なんだかんだと文句を言いつつ、シーズン8もなんとか最終エピソードまで観終えることができました。
途中、人同士の揉め事や殺し合いを観ているのが本当に辛くなって、ここまで観てきたけどとうとう離脱か!? と何度も思いましたが、最終話を観てもなんかしっくりこない感じはありましたが、なにはともあれ、シーズン終わりは終わりです。
第16話(最終話)は、シーズン8ずっと引っ張ったニーガンとの最終決戦を迎えてのそれぞれの行動や気持ちの変化が描かれました。
※以下、ネタバレありの感想です。
最終エピソード、やっとニーガンとちゃんとした対決というか。
聖域を一斉攻撃したのとか、もうちょっと記憶もおぼろげになっているけど、そういうのとか一体なんだったんだ? っていうぐらいあっさり勝負がついちゃった感じがありました。
冒頭、みんなで作戦を相談して、いざ出陣!となった時、リックとミショーンが仲良くお手々をつないで門から出たのは、カールとの幸せな思い出の散歩の再現ですか?(汗)
それとも、(いい大人が本当はこんな言葉を使いたくないのですが、語彙力低くていい表現が思いつかなくて申し訳ないが使ってしまう)ラブラブカップルアピール?
いる? この期に及んでその感じ。すっごいテンション下がった瞬間でした。
リックとミショーンはカールの死でリックが情緒不安定になり(基本リックはずっと情緒不安定だけど)、関係がぎくしゃくしていたけど2人はめでたく仲直りしましたよって言いたかったのかもしれないけど、そうにしても他の表現にして欲しかったし、なにしろすごいびっくりしたし違和感すごかった。
海外ドラマ観てると本当に色々感じることあるけど、カルチャーショックすごかったです。
カールの死は直接的にはニーガンのせいじゃないけど、間接的には闘いを起こしたリックと、元凶であるニーガンのせいということになれば、一応弔い合戦的な意味合いもあるわけじゃないですか。
なんか、もう自分でも何言ってるのかよくわかんない(笑)
とにかく、あのシーンは必要だったのかどうだったのか、わたしには理解不能だったっていう感想に尽きる。
そして、何言ってるのかよくわからないと言えば、ユージーンの心変わりが本当によくわかんなかった。
なんかちょこっとロジータと話していたのを聞いて察するに、ダリルとロジータに捕まってヒルトップに連行されそうになった途中、ロジータにゲロかけて逃げ出した後に暴発玉作ったらしいじゃん。
ロジータがユージーンにゲロかけられる前に発してた言葉といえば、『あんたの頭の中身が要る。それさえもらえれば、あとは殺す』って言ってたような記憶しかないのですが・・。
ユージーンの寝返りがなければ負けてたかもしれない戦いだし、そこすっごい大事なところなのに、割愛!? ってなったよ。
回想でもいいから、寝返りを決心するシーンとかきっちり感情の揺れ動きを描いたほうがよかったんじゃないかな。
アホすぎて、ユージーンの気持ちが全然よくわからなかった。
ニーガンの負け戦を意識したのか、リックたちに情があったのか。
これで、免責でユージーンもリックたちのところに戻るの?
ロジータ、どさくさに紛れてユージーン殺してもよかったぐらいなのに、助けてあげて本当にいい娘って思った。
わたしは、かなり根に持つタイプなので今までのユージーンのたくさんの無礼な振る舞いは許しがたいと思っていて、リックたちに今回協力したことと、ロジータとエイブラハムを嘘をつい利用したことと2人にそれを受け入れて許してもらったうえ、更にエイブラハムを目の前でひどい殺され方したのに、ニーガンのところで偉そうにしていたことはまた別問題と思っているので、納得できる理由が欲しかった。
キリスト教は罪を許す愛の宗教だから、アメリカ的にそういう感じもあるのかなぁとか、ニーガンのリーダーとしての力量のなさとかそういうのを表現したかったのかなぁとか、無理やり自分を納得させる感じになってしまった。
で、そのニーガンはどうなったかというと、リックとのタイマン勝負で負けて瀕死になったけど、殺されるまでにはならなかった。
カールが助けた医者の若者に『助けてやれ』って指示するリック、すごいえらそうでイラッとしたのはわたしだけだったかもしれないけども(笑)
カールの気持ちを汲んだ結果殺しはしなかったみたいなオチになっていたけど、カールが望んでいたのはこういうことなの!?
カールが描いていた平和な未来は、ニーガンを一生檻に閉じ込めて幽閉しておくようなことじゃなかったような気もするし、手紙にもそういったことは書いていなかったし、全体的に中途半端な終結になってしまった気がした。
アーロンが命がけで連れてきた援軍も中途半端になってしまったし。
ダリルはあんなに恨んでいたドワイトをあっさり解放して、妻を探しに行くように言ったにもかかわらず、ニーガンを生き延びさせてしまったことを納得していないマギーに共感してマギーの仲間になるような感じで最後終わっていたけれども。
そして蛇足ですが、ドワイトに当てられた手紙の『Honey Moon ∞』の意味もわかんなかったです。
マギーが決戦の場で泣き叫んでいたけどわたしがマギーの立場ならわたしだってそうだよ。
妊娠初期で具合が悪くて瀕死になっていた中待ち伏せされて、砂利のところに跪かされて目の前で愛する人を無残に殺されたマギーがあんな最後を納得するわけないと思う。
同じ目に遭わせて殺したいと思うか、ニーガンの愛する人を同じ目に遭わせたいと思うのが人間として当然の感情だと思う。
ジーザスは無益な殺人に反対だったはずなのだが、何故マギーの話を静かに聞いていたのかも謎だし、シーズン9は、せっかく結束して未来への鍵を手に入れて新しい街をつくり、新しい命を生み出すマギーの復讐心と命の葛藤が描かれるのかなー。
色々予想して気持ちを図っても、それぞれのキャラのキャラ変や心変わりが激しいし、きちんと繊細な感情表現を現してくれないし、伏線も回収しないし、
(え? なぜこんなことに?)
と思うことが多くて、話に全然ついていけてないシーズン8でした。
カールのことは残念でしたが、そこの話だけは彼の信念に沿っての行動でしたし、唯一ストーリーの軸になってくれていたってことでもあるので、無駄ではなかったと思います。
あと、一つだけよかったなって思うのが、戦争的な争いが終わって本当にホッとしました。
それを観るのが本当に虚無感しか生まなくて、個人的にすごい嫌だったので、シーズン7の第一話からずーっと引っ張ったこの人同士の争いに、とりあえずは幕引きを迎えられたっていうのがシーズン8唯一のよかった点かもしれません。
シーズン9はいつ配信になるのかわかりませんが、もう少し人の感情を丁寧に描いた人間ドラマを期待します。
まとまりのないレビューになってしまいましたが、このぐらいの感想が精いっぱいでした。
あ、一つだけシーズン9で絶対観たくないのがあります。
リックとミショーンの二人の間に新しい子どもが・・とかいう展開はお願いだから絶対やめてほしい。それだけは頼む。
と、いうわけで、それではまた。
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