13話のタイトルは、水物。
水菓子と表現されて果物が出てくることもありますが、いわゆる懐石料理でいうところのデザートです。
デザートというには余りにもハードなエピソードでしたが、人間の体の50~75%が水(及び液体)でできているということを考えると、深いタイトルだなと(笑)
作り手がそこまで深くは考えているとは全く思いませんが、ここまでハードな、なりふりかまわないレクター博士を観たのは初めてです!
ウィルと、レクター博士の最終決戦。
※以下、ネタバレありの感想です。
いやー、すごかったですね!
何がって、血ですよ! 血の海!!
血の海は、ハンニバルでも何度も見ていたはずなのに、いつもと違う感覚でした。
しかも、なんていうんだろう、知り合い同士が戦っている感じというか。
一言でいうと、痛かった。
今も、首かお腹が痛い気がする。
エピソード前半は、ウィルがジャックとウィル双方と作戦を練る会話劇、ウィルがそれぞれに言っていることも向こうからのの話も嘘か本当かわからない。
でも、ジャックが本気だっていうことだけはわかった。FBIのキャリアを捨ててでも、レクター博士を捕まえたいと。
ただし、この段階ではウィルの立ち位置が全然わからなかった。
そして、ジャックが妻に別れを告げ(?)レクター博士の家に赴き、シーズン2第1話、キッチンでのジャックとレクター博士の対決シーンに。
そうかなとは薄々思っていたけど、最終話まで引っ張るとは正直思ってなかったなー。
真ん中ぐらいかシーズン後半だと思っていた。
なので、やっとかという思いも多少ありました(笑)
一応ウィルとジャックの間で綿密に練られていた様子のおとり捜査だけど、結局はお互いの血で血を洗う一騎打ちの対決になってしまっていたし、第1話でジャックがやられていたのはわかっていたので、問題はその後でしたが、何故かウィルじゃなくてブルーム博士が先に登場したので、びっくりしました(笑)
最終話にきてやっと、色々なことがわかった様子のブルーム博士(本当にわかってるかどうかは不明だし、実は大事なところは抜け落ちてるんじゃないかと思っている)が、銃を持ってレクター邸へ。ジャックを助けに来たのか、ウィルを陥れるために利用されたことに腹がたったのか、ちょっとでも愛してしまったことが悔しいのか心中は不明ですが、とにかくレクター博士を撃とうとしていましたが、レクター博士に抜かれていたため弾が出なかった。その後、なぜ、外じゃなくて二階、しかも室内に逃げる!?
と思ったけど、意外にも冷静で弾を取りに行っていた。あの血まみれの博士を見て冷静に弾を取りに行く度胸すごい(笑)さすが、強メンタルと鈍感は、表裏一体。
なんとか逃げ切れると思ったら、ここで満を持してアビゲイルの登場。
アビゲイル、死んでるとは思ってなかったけど、一緒に住んでる(?)とは思ってなかったのでそこにびっくりしました。
でも、冷静に考えてみると家に監禁しておくのが一番バレにくいし、安全だと思うから最善の策だった。
アビゲイル、すごく元気そうだったので大事に監禁されていたんだろうなと思うし(笑)
そして、アビゲイルに二階から突き落とされるブルーム博士瀕死。。。
大嫌いだけど、やられるにしてもアビゲイルは切なかった。
なんか、レクター博士に一ミリも愛されてなかった感があって、そういう意味でのアビゲイル登場だったのかと思ったぐらい。
そして、こんな状態になったところでやっとウィルが登場。
だけど、まさかのウィルからのレクター博士の発言に耳を疑ったよー、わたしは。
ウ「逃げてたんじゃなかったのか」
博「きみを置いていけない」
え? 2人で逃げる話は確かにしてたけど、ウィル!?
なに、どういうこと? レクター博士逃がすつもりだったの!?
と思ってたら、あっさりウィルもお腹を刺されるし。
アビゲイルも登場して、瀕死のウィルの前でアビゲイルも首切られるしで、地獄絵図。
そしてレクター博士、あっさり、ウィルのこと置いていってるじゃないかー。
と、エピソード全体の修羅場を駆け足で追っていったのですが、ウィル、ジャック、アビゲイル、ブルーム博士と全員生死不明でシーズン2が終わり、レクター博士は美人精神科医と優雅に機内でシャンパン飲んでましたけども(笑)
でも、あれですよね。
ブルーム博士はレクター博士が手を掛けたわけじゃないから微妙ですが、ジャックとウィルとアビゲイルは即死じゃなかったということは、博士、わざと急所はずしてますよね。 博士なら簡単に即死させられるはずだし。瀕死状態にはしたけど、救急隊が来て治療すれば生きられるっていうギリギリのところを攻めたんだなって思いました。
なので、全員生きてるに100点賭ける。
なにしろ、今回のエピソードはとにかく撮り手のレクター博士の魅力を前面に押し出したい気持ちがビシビシ伝わってきていて、ヤバかったです。
冒頭、ウィルとしゃべっているときの後ろ姿とか、完璧なまでの美しい後ろ姿だったし、自分の友人や愛する人を次々と迫力あるスタイルで傷つけていく様子も、普段優雅に料理しているレクター博士とのギャップで、なんかもう(笑)
血まみれで前髪落ちている姿やら、あと、声を出さないの演出ですよね。
刺したりする時とか、常に無言でやる感じ。
最後、血まみれのシャツに上着を羽織って、あくまで走っては逃げない。
かっこよかったです。レクター博士。
非常に見応えもあるエピソードであり、レクター博士も美しく魅力的だったので、ウィル派のわたしですが、満足度が高かったです。
シーズン3を前提に作られている最終話だと思うのですが、最後瀕死だった人々のそれぞれのその後も気になりますので、シーズン3の展開も楽しみです。
離れ離れになったウィルとレクター博士はすぐに再会できるのでしょうか。
もったいないけど、すぐさま続きを観たいです。
それでは、また。
シーズン3第1話の感想はこちら ↓ ↓
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