いつからこのブログはアニメブログになったんだ(笑)と思いつつ書いてます。
アニメではございますが、映画の話題ですしご容赦ください。
本当はTwitterでハウルの良さを語るつもりだったけど、書き始めたらツリーが繋がってきちゃったので、これは思いが溢れすぎるやつだったから、
呟くやつじゃなかったみたい(⋈◍>◡<◍)。✧♡← ”ハート”って入れたら出てきた絵文字
となって、ブログ書いてます。
何日も前から書いてるのに、なかなか完成しないの(笑)
地上波ではもう、何度も何度も何度もやってるしダメな人はダメな作品でしょう。
それはわかる、さすがにわたしでも。
ダメなところいっぱいあるんだよ。
(※感じ方には個人差があります)
宮崎駿は神といっても人間の体を持っているし、調子いいときと悪いときがある。
さらには、ハウルはちょっと後半作り手の思考に寄っちゃってるから、好きなわたしでも寝落ちするときあるよ!
っていうか、ほぼ毎回飛ばすくだりがある。
『ガーディアンズ2』ですらもエゴの御託のくだりは飛ばしてる。
好きなところ? 全部! ってタイプではなくて、そういう風だったらよかったなーって思ってる。
そしたら、ブログも好きなところで溢れる明るい記事ばかりになっただろうなって。
宮崎ハヤオ作品は反戦(?)と、描きたい飛行機(もしくは飛行物体)を描きたいだけのシーンがあるのが前提だけど、そういうシーンは大事なことを訴えたいのはわかるんですが、凡人のわたしには表現が理解しにくいんだよね。
あと、主演二人の声優。
これはねー、こればっかりはねー。
何度も観てると慣れる。慣れるしかない。
慣れてくると、あれ、もしかして最適な声優だったんじゃん? ってなってくるから不思議。
最適では・・・ないと思うけど、ほかにじゃあ誰がとなると思考停止する。
そして、英語吹替えの声優もハウルは全然合ってないから!
ソフィーも若い姿の時だけだから、違和感あるの。
おばあちゃんの時のは大丈夫だから、安心して!
その代わりといっちゃなんだけど、脇役はかなり頑張ってるし。
マルクル役の神木君の天使ぶり、カルシファー役の我修院の器用さ、荒れ地の魔女役の美輪さん、魔女部分とおばあさん役の演技の振り幅はマジで素晴らしい。
ただ、ハウルはもっと陰キャな感じの声がよかったよね、やっぱり。
できれば透明感のある透き通った声。
ハウルの内面の繊細さをうまく表現できる人が良かったと思うよ。
神木君がもっと大人だったら、ハウルだったかもしれないよね(涙)
でもね、声はともかく、キャラクターの独特のネクラ感ってハウルにしかないんだよ。
ほかの作品は、わかりやすく描かれた闇。
あの声だけど、キャラクターはすごくいいの!
ハウルの万人受けしないところはわかってはいるんだけど、登場人物の関係性みたいなものがとにかく初めて見たときの自分に刺さりまくった。
映画は相性だから、こればっかりは。
というわけで、わたしは宮崎駿作品の中では一番ハウルが好きだ。
ハウルを観るまでは、千尋→ラピュタ→紅の豚→ナウシカ→もののけ→トトロぐらいの順位を、その時の感情で行ったり来たりしている感じだったけど、ハウルはもう別格です。
ちなみに余談ですが『風立ちぬ』は、絶賛時の人である庵野氏の声で劇場で眠気に襲われて、見てはいたんだけど、観ていなかったので評価対象外。
空や飛行機の描画は素晴らしい作品だと思う。
東日本大震災のあと、少し気持ちが病んで、テレビの前でじっとハヤオばっかり繰り返し見ていたころにどうしても欲しくて、買ってしまったDVD-BOXは家宝。
ジブリ大好きだけど、四六時中地上波やってるし円盤持つほどでは、と思ってたけど、これだけは買ってしまった。
今、呪術廻戦(アニメ)も観ているのですが、魔法使いとか、呪術師とか陰陽師とかそういう系がツボみたい。
でも、ハリポタはダメだった。
何度見ても寝てしまう。
たぶん登場人物が子供だからかな。
※この二人のブロマンスいいよね。
では、前置きはこのぐらいにして他の作品と違って『ハウルの動く城』のどこがいいのか。
地上波放送前に熱く語っていきたいと思います。
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・自己肯定感の低いヒロイン
色々諦めてぐずぐずしているヒロインのソフィー。
長女だからと家業を継ぎ、家を守る。
陽キャの妹は、家を出て町のマドンナに。
母は根っからの悪い人ではないけれど、自分が何よりも大切な自由人。
ソフィーはハウルと出会ったことで、荒れ地の魔女に目をつけられる。
そして、呪いをかけられたことにより老女の姿になってしまう。
最初は動揺するも、このことが人生の転機に。
家を出て自由の身になることを決意。
容姿のコンプレックスから解き放たれたソフィーは性格まで大胆になる。
というキャラクターです。
なので、老女側の声をうまく演じられる声優さんが選ばれたんだけど、別に二人使えばよくなかった? って観るたび思います、ごめん。
なので、老女側の演技に対して不満は(そんなには)ありません。
それまでの駿ヒロインって、おしとやかで信念が強くてちょっとお転婆で透明感のあるイメージと子供の二班に分かれていて、
B班:サツキ(&メイ)、キキ、千尋、ポニョ
ソフィーはどちらにも属していない。
A班は基本的な人間性が、登場時点ですでに仕上がっている。
自己肯定感というか生きる強さみたいなものが備わっている。
多少、作品中で成長、気持ちの変化などはあったりするがそこまで大きな変貌ぶりではない。
何かあったら変わるレベルのもの。
B班は子供なので、作中で(いろいろな意味で)成長する物語。
そういった意味では、ソフィーはA班とB班の融合と思う。
こじらせた状態で仕上がって登場するんだけど、老化により成長するっていうか。
家族側は気にしていないのに、家族に対する変な責任感と罪悪感で内にこもり、わたしの人生はこんなものでいいと鬱々としている。
それでいて、決めたら絶対引かない頑固さ。
長女で陰キャのわたしは、ソフィーに肩入れしすぎてハウルまで好きになってしまったのです。
なので、ヒロインがソフィーじゃなかったらハウルは好きになってないかもしれない。
そんなソフィーがゆっくりと時間をかけて、人生を花開かせていくさまは、どんなプリンセスストーリーよりも若かったわたしに響いたんだなー。
わたしにとって、とにかく羨ましいヒロイン、それがソフィーです。
・寄せ集め家族が出来上がっていく展開
血の繋がった家族に現在進行形で苦労させられている身だからか、子どものころからの大好きなジャンルが『血縁関係のない家族』です。
だんだん集まってきて
「もう、わたしたちは言うまでもなく家族でしょ!」
っていうのが好きすぎる。
それまで全く興味のなかったマーベル映画の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がツボに入ったのも、そういう系だからだと思う。
血のつながった家族の話も嫌いじゃないんですが、寄せ集めが圧倒的なツボ。
外側が明るくても寄せ集めの家族って、絶対何かあって寄せ集まってるじゃないですか。
身を寄せ合っているというか。
そういうのがわかってて、あえて繋がっているのもよくて。
マイナー邦画で知っている人少ないと思うんですけど、この映画大好きなんです。
超悲しい話なんですけど寄せ集めがわかりやすいし、キャストもいいので紹介しておきますね。
カルシファーはともかく、ハウルがなんで子どもと暮らしているのかわからないけど、背景に戦争があることからそういうことなんだろうとは思うんですが、作中でははっきりとは描かれていない。
でも、マルクルにも両親が居たはずで。
ハウルの弟子の真似事をして「待たれよ」っていうのがもう、キュンとくる。
心臓やばい。
雑な子育てをしていたハウルのところにソフィーが来て、マジでよかったなって思うし、
来世はカルシファーで目玉焼きを焼いて、マルクルを育てさせてください、お願いします!
荒れ地の魔女の介護も、カルシファーの世話もちゃんとやりますので。
その美しい金髪の美貌として人気ランキング上位にあがりがちだけど、若い子でハウルをいいって言っている子は気を付けたほうがいいぞ。
自ら不幸を選ぶタイプだって、自覚して!
ハウルでいえば、ソフィーはカブとくっついたほうが絶対幸せだったんだ。
この年になってくると、魔女の宅急便のおそのさんの夫とか、サツキとメイのパパとか、ポニョのそーすけの45年後ぐらいに期待しちゃう感じになってきた。
若い時はパズーとハクだったけど、二人とも完璧すぎるんだよ。
相手が完璧すぎると疲れるじゃんか。
隙が欲しい。
アシタカなんか問題外だよ。
そんな隙だらけで「わたしが居ないと本当にダメなんだから!」心をうまく刺激してくる。
そして、意識が低くてもそのままの自分でOKと言ってくれる。
さらに、気障なセリフも言ってくれる。
それがハウルだ!
ルックスは、わたし更け専なんでそこまではって感じなんですが、あんなナルシストで我儘で勝手なのに、ソフィーが自分自身の姿を取り戻すのをゆっくりと待てる優しさと、才能に溺れるところが好きです。
わたし、自分が自己肯定感低いから、自己肯定感100%の人が好き(笑)
ソフィーが隣にいることで、彼、これからものすごいよくなるだろうなー。
あれでいて浮気しなそうだし、独占欲強くてやきもちとかすごいんだろうなー(笑)
ハウルがもっと魅力的じゃなかったとしても、『魔法陣引っ越し』のシーンは最高です。
『ハウルの動く城』は恋愛ものの体をなしながら、ホームドラマだと思っています。
今まで見たことある人も、ない人も来週の地上波放送観ましょう!
空、飛行物体、花、城、街など、さすがの描画です。
絵を見ているだけでも癒されます。
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※こないだブック・オ○で買っちゃった。カルシファーも欲しいぜ。