せめて最終話は、5時間拡大版とかにしてもらわないと。
第1話での衝撃をしばらく引きずって(というか最終話まで引きずったけど)今シーズンは個人的にアンチフランキーなこともあり、途中ちょっと話がもたついたかなっていう回もありましたが、やっぱりそこはウェントワース。
他の海外ドラマを観てて、このドラマ最近もたついてきたなーと感じるレベルと比べては全然面白くはあり、しかもシーズン最終話で誰も予想しなかったものすごい展開で締めたと、改めてこのドラマの力強さを感じました。
周りに勧めても誰も観ないけど、すっごい面白いのに。
こんな面白いドラマがマイナーすぎだと思う。
最終話を観終わったあとはけっこう茫然としてて頭の整理ができなかったので、とりあえずなんとなく手を見てたら、爪が少しだけ伸びていたので(常に深爪にしていたい人)、爪切りを出して無心で爪を切ってお布団に入ったのですが、一晩明けて冷静になってみると、あの短い時間の間に色々ありすぎだろっ!!
と突っ込みどころ満載で、今驚いているところです。
ウェントワース シーズン5 第12話は、前話で吊るし上げになったファーガソンのその後と、フランキーの脱獄案件、ソーニャとリズの問題などなどの総まとめです。
※以下、ネタバレありの感想です。
ファーガソン前話であんなに暴言吐いていたのに、意外にも本当に殺されそうになったことがヤバいと思ったのか、かなりしおしおになっていて驚きました。
自ら隔離棟に行きたがるなんて相当だよ。顔のやつれ方も半端じゃなかったし。
ヴェラが看守長の時は、立場も知能もファーガソンのほうが上手だったから、かなりやりたい放題やってて囚人生活を謳歌していたけど、あの所長はジェイクなんかより悪党度がかなり高めなので、やっぱり毒を持って毒を制す感じだったんだなと改めて思います。残念ながら、本当の正義は本当の悪には勝つことは難しい。
ヴェラを失脚させることに燃えていたファーガソンだけど、ヴェラを失脚させたことが自分を追いつめる結果になり、更に、誰かに何かを言わねば気がすまなかったのか何故かウィルに八つ当たりしていた。今ここでウィルにそんなに暴言吐く必要が!?と思ったけど、あったんだね。あったんだよ、ウィルに暴言吐く必要が。
そして、看守長じゃなくなったヴェラに未練たらたらのジェイクがこの期に及んで愛を伝えるシーン。正直切なくなかったですか?
わたしは切なかったです。ウィルにもジェスパー殺害の件もバレたうえファーガソンの手下だったこともバレ、ヴェラにも全てを知られて(ジェスパーの件以外)の復縁の申し込みですよ?
普通やらないですし、小悪党で元気だった時が懐かしい。
そのジェイクに、厳しすぎるヴェラたん。
ジェイクと一緒にウェントワース内でかなり色々やらかしたりもしてたのに、全部ジェイクのせいにしてるわけでもないのかもしんないけど、多少は自分のこと責めてるかもしんないけど、騙されていた怒りは仕方ないとも思うけどさ。ヴェラ自身もちょっとは悪事に加担もしてたよ・・。
そういった意味での怒り含むなのかもしれないけれど、幸せに思ったこともあったろうに・・っていうそういうわたしの甘さがダメな部分ってわかってます。
フランキーには厳しいのに、なぜかジェイクには甘いわたし(笑)
そして、今回のエピソードで個人的に一番驚いたのが、リズがソーニャに反撃したことですね。
リズがめそめそ泣いているところをフランキーが発見。リズからソーニャとの事情を聞いてフランキーがリズのために脱獄を延期するってアリーに話してたときは、また、勝手なこと言ってるしっ(怒)ってフランキーにイラついてたんですけど。
いや、延期するにしてもそれ相応の理由と謝罪、延期しても大丈夫なような計画をアリーに説明する必要があるでしょうよ。言い出しっぺで、アリーを巻き込んでるんだからさ。
今まで2人で隠れてコツコツ準備していたことを決行日にドタキャンすることを、さも当然のようにアリーに言うフランキー。
最終話まで、こんな調子ですか・・って正直げんなりした。
アリーはリズのことで脱獄延期をしようとするフランキーをとめようと、フランキー本人ではなくリズに事情を説明にいったのが賢いと思ったし、ああなっちゃうとフランキーはいくら言ってもダメだもんな。
そして、ここからのリズの決断。
自分のために人生を棒に振ってしまうかもしれないという決断をしてくれたフランキーの気持ちを汲んで、自分の身は自分で守ろうとしたリズの行動が、意外すぎた!
ブルドーザーの時みたいに、発狂して武器で刺すとか鈍器で殴るとかを想像してたんだけど、まさかの計画殺人。
利用されたブーマーはかわいそうだったけど、どさくさに紛れて証拠も隠滅する周到さに驚きました。
女の恨みは恐ろしい。ソーニャ、死んだかな。
しぶとく生きてる気がするんだけど、もし生きてるとするとソーニャ的には真っ先に疑うのはリズかもしんないけど、対外的にはフランキーだよね。ソーニャのこと脅してるし、ソーニャの事件のあった日に脱獄してるし。
そうして、どんどん罪を重ねていくフランキーは、アリーの協力もあり、見事脱獄に成功しました。
脱獄前のブーマーとフランキーのやり取り、切なかったね。
ブーマーと、誰かの別れのやり取りはいつも切ないけど今回はいつにも増して切なかった。
あんなに一生懸命に愛してくれるブーマーに、フランキーはいつも愛を返さない。
あんだけ何回も、わたしの大事な作業場を奪わないでくれとブーマーは頼んだのに、ブーマーを愛してるという言葉のみだった。
リズのことでは脱獄延期しようとしたのにねー。本当に勝手だよねー。
ブリジットの件もそうだったけど、言葉と行動がいつも伴ってないし、大事な人こそ相手の気持ちを大事にしなきゃいけないのに、いつも相手の気持ちは無視なんだ。
ウェントワースに戻ってきてからも、ブーマーのこと冷たくずっとあしらっていたのに、ブーマー、最終的にはフランキーのこと助けてくれた(涙)
脱獄が見つかったら作業場だって奪われるのわかってたのに、フランキーのこと優先してくれて。あんなにもブーマーの愛情はどこまでもまっすぐだっていうのに!
フランキーはどうも愛情を勘違いしている傾向があると思う。
なんかいつも的外れなんだよね。
脱獄した足で意気揚々とブリジットの顔を見に行って笑顔を振りまいていたけど、何故ブリジットのところに行ったんだ・・。
最悪行くのはいい。でも影から顔を見るぐらいにしとくべきだったのでは?
ニュースで、脱獄と指名手配を知るよりは先に知ってたほうが衝撃が少なかったかもしれないけど、もうブリジットにはすでにフラれてますし、こうなったら何も巻き込まずに全て終わってから、2人の関係をやり直すことを必死にお願いするのが筋ではないでしょうか。いくら無罪を証明できたとしても脱獄してる時点で、アウトな気はするのですがオーストラリアでは司法取引的なものがあるのかな。
何をやるにも好きにしたらいいから、
もう、頼む。
ブリジットのことはそっとしておいてあげてくれ!!
あんまり、目の前うろつかれても、騒動が起きるだけだ。
今後、フランキーが頼る人は今までのウェントワース内だと、父親とあと一人しかないわけだから次シーズンには、あの人がきっと出てきますよね。
もう忘れてたのに、やだなぁ・・。
更に、あんなに暴力反対だったカズも、みんなのためにファーガソンを自ら手に掛ける決意をしたくだりも切なかったし、覚悟を決めたカズの目が真剣で綺麗だったし、カズの背中がビーに見えた。
ビーの悪夢を思い出してカズまでビーと同じ目に遭ったらどうしよう!って気が気じゃなかった。アリーが必死に止めていたけど、アリーはビーを失ったうえ、カズまで失ったら本当に生きていけないだろうと思って、誰か止めて!!って心の底から思ってました。
そして、救世主はアリー自身だった。アリーは、愛も友情も大事にする女だった(涙)
ジェイクに脱獄計画が見つかったことをきっかけに、そこは割愛されていたからわからないけどファーガソンを所内から出す計画を持ちかけた。
ジェイクはウィルにそれを話した。
ファーガソンに恨みを持つジェイクとウィルとアリー。そして、カズを守りたい気持ち。全員の気持ちがつながったんだと思う。
3人で打ち合わせして、ファーガソンを生き埋めにすることに成功したのだと思われますが、アリーは、ビーの敵も討ち、カズのことも守った。
シーズン通して、アリーの愛はビーにずっと注がれていたと思うと、それだけでもうるっとした。
アリー、本当によく頑張ったね(涙)
暴れるファーガソンを生き埋めにしていたの、ジェイクだと思ってたらウィルで度胆抜かれました。
え!?
まさかのウィルじゃん!?
字面にするとさらっとしてるけど、けっこう衝撃映像でしたよね・・。
ファーガソンの暴言、ここにつながってたとは。
あんなに生に固執してるファーガソンがこのまま死ぬとも思えないし、中にアリーが仕込んでた道具とかで、シーズン6の最初のシーンは土の中から鬼の形相で現れるゾンビ的なファーガソンなんだろうか・・。
それかヴェラが、計画に気づいて鬼の形相で土の中からファーガソンを掘り返す・・。
というわけで、衝撃的な最終話でしたが、シーズン中ずっと願っていたビーの生還とマキシンの登場はシーズン5では叶わなかったです。
それがものすごく不満ですが、このうえそれに対する愚痴を書きだすと更に長くなってしまう(既に4000文字、原稿用紙10枚分程度の記事となっている)ので、また別途シーズン5総評としてまとめたいと思います。
シーズン5のレビューに長い間おつきあいいただきありがとうございました。
近いうちに総評でお会いしましょう。
それでは、また。
総評その1(囚人編)はこちら ↓ ↓
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