Amazon Exclusive『スタートアップ』シーズン1感想です。
~テクノロジー会社を起こすにあたり、危険なハイチ系ギャングと手を組むことになり、思いも寄らない場所からの不正な金を使わざるを得なくなる。だが、生き延びる戦いに比べたら、事業を成長させる苦労は何でもないように思えてくる。コトをさらに難しくするのは、接触する相手を生かすも殺すも自分の勝手とばかりに、正当な理由がなくても容赦なく権力を振るうFBI捜査官の存在だった。~
って、ドラマの紹介の下記公式サイトにあらすじとして書いてあるんですよ。
今までマーティン・フリーマン中心のポスターは見かけたことあるんですけど、ポスターも地味でなんだかよくわからないし、このあらすじではなんのことだかさっぱりで今までスルーしてたんです。
どう見ても面白いようには思えない・・。
あらすじに対する熱意が微塵も感じられない。
わたしはいつも、ドラマのレビュー記事に書くあらすじは、視聴したうえで一応自分の言葉で書くようにしていて、うろ覚えの時は二回観たりしているぐらい、あらすじ部分は大事にしています。あんな感じでも一番苦労している部分なので「本当にドラマを観てほしいと思ってるのか!?」とシーズン1を完走した今、怒りすら覚えます(笑)
そんななか、海外ドラマ好きのパイセンが勧めてくれて「面白くて、もったいないからチビチビ見てる」というので試しに見てみたんです。
第1話を観た感想は(不必要に(男女が)やってるシーンが異様に多いけど、これ本当に大丈夫か・・?)と一抹の不安を覚え、パイセンに確認。
「第1話観ました! しかし、このドラマ必要以上に営んでるばっかりだったんですけど、本当に面白くなります・・?」
との問いに、
「第1話は、やってばっかりなんですよ!(笑)でも大丈夫。ここからです!」
という言葉を信じて、2話以降を観始めたらやってばっかりだった第1話では夢にも思いませんでしたが、シーズン後半では、涙する展開に。
公式には任せておけないのでわたしがしっかりしたあらすじを書いたうえ、ドラマの魅力を力説します!(笑)
ちなみに、予告など、キャスト紹介はこちらのソニー公式サイトのほうがいいです。
<広告>
※以下、あらすじ及び感想です。
シーズン1あらすじ
舞台は金融犯罪都市マイアミ。
FBI捜査官のフィル・ラスク(マーティン・フリーマン)も例外ではなかった。公表できない金を扱う犯罪者たちから金を脅し取り、汚職を重ねていたがある日、そんな彼にも転機が訪れることになる。
一方、キューバ系移民である天才エンジニアのイザベル・モラレス(通称:イジー/オマトラ・マレロ)は一流大学を中退し、自ら編み出した仮想通貨【ジェンコイン】の運用に全てを掛けていた。7年かけて開発した仮想通貨を世に送り出そうと、投資や融資を募るがなかなかうまくいかない。
セレブな恋人を持つ銀行家のニック・タルマン(アダム・ブロディ)は、順風満帆な暮らしを送っていたが、麻薬マネーに手を染めている父親が自分のところに現れ、表に出せない金のデータをニックに預けていく。
そして、ハイチ系移民のギャングの№2的存在であるロナルド・デイシー(エディ・ガテギ)は、紛争と貧困の悪循環から抜けられない日々に疑問を感じていた。妻と二人の子どもを持つ父として、なんとか未来を変えたいと奮闘していたが一人の力ではどうにもならなかった。ある日、ギャングの資金を運用しようと銀行に預けたはずの30万ドルがニックの父親の手によって、持ち逃げされたことがわかる。
ニックの銀行に【ジェンコイン】への融資をプレゼンしに行き門前払いをくったイジーと、ニックとロナルドが、ニックの父親の手によって繋がることになる。
不思議な縁で、夢の通貨【ジェンコイン】をなんとか形にしようとする、天才エンジニア、銀行家、ギャングの3人のチームがここに生まれ、FBI捜査官のフィルも、ニックの父親に利用されていたことがわかり絶体絶命のピンチに陥ることになり、ここに絡む羽目になる。
それぞれの思惑を背負った【ジェンコイン】の運命は・・。
金融犯罪、IT犯罪、暴力、貧困、ギャング、差別などが複雑に絡み合った戦いがここに描かれる。
HBO制作の『シリコンバレー』っていう有名コメディドラマ知っていますか?
天才エンジニアのリチャードが仲間とともに、自分のアプリを運用させるためにベンチャーキャピタルなどを相手に奮闘するドラマなんです。
観てると猛烈にイライラするんですけど、何故か観てしまうという不思議なドラマで。
わたし、大好きなんですけど、基本的には『シリコンバレー』的な話です。
エンジニアは自分が生み出したIT産業にエンジニアとしてのプライドとアメリカンドリームを乗っけている。エンジニアには商才がなくて奮闘している時に、それを助けようする人が現れて、チームになって色々頑張る。うまくいきそうで調子に乗ったり失敗したりというのを繰り返す。というところのストーリーの素地は似ているんですけど、『シリコンバレー』と圧倒的に違うのは、緊迫感と愛。
シーズン1観ている間に、3回ぐらい声に出して「ギャーッ!」って言ったかも(笑)
そして、このドラマの見どころとしては、ストーリーもさることながら、ちょっと(男女が)やっているシーンは無駄に多い気はするんですが、それを差し引いても素晴らしいキャストの演技です。
これは、本当に声大にして言いたい。
まず、マーベルオタクのわたしにとっては、”ロス長官”なマーティン・フリーマン。
『シャーロック』のワトソンとしても有名ですが、なんとなく温厚でおとぼけ感のある役の多い彼の、本気の演技を見よ!
これを観るまで【イギリス俳優】というざっくりとしすぎた印象しか持っていなかった彼に、この作品の振り切れた演技で完全に落ちる。
役柄が、ちょっとサイコパスチックな部分も持ち併せていて、変な色気をガンガン出してきます。心臓のドキドキが止まらなかったです(笑)
そして、もう全力応援している、ハイチ系ギャングロナルドを演じている、エディ・ガテギ。わたしはこの作品で彼をきちんと観るのが多分初めてなんですが、もう彼をとにかく観てほしい。
彼の演技で、覚えているだけで2回は泣いた。
歩いてるだけで目力と存在感もすごいし、【現状を変えたい】という信念が画面から伝わってくる。
あと、家族愛がすごくて泣ける。
静かな演技ながら、彼が居なかったらこのドラマは途中リタイアだったなと思ってすらいるし、彼の最終的な着地点と彼が夢をかなえる姿を観たいからこのドラマを観ていると言っても過言ではないです。
正直【ジェンコイン】がどうなろうが、どうでもよかったりするんですけど、それでロナルドが幸せになるなら成功するべきだ。
シーズン1の最後も「ギャーッッ!!」って感じで終わったんで、シーズン2以降も非常に楽しみです。
とにかく1話目で諦めずにとりあえず3話目ぐらいまで観てみてください!
絶対ハマりますので!
というわけで、シーズン2でまた!
※シーズン2の感想はこちら
<広告>