『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観てきました。
まず、わたしとちいかわの馴れ初めからお話しましょう。
もちろん、存在としての『ちいかわ』は知っていましたが、アニメも観たことなかったです。
「なぜそんなに流行っているのかわからない」というのがわたしとちいかわの以前の関係でした。
そんなわたしが繁忙期進行で疲れ切った去年の2025年末。
癒しを求めてサブスクのサムネイルに出ていたちいかわアニメを観始めたというのがわたしとちいかわの物語(?)の始まりです。
アニメ自体はエンディングの歌を入れても1話1分ほどで、次々エピソードが再生され序盤は本当に絵が動いているのを疲れた心と体で眺めているだけで瞑想しているみたいだったのですが、気づけばドはまり。(アニメは二周)
癒しだけではない過酷な現実を1話1分という短い間に見せてくる世界観は新感覚でした。
家族がいなくて、仲もいいのにそれぞれ生活が独立しててベッタリしてない人間関係と湧きどころなどの生活基盤がありながらけっこう危険な日銭を稼ぐ労働もして辛いこともまぁまぁあるのがだんだん癖になってきて。
アニメのエピソードでは「黒い流れ星」(ヤッホー!)が好きです。
予定調和の穏やかな日々もいいけど、まだ見ぬ新しい希望の未来を奪い取りに行くちいかわに感動しました。
グッズは買わないと固く決めていた誓いも簡単に破り「これは食品」とか言いながらおまけがついているのを買い始め、ハッピーセット買いに行ったり、チロルチョコの缶を買ったり、プライズでぬいぐるみ取ったりと沼落ちが早かったです(笑)
でも、幸いキャラにガチでハマってるわけでもなくグッズも天文学的なぐらい飽和してるので今は程よく楽しんでる感じ。
色々なコラボ楽しませてもらってます。
グッズとしては「あのこ」を求めがちですが、キャラとしてはみんな好きです。
特に好きなのはポシェットの鎧さん(声が鬼滅の刃のヒメジマさんなのがすごくいい。みんなの保護者枠最高です)と、あと映画でちいかわが急浮上してきました。
ちいかわの主人公はちいかわっていうのが強く印象付けられました。
でもエピソードごとにシーサーが可愛かったり、うさぎに笑ったり、ハチワレにほっこりしたりなのでその時々でこうグッと心を掴んでくるキャラが変わったりします。
最近はX公式の漫画も読んでたりと、にわかにしてはだいぶ知識も深まってきたところではないでしょうか。
というわけで、ファンになってから熱が高まってすぐという最高のタイミングで映画を迎えられたわけですが。
公開すぐの入場特典がいわゆる【めじるし】だったこともあり、チケットの争奪戦が想定されました。
去年の鬼滅の刃の無現状の映画の時も初日に行ったのですが、今までこんな混雑した映画館観たことないってほどの大騒動だったので、チケット販売開始待機していましたが、サーバーがダウンして買えなく翌日仕事だったため、買うのを断念したものの朝に普通に買えたので肩透かしをくらった気持ちでしたが、それでも初日は1時間半という短めの上映時間を武器に回数ぶん回して処理していましたがそれでもすごい混雑ぶり。
原作は未読でネタバレなしで初日と二日目に連続で観に行きました。
初日は普段1話1分のアニメが連続で観られる!というだけでもう満足でした。
あの線の太い輪郭のはっきりしたちいかわたちが映画のスクリーンにバーンと映っただけで胸がいっぱい(笑)
オープニングのうさぎがそよそよ寝そべっている感じとか船での「イーヤッハァー!」最高です!!
内容は、まぁ、そういう感じか・・・とは思ったのですが、一緒に行った家人がだいぶ凹んでいるなという感じ。
昭和生まれで『まんが日本昔ばなし』で日曜の夜にどん底に突き落とされていた子どもであり、『笑ゥせぇるすまん』が大好きだったおかしな子どもだったわたしに死角はないです。
なにしろ、音楽がすっごい良かったです。
今回の映画のキャラクターである【セイレーン】は、スタバのマークでお馴染み。
サイレンの語源にもなっている美しい歌声で船乗りを惑わすギリシャ神話に登場する人魚なので。
どんな歌声なんだろう、どんな歌なんだろうってワクワクしてたのですがそのセイレーンのメインの歌以外の音楽もどれも非常によく、ラップなど盛りだくさんで、とくにエンドロールのちいかわの「机さする」は可愛すぎ。ハートを射抜かれた(笑)
音楽が良すぎたためと、ちいかわのモモンガに対する塩対応が好きすぎて、それまで嫌いとまでは言わないけど瞬間的にイラッとしてたモモンガがちょっと好きになってきてたほど。
ちいかわのモモンガに対する拒絶反応。
本当に最高に好き(笑)
今回のストーリーの中で一番好きなターンかも。
完全に無視はしてないところが余計に(かかわりたくない人と関わってる時って自分を押し殺してああいう態度になるよな)っていうのがあの絵柄で表現されていて何度思い出しても、ちいかわがハチワレに見せる態度と表情の違いで笑えます。
ちいかわはものすごく友達思いなので、今まで見たことがない顔を見せてもらったことで逆に好感度が爆上がりしました。
またあの塩対応観に行きたい。
さてさて、セリフが少なく想像力に任せられる部分が多いちいかわで、色んな考察や感想がXに回ってきて、みんな色んなこと考えてるなーとか、神話とか面白いなーとか思ってたのですが、なんかどれもすごく共感できる!と思うのがなかったのと、感想に上も下もなく正解もないことなので、せっかく感想ブログを持ってるんだから、わたし自身が思ったことをわたしの言葉で書こうと思います。
もう今更なのですが、ここからは本当の本当のネタバレですよ。
初日と二日目を見ても、見終わったときの感想が同じだったのでわたしの中での感想は揺らがないと思うし、そういう風にしか見えてないというか見えないというか。
今回のストーリーをざっくりいうと、食べると不老不死になるという伝説の人魚の肉を食べた島民の犯人捜しをしているセイレーンと島民のいざこざにまきこまれたちいかわ御一行というお話でしたね。
その中でメインキャラたちの問題に立ち向かう姿や冒険譚、友情物語などです。
そこにセイレーンと島民とのいざこざも挟まれ、観てる人たちの心に深く影を落としたエンドロールの最後のおまけ映像。
何が正解だったのか、誰が悪かったのかと大人を悶々とさせる結果に。
ただ、わたしには誰が悪かったとか、どうすればよかったとかそういうふうには見えなかったんですよね。
一言でいうと「カーッとなってやってしまった」っていう風に見えてた。
もし、セイレーンたちと関係なく相棒が瀕死になってたとしたら、人魚の肉を食べさせようとはしなかったと思うってことです。
目的は不老不死じゃなかった。
たまたま不老不死になってしまったというか。
2人が家で図鑑を見ていたときの映像の会話を想像すると、
「ねー、人魚の肉を食べると不老不死になるんだって!」
「えー? そんなの迷信だよー」
「そうかなー」
「そうだよー、そんなことあるはずないもん」
「そっかー。だよねー(笑)」
って感じに見えました。
そんで、セイレーンに船ごとやられて運よく岸に流されて意識を取り戻すと相棒はひん死。
なんとか家に帰って相棒を寝床に寝せるも苦しんでいる相棒。
許せない、なんでこんな目に遭うの。
このまま死んじゃったらどうしよう。
くやしい・・・
何も知らないあいつらが許せない・・・
ってベッド横で見守る以外何もできずに怒りにふるえていたところに思い出す人魚の伝説が、復讐のきっかけと大義名分を与えてしまった。
助けたいという思いはもちろんあったと思うけど、そもそも人魚の伝説を信じてたんだろうか。
迷いのないあの激しい犯行に、ただ友達を助けたかっただけとは思わなかったです。
お前の仲間も一人減らしてやる!という強い恨みの感情です。
なので、本当に不老不死になるとは思ってなかったけど食べさせないとただの復讐になってしまうから食べさせてみた。
でも、本当に元気になるとは思ってなかった。
(だよね、そんなことあるはずない)
で終わるはずだったのに終わらなかった。
なので「そっちも食べなよ! 勝手に食べさせて一人にする気!?」で一瞬ためらいが出た。
不老不死は想定外の結果だったから考えてなかった。その後のことは考えてる余裕がなかったからの拒否。
でも、こうなってしまった以上選択肢はないので覚悟を決めたって流れです。
そもそも、最初に自分で食べてないところがもうそのことを現してるなーと思ってて。
そんな怪しげなもの大事な人には違いないんだろうけど、自分で試さずに食べさせるかな。
ちいかわだったらおそるおそるでもまず自分で試すよ、きっと。
人魚の肉を食べてからちいかわたちが来るまでにどのぐらいの期間があったかわからないけど、あの二人は共通の罪を持ったことで関係が深まった二人なんだろうと解釈しました。
人生って割とそういう「何も考えてなかったけど、結果的にこうなってしまったからしょうがないから頑張る」みたいなことけっこうあるじゃないですか。
突発的なことがおきて、頑張らざるをえなくなったみたいな。
島民が何度も犠牲になっても自首しなかったことも考えると、もうそこは罪を認めたくないっていう強い意思も感じる一方、今さら罪を認めるって怖くて無理だしバレないならこのままでいたいっていう人間らしいずるさも感じるうえ、実際、セイレーンにバレたのを悟り島民に何も言わずかどうかはわからないけど、二人で島を出て新生活を始めようとしていました。
なんなら、島ぐるみでセイレーン討伐に仕向けたのもあの二人がかかわってる可能性だってあります。
最終的にはあのあとセイレーンに捕まって、体にピッタリの檻に入れられてなんかずっと暗いところっていうオチなんだろうなっていう特装版の絵からのバッドエンドな考察がスタンダードな結末ってことになっていましたが、わたしは以上のことから二人は思いのほかサバイブすると思っています(笑)
相手は人外で力も持っているので難しいところではありますが、そもそもセイレーンに恨みを持っての犯行(とわたしが思っている)なため、罪の意識があればもっと早く何かしらの行動に移していてもおかしくないし、そんなたまじゃないと思う。
今回の映画のラストとしては、非常に衝撃的で美しいラストで物議をかもす感じではありましたが、もっと泥臭い戦いがこの先に待っていて、そのうえでの暗いとこかもしれません。
特装版はあのあとすぐじゃなくてやりきった二人の最後の姿かもしれないけど、相討ちになってるかもしれなくてそれは創造主のナガノ先生しかしりえないことではありますが。
そもそもすでに一人やってるからな。
そんなたくましくも二人で生き延びる展開があってもいいと思う!!
そうであってほしいと願う。
セイレーンは神だとか自然災害とかいろいろ言われていたけど、そんな中でも人類は生き延びてきて今があるわけだから抗ってほしい。
すぐに負けてほしくない。
その結果が暗いとこだったら仕方ない。
運命を受け入れるしかないけど、一生懸命抗ったあとだったらそんなに悲しくないとも思います。
そして、ここまで読んでくれた方。
せっかくの美しい物語をわたしの性格がねじ曲がってるばっかりにバイオレンスな展開にしてしまって申し訳ございませんでした!!(笑)
ちいかわは震えながら手を握り合う二人の姿を見て、そっと島をあとにしたのにもかかわらずわたしといえば、泥臭く戦っていてほしいと思ってあれから、罠をしかけて人魚生け捕りにするにはどうすればいいとか、セイレーンののどはあれでだいぶ潰れて威力は弱まっってて歌えなくなってたんじゃないか・・・とか考えてたから。
いろんな感想があるので、埋もれてしまってしまうとは思うけどこういうことを考えていた人もいるってことで、これからも『ちいかわ』を推していこうと思います。
というわけで、それではまた。
※ヒトハフタバの関係性について書いた4回目の視聴感想を書いた続きはこちら。
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