日本に歴史的な災害をもたらした、台風19号『ハギビス』が去った。
15号では何度も旅行に行っている南房総が中心に被災地となり、19号は日本各地に被害が拡がっている。
個人的に栃木県佐野市には何度も行っていて、報道されていた水浸しになっていた土地がどこかわかるぐらいなので、非常に辛い。
被災された方たちには、心からお見舞い申し上げたいと思う。
今回、難を逃れたわたしがこんなことを言うのは、被災地のことを思うと非常に心苦しいのだが、非常に疲れた・・。
日本中、みんなそうだと思うがわたしも疲れた。精神的に。
19号が日本列島に上陸した日の10/12(土)は午前中の上陸前から雨風がすごく、15号のこともありいつなんどき、どんな状況になるかわからなかったので、とりあえず停電に怯えながらも、1日中台風情報に張りついていた。
朝から竜巻で被害は出ているし、窓はしっかりとカーテンを閉めていたが、ガラスが割れるかもしれない恐怖で、怖くて近寄れなかったので外の様子は伺えなかった。
わたしには静岡に友達が居て、台風の上陸情報にも敏感になっていたし、離れて暮らす家族の分も、神経をとがらせていた。
地震もあったので余震も不安だった。
そして、
時間が進むごとに、増水して氾濫しそうな川が次々と報道されていた。
避難勧告がたとえ出たとしてもこの強風では、もはや外に出られないと思っていたし、車で移動なんてもってのほかだと思っていた。
事前にハザードマップを確認していて、自分の家は大丈夫だとわかってはいたけど、不安はぬぐえなかった。
夜中に、突然風がピタッとおさまり、ものすごく静かになって台風が去ったのがわかった。
とりあえず、やり過ごした・・と思ったけど、眠たかったのに眠れなかったし、台風から一夜あけた翌日の台風の爪痕被害にも愕然とした。
そして、今回の反省を踏まえて、今後用意しておかないといけないなと思ったものと、早急に考えなければいけないことが浮き彫りになったので備忘録として記しておく。
※わたし個人のことなので、みなさんの例に当てはまるかどうかはわかりません。
①備蓄品について
人間のほとんどは水で出来ているし、断水経験者なので飲料水はそこそこ確保していた。
薬を飲むのと、カップラーメンなどに使う真水のペットボトルと、ペットボトルのお茶など一人1日3リットル×3日分ぐらい用意していたけど、1日中家にいるとしたらこれはギリギリのラインだと思う。
夏なら完全に足りない。
今回、食べ物はふんだんに用意していたので、余裕だった。
土、日、月と買い物は必要なかった。
現在、台風が去っても生鮮品やパンなど物流に滞りは出ているが、我が家は備蓄品でしばらく過ごせる。
栄養に偏りが出たところで、人は死なない。
賞味期限の長いパン、お菓子、缶詰、レトルト品、果物ゼリーなど、のど越しのいいもの、湯煎で食べられるもの(パックご飯、袋おでん等)。
夏じゃないので停電になったとしても冷蔵庫はしばらく保冷庫として機能すると踏んで、そのまま食べられるちくわなどの練り物をたんぱく源として仕入れておいた。
トイレットペーパーとティッシュペーパーなどの衛生用品も増税前のセールで買いだめしていたのがあったので、セーフだった。
しかし、家に家族全員ずっといるとなると、トイレットペーパーの消費は思ったより早いと思った方がいいと思った。
備蓄品として推奨されていたもので、蓋を開けてみると疑問だったのが電池だった。
ホームセンターや色々なところで電池が売り切れになっているという報道を見たけど、何に使う電池かわからずにやみくもに買っても意味がない。
懐中電灯の電池と、ポータブルラジオの電池ぐらいしか思いつかないし、我が家のは二つとも単三電池だった。
電池式モバイルバッテリーを買うなら、ソーラー式のモバイルバッテリーを防災用に買ったほうがいいと思っている。
我が家は車にシガーソケットからとれる電源タップを積んでるので、充電式のモバイルバッテリーとソーラー式があれば、数日であれば乗り切れる気がする。
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②今後買い足しておきたいもの。
ソーラー式のモバイルバッテリーは上記のとおり購入を検討するとして、今回のような雨による水害の場合、避難するにしてもその後道路に水かさが増すとしてもヤッケ的なものはあってもいいかと思った。
目立つ色だと、万一のことがあってどこかに浮いてても夜でも見つけてもらいやすい。
普段の通勤用のレインシューズは、ゴアテックススニーカーなどを愛用してるけど、丈が短いから、長靴もあっても困らない。
普段使っているヘッドホンは、ワイヤレスで充電式なので有線はやっぱり必要だなと思っているのと、 こまごました避難所グッズは車に積んでおいても損はないかも。
耳がすこぶるいいので、イヤーマフ欲しいぐらい。
車中泊に使えるものは避難暮らしでも使えそう。
ただし、車が飛ばされる恐怖も台風にはある。
③課題1:Wi-Fiルーターも停電すると使えない
今回、災害用Wi-Fi【00000JAPAN】が飛ばされました。
しかし、どのぐらいの強度のWi-Fiなのか検証できなかった。
家は地下でもないのに携帯の電波が圏外になる場所があり、Wi-Fi頼り。
停電になってもタブレット(Wi-Fiタイプ)があるから大丈夫! と妙な確信を持っていたけど、停電になるとルーターも落ちるんだった・・って当たり前のことに気づいてしまった。
スマホが生きていたとしても、電波が届きにくいとどんどんバッテリーが減ってしまうので対策を考えないといけない。
④課題2:離れて暮らす高齢の家族
今回、これが一番、実感としてずしっと来ました。
実際、雨がすごいなか高齢の家族を避難させようとして痛ましいことになってしまったご家族もあった。
恐らく離れて暮らすご家族を迎えに行き避難所に行こうとしていたのでは・・と思っているし、犠牲になった大半の人は高齢者だったことは事実。
飛行機クラスに離れている親たちには申し訳ないが、自分たちで対処してもらうしかない。
幸い台風はほとんど行かない地域に住んでいるので、突発的な地震とかの場合は致し方ないと思っている。
こればっかりは、どうしようもない。それに、まだそこまで高齢でもない。
そして、我が家には中途半端に離れて暮らしている、高齢夫婦の親も居る。
こっちは本当に高齢であり、近居する話が去年あったが立ち消えになっている。
道が空いていれば高速を使用し1時間かからない距離に住んでいるが、スープの冷めない距離というほど近くはない。
台風の二日ほど前に、前日には雨戸を全てしっかり締めて飛びそうなものは中にしまってもらうように言い、断水対策に湯船に水を張ってもらって、風が吹いている間は絶対外に出ないように言い含めておいた。
様子を見に外に出て風にあおられて怪我などを負ったという連絡が来ても、そのさなかに超暴風が吹いていたらこちらも身動きが取れない。
今思えば、金曜のうちに家に行けばよかったと思うのだが、こちらはこちらで自宅が心配という気持もあったというのは反省すべき点だったと思う。
もし避難しなくてはいけなくなった場合、高齢夫婦二人で自力で避難するのは無理だっただろう。
夜、暴風、雨のさなか、車を運転はできないし、してほしくない(高齢者の免許返納の問題も抱えている)。
それに、一人だったら心細くて避難所も視野に入るかもしれないが、夫婦二人だったら避難所は嫌がって行かない気がする。
地方の人のように横のつながりがあまりないからだ。
避難所に行けば知り合いがいる、というようなことがない。
わたしたちが一緒にいくとなだめすかして、やっと行ってもらえるかどうかというところだ。
今後の災害で、孤立したことが判明し、落ち着いてからこちらが家に向かうとしても、もし道路が寸断されたりしていてたどり着くことが出来ないなどの状況になっていたら、なすすべがなくなってしまう。
後手後手になるのが目に見えている。
実際15号の時は、高速道路が封鎖されて一般道があり得ない渋滞になってしまった。
最悪の事態を招かないためにも、ここの対策は今後真剣に考えていかなければいけない事態だと思った。
意思を尊重したいけど、非常事態にはこちらがリードするしかない案件だと思う。
でも、具体的にどうしたら? というのはあまり思いつかないが、少しずつ問題点を崩していくしかない。
普段から避難の重要性をこんこんと話して聞かせるとか・・。
そして、そんな非常事態になればみんな自分のことで手が回らなくなると思うので、どこまで自分たちで対処できるか、リスク管理をしっかりしていきたいと思った。
皆さんはどうされているのか参考に話を聞かせてほしい。
ここ数年明らかに変な天候だし、今日は大丈夫でも次の災害が大丈夫という保障はないということは、日本に住んでる人の総意だと思う。
復興しないまま次々被災地が増えていく。
心が痛む。
”命を守る行動”をすることと、ちょっとしたことにも動揺しないメンタルを鍛えることを頑張りたい。
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