Netflixで『ナビレラ』視聴しました。
いきなり余談ですけど、全然上達してる気がしませんが韓国語の勉強はまだゆるゆる継続してます。
ちなみにドラマのタイトル画面の『나빌레라』っていうタイトル文字はたぶん可愛いフォントなんだと思うのですが、文字が崩されすぎてて歯が立たないです(笑)
さすがにゴシック体ならナビレラは読める程度の進捗(意味はわからない)。
ついでに言うとナビ(나비)が韓国語で蝶の意味らしい。
というわけで、かなりゆったりしたペースではありましたがなんとか『ナビレラ』完走しました!
最終回終わって最後の画面が流れたあとの一言目が「こんな綺麗に終わる最終回ある!?」って口から出たぐらいの、ドラマ視聴人生でもかなり印象深い美しい最終回でした。
ラストシーンがどうのっていうのじゃなくて、最終回自体がストーリー、脚本、演出、画面と全部美しかったように感じるほど。
最後の最後まで観ている人と作品に、作り手の意識が爪の先まで向いてる感じがして、今まで観た中でも展開的にはそこまで斬新なラストではないのにすごく新鮮に思ったんですよね。
これは初めての視聴感。
わたしだけがそう思っていたわけではなく最初はいやいや見させられる羽目になり、のちのちわたしよりドラマにハマった家人も「びっくりするぐらいきれいに終わった」と言っていたので、それは間違いなくそうなんだと思う。
1話1時間ちょっと全12話のボリュームでありながら、感心するほど綺麗に終わったと思えたの本当にすごいなって思っているのですが、最終回だけじゃなく今思うと全体的に割とテンポよく無駄なエピソードと感じるところもなく飽きずに観られたのも実はすごい気がする。
韓ドラでも途中で飽きて挫折した作品とかけっこうあるし。
今まで見た韓ドラの中では『誘拐の日』が一番個人的にはよかったと思っていたのですが、完成度的には超えたかもしれないです。
『ナビレラ』は後半はけっこう泣かせにきてるシーンの波状攻撃があるのですが、日本だったらそういう系のやつって無駄に話を引っ張る感じの展開のところで(あー、はいはい。そういう感じね)と思って見ていると、この作品ではそうならなくてそういう無駄に引っ張るシーンがざっくりと割愛されててあれ?って肩透かしをくらったりもしたのですが、だからといって話が盛り下がるわけでもなく、そのおかげで、今まで見せられていた情緒的なシーンとか実は不要だったんだなっていう演出のうまさみたいなものが随所に感じられたんですよね。
そういうシーンもゼロではないんです。必要なだけ盛り込まれている。
その引き算の匙加減ってどうやってやってるんだろうなってもうセンスの問題なのか?とすら思う。
わたしはじらされたりもったりした話の展開が非常に苦手なので比較的スピード感のある展開で話を進めてくれる韓国ドラマは性に合いがちなのですが、どちらかというとほっこり系のドラマでも話に無駄がなくできるんだっていう驚きもありました。
そういった意味でも完成度が高いと感じた作品です。
<広告>
原作は韓国のコミックですがこれは後から知った情報で、わたしは全然事前情報も知らず、Netflixのサムネと予告だけで視聴しました。
バレエものを観るのが昔から大好きだからです。
元々人が踊っているところを見るのが非常に好きで、その中でもバレエは別格で来世はバレエダンサーになれる骨格に生まれたいと思っているほどにはバレエが好きなので、色々作品を観たりはしているのですが作品としては面白くない作品もバレエものは実際多くて。
で、久々にバレエを観たいなと思って1話を見始めたのですが思っていたバレエものとは違ってたけど作品としては非常に面白かったので先に進むことにしました。
バレエを扱う作品はバレエダンサーやバレエ経験のある役者さんを起用しなくちゃいけないので難しい部分もあるとは思うし、役者さんがいくら短期間で頑張ったところでバレエを素人が完璧にこなすのは難しいので、バレエシーンはプロが演じてましたが『ナビレラ』に関しては編集もうまくてダブルさんとの繋ぎ目がよくわからなかった。
プロがやっているというのはバレエ好きなのでわかるところも多かったけど、編集と演者が本当にうまかったので観ている人に違和感をあまり与えないところもすごかったです。
冒頭のストーリーは、幼少期にバレエを習いたかったおじいさんがバレエ青年と出会い、人生の残り時間にどうしてもやってみたかったバレエに挑戦しようとする中で青年とおじいさんが相互に影響し合う物語です。
もうさ何度も言ってしまって申し訳ないんだけど、思ってたのと違ったんだよね。
もちろん、青年とおじいさんの交流は見どころでもあるんですがうまく言えないけど思ってたのと違ったし、終わってみるとおじいさんの人生物語でもあるんだけど一言でいうと【ホームドラマ】だったんですよね。
血のつながる家族や、血のつながらない家族。
いろんな生き方に対する肯定のメッセージがすごく温かいってわけじゃないんだけど、こうじんわりあったかいの。
固くなってきたカイロぐらいの、寒いところに居たらちょっとあったかいかもぐらいの。
厳しいことがいろいろある世の中で一生懸命生きてる人を陰ながら応援してくれる感じっていうのかな。
そういう人の優しさみたいなものを画面から終始感じていた。
出てくるメイン登場人物は全員いい人なのでストーリーも含めてしっかりファンタジーではあるんです。
そして、ドラマ中のセリフもすごくよくて何度も胸を打たれた。
家人は、年を取ってから急に始めた趣味のスポーツがあって、もう何年も奮闘しているんだけどなかなかこう体が思うように動かなかったり年齢や自分のポテンシャルの面でがっかりすることも多いようなので、年齢や人生の残り時間や世間の目に抗って自分の目標に向かうおじいさんの姿にかなり心を掴まれていたみたいだし、気持ちわかるって何度も言っていた。
ストーリーはもちろんのこと、素晴らしいキャストのことも明言しておきたいです!
バレエを始める70才のおじいさんを演じたパク・イナン氏。
実年齢は70才より上の77才でバレエをやっていた。
マジですごかった。
役者さんの気迫を感じた。
演技のふり幅もすごくて、お芝居を生業にしている人は全員観たほうがいいよ?ってレベルの演技だったと思う。
一度関係を持った人を溢れる愛情で全員ファザコンにしてしまうおじいさんを文字通り熱演されてました。
77才で役に併せて体を絞るってなかなかできないと思う。
バレエシーンもさすがのキャリアで舞台映えしてました。
非常にかっこよかったです。
この人の妻を演じてた人もわたしの中で韓国ベストオモニに君臨するレベルのいい妻っぷりだった。
韓国女性のいい意味での気の強さは、愛が地球を救うレベルでわたしを救っています。
そしてW主演?なのかな。
若いバレエ青年を演じたソン・ガン氏。
小顔。
手足、首、身長、全部長い。
身長186センチですか。そうですか。
バーに置いてる足、どんだけ長いねん!ってツッコミ入れてた。
綺麗な顔に綺麗なスタイル。
画面見ながら、前世でどんな徳を積んだらこのスタイルにこの顔がつく仕上がりになるのか・・・と何度も思いました。
顔は頑張ればなんとかなるとしても、努力で骨格と身長は手に入らないから神様からのプレゼントとしか思えない。
若い子の容姿にあまり関心がないわたしでもさすがに美がわかる、レベル違いの美青年だと思っていた。
ルックスだけでなく、バレエや体づくりも相当頑張ったし演技も上手だったと思う。
ソン・ガン演じるバレエ青年チェロクはいい意味でも悪い意味でも子どもなんですね。年齢は23才ぐらいの設定だったし。
ちょうどいい子供っぽさだった。
今年で30才だから撮影時は28とかそのぐらいで顔がきれいなのもあったけど、終始高校卒業したばかりぐらいの子供に思えてアラサーには見えなかったです。
子どもっぽい甘えやワガママも、子どもだからこその強引な主張も、子どもならではの素直さも「子どもだから仕方ないね」と思えていたのでうまかったんだと思う。
おじいさんとのバランスがよかった。
でも、わたしはチェロクの友人?のホボム役の子を秘かに応援しているので、そっちの子の幸せを常に願っていましたが(笑)
そのほか、おじいさんの息子たち、娘、その配偶者。
友達レベルにいたるまで無駄なキャラクターが1人もいませんでした。
チェロクの先生も大好きで、元妻とのやりとりがすごくよかった!
全員すばらしい。
さらに、韓ドラ名物の後半からの怒涛の展開と、綺麗な最終回は本当に見ごたえがあります!
名台詞も多く誰の心にも刺さると思います。
人生頑張っている方全員を応援してくれる『ナビレラ』ぜひ観てみてください。
で、泣いてください(笑)
というわけで、それでは、また。
<広告>