するっていうのもアリかと一瞬は思いましたが、そんなことあるはずなかった。
今回のことに関してもトーキョーが身を隠していた島を出て、リオが発狂して捕まったことが発端だし、けっこう勝手な行動ばっかりしてるし、トーキョーってリーダーの器じゃないよねって思ったし。
パレルモのほうが、意外にもナイロビの命救おうとしたりしてて、いざという時にベルリンへの愛から、計画を遂行させるために彼の意思を引き継いでくれそうな気がするんだけども・・。
とにかくわたしは、トーキョーがリーダーのチームは嫌だ。
個人的にはあの中ではデンバーの妻がリーダーに向いていると思う。
冷静、メンタルが安定している、一般常識があり、機転もきき、周りがきちんと見えていて、物事の優先順位を判断できる。
自分はサブ的な存在だと思っていそうですが、意外リーダーになったら力を発揮しそう。
そんな女性が、何故アルトゥーロの愛人をしていたのか、非常に謎に満ちていて理解不能ではあるのですが(笑)
そして、ネゴシエーターのくせに一般人も説得できずに警察に捕まったリスボン(ラケル)。
警察の手の内を知っているのだから、自力で逃げようと思えばなんとかできそうな気もしなくもないんだけど、自分も居たからなんとなくわかると思うんだけど、あの特殊捜査班ザルだからさ。
娘のために、なんとか頑張ってよ。
警察捨てて、教授に付いていった覚悟を見せてほしい。
あと、教授のパジャマはファンサービスとして、いいとは思うんですが、もうちょっとなんか違う柄のもっとダサいパジャマを披露してほしい。
ギャップ萌えっていうのがあるわけじゃないですか(笑)
もうわたしの中では、教授は全然インテリのキャラじゃないんですけど、パジャマにもっといろいろなバリエーションを!
最後になりますが、今シーズンもベルリンがちょいちょい出てきてくれそうで、嬉しいです。
やっぱり推しは見たいんで。
あと、ナイロビ姐さん、死なないで!!
ゲイの男性に叶わぬ切ない恋をしてしまった、ナイロビ姐さんの最後がこんな顛末なんて辛い。
トーキョーの勝手で始まり、リオを助けるために集まったメンバーなのに、リオはトーキョーをフリ、幸せに隠居生活を送っていたみんなをこの2人のせいでぐちゃぐちゃにしてしまった責任を2人にはとってほしい。
トーキョーとリオが犠牲になるならともかく、ナイロビ姐さんはベルリンの次に好きだから、頑張ってほしい。
素人の手術で、医師との通信も切られてしまった今、ナイロビ姐さんの命を救うために、メンバーがどう判断するのか非常に気になります。
というわけで、シーズン4も最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。
それでは、また。
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