Netflix『sense8』シーズン2第7話『憎しみを抱く余裕はない』感想です。
『I Have No Room In My Heart For Hate』っていう今回のエピソードの原題、とてもいいです。語呂もいいし、字面もよくて、すごく気に入りました。
意訳も正しいとは思うんですけど、直訳の方が好きかな。
日本語にも【心】や【心臓】がつく慣用句は山ほどあります。
【心の臓】っていうぐらいだし、恋をしたり緊張したりすると、心臓がドキドキするので、昔の人は心臓に心が宿っていたと考えるのが普通ですよね。
そして『心には感情の部屋がある』という考え方なんですが、日本語で調べると『心の扉』という言葉はあるし『心の扉』というタイトルの曲も何曲か検索に引っかかって、日本語では通常使われる言葉にも関わらず、扉の先がない・・というか曖昧。
扉の先は部屋なのか、場所なのか、それともわたしが想像もつかない何かなのか(笑)
ちなみに『心の扉』という曲を出している歌手で、検索に引っかかった人たちをせっかくなので、ご紹介しますね。(サブタイトルがついてるものなどは除きました)
・陣内大蔵
・西條秀樹
・KAmiYU
・大野靖之
・松山千春
と、ほかにも居るかもしれませんが、とりあえずこんな感じです。
歌手として知っている人も居れば知らない人もいるのですが、どなたの『心の扉』も聞いたことがないです。そして、そこはかとなく漂う昭和感。
余談ですが、ベッキーが、自分のポジティブ名言を書いた著書『心のとびら』(2009年)は、例のゲス騒動(2015年)のあとAmazonレビューが大炎上。
ベッキー自身は今年ご結婚もされてお幸せそうですが、心の扉を検索するにあたり出てきてしまった騒動のコトの顛末が若気の至り(という年では2人ともなかったけれど)とはいえ(え?そんなことが!?)という情報もあり、周りの人、芸能人も含めて普段そんなに人の恋愛事情には興味がないほうなんですが、あまりにもちょっとアレな感じで少し凹んだので、みなさんにも巻き込まれてもらおうと思い、騒動を思い出してもらおうと書かせてもらいました(笑)
そして本題『心の部屋』と検索すると、キリスト教系の本とか、翻訳ものの本とか、心理カウンセリングのホームページとかが出てきちゃうし、しまいに『部屋は心を映す鏡』という逆説的なことが出てきてしまった。
実際問題、心臓には四つの部屋があり、右心房、右心室、左心房、左心室と呼ばれていて、こぶし大の大きさの心臓の中にそれぞれ役割の違う部屋が四つあるうえに、他の臓器と違い止まると一発で死ぬ代わりに、癌にはなりにくい不思議な臓器です(厳密にいうと心臓に悪性腫瘍ができることはあるけど、癌とは呼ばないらしい)。
【心に感情の部屋がある】という考え方や言い方は、歴史的に西洋医学、解剖学が日本よりはるかに発達していた欧米ならではという感じがします。
ちなみに、わたしが好きな【心】を使った慣用句は超シンプルですが『心温まる』です。
あったかいって正義ですよね?
『ビッグバン☆セオリー』のシェルドンも、落ち込んでいる人には温かい飲み物を提供するっていう処世術を身に着けているし、落ち込んでいる時は温かいものを食べるのが基本。
それと、わたし極度の冷え性なんで、とにかく心だろうが、体だろうが冷えるのは嫌なんです(笑)
シーズン2第6話の感想はこちら
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
シーズン2第7話。『I Have No Room In My Heart For Hate』
【ホイおじさん】の助言で、シカゴに一人で飛んだライリー。
飛行機の中で、ライリーのDJイベントに来ていたスキンヘッドに美しいタトゥーを施した尼僧のような謎の女性クラスターと出会うも、その女性の所には行けないという不思議現象が起こる。ノミとバグの手配でアメリカ入国の手続きを勧めていたが、ウィルがライリーの身を不安に思い、アマニタの実家で楽しく食事をするノミに付きまとっていたがシカゴの空港ではウィルの警察の同僚であり親友のディエゴがライリーを出迎える。ディエゴにウィルに起こった出来事をウィルと共に説明するライリー。
そんな中、アマニタが過去の銃乱射事件の概要を調べていたところ意外な事実を発見する。ノミの指示でとある場所にたどり着くライリー。
その場所にはブロッカー薬が置いてあり、クラスターとの繋がりを切ったあと、とある女性と面会する。
サンパウロでのパレードを終えた、リトとエルナンドとダニエラのところにホアキンとダニエラの両親が現れ、ダニエラに家に帰るように説得する。
リトは、サンパウロでの出来事に浮かれていたが、芸能事務所に衝撃的な決定を突きつけられる。
ヴァン・ダムは選挙の出馬に覚悟を決めていたが、ヴァン・ダムの父親のこともあり母親に反対される。
カーラは、夫の製薬会社で働いているがそこの資料で、不正を発見し夫にその事実を突きつけるも、会社を守るためだと言われ夫に不信感を抱く。
一方、サンは両親の墓前の前に居た。
悩み苦しむサンの前にクラスター仲間たちが次々と現れ、サンを励ますが結論は出ない。
そこに、サンを追っていた警察官も現れ「自分は味方だ」というが・・。
サンを中心にみんなが集まっているシーズン2のポスターはこのエピソードだったんですねぇ・・。
8人居たら意見が割れるのは当然なんですけど、みんな好きなことを言って「最終的にはサンが決めなさい」と突き放す感じ、超アメリカっぽいですよね(笑)
そして、どんな道を選んで、その結果何があっても味方するから、っていう前提があるのがいい。
だけど、一つ言わせて。これだけは言わせて欲しい。
サンのパパはサンの面会に来たせいで死んだわけじゃない。
サンを息子の身代わりにするって決めた自分のせいだからっ!!
そもそもが間違ってるー、間違ってるよー。
韓国にもあるでしょー。
자업자득(チャオプチャドク:自業自得)
っていう日本語まんまの意味の言葉が!
サン、DVとかモラハラとか受けて洗脳されてる人の(わたしが全部悪いから・・)っていう思考になっちゃってる!!
警察と一戦交えているより、そっちのほうが問題ある。
あと、カーラの夫、最低すぎ。
そういう会社、深掘りすれば世界にたくさんあると思うし、言わないだけで本当にそういう利権絡みで命をおろそかにしている企業もたくさんあるんだろう。
薬だけでなく、食品の産地偽装なんてまだかわいいもんで、表示されている材料がそもそも入っていないとか入っていたとしてもごく少量とか、安全が担保されていない食品や添加物とか、効果が怪しいサプリメントとかもそうだし、お金のためなら何でもするっていう人が世界中にたくさんいる。
わかってるけど、言い草だよねーーーー。
「インド国内は違うから大丈夫(キリッ)」じゃねーよっていう(笑)
花束と甘い言葉でカーラを言いくるめようとしてたけど、慣例をすぐ変えられるものだろうか。社会ってそういう風に出来てない気がする。
リトのことは非常に残念だけど、バレてしまったらこうなることを薄々わかっていたからこそ隠していたわけだし、良いとか悪いとかではなくてイメージ商売だから仕方ないのかなと思う部分はある。
それよりも、ホアキンがダニエラの両親を連れてブラジルまで乗り込んできた件のほうが違和感でした。
あと、ホアキンが別人になっていた気がするっていうのも激しく違和感で(笑)
ダニエラの両親は、ダニエラがホアキンに殴られていたこと知らないの?
それとも昔の日本と一緒で、女は多少殴られても仕方ないっていう風潮なの?
可愛い娘が顔とかガンガン男に殴られてるなんて、考えただけで殴った男を半殺しにして、二度と娘に近づかないように拷問するレベル(海外ドラマの観すぎ思考)なのに・・。
こうして、感想を書いていると、話が進んでいなく、ふわふわしてなんだかわからないままいつも終わっている気がしているけど、色々エピソードありますね。
そしてラストは、死んだはずのジョナス登場!!
アンジェリカが出てきていたりしてたから、まぁ、アリな展開なのかな? とは思っていたけど、ここまで観てもあの人たちの仕組みとかイマイチよくわかっていないので(笑)
設定に不明瞭なところがあり、わけがわからないけど面白いと思う不思議な作品。
あと少しで終わりです。
というわけで、それではまたー。
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