う~っっ! 体の変なところが痛い~っ!!(涙)
みなさん、【リップシンク】(Lip Sync)って知ってますか?
意味的には、日本でいうところの【口パク】のことなんですが、今回わたしが紹介したいのは、ジャ●ーズとか、なんとか坂とか地名のアイドルがやってるやつじゃなくて、昔、はるな愛が松浦亜弥やってたり、現在では渡辺直美がビヨンセやってたりとか、ダンスパフォーマンス的な意味合いが強い感じの方です。
欧米では、リップシンクはパフォーマンスとして確立していて大会とか行われてます。
ところで、話は変わりますが日曜日、すっごく暑かったんですよ。
わたし、ちょっと前にどうしてもダンス的な何かを観たくてザッピングしてた結果、ネトフリの『ダンシング・ドラァグクイーン』ダンシング・ドラァグ・クイーン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイトという、昼間はテキサスの田舎でダンススクールを経営し、夜はドラァグ・クイーンをしている人のリアリティーショーを観ていたんですね。
普段、あまりリアリティーショーは観ていなくて、『クィア・アイ』ぐらいしか観たことなかったんですが、映画はピンと来るものがなくて他に選択肢がなく、その『ダンシング・ドラァグ・クイーン』を観ていたのですが、ダンスよりもダンスママ(子供にダンスを習わせる怖いお母さんたち)と講師や主人公とのやり取りがまぁまぁ面白かったのですが、そのリアリティショーの主人公が「わたしは、ルポールのドラァグ・レースにも出場したことがあるのよ!」って言うシーンがあるのです。
そういえば、その番組マイリストに入れたまんま放置していたな・・とこの時思うわけです。
そして、ここで話は戻りますが、その暑い日曜日にエアコンもつけずに(今観たいドラマもまだ決まってないし・・)っていう感じで、マイリストに入っていた『ル・ポールのドラァグ・レース』を、軽率に観始めてしまったが最後、ワンシーズン一気見の刑。
日曜日、この番組を観る以外は他に何もできなかった・・(笑)
※11シーズン目の最新の予告編はこちら
こちらの番組の内容は、ドラァグ・クイーンとしてアメリカで商業的に大成功したル・ポールの次世代のドラァグ・スターを発掘しようとするオーディション番組です。
1話に1人落とされます。
シーズン1は2009年なので、今から10年前。
ルポール自身も、ドラァグ姿の美しさが破壊的で、オーディションに参加している人たちのメイク能力とか、超ハイヒールでランウェイを歩く姿に、わたしの中に僅かに残っていた何かが感銘を受け、ここ最近の我が身の体重の増加とお腹の緩みを『これは、むくみ』と言い聞かせることに限界を感じ、とうとう浮腫みではないと認めざるを得ない結果に・・。
これが浮腫みだったら別の病気だし、即病院行かないと命にかかわるし、そこは知ってた・・、知ってたけど、浮腫みですませたかったんだよね・・。
というわけで、番組内でそのエピソードの課題をこなすことが出来ず【ボトム2】という最下位2名になってしまった場合、生き残りをかけたリップシンクで、ルポールにアピールする時間というコーナーが設けられているのですが、昨日【浮腫みではないもの】を撃退するために、命がけでリップシンクを5曲ぐらいやったんです!
もう、それは、ルポールに「わたしを選んで!」とアピールする勢い。
ビヨンセとか色々やった結果、アリアナ・グランデが丁度良かったのでアリアナ・グランデで。
そこは誰も見てないので、大目にみてください(笑)
そしたら、今日、変なところが痛いんですよ。当たり前だけど。
自分のことをアリアナだと思いながら口パクで熱唱するだけですごい汗でした。
そもそも、出場者たちのポージングをするだけで、普段使わない筋肉バンバン使ってるのがわかるので、ありえない運動量。
浮腫みと言い聞かせ、たるみきっていた体と精神のわたしに、やる気を持たせてくれるほどの熱量のある番組ということで、ドラァグ・クイーンと、ルポールの紹介、シーズン1の感想を以下に書き散らしていきたいと思います。
それにしても、リアルめがねたまごを知っている人は「家で全力アリアナ・グランデ」をやっていること相当面白いだろうな・・(笑)
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冒頭でも少し触れたのですが、【ル・ポール】というのは名前です。
ドラァグ・レースの主催者であり、ドラァグ・クイーン(ドラァグクイーン - Wikipedia)で商業的成功を収めているセレブ。
※最近のドラァグ・クイーンは複雑化してきているみたいなので、是非wikiを参考にしてください。
ドラァグ・メイクをしていない、ルポールもめちゃくちゃかっこいいです。
長身でスーツをパリッと着こなしていて佇まいが、推しである『ブレイキング・バッド』のガス様に似ている・・。
わたしが、この番組を見続けている理由の一端を【ルポールがガスに似ているから】が担っています(笑)
舞台芸術を若くして学び、シンガーソングライターでもあるルー。
ドレス姿はまさにクイーン。
次世代のル・ポールを発掘するのは無理なのでは?
と、シーズン2のep3まで観たわたしは未だに思っていますが、シーズン1の時から10年経過しているので、この番組の影響力によってだいぶアメリカのドラァグ業界もレベルが底上げされているのではないかなと思っています。
こちらの番組は、2016年以降エミー賞のリアリティショー部門でノミネートと受賞を繰り返している人気番組で、どのぐらいの影響力がアメリカであるかというと、シーズン1の第1話で敗退した人が、スッピン状態でスーパーで顔バレするぐらいです。
去年のエミー賞は作品賞を獲得していて、今年もノミネートされています。
(発表は日本時間の9/23)
次は、番組の魅力を一つずつ紹介していこうと思います。
エピソード3ぐらいまで観ても、スッピンとメイクした顔が違い過ぎて誰が誰だかわからない
これは、魅力というには若干の語弊があるかもしれませんが、スッピン状態もみんな肌がすごく綺麗だったり顔が小さかったりするのですが、メイクした後とスッピンが別人すぎて、誰が誰だかわからない(笑)
そこまでのメイク能力と努力に言葉もないし、メイク姿が綺麗すぎるのでビフォー・アフターを楽しんでくれって感じなのかもしれないですが、それにしてもわからなすぎる・・。
ちなみにシーズン1は最初のスタートが9人だったので、3話まで観ると6人に減っていて、この頃にはほとんどわかるようになっていましたが、シーズン2は12人スタートだったうえ、似ている人が多くてもう本当にわからない。
今は1人2人わかる程度ですが、メイクのテイストとか変えられると判別不能だし、一致した!と思ったら敗退してしまったりする(笑)
それなのに不思議なもので、メイク姿と中の人が一致する頃には全員に愛着を持ってしまっていて、全員を応援してしまっています。
判別基準がものすごいフェア
毎エピソード違う課題に取り組む出場者たちなのですが、前回こういう感じだったから、今回はこう判断するとかいう日本っぽい【過程】が全く重視されない。
前回まで素晴らしい成績だったとしても、今回の課題をきちんとこなさなかったり解釈違いをしていたりすると容赦なく落とされる。
でも、課題自体が相当ハードル高いんですよ。
出場者たちがかわいそうになってくることもある。
まだ馴染んでないメンツでチームを組んで(馴染ませるという理由もあると思うけど)団体行動やらされたり、短時間でテーマに合った服を変な素材で作らされたり、有名人の内面を表現しろと言われたりする・・。
その毎回違う課題も、こっちは観てるだけなので相当面白く、いろんなゲストもその時の課題次第で審査員として呼ばれたりします。
シーズン2では、『天使にラブ・ソングを』のぽっちゃりシスターがゲスト審査員で出ていたけど、顔(鼻)をお手入れされたようだった(笑)
とにかくお気に入りでも課題をきっちりこなしていないと落とすし、結果に不服を感じたことがないです(わたしは)。
いつも妥当。だよねって感じ。
ドラァグ・クイーンという性質上、ルックスも重要な要素だとは思うんですが、審査の段階ではあまりルックス(特に体型)の問題はあまり言われない。
服が自分と合ってない、とか今回の課題に合ってないとかはガンガン言われるので、デザイナーの審査員は嫌われている(笑)
ルポールの言い分としては、「たくさんの応募者の中から選ばれてここに居る時点で、自分たちはスターなんだから、自覚と自信を持ってほしい」ということらしいし、選んだこっちを否定するな!っていう信念が一貫してあったので、その思いに感動していた。
出場者同士の揉め事(笑)
リアリティーショー名物、個性的な出場者たちによる様々な揉め事(笑)
シーズン1は特にその道で名が売れている人が多かったので、個性が際立っている人が多く、性格に難ありも居たし、はっきりモノ申しすぎる人も居た(笑)
しかし、性格に難があろうとも、はっきりモノを申しすぎても、課題をきっちりこなしていれば落とされない。
そして、ずっと一緒にいることによって芽生える友情、ライバル心による足の引っ張り合いなどでこっちの感情もどんどん番組に引っ張られていき、シーズン半ばでは突然の出来事に涙するシーンもありました。
最後の戦いを終えて、記念すべき第1回の優勝者が決まったあと、出場者全員が集まって未公開シーンや出場者のその後をお伝えする『再会スペシャル』(一番見応えがあったのはこのエピソードかもしれない)があったのですが、わたしは(もう終わったことだからいいじゃないか・・(笑))と思ったのですが、大人げなく噴出する文句の嵐と揉め事に、普段冷静なルポールがガチギレしたのが、シーズン1一番の見どころですね!(笑)
とにかくル・ポールの愛が素晴らしい
彼の美しいルックスもさることながら、ル・ポールがドラァグ業界にかける熱い思いや優しさみたいなものが番組に溢れています。
まだ若い出場者たちに向ける目は、厳しくもありつつ母のようで、時には教育的指導がバンバン入る(笑)
前述した『再会スペシャル』で、ルポールがガチギレしたのも、聞き分けのない駄々っ子に我慢がならなくなった愛からという理由です。
さすがに、ギャーギャーわめいていた子たちも黙るしかなかった。
わたし、この番組シーズン1を通してずっと観ていて『浮腫みと言い聞かせていた自分』にもそうなんですけど、『なんでもネガティブに捉えがちな自分』をすごく反省しました。
もうずっと、こういう心理状態で生きてるし、生育環境もあるから右から左にっていうわけにはいかないんですけど、毎回敗者には「胸を張ってここを去りなさい」っていうし、番組の最後には「自分を愛せないものは他人を愛せない」って必ず言うんです。
もちろん出場者たちに言っているというのもあるけど、視聴者に対するメッセージですよね。
人の褒め言葉ぐらいは素直に受け取ろう・・と思って、言葉の裏を取りたくなったら、ルポールのことを思い出すようにしています。
その思いを受け取りたくてわたしはずっと、この番組を観ているのかもしれないです。
最後に、シーズン1が番組として成功したのでシーズン2は企業が、お金の匂いを嗅ぎつけて、色々とだいぶ豪華になっています(笑)
シーズン11まで行ったらどうなるのかと末恐ろしい。
今のところ楽しく観ていますが、さすがに11シーズンもあったら途中で飽きそうですが、飽きるまでは見続けようと思っています。
未見の方、是非試しに観て、一緒にリップシンクエクササイズしましょう!
廊下をランウェイ調で歩くだけでも、お腹を緩めては歩けないので楽しいですよ(笑)
今、自分にとって旬なので、エミー賞の発表が非常に楽しみになりました!
授賞式では、ルポールがドラァグ姿なのか通常モードなのかも気になります(笑)
というわけで、それではまた!
途中、番組内で何か大きな出来事があったらまた報告に来ますね。
※シーズン1からシーズン5までの感想
www.meganetamago.com
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