ネットフリックスオリジナルドラマシリーズ、『YOUー君がすべてー』。
ツイッターのフォロワーさんで観ている人が多くて気になっていて、サイコパスものは大好きなのでみてみたんですが、最初にイメージしていたのと若干違っていて、シリーズ半分5話目ぐらいまで来たところで途中リタイアしかけたのですが、観た人みんなが「最後のオチが!!」って言っていたので気になって、フォロワーさんに後押ししてもらいながら最後まで観ました。確かに「最後のオチ」に、え!? とはなりましたが、どのオチのことを指してるの!? ってなって、余計混乱しています(笑)
画像はネットフリックス『YOU-君がすべて-』公式サイトにリンクしています。
ストーリーは、単純明快で、重い気持ち、重い愛です(笑)
アンティークな本も取り扱う昔ながらの書店で店長をしているジョー(上記ポスターの男性)が、店に買い物に来たお客さんの女性(ベック)に一目ぼれをして、彼女を手に入れるために、一言で言えば世間的に『ストーキング』という手法でいろいろな情報を仕入れ彼女に近づこうとする・・
というところから、このドラマの話はスタートするんですが、わたしのイメージしているストーカーとこのドラマの主人公のストーカーはちょっと違ったんですよね。
いや、ストーカーはストーカーなんですけど、わたしのイメージしていたドラマの内容は、ストーカーされる側が誰か見知らぬ人にストーキングされていることに気づいて怯えている。日々変な視線を感じる、家に誰か侵入したあとがある、変なメールが届いたり、楽しくデートしたあとに家に帰った途端に非通知で電話がかかってきて「お帰り。SUSHIは美味しかったかい? 今夜のデートの洋服は素敵だったよ。でもちょっと露出が多いかな。君にはもっと上品な洋服が似合うと思うよ」「・・・・あなた一体誰!?」「・・・」ブチッ。震えながら電話を放り投げて「イヤーッッ!!」 みたいなのを想像してたんですけど、これ古いストーカーですか?(汗)
全然、こういうんじゃなかった・・。
序盤は、ただ単に好きになった女の子をどうやったら落とせるか試行錯誤しているだけで、ただその方法がちょっと(?)エキセントリックな風にしか思えなかったです。
ネタバレしないで感想を言うのがちょっと難しいドラマなんですが、敢えて言えばそうですねー。
SNSを全部やっている人は、調べようと思えば過去をどこまでも掘り出されるから気を付けた方がいいというのがこのドラマの一番の教訓です。
Twitterは本名でやっている人は少ないですが、Facebook、インスタグラムなんかは「こんなになんでもわかっちゃんだな」っていうのが顕著すぎました。
本人はあまりやりたくないけど、付き合いでFacebookやインスタグラムをやっている人は友達のSNSに自分の写真が上がったりしているだけで、行動や交友範囲を突き止められたりするので怖いし、その子がアカウント消さない限り履歴がずーーーっと残りますよ。。
わたしが学生の時流行ってなくてよかったーと思いました。
わたしは飲まないので平気ですが、酩酊して記憶のない時に人にどんな写真撮られているかわからないし、人のスマホに自分のどんな情報が入っているのかわからないって怖い。
わたし自身がストーキングされないまでも、現在人手に渡っている黒歴史は、卒アルとか、現像された写真、手紙というアナログなものばかりでネットで調べられるような代物はない(と思う)。
さらにいえば、自分がネットストーカー化する事態も防げた(笑)
SNSが普及してからは、今のところやる必要性がない状態。
若いときに今の状態だったら・・あそこまでではないにしても、多少はやっちゃってたかもしれないです・・。
というわけで、そういった意味でもまだ色々と落ち着いていない若い方や、自分自身が浮気をしそうな人や、浮気癖のある人を好きになりがちな人などには、探偵を雇わないまでも本気になれば人の過去や行動は7~8割追えるということが参考になるドラマではありました。
そして、若い人の恋愛メンドクサイなー。もう無理だなーと思いました(笑)
普通に恋愛するだけでなくSNSも駆使しないといけないし、本当に大変。
あと、エピソードのラストの最後のオチの意味が知りたいので、シーズン2はあるの? ってことが気になります。
思っていたドラマとは違ったけど、最後まで観たらおおむね面白かったです。
一言でいえば興味深いドラマだった。
世代、今までの恋愛遍歴、生育環境、男女なんかで観た人の感想がだいぶ変わるんだろうなとは思います。
すっごい真剣に観るというより、興味深く見て最後え!?ってなってください(笑)
ネタバレなしで書けるのはここまで!!
以下、ストーリーの本髄に触れないまでも(人の生死などは伏せます)ドラマ内のキャラクター主演の二人についてそれぞれ語っていきたいと思います。特に女性の方。
キャラクターを語るということはネタバレを含んでしまうかもしれないので、まだ未見の方で「どんな情報も入れたくない、これから観るんだ!」という方は、以下は読まずに是非視聴してほしいと思います。
観る予定のない方と、もう観た方はもしよければ以下の駄文にもお付き合いください。
主人公のストーカー、書店員の店長ジョー。
店長を務める本屋は彼が小さい時に引き取られた家の稼業。
里親は虐待親父です。
なんだろう、サイコパスはサイコパスでちょっと頭はおかしいんだけど、別にあのぐらい普通といえば普通? と思うわたしの感覚がおかしいのかな(笑)
心の声がダダ漏れになっているから変態だなって思うような気もするけど、あんなようなことは声に出さないだけで誰でも思っているようなことなんじゃないかなと少し思う。ただ、普通の人は実際心の声や欲求を実行には移さないけど、彼は実行に移してしまうタイプなので、なんかしらのネジは外れている。
ジョーの隣の家の小学校高学年ぐらいの息子のいるシングルマザーが彼氏にDVに遭っていて、その家の息子パコ(可愛い)の面倒を自ら見ている。そのネジのはずれっぷりが逆に子どもに安心感を与えるのかパコには基本信頼されている。
わたしはジョーのこと、好きでもないけど嫌いでもなかった。
そして、ジョーの欠点は恋愛体質。すぐ女を好きになるから女の趣味が悪い。
典型的な、自分のことを愛する女は好きにならない男なんだよね。
サイコパスのくせにちょっと頼りない感じが、応援してしまう気持ちすら持ってしまう不思議なタイプだった(笑)
清潔感がある俳優さんが演じていたからなのか、そんなに怖くも気持ち悪くもなかったです。
そして、ジョーが惚れる女、ベック。
シーズン通して、ずーーーっと出ずっぱりなんだけど、よくいるいい子ぶりっこで夢を追いかけていて、それでいてプライドも高くてビッ●。
ルックスもよくて憎めないタイプではあったけど、すべてにおいて中途半端になってしまうところが、あのぐらいの女性の人生をよく現していると思った。
意識高い発言もあって虚言ではないんだけど、言ってることとやってることが合致してなくて、現実逃避したり、合わない友達と見栄で無理して付き合ったり、鈍感で別に聡明でもない。とにかく自分のことがよくわからないんだよね。
わたしぐらいになってくると、自分のことがわからないとかで悩まない。そんなことで悩んでる暇がなくなる(笑)
若い女性の等身大の集合体なので、共感できる人もいると思うんだけど。
一番のビ●チという欠点を除けば。
ベックがあんなにビッ●じゃなければ、最後あんなことにははらなかったのに・・という気持ちで今はいっぱいです。
ビッ●なのに、ビ●チな自分を認めなくないというか。認めちゃえば楽なのに、と思いながら見てました。
そして、ジョーの宿敵になるベックの友人たちのリーダー、ピーチもなぜかベックに執着。
野生の勘でジョーを遠ざけようとしていて、けっこう激しいバトルを展開。
一進一退の攻防に発展するも、そんな執着するほどの女かなぁ・・って見てるこっちは思ってしまって、ピーチとジョーの戦いも観てるのが辛くなってきて(飽きてきた)途中リタイアしたくなってきてしまった(笑)
でも、そのベックの中途半端な隙だらけの感じが、人を惹きつける理由なのかもしれない。
そういうタイプの女性だったので、ストーキングされる話でありながら、悲壮感なく観られたのはベックのおかげかもしれません。
あ、ベックの彼氏の中ではベンジーが一番好きだった(笑)
最後に、わたしは、ベックみたいに【執筆する】を言い訳にせず、【執筆する】と言ったらきちんと【執筆】しようと思いました(笑)
それでは、また。
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